イーティーズ・プレイスの星空観測行 -14ページ目

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

内陸は終日の雪。今年いっぱいはこんな感じの天気になりそう。晴れ間が期待できるのは沿岸部のごく狭い範囲のみか?一週間以上金星の観測ができていないので、ここらでその後の変化を確認しておかなければ。

金星の出も日々早くなり、03:00過ぎにはもう東の空にギラギラ輝くその姿を目にすることができます。その前に、まだまだ十分な明かりの月の下で、何ヶ所か撮影しておきたい。

国道455号経由で岩泉を抜け田野畑村へ。玉山区の峠筋には多数の倒木。猛烈な風雪であったと推測されます。大坊峠あたりは通行止めになっているという情報も。さて、田野畑は思惟大橋の下。快晴なるも、やはり風が強く、北~西から小さな雲が猛スピードで流れています。

やっと雲が切れたのは22:00過ぎ。4基の照明のうち、2基が消灯。撮影を開始。時折突風が吹く中、1時間ほど撮影したところでバッテリー切れ。しかも、画像処理後に確認したところ、ほんのわずかにカメラがぶれたようで、拡大してみると星の軌跡にもズレが。要再撮影。


谷底から見上げる思惟大橋。昇るのは北斗七星


強拡大してみると微妙なズレが

あちこち移動して、宮古市日出島。もうすぐ金星が出てくる時刻。激しく波が押し寄せ、今にも防波堤を越えてきそうな勢い。しかも、撮影を始めたとたんに西から雲が次々と流れてきて島の上空にかかってきてしまい。


日出島。金星が出る直前、このまま雲に覆われることに

北の方向は晴れていて、潮吹穴からしぶきが立ち上るのが見えます。月明かりが残るうちにと、撮影を始めてみるも、やはりこちらも徐々に雲が広がってきて、結局断念。


波は荒いが、南西の風で潮吹はさほど大きくならず

ここでそのまま金星観測の予定でしたが、どうも雲行きが怪しいと判断し、北に移動。田老町の真崎海岸へ。沼の浜キャンプ場を目指しましたが、海辺の道路は通行止め。道には砂が厚く積もっている状態。浜の砂が吹き飛ばされて積もったのか、波をかぶって砂が運ばれてきたのか、いずれにしてもどれだけの風が吹いたんだ、ということ。


半月状の金星。だいぶ見かけも小さくなって、まだまだ明けの明星が続く

無事観測・撮影を済ませて帰路に。宮古市街を抜けたとたんに雪が舞い始め、川井からこっちはずっと雪。その雪は日曜日までずっと降り続けることになる。
21日の皆既月食、しかも月の出には既に月食が始まっているという「月出帯食」という珍しい現象を翌日に控え、20日は午後から快晴に。比較明撮影(すべて再撮影)の予定を立て、いそいそと出かけます。

最初に向かったのは一戸町の観光天文台。11月から冬の閉鎖期間に入っているはずですが、雪が少ないので現地まではたどり着けるのではないか、と考えての行動でした。

近づくにつれて雲行きが怪しくなってきます。雪は思った以上に少なく除雪もされており、これならば、と思って山道を進みます。が、天文台の手前900mにて、除雪は終了、目の前にして断念。さすがに雪の中を歩いてまでとはなりませんでした。また来年。

戻ってきて滝沢村の新鬼越池へ。前日の雨と、高めの気温で池の氷がとけているのではないかと甘い期待を抱いていましたが、やっぱり氷に覆われているわけで。こちらもまた来年。

雫石町の一本桜。快晴で湿度も低く、撮影にはもってこいの状況ですが、風が強く、岩手山の頂上付近は激しい雪煙が舞っている様子。ただ待つよりは、ということで移動。

玉山区の渋民公園啄木歌碑。再撮影ですが、シャッターを切り始めると、岩手山の上空から次々と小さな雲が湧いてきて、なかなかまとまった時間晴れてくれない。結局滞在すること3時間あまり、撮り直し数回。


月明かりが少し強すぎるかも

一本桜に戻った時には既に22:00過ぎ。だいぶ予定よりも遅くなってしまいました。風も止んで、山の吹雪もだいぶおさまった様子です。さっそくカメラを向けて撮影開始。

ところが、ここも岩手山の上空が雲のわき出し口のようで、小さな雲が湧いては消え、消えては湧き、の繰り返しで、10分ともたない始末です。撮り直すこと5~6回、滞在時間は4時間を超えました。


大きな雲が写り込んだコマは大胆にカット。星の軌跡がぶつ切りに。

他にも撮影したい場所はありましたが、月が天頂~西に沈みかけており、状況的には今ひとつ。ここまでとし帰宅。

さて、月食当日。天気予報は、朝の時点で内陸は19:00頃までは晴れ。月食の終了が19:02ですので、ちょうどいい加減。ちょっと用足しをして午後に帰宅。さて、天気予報。

あら?朝と違います。「気象庁の」予報では、18:00頃から曇り。西の方がわずかに晴れ間が残る程度。あれこれ総合して、網張での観測を決断。月の出が16:07ですが、出の頃は山の陰で、たぶん17:00頃にならないと見えてこないはず。

現地は、空全体が厚い筋状の雲に覆われ、先行き不安。勘を頼りに望遠鏡を設置し、月の出を待ちます。待つ間にも東の雲は厚みを増し、かなり厳しい状況になりつつあります。

17:50、やっと月らしいぼんやりとした明かりが雲を通して見えてきました。皆既は終了間際、、ここからは満月に戻るまでの過程を観測するだけです。食の終了は19:02、約90分の観測時間となりました。


厚い雲の中、望遠鏡をとおしてもこれが精一杯

今年は月食が3回もある珍しい年で、その最後を飾るのが皆既月食という何ともドラマチックな展開でしたが、当日がこの天気では何とも残念。帰宅後周囲の話を聞けば、岩泉や久慈は晴れていたようで。どうも天気予報とは違う状況が・・・。全国的には天気が悪く、北日本や北海道でしか綺麗には見られなかったようです。
12月14日20:00を極大予報とする、「ふたご座流星群」が今年もやってきました。一年前、極大当日が雨(曇だったかな?)で、翌日北山崎にて大火球を目にし(撮影はできなかったが)、大いに感激した記憶が。今年も内陸は雨や雪の予報、沿岸南部に辛うじて晴れ間が出そうな感じです。そこで、困った時の気仙頼み、ということで、迷うことなく陸前高田市は「いきつけ」の蛇ケ崎へ。

早めに到着。快晴。ふたご座が昇るまでの間、下弦の月と木星の観測・撮影。このぐらいの月が、望遠鏡で見るには最も美しいと個人的には思うのですが。

さて、いよいよふたご座が昇り始めた、・・・・と思ったとたんに、北~西~南の三方向から雲がわき出し、今にもオリオン座に襲いかからんとす。そして、あっという間の一面曇り。その間に目撃した流星は5個。その後も晴れは続かず、大苦戦。わずかな晴れ間にオリオン座に突き刺さる流星を1つゲット。


結局これがこの日のベストショット

ついには風を伴って雨が降り出し、機材にはブルーシートをかけて車内に一時避難という状況に。内陸は雪が「モッツモッツ」と降り出した様子。

スッキリ晴れたのは02:00過ぎ。月も沈んで、湿度が高いことをのぞけば条件的には最高。「いつでも来い」の構えで臨むも、期待していた「大(マイナス等級に届く程度)」や「特大(火球クラス)」は現れず、何とも寂しい限り。

04:00台には、大きめの(火球?)流星が出現する可能性がある、との専門家の予想もあったが、それらしいものは見えず。「中(写真に写る程度)」はいくつか見られたが、いずれも足が長く水平線近くで光るものばかり。当然画角外です。

明け方近くになって、変な雲行きにより撤収。軽く雪がちらつく道の駅「高田松原」でした。

15日夜。天気予報では、終夜晴れそうなのはやはり沿岸部のみ。大船渡に向かい、峠のトンネルを抜けたら期待通りの快晴。ただし強風。01:30頃の月没には間があったので、三陸鉄道南リアス線恋し浜駅へ。四度目。月がだいぶ西に傾いていたので、ホームに出ての撮影。背景は昇る北斗七星。駅舎の照明と街灯が消えるのを待ってからの撮影だったので、予定よりだいぶ遅い時間になってしまいました。


流星の一つでも出てくれれば最高だったのだが

そして、結局陸前高田市の蛇ケ崎。ちょうど月が沈んで、快晴の星空が広がり、ふたご座も十分な高さ。極大が過ぎれば出現数は激減する群ではあるが、残り物がいくつかあるはず。それを是非ゲットしたい、との意気込み。

しかし、「大」はおろか、「中」もほとんどなく、文字どおり数えるほどの流星は皆「小(写真にも写らない)」ばかり。一応、17日までは活動期間とはなっているが、これはもう欠片もなく完全に終息状態です。

シーイングがよかったのが幸いで、いくつかの星座と土星・金星を撮影しておしまい。帰りは雪道のノロノロ運転などに巻き込まれ、2時間半も要することに。


14~15日の月と惑星

今年の流星群はほぼ終了。23日極大のこぐま座群もあり、多くの出現が予報されてもいるが、過度な期待は持たないようにしよう。それよりも、21日(火)の皆既月食の方が楽しみ。出の時には既に月食となっている「月出帯食」という現象が見られるはずで、いったいどんな風に見えるのか、未体験ゆえ今からわくわく。月の出から一部始終見られるのは・・・やはり「海」しかないでしょう。
月明かりがない夜なので、比較明撮影が出来る場所は限られるとはいえ、晴れることが分かっていてじっとしてはおられない。4日に最大光度となった金星の観測も継続したいし。内陸は夜半まで曇や雨ながら、沿岸部は夕方からは晴れてくる予報なので、気仙地域を目指してGO!

途中、遠野市宮守のめがね橋がライトアップされていて、撮影してみようと道の駅に立ち寄り。3月末まで、週末のみ22:00までのライトアップです。予報では、夜遅くになって内陸も晴れ間が広がるとのことでしたが、ギリギリまで待機するもいっこうに晴れる気配はなし。

ここはまたの機会にして、移動。住田町に入ったあたりから晴れ間。東の空にはオリオン座がギラギラと輝いています。ただし、北~西の方角には雲がまだ残っていて、遠野方面が晴れるにはまだ1~2時間はかかったのではないでしょうか。

再び道草。住田町世田米の満蔵寺。堂々とした楼門が有名で、前回、ライトアップの時間だったせいで撮影を見送った場所です。今夜は、風が強く、月明かりがないことがややマイナスですが、快晴で北天の星々が輝いています。その星の軌跡を背景に、街灯に照らされて暗闇に浮かび上がる門構えはなかなかのもの。


北天の星々を背景に堂々の構え

さて今夜も、峠のトンネルを抜けると、快晴の大船渡です。木星が激しく瞬いて、上空大気の流れが相当速いことが分かります。この分だと金星もゆらゆら揺らめいてしまいそうです。その前に、三陸鉄道南リアス線の恋し浜駅へ。月明かりがない夜の撮影には不向きかと思いつつも、カメラを向けてみます。強風で、西からの雲が次々に通過。2時間ほどして、やっと小一時間の晴れの領域が広がりました。


星の軌跡が勝ちすぎ。プレートのデザインがよく分からない

撮影中、写真に写るほどではないが、1時間に1~2個のペースで流星が。14日極大のふたご座流星群の「はしり」を思わせる径路でした。

大船渡上空、東の空にだいぶ雲がたまってきます。夜半からは沿岸南部が曇り気味の予報でしたので、北に移動。釜石市の大平あたりです。晴れてはいましたが、やはり大気(ジェット気流)の状態が悪い。土星も金星もチカチカ瞬いていて、望遠鏡で見た状態が予想できるほどです。ここは迷いなく観測は断念。

いつものように、遠野あたりでダウン→寝袋に入って車中泊、を覚悟していましたが、久しぶりに服用した「メガシャキ」が思いの外効いたのか、睡魔に襲われることもなく帰宅。途上、紫波あたりで空の状態を確かめてはみましたが、やはり金星の瞬き、光の揺らぎはそのままで、観測は無理と判断。

金星は、そろそろ半月状になっているはずで、大気の状態がよく、気流が安定してシーイングのよい晩に、と思い週間天気予報を確認してみたら、・・・この先一週間は曇・雨・雪・・・それは困ります。
内陸は曇りや雨、沿岸は乾燥した晴れ、という冬型の天候。下弦を過ぎた月が細くなってきて、月明かりを必要とするような場所での比較明撮影は難しくなってきました。

雨の盛岡・花巻、雪の遠野・住田を通り、峠のトンネルを抜けると、そこは快晴の大船渡市。月の出にはだいぶ間があったので、市内サン・アンドレス公園にて湾と市街地方向の撮影を敢行。強風で、セメント工場の煙突からの煙が真横に流れるほど。


寒々とした雰囲気。煙突の煙の流れが・・・

少しうとうとしているうちに雲が広がり始めたので、移動することに。綾里~小石浜方面を走ってみたが、こちらもすっかり雲に覆われ、しかも何となく白いものがちらりほらりと落ちてくるような。とりあえず、ニュースなどで話題になった、三陸鉄道の「恋し浜駅」を見ておしまい。

北の方が晴れている可能性が高いと判断し、釜石へ。比較明撮影は諦め、金星観測に切り替え。快晴ではあったものの、ここも風が強く、金星の瞬きからして上空の大気の流れが相当速いことが分かります。望遠鏡を通してみると、土星は、かなり高くまで昇ってはいても結構ゆらゆらした状態。金星に至っては、ほとんど像が安定することなく、湯気の向こうを見ているように、輪郭さえもぼやけているほど。

この日は「燃えるゴミの日」であり、何とか間に合うように帰宅。しばらく、収集日に限って、遠征からの帰路でダウン、結局昼頃の帰宅が続いたので、結構たまってしまってました。

11月30日の夜。天気予報では、内陸は雨や曇り、沿岸が夜遅くから晴れ。しかも、沿岸南部から晴れてくる模様。そこで、大船渡AGAIN。途中、盛岡~紫波~花巻あたりはやや強い雨、遠野を抜けたあたりからやや小降りに。そしてトンネルを抜けると・・・快晴の大船渡、とはならず。

月が出るまでの間、市内でうろうろした後、前の晩に下見しておいた「恋し浜駅」へ。ほとんど快晴ながら、西からは小さな雲が次々と湧いてきて、スカッとした空は5分と続かず。ほぼ3時間、何度も撮影し直しているうちにオリオン座も沈んでしまいました。

当初は、比較明合成での画を狙ってはいたものの、星座の配置(おうし~オリオン~おおいぬ)があまりにいいので、ワンショットで「完成」の扱い。140景目にして初めてのこと。オリオン座を挟むように、「すばる」(プレアデス星団)からシリウス(おおいぬ座)までが横一線に並ぶ構図となりました。12月第1号作品。


中央にオリオン座、左がおおいぬ座、右がおうし座

さて、今夜(今朝?)も金星観測のために釜石に移動、してみたが、やはり風が強い。肉眼で金星を見たら、像がかなり瞬いている様子。望遠鏡を出すまでもなく、観測・撮影は中止。手ぶらで帰るのも何なので、とりあえず大観音と金星のツーショット撮影。東の空には雲一つない状況だったので、ついでに比較明撮影も。


朝焼けが始まる中、金星の圧倒的輝き

今日(12月1日)は古紙回収日。頑張って帰宅。新聞止めてからも、雑誌、チラシ、段ボール・・・などなど、古紙って案外たまるものです。
朝からどんよりとした曇り。ただし、夜になって晴れ、夜半過ぎには快晴の見込み。月齢20で、月明かりが必要となる場所では、今月の比較明撮影もそろそろおしまい。

先日撮影し損なった厳美渓(一関市)へ。月が昇るまでに少々間があったので、市街地を撮影しようと思いつき、市営運動公園へ。ところが北の方角にはかなりの雲が残っており撮影は断念。

さて、厳美渓。こちらも北~西の雲がしつこく居座っている状態。動きはあるものの、それが遅い。結局雲がとれるまで、近くの道の駅で2時間近く待機。撮影してモニターで確認してみると、(月明かりの影響で)肉眼では見えない小さな雲や細い筋状の雲が、ごく低い位置を頻繁に流れていて、ここでも何度か撮り直し、結局、露出時間が短めになってしまいました。


雲のない部分を画像処理した結果、露出時間短め

時間的に見て、あと1~2カ所と判断し、平泉町へ。中尊寺境内。やっと月が頭上高く昇り、まずまずの明るさ。白山神社能楽殿(野外能舞台)へ向かい撮影準備。うっそうとした木立の中、月明かりが建物の奥まで届きそうにありません。そこで、最初のコマだけにフラッシュを使用して何とか細部が描写できました。


中央の輝線は、南中に向かうシリウスの軌跡

次の撮影対象は束稲山。平泉町内、あるいは奥州市(前沢区)からの撮影、と考えて移動を始めた頃、南から東~北へと雲が広がり出しました。山の頂上付近がすっかり雲に包まれ、撮影どころではない状況です。残り時間から判断して、今夜はおしまい。

02:30頃帰宅。この日(土曜日)は、午前中に岩泉高校の生徒達と英語の勉強の予定。08:30開講、その前に現地で資料印刷ということで、3時間程度の仮眠。

高校生は今日も元気はつらつ。また来月、一緒に勉強しましょう。
日中はやや雲が多い晴れではあったが、日没とともに西から快晴の夜空が広がってきます。予定では、住田~釜石~遠野で比較明撮影、というところ。

まずやってきたのは、住田町の鏡岩。県内各地に「鏡岩」と名のつく岩壁がありますが、ここは、手前にある松の木が月明かりに照らされて、正面の岩に文字どおり鏡のようにその影が映る場所。しかも、満月前後がちょうど「いい加減」の時期です。

今夜は満月の翌日ということで、条件的には最適。月の出は17:20ですが、山際から実際に月が顔を出すのは出の1時間後ぐらい。あちこちアングルを試しながら月が現れるのを待ちます。

月が顔を出したとたんに、岩に映る木の陰がくっきり。そのまま影が短くなるまでの数十分間を撮影。その間ずっと雲一つない快晴。さて、移動する影は比較明合成で画像処理するとどうなるのでしょう。答えは、「消えてなくなる」です。影の部分(と明るい部分)を合成すると、明るい部分のみが残り、暗い影は最終的には消えてしまいます。

これでは意味がありませんので、星々の軌跡の部分は「比較明」、影の部分には逆の「比較暗」を適用し、2段階での合成をすることで星も影も両方描写することに成功しました。


松の枝ぶりがくっきり

次いで釜石市。橋野高炉跡の再撮影も考えましたが、今夜は仙人大橋へ。紅葉の時期であれば見事な木々と星々のコラボ、ということだったでしょうが、天気が悪く、おまけに月明かりが不足している時期でしたので、今年の撮影は断念したところです。それでも、それなりの雰囲気は伝えられそうな。


国道283号線、仙人峠に架かるアーチ橋

ここから遠野市に向かいます。最初は、久しぶりの再撮影となる、宮守のめがね橋。銀河鉄道の夜を彷彿とさせる、味わいのあるアーチ橋です。道の駅に設置されている、ナトリウム灯の強い光に照らされて、写真に撮ると全体がオレンジに発色しますが、こればかりはどうにもなりません。ときおり通り過ぎる、大型トラックのライトがいいアクセントになっています。


なかなかの風情

遠野市街は霧の中です。市街地全体を見たくなり、ここも久しぶりの高清水山へ。気温は-5度。やはり街がすっぽりと霧に包まれた状態。これはこれで遠野らしい情景と思い撮影開始。六角牛山など、遠くの山々はくっきりと見えています。そして、そうこうするうちに、霧が急に晴れだして、街の灯りがキラキラと輝きだしてきました。全体がほぼ晴れの状態が30分ほど。


撮影前後は霧に包まれた市街

ここで時刻は01:30。近い場所であれば、時間的にはまだ2~3カ所まわることは可能でしたが、例によって「体がついてこん」状態。無理をせずこの日は帰って休むことを決断。

と、思いきや、家の近くであればまだ、と思い直し、滝沢村へ。チャグチャグ馬コで知られる鬼越蒼然神社(駒形神社)です。木立の中ゆえ、撮影場所が難しく、神社の雰囲気とともに星々の軌跡もとらえたい。何ヶ所か試し撮りをした結果、鳥居の前で撮影開始。が、画像処理した結果、ボツ。アングルを変えて、再撮影予定です。

一晩での撮影枚数は約400コマ、総露出時間は約200分、快晴と月明かりに恵まれた夜でした。
2010年11月18日06:00、今年のしし座流星群の極大予報が出されている日時です。2001年の大出現(流星雨)からはや9年、しかも大きな月が02:00頃まで出ていて、出現予報も芳しくない状況。

天気予報では、内陸は夕方から曇り、終夜晴れそうなのは沿岸北部一帯。ということで、第一候補は宮古市の真崎海岸、何度も行っている沼の浜キャンプ場と決定。

17日、暗くなってから出発。月が沈むまでには十分な時間があります。向かう途中、区界の兜明神岳が月に照らされて稜線くっきり、これは撮影しない手はない。露出時間約1時間の間、雲一つ出ない好条件。ほんとにこの後曇るのかなぁ。


雲一つない快晴。国道を走る車のライトに適度に照らされて

川井通過中、国道106号沿いに「昭和の学校」の看板。テレビなどで見たことを思い出し、撮影してみることに。ここは、旧川井村立箱石小学校の校舎で、昭和30年代ものを中心とした各種雑貨などを陳列展示しています。気温は零度、冷え冷えと冴え渡る晴天の下、順調に撮影、と思いきや、20分ほど経過したところで徐々に雲が湧き、無念の終了。


もう少し長い露出がほしかったが

さて、あちこち立ち寄り、道草を食いながらようやく海に到達したのは22:00頃。見上げる空一面に厚い雲。あれ?

2時間ほど待機したところで、シリウスとプロキオンが昇り始めるとともに、その後を追うように東の空から徐々に晴れ間が広がります。しかし雲の動きは遅く、何ともじれったい時間が経過します。

02:00過ぎになりやっと快晴状態。ハートレイ第2彗星、土星も見え、あとは流星群を待つのみ。03:00過ぎ、北斗七星を大きな流星が横切る。カメラの画角をわずかに外れた位置で、何とも残念。「さぁもう一丁」と思ったところ、04:00を過ぎてからあっという間の曇り空。肝心な1時間が全くダメ。雲を通して閃光が一筋。大流星の可能性が・・・もったいない。

帰宅途中、川井~盛岡はずっと「晴れ」。前日の夕方あたり、またしても天気予報が大幅変更となっていた次第。もう、何を信じたらいいのやら。とりあえず画像処理をしてから就寝。目が覚めたら、時計は10:00を指しており、「朝?」「夜?」としばらくぼ~っとした状態。18日22:00ということが分かり、慌てて身支度・準備。かなりの予定変更が要求されます。

向かった先は滝沢村の新鬼越池。ここは再々々々・・・撮影。天気・月齢・星々の配置・池面の状態・池の水量などなど、条件が100%満たされたことは未だかつてなし。今夜も水量不足と、月明かりがほんのわずか強すぎることがマイナスで80%というところ。それでもこれまでの中では上位の出来栄え。


より多くの水ともう少しの雪があれば100%の条件

この日は南に移動。ところが、紫波~花巻~北上とずっと厚い雲の下。半ば諦めながら、ドライブのつもりで奥州市の黒石寺へ。蘇民祭で知られる古刹です。着いてみると意外にも快晴。当然撮影。ラッキー。帰って、網張あたりでしし座流星群の残り物を拾うつもりが、帰路はまたずっと曇り。帰宅後画像処理。


月明かりが届かない本堂にはフラッシュを使用

19日。19:00頃までは下小路中学校科学部の皆さんと学校のグラウンドで天体観測。あいにくの曇りベースながら、月と木星は雲の切れ目から観測でき、よかった、よかった。今度は土星を見ましょう。

この夜は県南中心の撮影行を予定。最初に向かったのは一関市の霜後の滝。小さい滝ながら、水量は豊富で、周囲は親水公園としてよく整備されています。紅葉が少し残っていて、十分な月明かりの中できれいな水の流れを描写できました。


落ち葉が敷き詰められた川辺

厳美渓がすぐのところですので、再撮影。ここは比較的雲が湧く場所で、案の定、開始10分もしないうちに西から小さな雲が切れ目なく流れてくる状況に。待機するほどでもないと考え移動。

藤沢町の大籠教会。ほぼ10ヶ月ぶりくらいに対面した聖母子像は、正面から月の光を浴びて美しく輝いています。すぐ裏手に国道が走っていますが、通る車はほとんどなく、静寂の中に響くのはシャッターの音だけ。


真正面から月光を浴びた建物と像

大船渡市の穴通磯。しつこいくらいに何度も来ていますが、海は大荒れ、白波が岩に打ちつけ、霧状のしぶきが風に乗って展望台まで飛んでくるほど。しかも北から雲が一筋、また一筋。怖いこともあって撮影断念。また来ます。

釜石。大観音遠望を撮影しようと思ってきたところ、以前入ることができた防波堤が工事中で、完全締め切り、立ち入り禁止に。これは予定外で、でもしようがないので惑星観測に切り替え。04:00を過ぎて、ちょうど土星がいいくらいに昇っており、少し環が開いた姿を観測し撮影。そうこうするうち、鯖釣りにいらしたというおじさんが近づいてきて、せっかくなので土星を見ていただきました。初めてということで、感心しきりでした。

時間が経つほどに釣り人が集まってきて、気づけば車が10台ほど。意識したわけでは、もちろんないわけですが、私はほぼ中心に陣取り、きっと邪魔な目で見られていたことでしょう。海面に電気浮きがズラリと並んではいるものの、釣れている気配は全くなし。

金星が昇るのを待って、極細の姿を激写して撤収。そういえば、金星を見たおじさんNo2が、三日月状に見えることを不思議がり、また熱心に望遠鏡をのぞき込んでいたこともあり、おもむろにホワイトボードを取り出して、その理屈を説明し納得していただきました。

帰りは、・・・遠野市でダウン。「風の丘」で仮眠。起きてから画像処理。こんなこともあろうかと思ってパソコンを持ってきたことが功を奏した形。

20日の夜が来て、「風の丘」を出発し、早池峰山を撮ろうと寺沢高原へ。早池峰と薬師岳を正面から見上げる場所。遠くには岩手山と鳥海山(かな?)まで見えるほどの晴天。少々迷った末、早池峰は雪景色まで待つことにして、移動。前の晩とは逆コースをたどることに。

予定はあっという間に変更。県道35号を通り、釜石市の橋野高炉跡から山田湾に向かうことに。どちらも再撮影で月明かりがこのような行動をとらせたもの。


石組みが奥の林と同化してしまったような


雲がほんの少し

ここから南下し、釜石大観音へ。ほぼ正面から撮ることができるベストスポットへは立ち入り禁止ゆえ、横アングルからの望遠撮影。


本当は正面から撮りたかったのだが

さらに南下し穴通磯(大船渡市)へ。さすがにこれだけしつこく来れば1日くらいは晴れてくれるもので。この夜も波は強く、岩に当たって砕けるしぶきで波打ち際は真っ白。ただ、これほどの「晴れ」も珍しいこと。撮影中、径路の長い、ゆっくりした流星が一つ。写真に写るほどではなし。


見渡す限り一片の雲もなし

さて、今晩の最後、一関の厳美渓。ここも再撮影だが、予定よりも到着が遅くなってしまい、月がだいぶ西に傾いてきている時間帯。試し撮りはしてみたものの、予想通りに見事な逆光で画にならず。残念。またの機会です。

さぁ、帰宅、と動き出してほどなく、今日も睡魔に襲われ。幸い、道の駅がすぐ近くにあったので、迷うことなく駐車場へ。しっかり着込んでおやすみなさい。

21日(日)は満月。月明かりが強すぎて撮影には不向き。撮りためた写真の画像処理に専念。ブログもまとめて4日分。晴れはうれしいものだが、こう何日も続くとじっとしているわけにはいかず、されど体が言うことを聞かなくなるし。さて、来週は曇りベースのようで、それはそれで寂しいものが。困ったものです。
内陸の天気は曇りや雪(!)、そして沿岸部は乾燥した晴れ。って、典型的な冬の気候です。「ふゆ」がやってきた。

さて、月齢9、沿岸部は快晴、ということで、北部中心に比較明撮影に出かけました。計画では、久慈~普代~宮古~山田、そして月没後はどこかの海岸でハートレイ第2彗星、木星、土星、金星の観測というところ。

行きの葛巻は雪が舞っています。平庭高原はうっすら雪化粧。久慈市山形町を過ぎたあたりからスッキリした青空が広がってきます。

暗夜までやや間があったので、久慈市内のスーパーに立ち寄ったところ、元同僚(の大先輩)とばったり遭遇。十数年ぶりでした。「今何やってんの?」から始まり、当時のあれこれを立ち話。今夜はいいことがありそうな予感です。

久慈市、長泉寺の大公孫樹。ひょっとして葉が落ちているかと思いきや、樹齢1100年の老大樹は今が見頃の紅葉真っ盛り。堂々の枝ぶりで、風に揺れています。

撮影開始15分ぐらいで、境内に車が進入。あやうくカメラが轢かれそうに。ご住職を訪ねてこられた市民の方のようで。そこから撮り直しを含めて、結局一時間は木の前に。折からの強い西風にさらされて寒い、寒い。


今年唯一の「紅葉」写真

南下して普代村、黒崎展望台。風はさらに強まり、北西からまともに吹き付けてきます。撮影を開始したものの、風に耐えられず車に避難。カメラは自動連続シャッターにしてほったらかし。30分ほどが経過し、風は止む気配なし。このままでは三脚ごと吹き飛ばされそうなほどで、危険回避のために撮影は終了。何とかブレもなく、短めの露出ながら雄大な景色が描写できたかと。


普代・野田・久慈方面の海岸線を一望

次は宮古市の浄土ヶ浜。5~6度は撮影に訪れてはいるものの、「これぞ」という1枚がなかなか撮れない大物です。月明かりはまずまずながら、風が依然強く、波が高い状態。外海は大荒れ、内海にもさざ波が立つほどです。ちょうど昇るオリオン座とふたご座が入りアングルとしては上々。


波のせいで海面には星の軌跡は写らず

さらに南下し、山田湾へ。山田町に入ったあたりから雲がわき出し、西から東にどんどん流れていき、東には雲の塊が。しばらく待機するも塊は動かず、そうこうするうちに月も傾き撮影を断念。

どこかの海辺で彗星と惑星の観測、と思・・・って・・・移動・・・しよう・・・か、と考えていたら急な睡魔。そのまま2時間ほどウトウト。夢に出てきた祖母と「血圧」の話で盛り上がりました。ちなみに、祖母の命日は美空ひばりさんと同じ。もう22年にもなるのですねぇ。と、寝ている間にすっかり曇り空。晴れるのを待って機材を広げる気力もなく、潔く帰宅。画像処理と今後の活動計画を練ることに。

18日(木)06:00、今年のしし座流星群の極大予報。大きな月もあり、あの夢のような流星雨からはや9年、出現はほとんどないものと思って観測することとしよう。流星群と彗星は過度の期待は禁物ゆえ。
全テレビ局およびネットでの天気予報がすべて「曇り」の中、気象庁のみが「朝まで晴れ」を打つという珍しい現象。半信半疑ながら、ちょっとは期待しながら様子見をかねて盛岡市の中央公民館へ。紅葉の庭園がライトアップされている期間で、土曜日ということもあり、そこそこの人出も予想される夜です。

なるべく人が少ない時間帯と考えて、19:00過ぎに向かうことに。入り口には何台か車が並んでいたものの、それほど待つこともなく駐車場へ。庭園内は予想通り多くの人々で、撮影場所の確保もなかなか苦労。やっとカメラを構えてシャッターを切り始めたところ、10分もしないうちに速い流れの西からの雲が空を覆い、一旦撮影を中断し、雲をやり過ごすことに。


いい星も出てはいたものの、この直後に雲が広がり

場所を移動し、再び撮影を開始してはみましたが、雲の流れが止まりません。夜空を見上げると、木星の周囲だけに何とか晴れ間が見られるものの、他の領域はすべてやや厚めの雲に覆われてきており、ちょっとやそっとでは晴れそうにない感じになってきております。

閉門の時も迫り、時間的に見てもこれ以上の撮影は無理と判断し、一旦帰宅、待機し様子を見ることに。西の方から徐々に晴れ間が来ているようにも見え、場合によっては、ハートレイ第2彗星、そして夜明け前には土星と金星が見られるかも、と期待しながらとりあえず撮影した画像の処理。

数分程度の露出時間でも、雰囲気は描写できるかと思いながら処理を進めると、撮影開始5分後ほどの数コマに、なにやら白い物体が。撮影中には記憶にないもので、まさか心霊写真か、とも一瞬思いましたが、正体は白いジャケットを身につけたおばさまのようです。

空の状態、雲の流れが気になって、ちょっとだけ上を見ていた時間帯があり、その間にカメラの前に立った方と思われます。なるべく池の縁近くまで寄って撮ったつもりでしたが、さらにその前に立ちはだかるという、何とも恐るべし・・・雲より怖い・・・結局撮影した数十コマは無駄になりました。


池ギリギリのところまできてのぞき込んだようです

ライトアップは日曜日まで。天候は下り坂。数日は曇りや雨の予報です。人工照明による景色も悪くはないのですが、月明かりの下で見る庭も見応えがありそう。ただし、十分な月が出るのは早くても一週間後、それまで紅葉がもつかどうか、微妙ですね。

この夜の天気は、明らかに「曇り」。気象庁、どうしちゃったんでしょうか。似たケースが先月中も2度ほどあったような気がします。