「No pain, no gain」 4回生 笹生幸利
経済学部4回の笹生幸利です。毎年、先輩方の引退ブログを楽しみに待っていましたが、ついに私も書く立場になりました。大学サッカーのほとんどの時間を怪我で過ごしてきたため、伝えられることは多くありませんが、怪我を通じて感じたことをありのままに書いていこうと思います。「No pain, no gain」「痛み無くして得るものなし」この言葉は、まさに私の大学サッカーを表していると思います。私が怪我で大変お世話になった理学療法士の方から、鬼のリハビリ中に何気なくかけられた一言です。不思議と自分の中ですごく腑に落ちました。私は大学に入ってから、3度膝の前十字靭帯断裂を経験しました。4年前の春、こんな未来を想像していませんでした。手術と1年リハビリ。復帰間近に再断裂。再び手術と1年リハビリ。そして、また断裂。受け入れ難い現実でした。「またか、」 「なんで俺なのか」何度も、そう思いました。それでも、3度の怪我と向き合えたのは、周りの人の支えがあったからです。去年の2月、3度目の断裂。私は引退の決断を迫られました。2度の断裂を乗り越え、4回生としてラスト1年に懸ける想いが強い中で、3度目の断裂は私に重くのしかかりました。食事も喉を通らず、何も考えられませんでした。正直、生きた心地がしませんでした。引退を考えました。手術+最低8ヶ月のリハビリ。最後に間に合うはずがない。サッカーできずに18年間のサッカー人生終わりかと。そう思ってました。しかし、3度目の怪我をしたその日から、信じられないほど多くの人たちが私の復帰のためにに動いてくれました。病院や治療法を懸命に調べてくれたトレーナーや先輩方。田辺から今出川まで車でわざわざ送り迎えしてくれた同期。そして、最後まで選手としての希望を与えてくれた両親。他人の怪我でありながら、ここまで私に尽力してくれた人たちがいることを知りました。与えてもらった恩は計り知れず、なんとしてでも恩返しがしたい。私に唯一できることは、「必ずピッチに戻って全力でサッカーをすること」。これが、支えてくれた人たちへの少しでもの恩返しだと思い、私は選手として復帰することを決めました。トレーナーが迅速に対応してくれたおかげで、幸いにも早く手術することができ、3度目のリハビリが始まりました。慣れているようで苦しい毎日。なかなか調子が上がらず、思うように動かない膝と向き合い続けました。今までできていたことができない自分の体に失望する日々でしたが、全ては恩返しのため。その一心で毎日過ごしていました。2025年10月11日 引退試合両膝ガチガチのテーピングに痛み止め。一度は諦めかけた選手。たくさんの人たちのおかげで3年ぶりにピッチに戻ることができました。ボールを蹴る音。ボールが芝を転がる音。ゴールネットが揺れる音。仲間の声、歓声。ピッチからの景色。全て何にも変え難い30分間。最高でした。続けてよかった。心からそう思えました。そして、誰かの心を揺さぶるものがあったら嬉しいなと思います。幼馴染に誘われ、サッカーにのめり込んだあの日から、最後にこんな終わり方をするとは、自分自身も周りも想像していなかったはずです。大学に入り、怪我に振り回されました。たくさん苦しみました。けれど、怪我があったからこそ得られたものや出会いがありました。私は、怪我というものを引き換えに、自分がどれだけ多くの人に支えられているかを知り、改めて感謝を学びました。「ありがとう」特にラスト1年は、この言葉を強く感じました。「ありがとう」を言える人、そして言ってもらえる人になりたいと思いました。サッカーで成功することは、私の目標であり、大学までサッカーを続けた意味でもありました。悔いしかありません。しかし、サッカー選手である前に、人として大きく成長できた4年間でした。嘔吐するまで雪の中を走ったこと。全国優勝という頂の景色を見たこと。挫折したこと。怪我で苦しんだこと。全て、私の財産です。サッカーに出会えてよかった。サッカーを通じて関わってくださった方々、ありがとうございました。最後に、感謝を伝えたい人たちに、少し書かせてください。圭佑くん本当にありがとうございました。圭佑くんがいたから、自分はここまで続けることができました。どんなに苦しい状況でも私を気にかけてくれたこと、本当に感謝してます。ありがとうございました。茉友担当トレーナーとして3年間お世話になりました。復帰のことで揉め、たくさんぶつかり合ったけど、今ではとても感謝しています。長い期間全力で支えてくれてありがとう。そして、復帰させてくれてありがとう。トレーナー・マネージャーも本当にお世話になりました。陽生くん選手、そして人としても最後まで信じていただきありがとうございました。ラスト1年貴重な経験をありがとうございました。そして、これからもお世話になります!女子チーム1年間ありがとうございました。選手として終わった自分に、もう一度サッカーと本気で向き合える居場所をくれたこと、本当に感謝しています。怪我があったからこその出会い。でも、引退を迎えた今、もし怪我をしていなかったとしても、あの時私は同じ決断をしていたと思います。そのくらい楽しかったし、君たちのサッカーに対する直向きな姿勢に心を打たれました。一緒に1部昇格に挑戦できたこと、誇りに思います。「1部昇格、必ず果たしてな。」昇格ストーリーの報告待ってます。太亮、大静、まっちゃん 体に気をつけて頑張れ関ありがとう。お互い怪我に悩まされたけど、全力は尽くしたんじゃないかな。パートナーが関だったからできた経験。本当にお世話になりました。あなたは天才です。これからもよろしくお願いします。両親本当にありがとう。最後に自分のサッカーしてる姿を見せてあげられなかったのは悔いですが、何不自由なくサッカーを続けさせてくれてありがとう。高校から実家を出て、なかなか会えない中でも、1番近くで支えてくれてありがとう。これから少しずつではあるけど、恩返しできたらなと思います。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。