街中の桜はすっかり葉桜へと姿を変えようとしています。先週に見に行った原谷苑などはまだ見頃な桜もまだある様子。わたしの桜めぐりは、終了ですかね。
今週、来週の休みでゴールデンウィークの帰省の準備をしなくては!
あらかた紹介した京都の桜ですが、こんな場所のも見に行ってたよー。2ヶ所ほどあります。
まずは白川疎水沿い。銀閣寺などがある哲学の道よりもっと北、『銀月アパートメント』の紅枝垂れ桜。
とーってもレトロな洋館。歴史ありそうな建造物の香りがぷんぷんします。戦前からある建物らしいのですが、あまり詳しい事は不明なんだとか。
んー、ミステリアスですねぇ。
こんな素敵なアパートメントに住んでいる住人の方々はどんな人なんだろう。アパートメントですから、ちゃーんとした物件なんですよー。素敵だなー。
まさか、黒髪の乙女を追いかける、腐れ大学生なんて住んでないよね!
わたしの大好きな小説家、森見登美彦さんの『四畳半神話大系』。そのアニメに出てくる下鴨幽水荘のモデルになったアパートメントなんですってー!他にも鴨川ホルモーや、クローズドノートの舞台としても使われています。
もう1ヶ所は、佐野藤右衛門の桜です。
佐野藤右衛門?人の名前?おいおい、急にどうした?って感じですよね。えーっと、ちゃんと説明しますね!
『佐野藤右衛門(さのとうえもん)』とは、嵯峨野にある『植藤造園』の当主に代々引き継がれる名前です。その植藤造園は、江戸時代から代々、御室御所、現在の仁和寺に仕えた植木職人。特に先代の15代目以降は全国各地の桜を守る活動に力を入れていて、現在の16代目当主も日本を代表する桜守(さくらもり)なのです。
ちなみに、円山公園の祇園枝垂れ桜を育てたのも、佐野藤右衛門。
そんな桜守のお宅の庭園には約200種類の桜が植えられていて、桜が咲き始める頃、無料で一般公開してくれているんです。誰でも桜を観賞できるんですよー。
そんな隠れた名所があるなんて知らなくて、わたしが桜をハントしまくってるのを聞いた会社の人が教えてくれたんです!ちょっと遠いけど、これる?って。えぇ!行けますとも!京都だけではなく、全国、今や世界の桜を守っている。そんな桜守の桜を見ずして、京都の桜を終えられるかー!
訪れたのは先週で、まだ蕾でこれから咲く種類の桜もありました。桜の名前がこんなにあるなんて。人の名前みたいで、それを眺めるのも楽しかったな(*^_^*)
夜になると、かがり火が焚かれるそうです。夜の雰囲気も見てみたかったなー。教えてくれた会社の人は、毎年、夜に行くそうです。そのかがり火に照らされた夜桜の感じを説明してくれたのですが、まるで自分が手がけた桜みたいに、ドヤ!って(笑)でも素晴らしさは伝わってきた(笑)
有名なお寺でも、京都らしい風景の中でもなく、個人のお庭に咲く桜は、本当に、純粋無垢な桜でした。眺めていると、桜の魅力そのものが感じられます。
これぞ、日本の桜。
以上、今年わたしが愛でた桜たちでした☆