それぞれの地域を独占している電力会社が
原子力発電を利用していると
原発に批判的な人が原発以外の再生可能エネルギーを選択する
という機会を奪われるなどの問題があるので、
電力業界に新規参入を促すために
電力自由化を行うことになりました。
一見すると良いことのようですが、
政権交代前から変わらない自民党と官僚コンビの
「目先の問題解決に熱心になって違う大きな問題を起こす」
という迷惑なクセが今回も発生しそうです。
今の各地域の電力会社による独占状態は
政府に許されている代わりに
電気料金に制限を加えられています。
これが自由化となると電気料金も自由に決められるようになります。
ほとんどの人が東京電力や関西電力など
地域の電力会社しか知らないように
新電力などの新規事業者はまだまだ力がありません。
名前も知られておらず、発電量も小さなものです。
多くの人が電力会社同士の競争によって
電気料金が下がってくるまでの間は
かなり長い間、東京電力などが勝手に決めた
高額な電気料金を支払うことになる可能性があるわけです。
本当は電力の自由化前に発送電分離を行い、
新規事業者の参入を容易にして
東京電力などと勝負ができる程度に
新規電力会社が発電能力を持つようにするべきだと思います。
けれど、今の政策では電力自由化も発送電分離も時期が近く、
電気料金が一気に高騰する可能性が高いように思います。
役員報酬を守るために高い電気料金を支払わされる
などということが起こらないように
一日も早く発送電を完全に分離していただきたいです。
電力業界や経済界からの反発は強烈でしょうから
国民よりも企業を重視する自民党政権には
望んでもムダなような気はしますが。
泥舟、発送電分離ですべての問題が解決するわけではないけど。