・『自国以外』の主権を認めない アメリカ

 

‐「世界警察・世界判事・世界陪審員」アメリカのイラン国ガセム・ソレイマーニー少将殺害‐

 

‐『言論マトリックス』にいる私たち(危うき世界をどう生きるか)‐

 

先日、トランプ大統領イラン要人のガセム・ソレイマーニー少将暗殺の「報復措置」として、イラク駐屯の米軍基地に、ミサイル攻撃を受け(事前通告あり・死傷者なし)、同じソレイマーニー将軍を慕うイラクから『米軍撤退』の議会決議に対して、イランともども「経済制裁」という暴力的措置を行なった。

 

一国の要人を、主権侵害で殺害し、それだけでも異常な戦争行動であるにも関わらず、相変わらず『米国例外主義』に翻弄され、脳みその入っていないbot連中は、この「非常事態」に対して、どれだけ機敏に反応できただろうか。仮に日本の政府要人が、同様の目に遭えば、きっと大騒ぎになるだろう。

 

 

Will you accept a presence of foreign military?③

 

 

https://feckless.hatenablog.com/entry/2018/05/12/200001

 

かの軍隊の『本質』については、もっぱらビジネス目的で駐屯し、軍産複合体の手先として、世界各地紛争の火種を醸成し、数々のマッチポンプや、分断工作でもってして、主に中東『永続戦争の場』として「収益強化」に勤しんでいる。

 

‐文大統領の努力、「職を失い」悔しがる在韓米軍司令官、70年ぶりの敵対行為の中止‐

 

-今日の『世界秩序』について考える-

 

‐よっぽど彼らは日本に居座りたいらしい‐

 

そんな連中の並べる「どんな御託」も、何の説得力もなく、偽善と傲慢に満ちたシロモノであるのは確かだ。

 

私たちの住む国日本では、あのように戦争でアメリカでめちゃくちゃにされたイラクと比べ、民衆の「独立意識」はかなり低く内弁慶が横行し、歴史的無知が起因した周辺諸国(中国や南北朝鮮)に対する幼稚なマウンティングや、分不相応の振舞いが問題となっている。

 

‐『北方領土』以前に考えねばならないこと‐

 

全国に米軍基地をボコボコ作らされ、横田ラプコンをはじめとする各種特権など、およそ主権国家とは程遠い現実に、私自身も暗澹たる思いが込みあがってくる。

 

 

『山本太郎 国防政策 全国ツアー 九州編 鹿児島街頭 れいわが始まる』

 

れいわ新選組

 

https://www.youtube.com/watch?v=yLzg6tpHMmY

 

  

 

  

 

 

 

『安倍総理 ゴルフ外交“珍プレー”』

 

https://www.youtube.com/watch?v=2U-qxm-wy5Q

 

国内のコリアンマイノリティを迫害し、韓国に対する『輸出規制』など、同じアジア諸国の人々には「強硬」な一方、宗主国の大統領に遅れまいと駆けあがり、大股びらきでバンカーに落ちた「日本国のトップ」しかり、戦後日本「アメリカの植民地」であるのと同時に、先のイランやイラクの例しかり、米国の思いあがった態度は、もはや「世界レベル」で展開されると言えよう。

 

マスコミに載らない海外記事 『イラク議会決定にもかかわらず、アメリカは、なぜ撤退しないのか?』 2020年1月12日 (日)

 

2020年1月10日
ピーター・ケーニッヒのSakerブログ寄稿
The Saker

 

なぜアメリカは、イラク議会の決定に敬意を払って、イラク領土から撤退しないのだろう。簡単に言えば、アメリカは、アメリカの狙いに合致しない限り、どんな国の決断にも主権にも敬意を払わないためだ。

 

今、アメリカは断固地域を去るまい。既にアサド大統領は、アメリカがシリア領土を撤退するよう要請している。アメリカは撤退していない。アメリカにとってリスクは実に巨大だ。全て、領土と金融、つまり米ドルにより世界覇権を目指すアメリカの動きだ。

 

イランとの紛争は終わっていない。決して。我々は、再編成し、その後に紛争を継続し、エスカレートするための中休みを経験しているに過ぎないのだ。イラクの米軍基地と現在兵士5,000人の軍事駐留は、イランに対して最も便利な戦力だ。

 

中東の豊かな、戦略的に大いに重要な地域を支配は、世界覇権のための重要なステップであることに加え、この地域におけるアメリカ常駐は、軍需産業のための利益と、炭化水素の価格と支配、特にガスとも関係があるのだ。

 

ガーセム・ソレイマーニー司令官の卑怯な暗殺直後、軍需産業の株価が、もちろん熱い戦争と膨大な兵器販売を期待して、急上昇するのを我々は目にした。軍需産業は非常識にも、殺戮から利益を得るのだ。戦争と紛争は益々、欧米経済を駆動源となった。既にアメリカでは、軍需産業と関連産業とサービスが、アメリカGDPの約半分を占めている。戦争抜きのアメリカ経済は考えられない。そのために、中東は永遠戦争の完ぺきな現場で、欧米にとって必須要件なのだ。戦争は中毒性だ。欧米経済は既に中毒になっている。だが大半の人々は、まだそれを理解していない。繰り返しや新たに起きる紛争や戦争は不可欠なのだ。もしアメリカが中東を去れば、平和になるかもしれないのを想像願いたい。これは許せない。読者が欧米に住んでおられるなら、間もなく、あなたの仕事は戦争に依存するようになるかも知れない。

 

(中略)

 

イラクから、そして最終的には、この地域から、アメリカを撤退させるため、イラクは一体何をすることができるだろう? 結局、イラク議会は、外国兵隊なしで、イラクの主権と自治を取り戻すと、過半数で決定した。イラクに軍隊配備している大半の国々はその決定を尊重している。デンマーク、オーストラリア、ポーランド、ドイツはイラクから軍隊撤退の準備をしている。800人の兵士を配備しているイギリスだけが、アメリカと共に留まると決めている。

 

イラクは、ロシアと中国との協力を強化して、アメリカ撤退というイラクの主権要求を尊重するよう、アメリカに対する圧力を増そうと望んでいるかもしれない。撤退が実現するとして、一体いつまでかかるのかは、答えるのが困難な疑問だ。‘決して’そうならないかも知れない。欧米経済に関する米ドル覇権が破綻しない限りは。今の所、西欧世界が益々経済の非ドル化方向を探り、通貨の非ドル化が急速に進んでいる中国とロシアに率いられる東方との交流を増そうとするなか、世界経済におけるドルの役割の大きな下降傾向が現れている。

 

そうなった時、世界の国々に命令していたアメリカは口がきけなくなり、誰も言うことを聞かなくなり、ワシントンは未来を再考せざるを得なくなり、アメリカの中東駐留が過去の歴史となる可能性はかなり高そうだ。

 

Peter Koenigは経済学者、地政学専門家。彼は水資源と環境専門家でもある。彼は30年以上、世界銀行や世界保健機関で、世界中で、環境と水資源について広範囲に働いた。彼はアメリカ、ヨーロッパや南米の大学で講義している。

 

彼は、Global Research、ICH、RT、Sputnik News、PressTV; The 21st Century、Defend Democracy Press、Greanville Post、TeleSur、The Vineyard of The Saker Blog、New Eastern Outlook(NEO)や他のインターネット・サイトに良く寄稿している。彼は事実と世界銀行での世界中での30年間という経験に基づいたフィクション「Implosion - An Economic Thriller about War、Environmental Destruction and Corporate Greed」の著者でもある。彼は「The World Order and Revolution! - Essays from the Resistance」の共著者でもある。ピーター・ケーニッヒはグローバリゼーション研究センターCentre for Research on Globalization研究員。

 

記事原文のurl:https://thesaker.is/iraq-why-doesnt-the-us-move-out-despite-the-iraqi-parliaments-decision/

 

マスコミに載らない海外記事 

『イラク議会決定にもかかわらず、アメリカは、なぜ撤退しないのか?』記事より

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-98a879.html

 

金権政治の空虚な「民主主義」、己が「世界警察」「世界判事」「世界陪審員」の三役を自称する、この狂気なる国は、「自国民の保護(それ自体も嘘っぱち)」という名目で、一部の大金持ちのために、他国民を平気で殺戮し、多くの難民を生み出し、今も人々の暮らしや人生をめちゃくちゃにしている。

 

‐強欲者が世界を滅ぼす‐

 

この中で、アメリカ一般民衆も「道連れ」にされる運命だ。

 

 

・『戦争こそが平和』という 奇妙な国

 

 

そのような『ただ一つの帝国主義国家』に、アンドレ・ヴルチェク氏も警鐘を鳴らされている。

 

もはやイランのクッズ軍司令官ガーセム・ソレイマーニーはいない。アメリカ最高司令官ドナルド・トランプが、彼の死に対する責任を誇らしげに主張している。

 

即座に、国防総省声明が出されたが、それは明快だった。


「大統領の指示で、米軍は、ガーセム・ソレイマーニーを殺害することにより、国外のアメリカ要員を保護するための断固とした防衛措置をとった。この攻撃は、将来のイランの攻撃計画を阻止することを狙っており、アメリカ合州国は世界中彼らがにいる全ての場所で、我が国民と国益を守るため必要な行動をとり続ける。」

 

防衛措置…

 

ほとんど即座に、RTや他社が、分析するよう私に依頼して来た。

 

イラク、バグダッド郊外の空港で行われたことは、低俗で残忍な超法規的殺害としか定義しようがない。

 

* **

 

過去二カ月間、私は世界中を飛び回り、世界の各地に暮らす、異なる文化を持った人々に、帝国が解き放った恐怖について書いて(映画を撮影して)いた。

 

中東、中国、中南米。

 

全ての限界が超えられたように思える。ワシントンとそのNATO同盟諸国は、あらゆる抑制、恥ずかしさと品位を失ったのだ。彼らは実際、決してそうしたものを大して持ってはいなかったが、彼らには、今そういうものは皆無だ。

 

全てが、ひどい監督によるマフィア映画のように、原始的に見える。もし欧米の支配者連中が、どこかの国が気に入らなければ? そのような場合、連中はただその国を攻撃し、餓死させ、破壊するのだ。それぐらい残忍だ。国連安全保障会議の調停なし、議論なし、多少の法的手続きがあるべきだというふりさえない。

 

今まで、香港、ボリビア、ベネズエラや西パプアで起きていた。それは同じく(今まで)、国が、より元来、これらの国々は、絶滅するには、ワシントンの立案者連中が元々考えていたより遥かに不屈だったが、イランでも、中国でも、ロシアでも起きていた。

 

同じことが個人にも当てはまる。何のためらいもなく、ある人は素早く、ある人は実にゆっくり痛々しく殺される。ジュリアン・アサンジはその一人で、法律専門家や、医療専門家たちが抗議し、彼の釈放を要求しているにもかかわらず、世界全体の目の前で、ゆっくりと拷問にかけられて、殺されている。

 

バグダッドでのガーセム・ソレイマーニーや他の人々の殺害は素早く全く意外だった。

 

アメリカ当局者の表情は絶対に衝撃的だった。マフィアのボス連中が、大勢のアマチュア・ジャーナリストに、どこか汚いねぐらで見つけられたようだった。謝罪しようともせず、レンズに向かって、にっこり笑い、こう言っているかのようだった。「それがどうした? お前たちは何をするつもりだ? 我々に挑戦するだと? 我々に? お前の足か何か折ってやる」

 

そして誰も、絶対誰も彼らにあえて異議を唱えない! まだ。この時点では。

 

それは実証済みの、無敵のゲームなのだ。連中が国全体を破壊するか、人を殺しておいて、道具を見せる。よく手入れした回転式連発拳銃の一丁か、二丁を見せるのだ。拳銃と醜い歯列をさらすのだ。こう言うか、声を出さずに提案する。「お前には、妻と二人の娘がいるな? お前は彼女らに、何か起こるのを望んではいない、そうだな?」

 

今、現状はそのレベルにある。決してそれ以上ではないことが、おわかりだろう?

 

あなたが自身を守れば、あなたは死ぬ。あなたの家族は死ぬ。あるいは家族が犯される。あるいはその両方。

 

あなたはそれがお好みだろうか? いやだろうか? それを絶対的に忌み嫌っているだろうか? 知ったことか! 帝国は銃を持っている。それが帝国が持つ全てだ。人を殺し、強姦する能力。帝国は愚かで、退廃している。帝国は何ら価値あるものを産み出さない。だが帝国は、何百万もの武器と、怪物のようなプロパガンダ機関を持っているのだ。

 

(中略)

 

私はこの狂気は止めなければならないと確信している。

 

イランのために。

 

なぜなら、もしイランが破壊され、イラクやリビアやアフガニスタンのように破壊されれば、誰かが次になるのだから。最初、最もありそうなのは、ベネズエラ、次にキューバ。だが、それから、おそらく最もありそうなのは、ロシアか中国、あるいは両国とも。

 

帝国はひとりでには止まらない。

 

反対しなければ、帝国は益々大胆になるはずだ。

 

文字通り「殺人をしても、おとがめ無しですませる」のは途方もなく大きな過ちだ。

 

今日勇敢なイラン人将軍が殺された。ワシントンは身勝手に挑発的に微笑んでいる。

 

帝国は世界の至る所にオーラを送っている。「テレビの前で、ソファーに座っていろ。立ちすくんでいろ。それ以外何もするな!」

 

そう、世界は恐れている。恐れる理由はある。だが世界は行動しなければならない。帝国が行う、この堕落と原理主義/狂信の残忍で臆病な行為は、我々人類の名で、遅かれ早かれ止めなければならない。さもなくば、間もなく、人類は消滅してしまう!

 

同 『イランの英雄が倒れ、今世界は一層危険になっている』記事より

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-03030f.html

 

近代的国家として建国以来243年アメリカは10年間戦争をせずにいたことはなく、時には同時に複数の戦争をしている。

 

別の言い方をすれば、その歴史的存在期間ほぼ95パーセント、時には密かに、時には代理により、アメリカは戦争に関与してきた。第二世界大戦以降だけでも、アメリカは、最大60の戦争や秘密の紛争に関与し、推定2000万人の民間人死亡者をもたらしている。おそらく、過去にも、現在も、これほど好戦的な国はあるまい。

 

アメリカは、その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間が戦争

 

こちらの記事で、さらに正確な内容となりますが、いわば「世界史」の観点米国の行動をみたとき、彼らが今まで引き起こしてきた、地域間の戦争『本質』が見えてくる。

 

つまり、その瞬間「正義」ではなくなるのだ。

 

American students are not taught very much about peace. We are exposed more to notions of eternal vigilance and that America is a police force or military protection for the world.

I distinctly remember a few teachers referring to times without war as always being finite... like these times are simply lulls between conflicts.

 

アメリカの学生たちは、平和については、それほど教わっていないんだ。
われわれは、永遠の警戒とか、アメリカは世界の警察官だとか、世界の保護者だという概念に、さらされているんだ。

私がはっきり覚えているのは、数人の教師が、戦争のない時代のことを、常に「限定的な期間」というふうに、引用していたことだ…あたかも、その期間というのは、紛争と紛争の間の、なだめすかしている期間だったというように。

 

アメリカ人は、平和教育を受けていない

 

この時点で、かなりハッキリしてくるでしょうが、主に米国の「教育」の場において、『平和』という概念がいかに脆弱なのかが見えて来る。

 

英語ブロガーMichikoさんの、直接アメリカ人らから頂いた「アンケート結果」により、『戦争=平和』という、まことに奇妙な矛盾を抱えたまま、それらは「永遠の警戒」「世界の警察」「世界の保護者」云々と、さまざまな言葉で置き換えられるが、彼らは自国の歴史から出発して「武力なしでは安定がない」という社会的状況にさらされ、外交や文化力による「平和」を築いてきた北東アジアの私たちとは、根本的な意味において「対話不可能な存在」であると言えます。

 

 

<参考資料>

 

・No risk, no say 『Do you still think your military should be squatting in east Asia?』記事

 

https://feckless.hatenablog.com/entry/2018/05/12/200001

 

・Cluttered talk blab blab blab 『Will you accept a presence of foreign military?③』記事


https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12336285095.html

 

・同 『日本のメディアが完全スルーをするこの大事件』記事


https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12565983912.html

 

・同 『アメリカ人は、平和教育を受けていない』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12403760386.html

 

・Youtube動画 『山本太郎 国防政策 全国ツアー 九州編 鹿児島街頭 れいわが始まる』

 

https://www.youtube.com/watch?v=yLzg6tpHMmY

 

・マスコミに載らない海外記事 『イラク議会決定にもかかわらず、アメリカは、なぜ撤退しないのか?』

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-98a879.html

 

・同 『イランの英雄が倒れ、今世界は一層危険になっている』記事

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-03030f.html

 

・同 『アメリカは、その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間が戦争』記事

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/93---1776239222.html

 

 

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