楽に生きられるお手伝い 心理カウンセラー 岩崎風水  -32ページ目

楽に生きられるお手伝い 心理カウンセラー 岩崎風水 

都内でカウンセリングをする岩崎風水のブログです。

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7月の15日(土)16(日)、17(祝)は、千葉県流山市の江戸川大学で第8回ゲシュタルト療法学会でした。

 

学術的な収穫は多かったが、ブログに書くのは

 

 

「やっちまった!」

 

と思う出来事にする。

 

 

 

成功からも失敗からも、経験から通して学ぶことは多い。

 

 

だから、成功も失敗も、経験のシェアは学びにつながる。

 

 

初日は、ヴァン・ジョインズの再決断療法ワークショップを受けた。

 

観客は200人を超えていたと思う。

 

 

この、お父さんっぽい風貌のヴァン・ジョインズさん。

 

米のプレジデントに似てなくもない。

 

 

 

再決断療法とは、

 

人生の脚本、つまり幼児期に作った

 

 

自分の決断に基づいて構成された人生のパターンの


束縛から脱け出して、より自由で創造的な生き方をするために、

 

 

子供時代の自我状態に戻って、

 

 

 

決断をやり直し人生脚本を書き換えて行く精神療法。

 

 

 

うん、依存症の治療にも十分使えると思うのです。

 

 

 

 

「親がアル中だから――自分もお酒を飲む」

 

 

 

「虐待されて育ったから――それを連鎖させないために子供を持てない」

 

 

 

 

「あの時自分が●●すればなんとかなった。」

 

 

(この3つはあくまで例文。)

 

 

 

という、過去からの囚われ。その囚われが未来に影響する。

 

 

この呪縛を解いていくワーク。

 

 

 

ワーク自体の内容は、安全であり、守秘義務もあるので、自分の事に関してだけ言う。

 

 

幼少期の記憶が蘇ってきて、

 

 

「父にノコギリで足を切られたこと」

 

 

と、ワークのフィードバックで発言した。

 

 

今更ですが、言葉を縮めすぎてすごい表現になっているので、丁寧に説明します。

 

 

 

今、私は両足あります。切断はされてないです。

 

 

 

 

私が7歳位だった頃、父は観光会社で働いていたので、

 

 

家には旅先での酒のツマミのようなお菓子がたくさんあった。

 

 

さきイカ、柿ピー、せんべい

 

 

といった、大人のおやつばかりであった。

 

 

 

父が不在のときも多く、母もお菓子代などくれないので、

 

 

 

スキあれば母の財布からお金を盗んだ。

 

 

 

その取り調べ中の自白を取るための拷問として、

 

 

 

片手ノコでスネをこすられ、血が滲んだ。

 

 

 

 

 

それでも、自分は「自分が盗んだ」と言わなかった。

 

 

絆創膏ですぐに治る程度のものだった。

 

 

それまではいい。

 

 

私は、家では殆ど喋らず、親戚には

 

 

「あの子は唖か?」

 

(唖【おし】 口のきけないもの 差別用語)

 

 

と言われたほど寡黙だった。

 

 

 

だから、

 

(足を切られようが言うものか!)

 

 

と決めていた記憶はある。

 

 

 

 

でも、それは途中で遮られた。

 

 

 

5歳の弟が

 

「僕が盗んだ」

 

と言った。

 

そして、父は弟を殴った。

 

「お兄ちゃんの足が切られたのはお前のせいだ。」

 

 

と言ってた。

 

 

このエピソードだけ知れば、私の父は悪者ですが、私にとって良き父でしたよ。

 

 

 

その父は、私が大学生のときに自死した。

 

 

 

家族を大切に思っていて、それぞれに遺書があった。

 

 

 

父が自殺した話をしたら、この学会では何人かに声をかけられた

 

 

 

「私も親を自死で亡くしています。」

 

 

 

と、その悲しみに共にいてくれる人が集まった。

 

 

そして、少しの時間しばらく分かち合い、「今ここ」を体験した。

 

 

学会報告で知識を貯めるのもいいが、こうして出会いから始まるワークは貴重な体験。

 

 

早くして身体を離れた父だが、いつでもそばに居てくれる。

 

 

そして、この経験は、自死で身近な人を亡くした遺族たちに寄り添える大切な体験。

 

 

他の親には代えられない、どんな形であれ、存在してくれた父に感謝している。

 

 

 

 

2日目に続く。

今日は入江杏さんと一緒にカフェ潮の路で日替わりランチを。



先日、このブログにて、入江杏さんの著書
『悲しみを生きる力に―被害者遺族からあなたに 』
を紹介したことから、
今日ここでランチをする機会を得た。

その時のブログがこれ。
     ↓
3冊目。報道被害の悲しみは同じ。『悲しみを生きる力にー被害者遺族からあなたに』入江杏 著


入江杏さんと撮影した写真は逆光。
岩崎、頭光ってる (笑)


さて、まずはこのカフェ、潮の路。

社会的に孤立しがちな元ホームレスの人たちの仕事づくり、居場所づくりを進めるためにカフェを作る、という事業が実現したものです。
詳しくは、今日もお店で働いていた稲葉剛さんのホームページに書いてあります。

 

http://inabatsuyoshi.net/2017/04/21/2815

 




店内はとっても綺麗で、1時過ぎに入店したら満席。


注文したのは日替わりランチ。

スパニッシュオムレツ
冷製ポタージュ
ベビーリーフサラダ
コーン炊き込みご飯
スイカ


食後にアイスコーヒー。

日替わりランチ500円
アイスコーヒー200円

税込みでこの価格は安い!
そして、栄養バランスもいい。
        

同じセットでお福わけ券も700円で購入できる。

お福わけ券とは、次に来る誰かのために、誰かがそのランチ代を先に支払っておく、というもの。

懐が寂しい人は「お福わけ券」を使えば無料で飲食をすることが可能。


お福分け券を利用したい人に、理由を問うことは一切ないそう。



メニュー表に書いてある言葉も粋。


この世界が面白いのは、
わたしと違うあなたが存在するから。
多様な人が共存する
そんなカフェをめざして


思えば、わたしは加害者寄りの支援者、入江さんは被害者寄りの支援者。
お互いが、このメニューに書いてある言葉のように、多様性を認め合うから、分かり合える。





入江さんとは、更生保護に関して意見交換をした。
刑務所の中にいる人達が再犯をしないように教育するには、私たちは何をすればいいのか。




わたしの体験から言えば、まず必要なのは正直な話ができる「場」の存在。

わたしは、セルフヘルプグループのグループセラピーの場を持つのですが、平等な場になるよう気を使います。

管理者・被管理者。

介助者・被介助者。
刑務官・受刑者。

春先に、累犯刑務所の教育の授業にゲスト参加したことがあるのですが、

刑務官の威圧感を取り除いていくことに苦心しました。

 

 

刑務官には戒護(かいご)の原則というのがあります。

 

 

 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ 

 

戒護とは、

施設の安全及び秩序を維持するため、

 

被収容者に対し、警戒し、監視し、指導し、命令し、更に、

安全、秩序が侵害され、又は侵害される恐れがある場合に、

侵害を阻止し、侵害を排除し、

原状に回復させるため、直接に強制力を行使すること。
 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ 
 

 

 

 

戒護がきつくては、受刑者は心身緊張してしまいます。

場を作るために、受刑者の自由な思考を阻む

「戒護が強くある状態」を改めていくことが必要と考えます。


 

グループワークをするといっても、刑務官を外に出すわけには行きません。

 

 

それではと、受刑者と一緒に円座になって参加することからはじめました。

 

 

ほかのセラピーのときによくやるのですが、緊張→弛緩からの自律神経調整法と、

 

インプロビゼーション(即興)での自己紹介ゲームをして場をほぐすことからはじめました。


このワークからの、1時間の教育プログラムは、満足の行く時間となりました。

 

 

 

 

 

 

被害者の視点からの教育も大切、加害者に寄り添う教育も大切。

 

車の両輪のようなものだなと思った次第です。

 

 




カフェ潮の路は、気に入ったので友人と近く再来訪するつもり。
 

 

12冊目。「累犯障害者」山本譲二著。

私が購入した本は既に手元にないので、この画像は借りた本。



罪を犯した障害者を、地域で支える活動をする「東京TSネット」。
この本は、東京TSネットの本拠地、飯田橋にあるPandA法律事務所の本棚にあったもの。
そこの浦崎弁護士からお借りした。浦崎弁護士は、私の元国選弁護人でもある。




今思えば、浦崎さんに弁護してもらったことが誇らしい。
最初に選任された国選弁護人を解任し、
二人目の浦崎さんに決めた自分は運が強いと思っている。




自分のことはさておき、
この本は、福祉の行き渡らない現場にスポットを当てたルポルタージュである。




何度も服役を繰り返してきた「下関放火事件」の爺さん、現在は82歳になる。




彼は74歳だった2006年1月7日、下関駅に放火して焼失させた。
被害額は5億円以上で、懲役10年の判決を受けた。




判決は
「軽度知的障害で、かつ高齢でありながら、刑務所を出所後、格別の支援を受けることもなかった。」
と指摘した。





当時、男性は放火の前科が10件あり、22歳以降の40年以上を刑務所で過ごしていた。
過去の裁判で6回も知的障害などを認められたが、一度も障害福祉サービスにはつながらなかった。




下関駅の事件は、男性が05年12月30日に福岡刑務所を出所した8日後に発生。
男性は事件までの間に、警察に保護されたり、福祉事務所に連れて行かれたりと、八つの公的機関に接触。生活保護を求めるなどしたが、公的支援は受けられなかった。




そして、下関駅で警察官に退去を求められた末に放火に至った。


「刑務所に戻りたかった」



との理由で。

その男性(84)は昨年8月に刑期を終えた。
今は、福岡県内の施設で暮らしている。



これが、一番理解された「累犯障害者」の代表的事例である。
下関駅放火事件は、本「累犯障害者」の序章に書かれている。




私は、この本に書かれている司法と福祉の現場について馴染み深い。
今まで歩いてきた現場が多く書かれている。
福祉作業所、閉鎖病棟、刑務所、保護施設、更生保護施設などなど。


自分の講演も、大体が司法と福祉の分野である。
そのとき行われたグループトーク中に、この下関駅放火事件の話題になり、矯正施設の職員の持論を聴く機会があった。



矯正施設職員の彼は、
「北九州市でホームレス支援などを続けるNPO法人『抱樸(ほうぼく)』の理事長である牧師の奥田知志さんが、彼を支えた。奥田さんは素晴らしい人だ。」


という話をした。

NPO法人『抱樸(ほうぼく)』理事長で牧師の奥田さんは、確かに素晴らしい人だ。
その事件を知った直後から下関駅の放火犯である彼に関わり、彼を支えてきた。


でも、それを語るこの矯正施設の職員を見ていて、ふと気づいた。

「ああ、ここにも課題があるのだな。」

と、違和感を感じた。

その後も矯正施設職員の話を聞いて、その違和感が浮き彫りになっていった。


私の講演は基本、その場にいる参加者全員に守秘義務を約束してもらい、
ソーシャル・マイノリティー(社会的少数派)の正直な話を分かち合うスタイルだ。


その席で矯正施設職員の彼は話。

意味するところだけを要約して以下にまとめる。



「薬物に溺れ、犯罪に手を染め、刑務所に服役し、今も福祉と医療の制度で治療を続けている君たち。
君たちは、頑張って早く社会復帰してまっとうな人間になって欲しい。」

これは、この支援者自身の理想だ。


素晴らしい支援者をもてはやす支援者がいる。
自身の目指すところだけを見て、
当事者を置き去りにして。



当事者自身の現実や目指すところと、
支援者自身の目指すところが、
ズレているのだ。






支援者がなって欲しいその人ではなくて、
その人がなりたい自分にどれだけ近づけるようにするのが本物の支援だ。




支援者としてのエゴや驕りを排除できてこそ良い支援ができると思う。
ピアサポーターってそういうこと。




支援職の人たちには、就労なりの実績を出す義務が伴う。
基本的に実績を目に見える形として欲しがる。

ピアサポーターの私とは、視点が違う。


私が情状証人をした事件の累犯窃盗の受刑者があと半年ほどで出所する。


「刑務所に戻りたかった。」


と、言わせないためにはどうすればいいのか。


「刑務所に二度と入りたくない」


ではなく、


「社会でまっとうに生きるほうが楽しい」


という私のメッセージを届けるに尽きる。

このメッセージが刑事施設経験者だけでなく、矯正施設職員にも届けばと思う。

 

 

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最初に出会ったとき、五十嵐さんが約20年間を刑務所にいたと聞いて驚いた。
また、奥さんが18も年下と聞いてなお驚いた。




「刑務所にいた期間は年をとらない。」
と言われるから、これはこれでちょうどいいかもと思う反面、



「こんないい奥さんを持って、罪深いのはこれを最後にしたまえ、五十嵐!」
と、ワナワナする。




著者の五十嵐さんは、
NPO法人マザーハウスの理事長さん。



とある再犯防止プロジェクトであって以来、ほぼ3年の古い仲。






最近では毎週のように顔を合わせている。



また、私は、会う先々で五十嵐さんの本を紹介し、
手渡したりするから、本棚には在庫が二冊ある。







会うたびに新たな話題を提供する五十嵐さんである。



私の出所三年目の日、7月8日には、3人目の子供がご懐妊という知らせがあった。
また、先日、私が本を渡した大学生が感想文を書いてくれたのでここに転載する。


私自身も、この本は何度か読み、その度に新たな気付きを得る。



 ☆ ☆ ☆


五十嵐弘志『人生を変える出会いの力 闇から光へ』感想


少しウルっときてしまったある一節をまず引用したい。





「五十嵐には、長期の受刑歴や受刑中の懲罰歴がある。
しかし、キリスト教の教えに触れたことを契機に被収容者の更生支援活動に関心をもち、



岐阜刑務所出所後、マザーハウスを設立して更生支援活動を始め、
キリスト教、教育、行政等の各関係者に働きかけるなどして、



その活動の輪を広げ、文通を通じた上記活動を中心に、継続的に行ってきた…」。



これはマザーハウスと受刑者との信書の発受禁止をめぐる裁判で、
五十嵐さんが「犯罪性のある者」ではないとした判決文の一部。




五十嵐さんが前科三犯というハンデを乗り越えて更生支援を行ってきた半生でもある。




裁判所が五十嵐さんの行いを正当なものとして認めたのだ。





正直、これを最後に持ってくるのはズルいと思った。私がもし仮に五十嵐さんの立場だったら、




その言葉を聞いたとき、陰で大泣きしたのではないかと想像してしまう。




必死になってやってきたことをやっと認めてもらえたと。





一方で読んだあと

「自分だったら五十嵐さんみたいにできない」
という思いも湧いてくる。いくつもの不条理を跳ね除けて、



人を救おうだなんてフツー思えるのだろうか。





キリスト教に出逢ったことは確かにタームポイントかもしれない。




しかし、それを信じて前に進もうとしたのは五十嵐さんである。
その決心とエネルギーに私は憧れてしまう。





同時に、「どんな状況でも前に進むことができる」と勇気づけられもする。



物語は描き方によって、登場人物への評価や感情を変えてしまうことも改めて感じた。




この本の描き方であれば、前向きなイメージを五十嵐さんに抱く。




しかし、もし、仮に、五十嵐さんの罪の部分だけを抽出して、
物語にしようと思えば、


私は「なんて人だ」とわなわなと怒りが湧いてくるかもしれない。



メディアを通して描かれる犯罪の物語はどちらかというと後者だろうか。



描き方は書き手や製作者の自由ではあるが、
その描き方がよりよい社会を目指すという意味で、
建設的かどうかは考える必要がある。



私は本書のような物語をいろいろな人に伝えることができないかと改めて思った次第である。


 ☆ ☆ ☆


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この本に出てくる、五十嵐さんが勝訴した、千葉刑務所文通禁止訴訟事件の弁護士は、私の古馴染み。
また、刑事弁護人も古馴染み。

本の題名が「人生を変える出会いの力」とある。

私と五十嵐さん、同じ人に対しても別の出会い方をし、人生を織りなしていると感じる。




これはまあ、五十嵐さんとはずっと続く腐れ縁だろうなと思う次第です。


これは、3月の鳥取西人権センターの講演の写真。なんちゃってのテレビに出た風に写真加工したもの。


「人権啓発講演会」

◆テーマ「依存症の自分と向き合う」

◆日時2017年7月25日(火)
    19:00~20:30
◆講師 岩崎風水さん
   「獄中者の家族と友人の会」相談員
   自死遺族・被害者遺族ピアサポーター
◆会場 鳥取西人権福祉センター
 



アルコール・ギャンブル依存症について、周りはどう支援していけばよいのかをお話しさせていただきます。

ギャンブラーの行き着くところは自殺か刑務所。
そこに至らないまでにどうすればいいのかを、ピアサポーターの立場でお話しさせていただきます。
もうすぐ1周年の産後ケア施設「やわらかい風」。
代表は川口映子さん。

私が鳥取での講演の場を与えられたのは、
ひとえに川口映子さんのおかげです。

3月に鳥取滞在したときには新たに始める、誰でも食べに来ることができる「くるみ食堂」の看板を描かせて頂きました。








7月の25日に組まれた講演も、

3月の2日・3日以来です。



3月2日は、ライファーズ上映会と、ここだけの話のクローズドミーティング。



3月3日は「冤罪の作られ方―狭山事件の場合」の上映と、加害者・被害者支援のあり方についてディスカッション。

これらの全てのイベントの発起人は、全て川口映子さん。


川口さんは一昨年には坂上香監督の「トークバック」上映会をし、田代まさしさん(マーシー)をゲストに迎えました。




その、鳥取上映会で私は川口さんに初めてお会いしたのです。


その出会いから2年近く経とうとしています。

「やわらかい風」は、助産婦施設には珍しく、「マーシーの薬物リハビリ日記」があったりします。



(思えば、マーシーと私は、同じ頃に出所している。)


小さなご縁から沢山の人達に出会えました。


〽とどまることを知らない~♬



ですね。

「やわらかい風」も、「くるみ」もミスチルの曲名かだとか。


月並みな言葉ですが、心から出会いに感謝しています。

秋口にも鳥取行こかな。



【写真 3月2日に行われた同じ会場の鳥取の講演のときのもの。】



【鳥取県立人権ひろば21「ふらっと」でミニ学習会開催事業】

「依存症と人権」
~依存症者の人権・家族の人権~

◆日時:平成29年7月25日(火)14:00~16:30

☆14:05~ 講演:「依存症と人権」(講師:岩崎風水さん)
☆15:30~ 岩崎風水さんと千坂雅浩さんによる対談

テーマ「依存症からの回復」

◆会場:鳥取県立人権ひろば21「ふらっと」
           鳥取市扇町21番地  ☎0857-27-2010
           ※駐車場の数が限られております。乗り合わせていただくか、公共交通機関をご利用ください。

◆託児有(要予約)

・7月20日(木)までに下記の問い合わせ先にご連絡ください。

◆参加無料

【講師紹介】
岩崎風水さん

東京都杉並区在住。40歳。獄中者の家族と友人の会の相談員として、平成26年8月より、刑務所を訪問しながら相談活動をしている。映画監督、山際永三氏に師事し、再審請求事件にも取り組んでいる。薬物依存症、アルコール依存症、摂食障害、クレプトマニア(盗癖)、ギャンブル依存症からの回復者とその家族たちと交流をもつ。自死遺族、被害者遺族のピアサポーター。

千坂雅浩さん

岩美町牧谷の鳥取ダルクの代表。56歳。36歳で仙台ダルクに出会う。茨城、福島、秋田、九州ダルクでスタッフを務めた後、鳥取ダルクの代表に就任。2009年から岡山ダルクを開設し、鳥取・岡山ダルクの代表を兼任。現在、入寮者の回復を支えている。



主催:くるみ食堂、公益社団法人鳥取県人権文化センター


問合せ先:050-3630-4138(カワグチ)




企画してくださったカワグチさんに深く感謝していますm(_ _)m
夜と霧。

岩崎のバイブルです。



夜間秘密裏に拘束し、家族全員を収容所に送るゲシュタポ。

このヒトラーの特別命令が「夜と霧」です。



一晩のうちに家族が消える様は霧のようです。

今回は旧訳の霜山徳爾の翻訳の本です。




刑務所も、強制収容所です。
収容所では、極限状態でも人間性を失わなかった者がいました。



囚人たちは、時には演芸会を催して音楽を楽しむ。



フランクルは、そうした囚人の姿を見て、
人間には、

創造する喜び、美や真理、愛などを体験する喜びがあると考えるようになる。


私も、それは実感しました。



しかし過酷な運命に打ちのめされていては、
こうした喜びを感じとることはできない。


運命に毅然とした態度をとり、
どんな状況でも一瞬一瞬を大切にすること。
どんな状況にも楽しみを見いだせること。


それが生きがいを見いだす力です。


幸福を感じ取る力を持てるかどうかは、運命への向き合い方で決まります。
不幸は理由があるが、幸福には理由はいらない。


組織の人間の悪を強調してはいるが、それに勝り、収容者が清い心をもち続けたことが書かれている希望の書です。

生殺与奪権を全て奪われ、明日は行きていられないかもしれない日々でも、人は美しくいられます。





どんな過酷な環境でも生きることを楽しむ。

ただ、やはり辛い思い出は残りますね。



人として扱われている実感がわかないこと。よくあります。


アウシュビッツ収容所の生活は、歯が磨けない。
同じように、私も10日間、歯が磨けない保護房生活を体験しました。



地味ですが、拷問でしたね。( ´゚д゚`)。



今は刑事施設視察委員会への申し立てが功を奏し、歯は磨けるようになりました。

二月後にもう一回保護房に入ったときは、歯ブラシ貸してもらいましたもん(๑•̀ㅂ•́)و✧!



アマゾンから買えます。




楽天でもありました。



電子書籍判

昨日のフェイスブックのいいねの数に驚いています。


「罪をかぶっての服役と、
器物損壊の服役を終え、
出所して3年となります。
15年間、娑婆から離れていました。」






というもの。


色々勇気がいりました。

それこそ、どこまで明かしていいか、悩みました。





さて、3年前の7月8日の出所。



出所時の所持金が1028円もあったので、ミニストップでソフトクリームを食べたのだよね。


交通費は流石に無かったから、刑務所が職員3名ほどつけて都内の福祉事務所に送迎してくれました。



その日の晩は江東区にあるの保護施設の寮で、来客用の一人部屋を与えられました。



この施設、原則二人部屋だということでそれ以上は一人で寝かせてくれない。


「シャバに出てまで雑居かよ!」


と、その日以来、保護施設を拒否したのだよね。



刑務から長年、支援し続けてくれた永福町の山際永三さんの家に初めて出向いたのが7月9日。

丁度3年前の今日。



服装は、

上は樟脳の匂いのする紺色のTシャツ。


下は冬用のナイロンジャージの内側を剥がして薄くしたもの。
(雑誌付録の10徳ナイフがあったのでそれで内側を引きちぎったもの)


差し入れが許可されなかった辛子色の靴下。


かかとに称呼番号がマジックで記入された白いスニーカー。
(所内で運動用に使ってい他4000円ほどの購入品。)


刑務所で30件以上国家賠償請求をしたときの訴訟書類が20キロほど。



両手に持てる、代えの効かない所持品がこの国家賠償請求の訴状。


これを抱えていては動くに動けないと、山際さんの家に預けたのだよね。



ほか、所持品も所持金もなかったので、山際さんに●万円お借りした。




そしてしばらく、自由を謳歌するため、帰住地のないホームレスとなりました。





ちゃんちゃん。

著者の阿部恭子さんとは、よく集会でご一緒する。

加害者家族の支援をするNPO法人ワールドオープンハートの理事長です。


先月も、少年法の引き上げについての勉強会でお会いしたばかり。


と~っても姿勢がよくて美しい人で、会うとドキドキしてしまう。


また、獄中者の家族と友人の会に相談に来られた方の多くが、

阿部恭子さんのホットラインに電話相談をしています。


憧れてしまいます。



さて、この本の「第13章、加害者家族の子どもたちの支援」。


父が殺人事件の犯人とされて転居を余儀なくされる母子のことが書かれています。

ネットでも中傷され、

「殺人者の子は将来殺人者になる、今のうちに抹消すべき。」


と書き込みをされる。


小学校に取材陣が押しかけ、学校にも通えなくなります。



クラスメートに別れを言えないまま、そのかわりに夜の校庭に母と出かけます。



これに悲しくなるのです。




獄中者の家族と友人の会でも、児童養護施設を立ち上げようとした仲間が、

地域住民に

「殺人犯の子供が来たら治安が悪くなるからダメだ」

と、猛烈な反対に会いました。


かくゆう私も、この社会が、殺人犯の子供を受け入れるほどできていないと思っています。



家族にどんな罪があるのか、なぜ見ず知らずの人がそれを断罪できるのか。




また、私は、加害者側の意見を多く聞いてきました。

加害者は、父親のあり方として、家族を安全な場にいさせるため、縁を切ったり遠ざけたりします。


犯罪白書にある

「犯罪傾向の進んだ者は家族からの支援がない。」

とある言葉と矛盾しません。


父親は家族を思えばこそ、縁を切り、幸せを願うのです。



獄中者の家族と友人の会の支援対象には、複数の人の命を奪った人もいます。




人の命を奪った人で、メディアが描くような「殺人鬼」には会ったことがありません。


「カッとなって殺した。」と、新聞に一行で書かれていても、それは事実ではないのです。



どんな行為にも理由があり、単純に納得してはいけない。





この本は、メディアスクラムと、それに対する支援の方法がまとめられた実務書です。


ぜひ、読んでみてください。

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