・日本の「対米追従」のヤバさ
‐アメリカはコロナ・パンデミックでも平気で制裁をぶちかまします‐
上述の記事で、アメリカの「制裁外交」の体質について述べましたが、今回は“日本との関係”を含めて、お話していこうと思います。
『CIA Records - Name Files CIA Name Files - 2nd Release』Kの章より
https://www.archives.gov/iwg/declassified-records/rg-263-cia-records/second-release/name-files.html
現在の安倍政権の『起源』を辿ると、母方の祖父にあたる岸信介氏が、戦後アメリカ(CIA)に頼って政界復帰を果たしたことは有名です。
『安倍の政治姿勢から学ぶ日本が衰退国家まっしぐらの理由~トッドに学ぶ対米追従という泥舟乗船のチケットについて~』
https://www.youtube.com/watch?v=C_Br5nLpGPg
動画3分48秒以後より、その具体的内容にせまる過程で“グローバル社会”なるものがキーワードになってきます。
グローバリズムは主に経済地理学の範疇で、大航海時代から近代帝国主義の時代にまで、欧米の侵略主義と密接につながり、幾分かの層(第1期~第3期)に別れるのですが、とりわけ現代の認識では“人やモノ・カネなどが国境を飛び越えていく”解釈するのが妥当です。
そこにプラス事項として、先にも述べた侵略主義としての『グローバリゼーション』があって、古くは15世紀のエンリケ航海王子から、『海の覇権』を求めたポルトガルやスペイン、さらにはオランダやイギリスなどの“海路上のネットワーク網の構築”と“それに伴う軍事力”がセットであり、産業革命後の時代に入ると、帝国主義により、列強による世界分割のブロック経済(植民地‐本国で成り立つ)体制が確立して、これを維持するために大英帝国の海底ケーブルネットワークによる情報収集がおこなわれたり、対抗したアメリカが無線によるネットワーク構築など、グローバリズム自体は、幾度も起こり、そのたびにグレードアップしている。
『1901年の海底ケーブル網』 (Wikiより)
哲学系Youtuberの『じゅんちゃん』氏は、エマニュエル・トッド『帝国以後[アメリカ・システムの崩壊]』(藤原書店)をもとに、現代のグローバリズムが「アメリカ帝国そのもの」であるとします。
第2次世界大戦後、大した被害もなく「一人勝ち」状態だったアメリカは、自国を頂点とする世界秩序の構築に着手しました。
その中で、『ブレトンウッズ体制』による「世界経済の掌握」や、国際復興開発銀行(世界銀行/WB)や国際通貨基金(IMF)の創設で、やがてグローバリゼーション自体は、それまでの情報や軍事とセットに、金融分野まで及びます。
動画6分以後で、じゅんちゃん氏が触れているように“唯一の戦勝国”であったアメリカは、名実ともに世界の工業生産の40%を占める超大国として君臨した。
・「凋落」と 軍事偏重化
戦後、「世界最大の貿易黒字」だったアメリカ経済は、その後どんどん低下し、現代では「世界最大の貿易赤字」へと転落した。
https://www.youtube.com/watch?v=C_Br5nLpGPg
『貿易赤字=産業力の喪失』であり、その主たる原因は、時の冷戦構造における、ドイツや日本に対する「市場開放」にあると、じゅんちゃん氏は述べます。
戦後復興の時代に、共産陣営に先んじて、アメリカはこの2ヵ国を取り込むために、クルマ製造を筆頭に、自国産業の「分与」を行ないました。
結果、ソ連崩壊により『パクス・アメリカーナ』が訪れたかに見えたが、そのために失われた産業力は計り知れないものであった。そして、自国に残されたものはただ一つ“軍事のみ”だったこと。
‐『言論マトリックス』にいる私たち(危うき世界をどう生きるか)‐
すでにアイゼンハワーの時代から、『軍産複合体』の存在が危ぶまれていたが、米国の産業構造の壊滅は、「殺人(戦争)による国家運営」を現実たらしめるものにした。
無論、彼国の歴史を踏まえれば、今にはじまったことではないが、上述の要因が“より加速化させた”のは妥当だろう。
つまり、このまま「世界が平和になれば」、アメリカそのものの存在価値が消えてしまうことと同義なのだ。
そりゃ“形振り構わなくなる”わけだ。
中東や世界中で、絶えず戦争のタネを振りまき、ウクライナ騒乱や香港デモなど、自らの息のかかったエセ人権団体を送り込み、マッチポンプを演じ、幾多の事象は「独裁国」のレッテルを貼られた国に対する、度重なる内政干渉を行なう口実として、常に機能する。
・そのための 「言説支配」
中国やロシアなど、最終的には「自らを地位を脅かす」と感じた存在を念頭に、伝家の宝刀である『インターネット』を武器に、検索(隠蔽)エンジンや既存メディアを含めたあらゆるプラットフォームで、彼らを攻撃する手数は充実している。
‐とうとうウィキペディアで「ロシア信者」扱いされるポール・クレイグ・ロバーツ氏‐
こうした現実を目の前に、アメリカ自身が「変われる」保証は皆無であり、そのために犠牲となったトランプ氏や、これを擁護したロバーツ氏がロシア信者だとウィキペディアに書かれ、さらには「転向した」ガバード氏など含めて、もはや産業構造そのものが『軍事しかない』米国は、政治や社会を通した「あらゆる行動原理」が、そこに収斂され、最終的には人々の命や倫理観までも呑み込まれていく結果となるだろう。
動画9分58秒以後でも、日本における「言論偏重」が伺えるように、アメリカの存在は有無を言わさず「自由と民主主義の庇護者」のイメージが刷り込まれている。
‐近くて遠い国 朝鮮 本編12(日韓軍事基地化と南朝鮮単独選挙の強行)‐
歴史を振り返れば、すべてが明るみとなるが、人々が理性を持ち、当事者たちとの関わりをもたなければ、傲慢と偽善に陥って、問題原因を近隣諸国に押し付けたり、理由なく嫌だと感じた言説から「逃亡する」事態も避けられない。
何より、ここが問題だと私は感じます。
まとめに入りますと、こうした状況を鑑みて、戦争に敗けたあの日から、日本が「アメリカの属国(植民地)」のままでいたら、安保やFTA問題に至るまで、ますますひどい状況になるということです。
‐人はお互い『恩義』を忘れない(ローソン朝鮮学校支援と澤地久枝さんの話)‐
そもそも、アジアには居丈高で、自分たちが植民地がであることに「恥ずかしい」とも思わない異常な国民意識もあれだが、“過去に無関心”でなければ、こうした事態は避けられたかもしれないと、個人的には思います。
日本人は、戦争責任を一切問わず、戦争を推進した政治家、財界、官僚、マスコミ、学者が、戦後も、そのまま、指導部に居すわり続けている。国家構造も、国民の意識も、実質、何も変わっていない。今のトップは典型。インパール作戦の失敗を平然と繰り返すのは当然。そもそも、連中には、国民を搾取する以外、成功体験がない。しかも、失敗して、何人死亡しようとも、何社倒産しようとも、責任は問われないのは証明済み。気楽な商売。責任を平然と下になすりつける飛び抜けたウソつきだけが出世する狂気の世界。70年以上、宗主国の命令だけ実行して、その合間に、利権を肥やす、森友、加計、サクラ政治の延長は、大量死とファシズム。日本人は、日本会議という言う名の人民寺院信者?
マスコミに載らない海外記事 『読者の世界観を拭い去る準備をして頂きたい』
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-d20074.html
※人民寺院(じんみんじいん、英語: Peoples Temple、ピープルズ・テンプル)は、1955年にアメリカ合衆国インディアナ州マリオン郡インディアナポリスで創設されたキリスト教系新宗教(カルト)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%AF%BA%E9%99%A2
<参考資料>
・Cluttered talk blab blab blab 『和訳:U.S. is the creator of human right disasters②』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12588139950.html
・Youtube動画 『安倍の政治姿勢から学ぶ日本が衰退国家まっしぐらの理由~トッドに学ぶ対米追従という泥舟乗船のチケットについて~』
https://www.youtube.com/watch?v=C_Br5nLpGPg
・マスコミに載らない海外記事 『読者の世界観を拭い去る準備をして頂きたい』
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-d20074.html
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