イーティーズ・プレイスの星空観測行 -17ページ目

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

19:30、紫波町彦部。この時間でもまだ30度近い蒸し暑さ。望遠鏡の出し入れ、組み立て、そして観測、何をしても汗がしたたり落ちてくる状態。手ぬぐい鉢巻きに首筋タオル、1時間も動けば絞れそうなほど。

さて、本日の目的は金星と火星の定期観測と三惑星(金・土・火)の集合写真撮影。金星がだいぶ低くなってきており、暗くなる時間との勝負。ちょうど半月状に見えており、徐々に大きくなってきています。反対に火星は少しずつ小さく、夕空の中で真っ赤に輝いています。

視直径では、金星は土星より大きく見えており、この先どんどん大きさが増していきます。ただし、細く、細くなって10月頃には極細の三日月状に変化しますが。




金星の白、土星の黄色、そして火星の赤、と三惑星の色のコントラストが見ていて楽しく、また美しくもあります。これから月末にかけて、それぞれの移動に伴い、位置関係が変化してくるところが観測できます。こまめに継続観測の予定。



中央下に金星、その上方に土星、その左方に火星

ところで、ペルセウス座流星群が極大となる12日~13日の天気は、今のところの気象庁による予報では、東北地方は曇り時々雨・・・。晴れるのは名古屋以西で、13日の好天は九州・沖縄地方のみのようです。

確度「C」ということではありますので、予報が変わることに期待し、何とかこの、夏の風物詩である流星群を楽しみたいものです。星に願いを。

When you wish upon a star
Makes no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you

(これはひょっとして著作権の侵害?)

金星・土星・火星がかなり近づいており、その集合写真と、各惑星の定期観測の予定で紫波町彦部に出かけたところ、西空は夕焼けで真っ赤、さらには南東のやや強い風に流される多くの筋雲に悩まされ、きれいな写真にはならず。後日としました。



そのままあきらめて帰るのも何なので、雲が切れるのを待って比較明写真撮影に切り替えです。紫波町内の東根山を狙います。月明かりがない中で、山のシルエットと麓の温泉などの光を写し込んでみましたが、やはり山容がぼやけてどうもしっくりきません。ここも後日です。



矢巾町に移動し、南昌山とひまわり畑の撮影です。ひまわりが満開で、矢巾温泉やマース矢巾、周囲の様々な光が複雑に入り交じり、それなりの一枚となりました。ただし、途中から雲が広がってきて、その分マイナスです。花が咲いているうちに再撮影の予定。




岩手の星空第114景「南昌山とひまわり畑」
30秒×32コマ(総露出時間16分) 31mm F4.5 ISO400

ところで、木星の暗点が移動しているようなので、写真で比べてみました。今後も中長期の観測を続け、変化の様子を見続けたいと思います。



来週は、いよいよペルセウス座流星群。13日(金)09:00が極大の予報ですので、12日(木)と13日(金)の夜半~朝までが観測の好機。月明かりもなく、条件的には久しぶりの「最良」。眼視、写真撮影ともに万全の態勢で臨みたい。最大の願いは「晴天」。観測場所を今から物色しておきます。

滝沢村の「馬っこパーク」。サマーキャンプに参加の小学生とスタッフを対象の天体観望会。早めに到着し、砂場に望遠鏡を設置完了。ひずめの跡がびっしり。なんだか、馬になったような気分・・・。


開始まで一休みと思って管理棟へ。夕食のご相伴にあずかり、恐縮でした。食堂でみんなそろって、まずは「賢治とベゴ石の会」の会長、田中明弘氏のお話。宮沢賢治と石、星、山にまつわるあれこれ。


19:30、外も暗くなってきて、星空の時間。朝の時点では終日曇りの天気予報が、昼になって、21:00頃までは晴れの予報に変更(気象庁とNHK)。とはいっても、全体に雲は広がっており、北極星は見えない。西の方角と天頂がかろうじて晴れている状態。


金星は雲の中、そして木の陰に。望遠鏡の設置場所がまずかったか?土星。薄い雲の合間から何とか顔を出してくれて、細い環が見えました。月の出は23:00過ぎで、今回はお預け。晴れ間が広がっている場所で見えるのは・・・M57(リング星雲)、M13(球状星団)、あたりか?


リング星雲、子供たちの見立ては、「白丸」「四角形」「六角形」「星形」・・・・。先入観がないといろんな形に見えるものです。M13は、「綿菓子」「雲」「ぼんやり」「見えない」・・・など、これもいろいろ。


終了予定時刻も迫ってきて、最後の最後、宮沢賢治にまつわる対象、ということで、「アルビレオ」です。色の対比が美しい二重星ですが、「青」はみんな共通。もう一つの色は「黄色」「オレンジ」「肌色」「白」と、これも人それぞれ。あえて答えは言わず、見たまま、感じたままの色を心に残してもらいました。


さて、4日~5日にかけては、木星の大赤斑チャンス。パークのご厚意に甘えて、望遠鏡を馬場に設置したまま、一人、木星の出を待ちます。


22:50、撮影開始。大赤斑はすでに見えています。右下には黒い斑点。自転の連続撮影にはもってこいの感じ。1時間ほどは順調そのもの。このまま天気予報がはずれて、ずっと晴れで推移することを期待するも、23:50頃、大赤斑がちょうど子午線を通過する時間、四方八方から雲が。あっという間に木星の姿はかき消され、その後1時間ほども見えず。なお、この時間でも、スタッフは馬のお世話のようです。大変な仕事です。


観測目的は、連続写真とスライドショー狙いのため、撮影は中断、そして断念。なかなか一晩中スッキリと晴れる日がありません。暑いだけやたら暑くて、・・・今年も変な夏?5日からは晴れベースが続くようなので、仕事も趣味もこれからに期待。


星を見るのは「趣味」、星を見せるのは「仕事」。

24日の木星観測で見られた、黒い斑点の正体を見極めるべく、張り切って観測しようとして外に出たところ、月も見えないほどの曇り空。満月の光も遮断するほどの厚い雲です。6メディアの天気予報を改めてチェック。1局のみ、「紫波町が晴れ」の予報を出しています。ただし、この局は、私的天気予報検証において、6メディア中、的中率第4位であったこともあり、半信半疑で、でも、期待を込めて遠征です。

22:40、紫波町彦部。西~南はやや厚い雲、そして全体に薄雲がかかってはいるものの、月は十分に見え、1等星と、一部の2等星程度までは見えている状態。幸い東の空はほぼ晴れの状況です。望遠鏡を設置している間に、木星が山陰から昇ってきます。写真撮影には十分な明るさと透明度と判断しました。

23:10、撮影開始。あの、黒い斑点が見えたときと同じくらいの経度になるまで(00:30頃)は、何としても晴れのままで推移してほしい。あわよくば、大赤斑とは別に、自転の様子がわかるくらいに見えてほしい。

いよいよ問題の時間帯に。肉眼で見て、そしてカメラのモニターで見て、南側に明らかに「縞」が見えます。斑点がそのまま縞状に広がったのではないかと判断。3日間で大きな変化が。これは画像処理が楽しみ。



さて、画像を比べてみると、・・・。縞が見えると言えば見えるのではあるが、それほどはっきりしているわけでもなく、かなり淡い。斑点が広がったにしては、こんな短時間でここまでというのも不自然な気もするし。う~ん。さらなる検証・観測が必要です。前回の斑点は、明らかに自転とともに位置を変えていたので、間違いなく表面の模様であるはず。決して見間違いでもなく、カメラのノイズなどでもない。

20世紀初頭(だったかな?)、火星表面の模様が、火星人が造った運河と考えられていたことがあります。しかも、高名な天文学者による説でした。今日見た縞模様も、実はひょっとして頭の中で、あるいは心の中で見たものかも。人は、自分が見たいと思ったものを見るし、見たくないと思ったものは見えないように、脳のフィルターが作用するとか。

でも、・・・。

今一度、時間を正確に計算し、きっちり観測・撮影し、このモヤモヤを解消させます。今回はここまで。

何気なく天文雑誌を開いたところ、7月23日、木星の大赤斑が夜半に子午線通過、ということに気付き急遽出かけることに。内陸の天気は曇りベースで観測は無理そう。各種予報を総合して、沿岸南部、陸前高田市に決定。

日没時に到着。暑い・・・。木星の出には間があったので、陸前高田と言えば高田松原、ということで、前にも撮影してはいるが、月明かりのない夜のものだったので、改めて月下の浜辺を撮影してみる。あちこちの光が入ってきて、ちょっと微妙な発色にはなったものの、まあまあか。



さて、観測場所への移動です。何度か行ったことのある、蛇ケ崎の園地です。ここは、広めの駐車場とトイレが完備されていて快適です。ここでもまだ時間に余裕があったので、沿岸の島々を撮影。鶴島、亀島をはじめ、多くの岩礁が散在しており、展望台も整備されています。



亀島撮影中、大きな月と真正面には強烈な漁火の中、流星が。時刻は、22:08。肉眼で見た感じでは、明るさは-2~-3等かと判断しました。真っ暗な空に流れたら、びっくりするほど大きな流れ星だったに違いありません。


22:00を過ぎ、木星が昇ってきて、高度もそろそろ十分。園地駐車場にて、望遠鏡を設置し、撮影準備完了。22:50、撮影開始。すでに大赤斑が見え始めています。ここから約2時間で、大赤斑が木星表面を横切るはず。5分間隔で、各4~5コマで撮影を続けます。

天気は、これ以上望むべくもないほどの晴天。今日こそ、なんだか行けそうな気がする~、と思わずつぶやきたくなるほど。00:10頃、大赤斑の子午線通過、予定時間の半分が経過。時間が経つのが早い。木星の自転も速い。順調、順調、不安材料これっぽっちもなし。

01:45、大赤斑は木星面を通過し、やれやれと終了しようとしたところ、木星面になにやら黒っぽい斑点が見えている。はじめは、カメラのノイズかとも思ったものの、時間経過とともに移動している。これは、木星表面の模様に間違いなし。何かの衝突痕か、と一瞬思ったが、これほど大きな痕が残るような出来事があるはずはない。

あるいは、今年になって淡化し見えなくなった縞が復活(再出現)する兆候ではないか。それにしては、まだ早すぎる。う~ん。今後の観測と情報に注目です。




自転のスライドショー仕立てはホームページ「観測記録(惑星の観測)」で

結局、すべて終了したのは02:30。薄雲が広がってきたこともあり、黒斑点の観測も途中で終了です。継続観測が必要かと。さっさと撤収し、頑張って帰宅。帰路、住田からこっち、内陸は星一つ見えない曇り空。沿岸南部だけがピンポイントで晴れていたのか?奇跡的です。「信じられないタイガーの夜」(30年ほど前、深夜の仙台で流れていたテレビCMです)。

所用のために出発が遅れたものの、「比較明写真撮影日和」と言っていいほどの晴天。この天気が一日前であれば・・・と思ったほどで。撮影したい場所は数々あれど、時間の制約、月明かりの制約もあり、遠出はできず、あれこれ考えた結果、宮古市川井の兜明神岳に。


国道106号沿いの大鳥居を入ってすぐ、橋~兜神社を経て明神岳を望むアングルがベストではありますが、この季節は木々が生い茂り、遠くまで見通すことができません。やむなく山の単独撮影としました。


到着直後から霧っぽい感じがあり、撮影開始後10分もしたところで山は霧に包まれ始め、車の周囲も白くなり始めます。それでも20分程度は撮影し、ここは終了。画像処理してみたところ、その出来栄えは・・・微妙?霧、人工光、月明かりが複雑に発光したものと思われます。


イーティーズ・プレイスの星空観測行

「比較明合成写真による岩手の星空」第110景:兜明神岳

2010年7月21日 22:31~22:51


次いで、紫波町に移動し東根山を撮影する予定でしたが、現地到着前に月がすでに山陰に沈み、条件悪く、撮影は断念。周辺でしばらく肉眼にて星空を見上げてから、当てもなく車を走らせていると、急に空腹を覚える。ちょっとした空き地に停車して、コンビニ弁当を食していたところ、パトカーが通り過ぎたと思ったら、おもむろに引き返してきて、実に久しぶりの「職質」です。場所は盛岡市湯沢。


こちら、職質に関してはベテランの域に達していると言ってもいいほど、何度も経験があります。県内各地、星空を求めて移動し、真夜中の観光地や誰もいない駐車場に頻繁に車を停めているものですから。数ヶ月ぶりのことでもあり、不謹慎ながらワクワク感を覚える始末。「何署かしら」「名乗るかな?」「横柄だったら嫌みの一つも言おうか?」などと考えています。


案の定、事前に身分を明かすこともなく、前触れなしに「免許証を」です。「何署の方ですか?」「職質ですか?」と逆質問。ちゃんと答えられるのですから、はじめから言ってくれれば、嫌な感じにならなくてすむのに。まぁ、確かにあんな場所で弁当を食べている人間は不審でしょうが。名乗りもしなかった、紫波署の警官お二人、お仕事ご苦労様です。深夜のパトロールは大変ですし、ありがたいことではありますが、昨今の状況をあれこれと鑑みるに、いろいろとお考えいただく余地はあると思います。


先日、ジャーナリストの江川紹子さんのツイッターに寄せられた、職質に関する体験や意見をまとめたものがこちら 。恥ずかしながら、私も一票。




観測のメインは「木星の自転」です。2本の太い縞のうち、今年は南側の1本が消えており、その分大赤斑が見やすく、自転の様子も捉えやすくなっています。木星は10時間ほどで自転しており、大赤斑が地球から見えるチャンス時間帯は数日ごとに訪れます。今回は21日の01:00~03:00ぐらい。

その前に金星と火星の定期観測を済ませようと、空を見上げると、盛岡の西空には厚い黒雲が広がっています。どうやら南の方向に晴れ間が見えていますので、観測場所は矢巾~紫波町方面かと。

ということで、紫波町は彦部にて。金星はどんどん地球に近づいてきており、形も円形~半月状~三日月状と劇的に変化します。観測を始めた5月に比べると視直径は2倍ほどになっています。10月には、細い三日月状で現在の3倍以上の見かけの大きさになります。




逆に火星は、地球から離れていき、最接近の1月に比べると、3分の1以下になっており、もう表面の模様は全く識別できません。色と、丸い形が何となくわかる程度になってしまいました。



さて、木星ですが、気象庁の予報では、チャンス時間帯には県内全域に晴れ間が広がるということで、十分なスペースが確保でき、落ち着いて観測できる場所に移動です。

とりあえず、矢巾~盛岡周辺の何カ所かを廻ってみたところ、何となくしっくりこない感じがして、さらに雫石網張~滝沢相の沢にも行ってみましたが、何となく・・・・。結局、滝沢村はいつもの馬返しにたどり着くことに。ここはフィーリングが合う、というか、落ち着く、というか、・・・強引なたとえですが、行きつけの小料理屋みたいなものです。

平日とあって、登山者の車は3台のみです。キャンプ場にも人がいる気配はなし。しかも、ほぼ快晴。ただし、予報よりも晴れるのが1~2時間早いような・・・。やがて月が沈み、天の川が天頂を流れ、夏~秋の星座たちが煌めいています。

いつものMT160ではなく、TOA130(口径130mm、焦点距離1000mm)がメイン機材。夜露対策のeneloopカイロを2個装着し、万全の態勢です。実は、この時期にカイロがあるのか、と思いあちこちさがした結果、中村俊輔でおなじみのY電機に在庫があり、シーズン中よりもかなり安かったこともあって迷わず最大必要個数をまとめ買いしたものです。

01:00から撮影開始。カメラのモニターで見る限り、感度・露出ともに完璧です。が、後で見ると肝心のピントがやや甘い(結果的には今回撮影した画像はお蔵入りになるのですが)。

02:00前になって、突如木星の周囲に雲がかかり始め、大赤斑の子午線通過時間前後だけすっぽり雲の中。周囲には、フォーマルハウト・アルデバラン・カペラ、と早くも秋~冬の1等星たちがキラキラと輝いているのに、ジュピターは・・・。今回も「スライドショーによる木星の自転(完全版)」はお預けとなった次第。これは、ゼウスが与えし試練なのか、はたまたヘラの悪巧みなのか。次のチャンスは26日か30日。はたしてアフロディーテ(ビーナス)はほほえんでくれるのか。



ピントが甘くて、大赤斑が今ひとつはっきりしない。
「曇り」の天気予報の中、「ひょっとして」の期待を込めて雫石町の網張へ。天気図と衛星画像から、西の方が晴れの可能性があるとの読みから。2時間ほど待機すると、やや強い風が北西から西に変わり、雲が徐々に薄くなり始め、星もポツリポツリと見えてくる。ただし、北極星周辺と東の空には厚い雲がかかり、微動だにしない状況。

東~南東の空に晴れ間が広がってきた気がして、また、時間的にも少々余裕があったので、様子をうかがいに思い切って滝沢村馬返しに移動。

予想外にもほぼ快晴無風。北極星は見えないが、木星は輝いている。この時間の晴れを予報していたのは・・・全メディア中1局だけ。恐るべしIAT。

ただし、登山者の車が20~30台あり駐車場全体に広がっており、キャンプ場の方からも何カ所かから声がしている。この中で機材を広げて観測態勢に入るのは・・・さすがに迷惑をかけると思い、泣く泣く移動です。周囲に十分なスペースを確保できそうになく、しかも深夜で、ほとんどの方がお寝み中と思われたので。車中泊の時に、近くで物音がしたり光が入ることでいやな思いをしたことが何度もある身としては。

小岩井。北~東の空に多量の雲。動かず。

雫石スキー場方面へ。移動途中で時間的に限界を感じ、田んぼの中の農道に駐車。機材をセットするも、北の雲がとれない。北極星が見えず、望遠鏡のセッティングできず。ジリジリしながら待つ間に、今度は木星が厚い雲の中に。

やっと北極星が見えたら、時間は00:30。木星は雲の中だが、大赤斑はすでに見えているはず・・・。途中から撮っても意味なし。ということで、機材は即格納。「木星の自転(完全版)」は今回もおあずけ。馬返しで、ひんしゅく覚悟で決行すればよかったか?いやいや、やはりマナー違反。目的は異なるとはいえ、それぞれが気持ちよく過ごせなければダメです。

大赤斑の子午線通過、次のチャンスは21日01:00~03:00。ひたすらに晴れを願う。
曇り~雨の予報に油断していたところ、20時頃に外に出てみたら、月齢4.8の月が西空に輝いて・・・・。慌てて機材を抱えて出かけることに。もちろん金星も低空で煌めいており、斜め左上方には火星と土星も雲間から顔をのぞかせています。

金星が沈まないうちに、視界が開けた場所で撮影するつもりで車を走らせたものの、結局いつもの観測場所である、牧野内の駐車帯まで来てしまいました。月も金星も今にも沈みそうで、ぎりぎりセーフ。

電線が邪魔にはなるが、アングルなど考えている時間もなく、金星が見えなくなるまでの数分間、露出を変えながらシャッターを切り続けます。運良く、火星と土星にかかっていた雲が切れて、月と三惑星が画角に収まりました。




 月(左下)、金星(右下)、斜め左上方に赤い火星と黄の土星



  こちらは5月16日の月と金星の接近の様子

三惑星は今後も近くに集まっているので、移動(接近)の様子を連続して観測してみるとおもしろそう。30日には火星と土星が2度程度まで接近するはず。再び細い月が入った構図は1ヶ月後ぐらいかな?

来週には梅雨が明けて営業・観測ともに本格的夏シーズン。比較明撮影も再開の予定。残り目標50景!
00:38、馬返し到着。先客は、登山者と思われる車が3台、アイドリングしたままの、深夜デート(?)とおぼしき車が2台。快晴ではあったが風がやや強い。もちろん、この程度の風であれば問題ないし、かえって夜露がつかなくて好都合です。

久しぶりに3台の望遠鏡を並べて観測態勢に。主目的は、メインテナンスを兼ねた機材チェックと、それぞれの性能比較。アルビレオ(はくちょう座β。青とオレンジの対比が美しく、全天で最も綺麗な二重星)と木星の撮影比べ。

当初、大気の状態が不安定で、しばらく像が揺らいで見づらい状況ゆえ、様子を見ながら、とりあえず星座の撮影。やぎ座~みずがめ座~うお座~ペルセウス座、と回る。この時間には秋の星座が次々と昇ってきます。

件の2台の車が相次いで去った後、いよいよ撮影態勢に。風が止んで、とたんに夜露がつき始めます。シートをかけたり、タオルで拭き拭きしながらの観測。これからしばらく、特に山での観測では夜露対策は必須です。

アルビレオ。やはり美しい。「天上の宝石」とは言い得て妙。低倍率でも高倍率でも、写真に写しても、綺麗なものは綺麗です。MT160(タカハシ)→TOA130(タカハシ)→LX90(ミード)の順に、まずアルビレオ、次いで木星を撮影、と思いきや、TOAの撮影用アダプターを忘れてきたことに気付いてしまいます。

01:15、ここは何の躊躇もなく、いったん帰宅。深夜を快走し、往復でわずか50分。やれやれです。

戻ってきたら、新手のいかにもそれらしい(失礼!)深夜族の車が2台。「よもや」と思うも、機材は無事。一瞬でも人を疑った自分を恥じる次第です。いつもなら誘って望遠鏡を覗いてもらうのですが、今日は時間がないので無視したふりで・・・。また今度ね。

MT160は、最も使用頻度が高く、結構酷使している割にはそこそこの画像。でも、そろそろ反射鏡の再メッキと光軸調整が必要か?TOA130は見え味のキレがいい。ただしコク(?)はない。でかくて重い(組み立てれば100kg近いはず)ので頻繁に使う意欲がなかなか湧かないのは・・・やはりもったいないなぁ。もっと使ってあげよう。LX90は大きい割にお手軽で、っていうか写真がピンポケではありませんか!もっと高性能です。なんと言ってもGPSによる自動導入・追尾が売りです。


左から、TOA130  MT160  LX90-25







何とか1時間で撮影は終了。1日に1分程度、日の出が遅く、日の入りが早くなって、徐々に夜の時間が長くなります。04:10、無事帰宅。

明日(14日)から16日にかけて、夕空で細い月と金星・火星・土星が並びますが、週間天気予報では北海道と沖縄を除いて曇りや雨のあいにくの天気模様。盛岡の三日間の降水確率は、50%~80%。