その前に金星と火星の定期観測を済ませようと、空を見上げると、盛岡の西空には厚い黒雲が広がっています。どうやら南の方向に晴れ間が見えていますので、観測場所は矢巾~紫波町方面かと。
ということで、紫波町は彦部にて。金星はどんどん地球に近づいてきており、形も円形~半月状~三日月状と劇的に変化します。観測を始めた5月に比べると視直径は2倍ほどになっています。10月には、細い三日月状で現在の3倍以上の見かけの大きさになります。

逆に火星は、地球から離れていき、最接近の1月に比べると、3分の1以下になっており、もう表面の模様は全く識別できません。色と、丸い形が何となくわかる程度になってしまいました。

さて、木星ですが、気象庁の予報では、チャンス時間帯には県内全域に晴れ間が広がるということで、十分なスペースが確保でき、落ち着いて観測できる場所に移動です。
とりあえず、矢巾~盛岡周辺の何カ所かを廻ってみたところ、何となくしっくりこない感じがして、さらに雫石網張~滝沢相の沢にも行ってみましたが、何となく・・・・。結局、滝沢村はいつもの馬返しにたどり着くことに。ここはフィーリングが合う、というか、落ち着く、というか、・・・強引なたとえですが、行きつけの小料理屋みたいなものです。
平日とあって、登山者の車は3台のみです。キャンプ場にも人がいる気配はなし。しかも、ほぼ快晴。ただし、予報よりも晴れるのが1~2時間早いような・・・。やがて月が沈み、天の川が天頂を流れ、夏~秋の星座たちが煌めいています。
いつものMT160ではなく、TOA130(口径130mm、焦点距離1000mm)がメイン機材。夜露対策のeneloopカイロを2個装着し、万全の態勢です。実は、この時期にカイロがあるのか、と思いあちこちさがした結果、中村俊輔でおなじみのY電機に在庫があり、シーズン中よりもかなり安かったこともあって迷わず最大必要個数をまとめ買いしたものです。
01:00から撮影開始。カメラのモニターで見る限り、感度・露出ともに完璧です。が、後で見ると肝心のピントがやや甘い(結果的には今回撮影した画像はお蔵入りになるのですが)。
02:00前になって、突如木星の周囲に雲がかかり始め、大赤斑の子午線通過時間前後だけすっぽり雲の中。周囲には、フォーマルハウト・アルデバラン・カペラ、と早くも秋~冬の1等星たちがキラキラと輝いているのに、ジュピターは・・・。今回も「スライドショーによる木星の自転(完全版)」はお預けとなった次第。これは、ゼウスが与えし試練なのか、はたまたヘラの悪巧みなのか。次のチャンスは26日か30日。はたしてアフロディーテ(ビーナス)はほほえんでくれるのか。

ピントが甘くて、大赤斑が今ひとつはっきりしない。