大阪肛門科診療所は名前の通り「肛門科」専門施設です。
創立は明治45年。
今年で創立111年になります。
肛門科一筋111年です。
保険診療をやっていた時期が先代の時にあったようですが、昭和54年から自由診療に。
肛門疾患をメインにやっていますが、私が元皮膚科医という経歴を持つため、肛門の診察のついでに皮膚の相談をされることはしょっちゅうあります。
また2013年頃から分子栄養学の勉強を始めたこともあり、栄養療法を取り入れた便通治療を行っています。
2019年にはお世話になっているドクターから頼まれて高濃度ビタミンC点滴の勉強をするために点滴療法研究会のセミナーに参加。
それをきっかけに点滴療法も開始。
今では自分や家族も週に1回高濃度ビタミンC点滴を受けています。
栄養療法と点滴療法で診療の幅が拡がりました。
そんな状況だったのでワクチン後遺症の治療はスムーズに行うことができました。
診療所で行っているワクチン後遺症治療プロトコルを教えて欲しいと患者さんやブログの読者の方からたくさんお問い合わせを頂いているのでブログでお答えしたいと思います。
診療所の患者さんではない人はまず、こちらのサイトでワクチン後遺症の治療をしている医療機関を探して下さい。
ワクチン後遺症に関する解説や治療の流れが分かりやすくチャートになっています↓
↑このページにワクチン後遺症に対応しているクリニック一覧がありますので探してみて下さい。
保険診療と自由診療の治療があり、また施設によって料金が違いますので事前に確かめましょう。
そもそも「ワクチン後遺症」という病名は保険病名では存在しません。
だからワクチン後遺症の治療というのを保険診療で行うことは制度的に微妙なのかもしれませんが、起きている「症状」に対して何かを処方することはできます。
保険診療で行われている治療は主に漢方治療と上咽頭擦過法(EAT、Bスポット療法)、グルタチオン点滴(高濃度ではありません)などがあります。
費用の点で迷われるのでしたら、まずは保険診療の治療を受けられるといいでしょう。
そこで治って何も困ったことがないのなら、自由診療の治療は必要ないと思います。
でも、保険診療の治療では治らないという場合、そこで初めて自由診療の治療を視野に入れることになるでしょう。
それぞれの施設や医師によって様々な治療、アプローチがありますので、事前に治療法と費用についても確認されることをお勧めします。
診療所でのワクチン後遺症治療について、一体どんなことをやっているのか知りたいという方が多いのでお伝えします。
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イベルメクチン
症状と患者さんの体重・体格によって服用量を変えています。
症状が軽い、体重が60キロ以下の人は1日1錠(12mg)、症状が重い、体重が60キロ以上の人は1日2錠。
1週間で改善し服用終了となる人もいれば、飲んでいないと調子が悪いからと時々服用する人もおられます。
イベルメクチンの処方を希望されて受診される方ばかりなので、ほぼ全例に出しています。
マルチビタミン&ミネラル
全ての患者さんに出しています。
なぜならワクチン後遺症の患者さんは栄養状態が悪い人が多いからです。
よく特定の栄養素だけ(例えばビタミンCとかビタミンD、亜鉛など)服用している人がおられますが、ある特定の栄養素だけが不足していて、他のものは足りているという人なんて皆無。
だから必要な栄養素を全て補ってあげる。
ビタミンだけでなく微量元素やミネラルも。
ビタミンC
朝:リポソーム型ビタミンC1〜3包(症状による)
眠前:高濃度ビタミンC3000mg
ビタミンCは補いすぎて困ることは何一つなし。
病気の時はどんどん消費されて無くなっていくので、補って上げる必要があります。
リポソーム型ビタミンCは細胞に直接入るので必須。
そして血中ビタミンCスパイクを作るために眠前に高濃度ビタミンCを飲んでもらっています。
これにより24時間、血中のビタミンC濃度をある程度高値に保つことができる。
眠前のビタミンCは睡眠の質を高め、朝の目覚めも良くなります。
ビタミンD
1日5000IUになるように補います。
マルチビタミン&ミネラルの中にビタミンDが25μg(1000IU)入っているので、4000IUのビタミンD(高濃度ビタミンD)を処方しています。
亜鉛
マルチビタミン&ミネラルの中に15mg含まれているのですが、血液検査で亜鉛不足の人には追加で補います。
1日30mgを限度に調節します。
以上の4つを治療のファーストラインとしています。
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それにオプションとして患者さんの希望で処方する栄養素があります。(セカンドライン)
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5−ALA
以前ブログで5−ALAについて購入希望の患者さんがどれくらいいるのかブログで呼びかけてから仕入れました。
価格が高い上、発注単位が50本だったので、患者さんが買ってくれなければ入れることができません。
そこで購入希望者を募ったところ50名以上の方が手をあげて下さったので導入を決めました。
コロナ後遺症にも効果があると言われているので希望する患者さんに処方しています。
タキシフォリン
新型コロナウイルスのメインプロテアーゼを阻害する物質として抽出されたことより、コロナ予防のために導入していたもの。
ところが様々な作用があることを知りました。
この動画は必見です↓
またタキシフォリンには赤血球が凝集するのを抑制する作用があることより、ワクチン接種後の血栓予防にもなります。
シベリアのカラマツ由来のタキシフォリンなので松葉茶よりも抗酸化力が強い。
シェディング症状にも使っています。
ミエリン再生サプリ
アルツハイマー病の父親のために取り入れたサプリ↓
なんと、これがワクチン後遺症のブレインフォグなど脳の症状に効くということが使用されている先生から多数報告されています。
ワクチン接種後の認知機能低下、思考力低下、集中力低下に使っています。
ケルセチン
以前、ブログで書いたように、患者さんから要望があり仕入れたサプリでした。
これがシェディングに効くから取り扱って欲しいと。
実際、シェディング症状に使っていますが、飲んでいる患者さんからは評判がいいです。
L-カルニチン
長鎖脂肪酸をミトコンドリア内に運搬し燃焼することでエネルギーを産生しています。
だから痩せるためには必ず必要な栄養素。
ダイエットサプリと言われるゆえんですね。
以前記事にしています↓
またL-カルニチンは生成された有毒な物質をミトコンドリアの外に運び出し蓄積するのを防いでいます。
だからワクチン後遺症治療にも使われる。
なぜならワクチン後遺症の根底にあるのはミトコンドリアの機能障害だから。
カルニチンについて詳しく知りたい方は厚労省のサイトをご覧下さい↓
タウリン散
タウリンと言えばこのコマーシャルでしょうか
私の年代の人は懐かしいCMですよね
これに入っているのがタウリンです。
1000mg配合ってコマーシャルでも謳ってますよね。
滋養強壮・虚弱体質にのキャッチフレーズの通り、生命の維持に必要な成分です。
獣医さんから教えてもらったのですが、死にかけの犬や猫にタウリンを飲ませるとめっちゃ元気になって復活するそうです。
心機能低下に効果があると教えてもらいました。
薬でタウリン散というのがあるので、保険診療のクリニックを受診して処方してもらうのが一番安くて、栄養ドリンクよりもたくさん摂れます。
ワクチン後遺症の中でも体がだるくて起きられない、寝たきりになっている、体力低下が著しい人に処方しています。
タウリンについて詳しく知りたい方はコチラのサイトを参照して下さい↓
メラトニン
メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモン。
睡眠と覚醒のリズムを司っているため「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
メラトニンは光によって分泌が調節されていて、朝、光を浴びると分泌が止まり覚醒します。
そして起きてから14〜16時間くらい経つとメラトニンの分泌が一気に高まり眠気を感じるようになります。
その時間が就寝のゴールデンタイム。
ところが困ったことにメラトニンの分泌は加齢とともに減少し、10歳頃をピークにその後はどんどん減り続け25歳頃にはピーク時の半分、50歳頃になると10分の1くらいにまで減ってしまいます
だから年を取ると朝早く目が覚めたり、夜間に何度も目が覚めたりするのです。
そしてメラトニンは眠りを誘うだけでなく、強力な抗酸化作用があり細胞の新陳代謝を促すため、アンチエイジング目的で服用している人も多いです。
ワクチン後遺症の人で不眠症で眠れていない人に処方しています。
海外から個人輸入して服用している人もおられるようですが、セロトニンが混入しているものもあるようですのでご注意下さい↓
クルクミノイド(クルクミン)
FLCCCのコロナ治療プロトコルに記載されているものの一つです。
クルクミノイド(クルクミン)はポリフェノールの一種でウコンなどに含まれている色素成分。
以下の作用があります
・肝臓の解毒機能を強化し、胆汁の分泌を促進することによって肝機能を強化
・胆汁がコレステロールを低下させることによるコレステロール値の低下
・活性酸素を除去(抗酸化作用)
・抗菌作用
・抗炎症作用
・抗癌作用
癌の予防や治療にも使われることが多いウコンの成分クルクミノイド(クルクミン)。
ワクチン後遺症には肝機能障害のある人に使ったり、抗酸化作用を期待して癌治療中の人にも使います。
GABA
γアミノ酪酸のことを略してGABAと呼びます。
アミノ酸の一種。
体内で作られる成分です。
脳や脊髄に多く存在しており、興奮状態を抑え精神を落ち着かせる神経伝達物質。
ストレスを緩和したり睡眠の質を高めるため、メラトニンと並んで不眠症の人にも使われています。
ワクチン後遺症の中でも不安、イライラ、興奮症状があり眠れないタイプの人にオススメです。
ナットウキナーゼ
試験管内でのデータですがナットウキナーゼがスパイクタンパクを分解することが分かっているので、ワクチン後遺症の患者さんには納豆を食べるようオススメしています。
納豆が苦手な人はサプリで摂取。
また納豆に含まれているナットウキナーゼの量よりも、サプリのほうがたくさん摂れるので納豆を食べている人にもオススメです。
実は足のむくみ対策として作られたサプリでした↓
5-デアザフラビン
最近出て来たNMNを超える新成分です。
ミトコンドリア活性がNMNの数十倍、サーチュイン遺伝子活性がNMNの数倍もあり、ミトコンドリアの機能障害がベースにあるワクチン後遺症には効果が期待できます。
NMNは熱に弱かったのですが、デアザフラビンは熱に耐性があって110℃まで大丈夫。
カプセルが飲めない人は温かい飲み物や料理に入れて摂取できるのも利点。
加味帰脾湯
漢方エキス製剤です。
だから保険診療でも処方してもらえます。
フローチャート漢方で一般医が手軽に漢方診療をできるようにされた新見正則先生が、「ワクチン後遺症に効く漢方薬と言えばこれ一択加味帰脾湯これさえあればほとんど解決する。」とおっしゃっていた漢方薬です。
体がだるい、しんどい、そのせいか気持ちまで落ち込んでしまう、うつうつする、死にたくなるなどの症状に良く効きます。
診療所でもワクチン後遺症の人によく処方している漢方薬。
FK23乳酸菌
人間由来の特殊な乳酸菌。
長寿家系の人の腸から取り出された長寿に関係していると考えられている菌種。
診療所の患者さんにはおなじみのサプリですね。
便秘にも下痢にも使える。
免疫が上がるのでがん治療にも用いられています。
これを飲むと自分の中に元々棲み着いている善玉菌が、これを餌にしてパクパク食べて増殖する。
外から生きたまま与えられるのではなく、自らの力で増える。
人体最大の免疫臓器と言われている腸。
だから腸内環境の改善は健康にとって非常に大切。
ニチニチ製薬のHPでも購入できるけれど、医療機関専用のものは菌体の量が半端なく多い。
だから効果を実感する患者さんが多いのだと思う。
私が一番最初に採り入れたサプリ。
これを飲むようになってから本当に風邪をひかくなった。
肌もキレイになった。
手術後の患者さんには必ず処方しているけれど、完治した後も美肌効果を実感して継続する女性患者さんが多い人気の乳酸菌。
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以上が診療所で処方している栄養素です。
これでも症状が改善しない人には点滴療法と水素療法(水素ガス吸入)を併用しています。
点滴のメニューは一つ。
高濃度ビタミンC点滴に高濃度グルタチオンを混ぜています。
グルタチオンの量は1200mg〜2000mg。
症状によって変えています。
ビタミンCは12.5g。
このメニューを週に1回。
私も週に1回点滴を受けています。
水素ガス吸入については以前ブログで書きました↓
吸入した水素が直接脳に入るからでしょうか。
後遺症の患者さんからは吸入直後に「頭がスッキリした」「脳の霧が晴れた」「冷えていた体が足先・指先までポカポカ」と言われました。
また多かった声が「めっちゃ眠れた」という感想。
あと肺に直接水素が届くので「呼吸がラクになった」とも言われます。
ワクチン後遺症の患者さんのために水素ガス吸入機を購入しましたので是非ご利用下さい。
以上、診療所で行っているワクチン後遺症治療について書いてみました。
参考になれば幸いです。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
ラブにも水素ガスを吸わせています
意外と嫌がらずに吸ってくれました
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コロナ関連・ワクチン後遺症について
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