11月17日(水)~21日(日):連日の晴天で朝帰りと車中泊・・・体がもたぬ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

2010年11月18日06:00、今年のしし座流星群の極大予報が出されている日時です。2001年の大出現(流星雨)からはや9年、しかも大きな月が02:00頃まで出ていて、出現予報も芳しくない状況。

天気予報では、内陸は夕方から曇り、終夜晴れそうなのは沿岸北部一帯。ということで、第一候補は宮古市の真崎海岸、何度も行っている沼の浜キャンプ場と決定。

17日、暗くなってから出発。月が沈むまでには十分な時間があります。向かう途中、区界の兜明神岳が月に照らされて稜線くっきり、これは撮影しない手はない。露出時間約1時間の間、雲一つ出ない好条件。ほんとにこの後曇るのかなぁ。


雲一つない快晴。国道を走る車のライトに適度に照らされて

川井通過中、国道106号沿いに「昭和の学校」の看板。テレビなどで見たことを思い出し、撮影してみることに。ここは、旧川井村立箱石小学校の校舎で、昭和30年代ものを中心とした各種雑貨などを陳列展示しています。気温は零度、冷え冷えと冴え渡る晴天の下、順調に撮影、と思いきや、20分ほど経過したところで徐々に雲が湧き、無念の終了。


もう少し長い露出がほしかったが

さて、あちこち立ち寄り、道草を食いながらようやく海に到達したのは22:00頃。見上げる空一面に厚い雲。あれ?

2時間ほど待機したところで、シリウスとプロキオンが昇り始めるとともに、その後を追うように東の空から徐々に晴れ間が広がります。しかし雲の動きは遅く、何ともじれったい時間が経過します。

02:00過ぎになりやっと快晴状態。ハートレイ第2彗星、土星も見え、あとは流星群を待つのみ。03:00過ぎ、北斗七星を大きな流星が横切る。カメラの画角をわずかに外れた位置で、何とも残念。「さぁもう一丁」と思ったところ、04:00を過ぎてからあっという間の曇り空。肝心な1時間が全くダメ。雲を通して閃光が一筋。大流星の可能性が・・・もったいない。

帰宅途中、川井~盛岡はずっと「晴れ」。前日の夕方あたり、またしても天気予報が大幅変更となっていた次第。もう、何を信じたらいいのやら。とりあえず画像処理をしてから就寝。目が覚めたら、時計は10:00を指しており、「朝?」「夜?」としばらくぼ~っとした状態。18日22:00ということが分かり、慌てて身支度・準備。かなりの予定変更が要求されます。

向かった先は滝沢村の新鬼越池。ここは再々々々・・・撮影。天気・月齢・星々の配置・池面の状態・池の水量などなど、条件が100%満たされたことは未だかつてなし。今夜も水量不足と、月明かりがほんのわずか強すぎることがマイナスで80%というところ。それでもこれまでの中では上位の出来栄え。


より多くの水ともう少しの雪があれば100%の条件

この日は南に移動。ところが、紫波~花巻~北上とずっと厚い雲の下。半ば諦めながら、ドライブのつもりで奥州市の黒石寺へ。蘇民祭で知られる古刹です。着いてみると意外にも快晴。当然撮影。ラッキー。帰って、網張あたりでしし座流星群の残り物を拾うつもりが、帰路はまたずっと曇り。帰宅後画像処理。


月明かりが届かない本堂にはフラッシュを使用

19日。19:00頃までは下小路中学校科学部の皆さんと学校のグラウンドで天体観測。あいにくの曇りベースながら、月と木星は雲の切れ目から観測でき、よかった、よかった。今度は土星を見ましょう。

この夜は県南中心の撮影行を予定。最初に向かったのは一関市の霜後の滝。小さい滝ながら、水量は豊富で、周囲は親水公園としてよく整備されています。紅葉が少し残っていて、十分な月明かりの中できれいな水の流れを描写できました。


落ち葉が敷き詰められた川辺

厳美渓がすぐのところですので、再撮影。ここは比較的雲が湧く場所で、案の定、開始10分もしないうちに西から小さな雲が切れ目なく流れてくる状況に。待機するほどでもないと考え移動。

藤沢町の大籠教会。ほぼ10ヶ月ぶりくらいに対面した聖母子像は、正面から月の光を浴びて美しく輝いています。すぐ裏手に国道が走っていますが、通る車はほとんどなく、静寂の中に響くのはシャッターの音だけ。


真正面から月光を浴びた建物と像

大船渡市の穴通磯。しつこいくらいに何度も来ていますが、海は大荒れ、白波が岩に打ちつけ、霧状のしぶきが風に乗って展望台まで飛んでくるほど。しかも北から雲が一筋、また一筋。怖いこともあって撮影断念。また来ます。

釜石。大観音遠望を撮影しようと思ってきたところ、以前入ることができた防波堤が工事中で、完全締め切り、立ち入り禁止に。これは予定外で、でもしようがないので惑星観測に切り替え。04:00を過ぎて、ちょうど土星がいいくらいに昇っており、少し環が開いた姿を観測し撮影。そうこうするうち、鯖釣りにいらしたというおじさんが近づいてきて、せっかくなので土星を見ていただきました。初めてということで、感心しきりでした。

時間が経つほどに釣り人が集まってきて、気づけば車が10台ほど。意識したわけでは、もちろんないわけですが、私はほぼ中心に陣取り、きっと邪魔な目で見られていたことでしょう。海面に電気浮きがズラリと並んではいるものの、釣れている気配は全くなし。

金星が昇るのを待って、極細の姿を激写して撤収。そういえば、金星を見たおじさんNo2が、三日月状に見えることを不思議がり、また熱心に望遠鏡をのぞき込んでいたこともあり、おもむろにホワイトボードを取り出して、その理屈を説明し納得していただきました。

帰りは、・・・遠野市でダウン。「風の丘」で仮眠。起きてから画像処理。こんなこともあろうかと思ってパソコンを持ってきたことが功を奏した形。

20日の夜が来て、「風の丘」を出発し、早池峰山を撮ろうと寺沢高原へ。早池峰と薬師岳を正面から見上げる場所。遠くには岩手山と鳥海山(かな?)まで見えるほどの晴天。少々迷った末、早池峰は雪景色まで待つことにして、移動。前の晩とは逆コースをたどることに。

予定はあっという間に変更。県道35号を通り、釜石市の橋野高炉跡から山田湾に向かうことに。どちらも再撮影で月明かりがこのような行動をとらせたもの。


石組みが奥の林と同化してしまったような


雲がほんの少し

ここから南下し、釜石大観音へ。ほぼ正面から撮ることができるベストスポットへは立ち入り禁止ゆえ、横アングルからの望遠撮影。


本当は正面から撮りたかったのだが

さらに南下し穴通磯(大船渡市)へ。さすがにこれだけしつこく来れば1日くらいは晴れてくれるもので。この夜も波は強く、岩に当たって砕けるしぶきで波打ち際は真っ白。ただ、これほどの「晴れ」も珍しいこと。撮影中、径路の長い、ゆっくりした流星が一つ。写真に写るほどではなし。


見渡す限り一片の雲もなし

さて、今晩の最後、一関の厳美渓。ここも再撮影だが、予定よりも到着が遅くなってしまい、月がだいぶ西に傾いてきている時間帯。試し撮りはしてみたものの、予想通りに見事な逆光で画にならず。残念。またの機会です。

さぁ、帰宅、と動き出してほどなく、今日も睡魔に襲われ。幸い、道の駅がすぐ近くにあったので、迷うことなく駐車場へ。しっかり着込んでおやすみなさい。

21日(日)は満月。月明かりが強すぎて撮影には不向き。撮りためた写真の画像処理に専念。ブログもまとめて4日分。晴れはうれしいものだが、こう何日も続くとじっとしているわけにはいかず、されど体が言うことを聞かなくなるし。さて、来週は曇りベースのようで、それはそれで寂しいものが。困ったものです。