映画 沈黙のパレード | 沈みかけ泥舟のメモ

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東野圭吾さん原作、ガリレオシリーズの長編「沈黙のパレード」の映画化作品を鑑賞してきました。

 

原作を読んだのはずいぶん前だったのですが、映画の内容はほぼ覚えていた通りのものでした。

 

帰宅後に改めて原作に目を通したところ、忘れていたシーンが盛りだくさん。

 

映画版「沈黙のパレード」は原作小説を読んで丸一年後まで覚えている内容を描いたような作品だったということのようです。

 

大幅な映画ならではの改変は少なく、小説を読んで印象に残るようなエピソードを抽出したということでしょうか。

 

あらすじ、というほどに骨子だけという感じではなく文章で表現すると長くなるものを

映像で短く描写したりと映画の尺にうまく収まるような工夫は十分にされていて

各キャラクターも文章で読んでイメージするよりも役者さん達の演技によってわずかな時間で造形しているなど

映画ならではという部分も多くて原作を読んでいてもしっかりと楽しめました。

 

「容疑者xの献身」と比べると原作そのものがそうだったため関わる人物が多くて感情移入の度合いが低くなってしまうのが難点でしょうか。

 

「沈黙のパレード」で原作「ガリレオ」シリーズファンとして嬉しかったのは北村一輝さん演じる草薙の「活躍」が多かったことです。

 

過去のドラマ版は映画では柴咲コウさん、吉高由里子さんの演じる女性刑事が湯川教授の「相棒」として

中心的な役割を演じて原作で「相棒」である草薙は後景に退いていたのですが

今回の映画はもう一人の主人公が草薙といえるような構成でした。

 

草薙ファンにはオススメしたいです。原作よりも打ちひしがれている役どころではありますけど。

 

原作では会って事情聴取した人が調書での情報に代わっていたり、「偽のトリック」が削られていたりと

映画という時間制限の中でなくなっているものは色々とありましたけれどもミステリーとして楽しめる映画だと思います。

 

先に原作を読んで、どこが使われているかを楽しむのもいいですし、

先に映画を観て、原作では他にどんな場面があったのか楽しむのもいいと思います。