こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。
今日は、子供のしつけには
アメとムチは必要ないというお話です。
日本の親の多くは子供のしつけに
アメとムチを使います。
よいことをしたらアメを与え、
悪いことをしたらムチを与える。
そうしたことで子供はアメが欲しくて
良いことばかりをするようになり
ムチが怖くて悪いことはしなくなる。
と信じている親が多い
のではないでしょうか?
具体的には赤ちゃんが笑顔を見せると
「まあ、可愛い」と言って
抱っこして褒めてあげます。
これはアメですね。
そしていたずらをすると
「ダメでしょ!」と怖い顔で叱る。
これがムチです。
それを繰り返すことで
赤ちゃんはいたずらをしなくなり
笑顔で過ごしてくれる
と思い込んでいます。
静岡産業大学応用心理学研究センターの
合田美穂講師が以下の実験結果を
報告しています。
ムチを使うことでアメさえも
欲しいと言う気持ちが
なくなると言うことです。
ママに褒められるからやる
というのは心理学では
外発的動機づけといいます。
「ママが喜んでくれるからやる」
「ママに叱られるからやらない」
そんなしつけを受けて育った人間が
社会に出ると今度は
「働きたくないけど給料の為に働く」
「上司に叱られるから営業を頑張る」
等と消極的な人生を送ることになります。
これでは幸せな人生を味わうことは
出来ないでしょう。
アメとムチで育てられた人間が
家庭を持ち子供を授かると
同じようにアメとムチで
しつけることしか出来ません。
赤ちゃんのしつけに
アメとムチは必要ではありません。
赤ちゃんは自ら学びたいという
強い意欲を持った存在です。
しかし、当然のことですが
上手に事を運ぶことは出来ません。
それを見た親からムチで叩かれると
途端に意欲を失ってしまいます。
赤ちゃんは何から学ぶのかと言いますと
全ては親の行動から学ぶのです。
親の言葉からは学びません。
赤ちゃんは一日でも早く
大人になりたいと思っています。
だから、親の行動は実によく
観察しています。
親の真似をすれば正しい大人になれる
と考えているからです。
親が言葉でしつけようとしても
親自身が言っていることと正反対の
行動をし、それを子供が見てしまえば
その“しつけ”は無に帰してしまいます。
小学校に入ってからも
「勉強しろ」「宿題やったのか」
と勉強の大切さを教えている親が
酒ばかり飲んでいるとか
テレビばかり見ているのでは
子供は勉強なんかしなくて良いんだと思い
勉強する意欲が失われてしまいます。
その姿を見て
「どうして勉強しないんだ!」
などと、より大きなムチを用いると
子供は益々勉強が嫌いになってしまいます。
極端な事例があります。
恐ろしい事件です。
父親はカッターナイフで脅しながら
勉強をさせていたようです
そのカッターナイフがペティナイフになり
犯行に使われた包丁へと代わったのです。
親の言うことを聞かせようと
より大きなムチを使ったと言うことです。
話を戻しましょう。
もう一度言います。
赤ちゃんは、とても真面目です。
一日も早く“正しい大人”になろうと
学習し研究しています。
その対象が両親です。
「両親のようになるためには
どうすれば良いんだ?」
と毎日丹念に両親の行動を見ています。
ですので、両親が正しい行動を
していれば、しつけは必要ありません。
ムチなど使わなくても
赤ちゃんも正しい行動を
するようになるのです。
親が勉強する姿を見せれば
子供も自然に勉強が好きになるのです。
親が一生懸命に仕事を頑張っていれば
子供も立派な社会人に育つのです。
子供を立派な大人に育てたいのなら
親が立派な大人になることです。
子供を勉強好きな大人に育てないのなら
親が熱心に勉強することです。
子供のしつけにアメもムチも
必要ありません。
今日も最後まで読んで頂いて
本当にありがとうございます。
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