https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42140470X00C19A3000000/
弁護士が負担する会費を巡って、東京都の弁護士会に波紋が広がっている。3つに分かれた弁護士会のうち2団体は2019年4月から一律2000円を引き下げる方針を固めたが、最大の団体が減額を見合わせている。支出が収入を上回っている状態が続き、会費を下げると、22年度にも繰越金を食いつぶす見通しだからだ。会費に差が広がれば、若手弁護士がほかの団体に流れかねず、ジレンマに直面している。弁護士会は法律相談など公益目的の活動もしており、運営基盤の安定化は欠かせない。本格的な合理化の必要性を訴える声も出てきた。
(3月13日日経新聞から一部引用)
私は第二東京弁護士会ですが,今は月約3万3000円の弁護士会費(日弁連会費を含む)を徴収されています。ひと頃に比べるとなんとなく弁護士会費が安くなったかなと感じていたところ,以前書いた約7年前の記事て月約4万円とあるので,当時から7000円くらい下がったようです。段階的に引き下げられた結果だと思うのですが,有難いことです。税金や社会保険料と同じでなかなか下げるということは難しい面があると思うのですが,この点については会員の声がきちんと汲み上げられていると思います。
【弁護士会費】
https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-11184574940.html
既に東京弁護士会(東弁)の会員である弁護士で,月2000円程度の会費の差額で他の会に移籍するものなのかなとは思いますが,新しくどの弁護士会に入ろうか思案している弁護士の中には会費を決め手にする人も出てくるかもしれません。たかが2000円とはいえ,私も,東弁よりも安くてラッキーだなとは思いますので。
以前は,どの弁護士会に入るかについては,自分が就職する法律事務所のボス弁などの所属に従うことが多く自分の意思で選択するという感じでもありませんでしたが,現在では,司法修習を終えてすぐに独立するという即独弁護士も珍しくはありませんから,そのような弁護士にとっては会費のちょっとした差であっても重要な決め手になるかとは思います。
東弁は東京にある三つの弁護士会の中でも最も規模が大きく,三弁護士会で何かのイベントを企画する際の人出しや費用についても2:1:1で按分して負担することが多いのですが,今後はこのような従来の比率についても見直すように求められることもあるのかもしれません。ただ他の二つの弁護士会もそうは簡単には応じられないでしょうが。
なお,この関連で個人的に恐ろしく思っているのは,霞が関にある立派な弁護士会館を今後大規模修繕するとか立て直すとかいった話になった場合,その費用をどかんと請求されないかということです(私が弁護士になった当時は会館建築費として約150万円を支払うように求められ,7年くらいの期間猶予を経て3分割で支払いをさせられました。またこれをやられると本当に嫌だなと思います)。そんなことにならないようにきっと積み立ててくれているものと信じています。