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<<前書き・・・>>
なかなか創作意欲が湧かず、苦戦しています
何とか執筆する事が出来ました
”額に黒い痣を持った童児”の話の続きとなります
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第1章 戦国時代編
第41話 『蒼い彼岸花』を求めて ㉔(第46話)
私は、壬生耀月・・・500年ほど前に、後の『産屋敷家』となる『壬生家』当時の当主を務め、『鬼の始祖』鬼舞辻無惨の異母兄だった者だ
一族の者たちの、無惨に対する余りの侮辱に怒り憎しみながら憤死し、一族子孫に“病弱・短命”の『呪詛』かけ、無惨と同じ病の苦しみを与えたのだ
その『呪詛』を掛けた責で、一族の祖先たちである氏神が、私の“霊魂”は“封印”され、無惨が人々を苦しめる度に、私は“その苦しみ”を以って責められていた
だが長年経つと“封印”が緩み始め、無惨の身体の一部(複数ある脳の1つ)に憑依し『我が弟』の行く末を見守る事も出来るようになったのだ
そんな時、まるで“赤子の手をひねる”様に倒した無惨の命を奪おうとした処を、その危機を救うべく無惨の身体を乗っ取った私が、能力の限りを尽くし倒した
日ノ本から遥か南・琉球から漂泊してきた、もう1人の『鬼の始祖』鬼城賢雄の“分身体”から受肉し、この世の中に顕現したのだ
無惨を『不死身の究極体』にする為に、『蒼い彼岸花』を知る『徐福一族』を訊ね、徐福の子で『鬼の始祖』たち、武蔵国の幸必神・徐幸を倒し、佐渡国(佐渡ヶ島)の祝禄神・徐祝を降し
そして、最後の徐福の子・『厄災神』こと『徐災』と対戦すべき、陸奥国・南方にある多賀城へと向かう為、祝禄神・徐祝の計らいで、帆船を手配して貰い、佐渡ヶ島から、越後国へと送ってくれる事となったのだ
今、その船上で、その『鬼の始祖』鬼城賢雄に、私の“養息子”との思い出話しているのである
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『壬生家』一族の領土内で“食料の窃盗”をした童児に、『日輪刀』と同じ鋼物で鋳造した“脇差し”を手渡し、“額に黒い痣”を持つ童児の“主人”を懲らしめる提案をしたら
「うん、やってみる」
と、童児が元気よく返事をし、自分の住処へと戻ってから、2日後の夜中、私の屋敷の庭園から、何か人らしき気配をしたので
「こんな夜更けに・・・誰だ?」
と、私は起き上がり、庭園の方を見に行くと、そこには・・・
襤褸の着物に“血糊”が所狭しと付着し、それだけでなく、顔や腕、足にも物凄い数の“擦り傷や浅い切り傷”を負い、私が手渡した“脇差し”を持ったまま肩肘を立て緊張してる“額に黒い痣の童児”が立っていたのだ
そんな童児の姿に“いくら子供でも、あの(透き通る世界)を持ってるなら、武芸の知らぬ大人を相手なら、そこまで傷を負う事は・・・”と感じながら
「そうか・・・そなたの主人を“殺して”しまったのだな・・・散々、そなたたちを傷めつけ、扱使ってきた者に何も罪の意識を持つ必要はないぞ」
と、主人を殺した童児の罪悪感を除きたい憐みの念で言葉をかけると
「ち、違うんだ・・・おいらの仲間たちが!!!!」
と、悲壮な表情で童児が答えたかと思ったら
「「う、う・・・・」」
と、顔を引き付かせ泣きそうになったので
「ど、どうした?」
と、私は、慌てて童児が立つ庭先まで駆け、膝を付き抱き寄せ
「何があったか分からないが、心行くまで泣くがよい」
と、窘めると、童児が直ぐに私にしがみつきながら
「「うわーーーーん」」
と、何か緊張が切れたのか、大声で泣きだしたのだった
その時、私は、一族の者たちに苛められていた“幼かった頃の無惨”を助け、抱きかかえながら慰めていた事を思い出してしまい、この童児に似たててしまったのか、つい目頭が熱くなったいたのだ
暫くして童児が泣き止むと、私は、童児の“酷い怪我の状態”が心配になり、童児の泣き声で起きてしまったのだろう、私の処に駆け付けた従者に、童児を直ぐに治療所へと連れて行かせた
次の日の朝、私は治療所へと向かい、童児の様子を見に行くと、身体中“包帯”だらけの童児が、布団から上体を起こし何か一点を見つめながら呆然としていた
私は、童児の側まで近づき、そこで胡坐をかき
「童よ、どうだ・・・気分は」
と、声をかけると、童児は、私の方を向き
「うん・・・大丈夫だよ」
と、仲間を失った悲しみが残ってるであろう、元気のない悲しい笑みで返してくれた
「そなたに一体何があったのか聞かせてくれないか?」
と、まだ心の傷が癒えてないだろう童児には辛いだろうが、そこを敢えて聞いてみたら
童児、泣きそうになりながらも、その感情を堪えながら
「額に“角”が生え、口に牙を持った男が・・・・ご主人と仲間たちを“食べて”いたんだ」
と、話しかけてくれたのだ
私は、童児の放った言葉に驚愕しながらも
“額に角?口に牙だと・・・確か何度か、領土外で”そのような物の怪“が、人を襲ってると聞いた事がある・・・しかも、耀照(鬼舞辻無惨)を追放し暫く経ってからだ”
と、回想し、静かな佇まいでこの童児の話を聞く事にした
童児が、意気揚々と、大量の食糧を持って“住処”に帰ったら、壁には“大量の血糊”、床には、“人らしき肉片”と“血の池”が所狭しと拡がっていて、まるで“地獄の惨状”を見ているようだった
童児は、何が起こったのか把握出来ず、身体が硬直してしまったのだ・・・その“地獄の惨状”の中で“蠢く者”がいたので、その者を凝視してみると・・・
額に“角”が生え、口に牙を持った異形の身体をした男・・・“鬼”が胡坐をかき、童児と同じくらいの子供をむさぼり喰らい、その“鬼”のひざ元には、ご主人の“頭部”が転がっていたのだ
身も毛もよだつ“鬼の様子”を見た童児は、仲間たちの“死への悲しみや怒り”より、恐怖と早く逃げなきゃ“と頭がよぎり
硬直した身体を懸命に動かし逃げようとしたが、足音を立ててしまったために“鬼”に見つかり
逃げ出した童児を“瞬時”に追いつき、腕を伸ばし捕まえようとしたが、童児は“鬼”の筋肉の動きを見抜き躱し
童児が、鬼が捕まえようとする度に、身を躱しながら逃げていったのは良いが、最終的に、崖にまで追い詰められのだ
逃げ道を失った童児は、横腹に“脇差し”がある事に気づき、鞘を抜くと、刀身が“漆黒”に変化し、その周りには“眩しい太陽のような光”が輝いていた
童児も、手に持った“脇差しの刀身”に驚き、鬼までも驚きを隠さなかった
そんな“鬼”の隙を突き、童児は“その脇差しの刃”で、鬼の腕を切断したが・・・その切断した箇所から“腕”が再生したので
童児は、心を挫かれてしまったが、ここで諦めたら死んでしまう・・・でも死にたくない!!!そして仲間の仇を取りたい一心で“鬼”に立ち向かったのだった
やがて、“鬼”の身体を斬りつける内に“再生”の速さが“鈍ってる”のを見抜いた童児は、鬼の“筋肉の動き”を見定めながら手足を集中して狙い攻撃を仕掛け
やがて、動きが鈍くなった“鬼”を“斬首”することによって、斃す事が出来たのだった
この後は、“鬼”との戦いで負った“ひどい傷の身体”を引きずって、私の屋敷へと向かった
と、童児は、私に“事の経緯”を話してくれたのだ
私は、童児を慰め励まそうと
「童よ・・・辛い目に遭いながらも、その“物の怪”を斃す事が出来たのだな・・・そして、仲間の仇を討つことが出来て見事だったぞ」
と、優しい声で褒めると、童児は気恥ずかしそうに
「えへへ・・・」
と、可愛い笑みを浮かべ呟いたのだ、この後、不安そうな表情で
「これから、おいら、どうなるのだろう・・・」
と、心配そうに言って来たので
私は、童児の頭を擦り
「何も心配するな・・・今は休んで、そなたの身体を癒せ」
と、微笑を浮かべ答えると
「おじさん、ありがとう・・・何か急に眠くなってきたよ」
と、童児は安心したのか、布団に被り眠りについたのだ
私は、眠りについた童児を見送りながら、治療所を出て行き、領内の視察をしながら
“そう言えば、耀照が癇癪を起し殺されてしまった医師が言ってたな・・・鬼の血で、人間を“鬼”にすると・・・“
と、“無惨の治療を任せた医師の言葉”を思い出し、童児が斃した“鬼”は、“鬼舞辻無惨”でなく、奴が作り出した“眷属鬼”だと言う事は容易に“想像”出来た
そうなると、自身の“眷属鬼”を殺した“人間”を、無惨は“許さない”だろう・・・童児の危機が迫り、放っておく訳にはいかないな
しかも、あの童児・・・10歳も満たないのに、既に“透き通る世界”そして、『日輪刀』の刀身の色を変化させ、しかも“閃光”を放つ事も出来るほど“常時の呼吸法”も取得している・・・そして見事に“鬼”をも斃してるのだ
このまま、あの童児を“野に放つ”のは勿体ない・・・私の持てる“武芸や学問の全て”を叩きこめば、とんでもない“傑物”に育つ事だろう・・・
これほど“心躍った”事は幾分ぶりだろうか・・・あの“才覚溢れた者”がどうなって行くのか楽しみで仕方がない
そんな思いを馳せ、あの童児を“弟子”に迎えようと思い至ったのであった
<<後書き・・・>>
鬼舞辻無惨の”眷属鬼”を斃した、”黒い痣を持った童児”
耀月の元で”どの様に”成長していくのでしょうか?
では、お楽しみに期待して頂けると嬉しいですね
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