10冊目。「人生を変える出会いの力 闇から光へ」五十嵐弘志著。 | 楽に生きられるお手伝い 心理カウンセラー 岩崎風水 

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最初に出会ったとき、五十嵐さんが約20年間を刑務所にいたと聞いて驚いた。
また、奥さんが18も年下と聞いてなお驚いた。




「刑務所にいた期間は年をとらない。」
と言われるから、これはこれでちょうどいいかもと思う反面、



「こんないい奥さんを持って、罪深いのはこれを最後にしたまえ、五十嵐!」
と、ワナワナする。




著者の五十嵐さんは、
NPO法人マザーハウスの理事長さん。



とある再犯防止プロジェクトであって以来、ほぼ3年の古い仲。






最近では毎週のように顔を合わせている。



また、私は、会う先々で五十嵐さんの本を紹介し、
手渡したりするから、本棚には在庫が二冊ある。







会うたびに新たな話題を提供する五十嵐さんである。



私の出所三年目の日、7月8日には、3人目の子供がご懐妊という知らせがあった。
また、先日、私が本を渡した大学生が感想文を書いてくれたのでここに転載する。


私自身も、この本は何度か読み、その度に新たな気付きを得る。



 ☆ ☆ ☆


五十嵐弘志『人生を変える出会いの力 闇から光へ』感想


少しウルっときてしまったある一節をまず引用したい。





「五十嵐には、長期の受刑歴や受刑中の懲罰歴がある。
しかし、キリスト教の教えに触れたことを契機に被収容者の更生支援活動に関心をもち、



岐阜刑務所出所後、マザーハウスを設立して更生支援活動を始め、
キリスト教、教育、行政等の各関係者に働きかけるなどして、



その活動の輪を広げ、文通を通じた上記活動を中心に、継続的に行ってきた…」。



これはマザーハウスと受刑者との信書の発受禁止をめぐる裁判で、
五十嵐さんが「犯罪性のある者」ではないとした判決文の一部。




五十嵐さんが前科三犯というハンデを乗り越えて更生支援を行ってきた半生でもある。




裁判所が五十嵐さんの行いを正当なものとして認めたのだ。





正直、これを最後に持ってくるのはズルいと思った。私がもし仮に五十嵐さんの立場だったら、




その言葉を聞いたとき、陰で大泣きしたのではないかと想像してしまう。




必死になってやってきたことをやっと認めてもらえたと。





一方で読んだあと

「自分だったら五十嵐さんみたいにできない」
という思いも湧いてくる。いくつもの不条理を跳ね除けて、



人を救おうだなんてフツー思えるのだろうか。





キリスト教に出逢ったことは確かにタームポイントかもしれない。




しかし、それを信じて前に進もうとしたのは五十嵐さんである。
その決心とエネルギーに私は憧れてしまう。





同時に、「どんな状況でも前に進むことができる」と勇気づけられもする。



物語は描き方によって、登場人物への評価や感情を変えてしまうことも改めて感じた。




この本の描き方であれば、前向きなイメージを五十嵐さんに抱く。




しかし、もし、仮に、五十嵐さんの罪の部分だけを抽出して、
物語にしようと思えば、


私は「なんて人だ」とわなわなと怒りが湧いてくるかもしれない。



メディアを通して描かれる犯罪の物語はどちらかというと後者だろうか。



描き方は書き手や製作者の自由ではあるが、
その描き方がよりよい社会を目指すという意味で、
建設的かどうかは考える必要がある。



私は本書のような物語をいろいろな人に伝えることができないかと改めて思った次第である。


 ☆ ☆ ☆


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この本に出てくる、五十嵐さんが勝訴した、千葉刑務所文通禁止訴訟事件の弁護士は、私の古馴染み。
また、刑事弁護人も古馴染み。

本の題名が「人生を変える出会いの力」とある。

私と五十嵐さん、同じ人に対しても別の出会い方をし、人生を織りなしていると感じる。




これはまあ、五十嵐さんとはずっと続く腐れ縁だろうなと思う次第です。