「次女は悼むのが目的」 2審もオウム・松本元死刑囚遺骨引き渡し命令 | 毎日新聞

 

2018年に死刑が執行されたオウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚の次女が、元死刑囚の遺骨などの引き渡しを国に求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は5日、引き渡しを命じた1審・東京地裁判決を支持し、国側の控訴を棄却した。

(2月5日毎日新聞公開記事から一部引用)

 

この問題は、もともとは遺骨の引き取りを巡って二女と四女が対立し、両者間で家事事件という形で争い、両者間では二女がいこつの引き取り手であるということで決着がされたものの、その後も国がいこつの引渡しを拒んだことから、今度は二女が国を相手としていこつの引渡しという民事訴訟となったという経緯です。

 

 

松本元死刑囚の遺骨、次女に引き渡し 東京家裁が決定 | 弁護士江木大輔のブログ

 

 

この問題は純粋に家事法の範疇で解決するほかなく、教団の後継団体に遺骨が渡った場合に公共の安全の脅威となるということでいこつの引渡しを拒むのは無理筋ではないかと考えますが、記事によれば、判決ではそうした恐れがあることは認めつつ、二女が厳重な管理を約束していることをいこつの引渡しを命じる根拠の一つとしているようです。

 

 

類例を見ない組織的大量殺人を犯した宗教団体の教祖であったとはいえ、亡父の遺骨という純粋に私的領域の問題について、結論として引渡しを認めたにせよ、公共の安全の脅威という事情を判断要素として考慮するというのはやや違和感があるところです。