11月23日(火)~24日(水):紅葉の時期にこれほどの晴天と月明かりがあれば | イーティーズ・プレイスの星空観測行

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岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

日中はやや雲が多い晴れではあったが、日没とともに西から快晴の夜空が広がってきます。予定では、住田~釜石~遠野で比較明撮影、というところ。

まずやってきたのは、住田町の鏡岩。県内各地に「鏡岩」と名のつく岩壁がありますが、ここは、手前にある松の木が月明かりに照らされて、正面の岩に文字どおり鏡のようにその影が映る場所。しかも、満月前後がちょうど「いい加減」の時期です。

今夜は満月の翌日ということで、条件的には最適。月の出は17:20ですが、山際から実際に月が顔を出すのは出の1時間後ぐらい。あちこちアングルを試しながら月が現れるのを待ちます。

月が顔を出したとたんに、岩に映る木の陰がくっきり。そのまま影が短くなるまでの数十分間を撮影。その間ずっと雲一つない快晴。さて、移動する影は比較明合成で画像処理するとどうなるのでしょう。答えは、「消えてなくなる」です。影の部分(と明るい部分)を合成すると、明るい部分のみが残り、暗い影は最終的には消えてしまいます。

これでは意味がありませんので、星々の軌跡の部分は「比較明」、影の部分には逆の「比較暗」を適用し、2段階での合成をすることで星も影も両方描写することに成功しました。


松の枝ぶりがくっきり

次いで釜石市。橋野高炉跡の再撮影も考えましたが、今夜は仙人大橋へ。紅葉の時期であれば見事な木々と星々のコラボ、ということだったでしょうが、天気が悪く、おまけに月明かりが不足している時期でしたので、今年の撮影は断念したところです。それでも、それなりの雰囲気は伝えられそうな。


国道283号線、仙人峠に架かるアーチ橋

ここから遠野市に向かいます。最初は、久しぶりの再撮影となる、宮守のめがね橋。銀河鉄道の夜を彷彿とさせる、味わいのあるアーチ橋です。道の駅に設置されている、ナトリウム灯の強い光に照らされて、写真に撮ると全体がオレンジに発色しますが、こればかりはどうにもなりません。ときおり通り過ぎる、大型トラックのライトがいいアクセントになっています。


なかなかの風情

遠野市街は霧の中です。市街地全体を見たくなり、ここも久しぶりの高清水山へ。気温は-5度。やはり街がすっぽりと霧に包まれた状態。これはこれで遠野らしい情景と思い撮影開始。六角牛山など、遠くの山々はくっきりと見えています。そして、そうこうするうちに、霧が急に晴れだして、街の灯りがキラキラと輝きだしてきました。全体がほぼ晴れの状態が30分ほど。


撮影前後は霧に包まれた市街

ここで時刻は01:30。近い場所であれば、時間的にはまだ2~3カ所まわることは可能でしたが、例によって「体がついてこん」状態。無理をせずこの日は帰って休むことを決断。

と、思いきや、家の近くであればまだ、と思い直し、滝沢村へ。チャグチャグ馬コで知られる鬼越蒼然神社(駒形神社)です。木立の中ゆえ、撮影場所が難しく、神社の雰囲気とともに星々の軌跡もとらえたい。何ヶ所か試し撮りをした結果、鳥居の前で撮影開始。が、画像処理した結果、ボツ。アングルを変えて、再撮影予定です。

一晩での撮影枚数は約400コマ、総露出時間は約200分、快晴と月明かりに恵まれた夜でした。