旅ヲタ医師の読影クルーズ日誌~魅惑のマダガスカル編~ -3ページ目

旅ヲタ医師の読影クルーズ日誌~魅惑のマダガスカル編~

クルーズ船で究極のテレワークを行いながら、インド洋の未踏の国、マダガスカルを目指します。

昨晩マダガスカルを出航し、インド洋上へ。シンガポール寄港が残っては居ますが、概ね楽しみにしていた寄港地は終了し、目立ったイベントもないので、満足感と脱力感が混在している感じでしょうか。そして、360度見渡す限り海と言う環境に戻りました。通信環境がイマイチ安定しませんが、にっぽん丸が採用しているJSATMarineのカバレージから外れている影響かもしれません。

 

JSATMarineのカバレージ

 

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毎度の見慣れた光景です

 

朝寝坊したので朝食後にウォーキングとグランドバスへ。ランチはトルソビビンバ。おこげができるほどではありませんでしたが、結構本格的でした。しっかり混ぜ混ぜしていただきました。

 

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しっかり混ぜ混ぜ

※食事はInstagramで主に公開しています https://www.instagram.com/dodocannotfly/

 

昼食後は通信環境がやや改善したので仕事して、アフタヌーンティーへ。ちょうどその頃、今朝のPCR検査の結果、乗客に陽性者は居ないとアナウンスされ、皆さん拍手して安堵したのですが、乗務員3名に陽性者が居たとのこと。シンガポールまで10日と長いため、モーリシャスのポートルイスに緊急寄港し下船療養する旨、船長より説明がありました。今クルーズで2度目のダイバート。こう言うご時世なのでやむを得ないと言うか、予め陽性者の出たときのマニュアルは決まっていたものと思いますが、なんか心の晴れない再寄港決定です。

 

夕方は再度ウォーキングとグランドバス。グランドバスでも陽性者の話でもちきりでしたが、ウォーキング中にきれいな虹が出たのが救いだった感じです。前方デッキではペンキ塗り作業が行われていました。こうした細かいメンテナンスが安全で快適な航海を支えているんですね。

 

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レインボー!

 

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地道なメンテナンスに感謝

 

夕食は初の中華ディナー。まだ春節には早そうですが、ちょっと違ったテイストで良かったです。そういえばシンガポール寄港と春節が重なっていたはずですが、どんな感じになるのでしょうか?。

 

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中華ディナーの前菜

※食事はInstagramで主に公開しています https://www.instagram.com/dodocannotfly/

 

さて、現在船内時間は日本時間から6時間遅れたマダガスカル時間。これから毎日1時間ずつ進め、遅れを取り戻すようです。ドルフィンホールではショーはないようですので、ラウンジ海のコンサートに行ってみたいと思います。

 

ちなみに、にっぽん丸では以前にもダイバートを経験していますが、その件に関しては後日お話したいと思います。

マダガスカル3日目。夕方にはシンガポールに向けて出航となります。

 

午前中はにっぽん丸の「さよならマダガスカル」ツアーへ。現地の皆さんの踊りなどのパフォーマンスを楽しむイベントで、最後には乗客の皆さんも楽しそうに踊りの輪に加わっていました。

 

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民族衣装でお出迎え

 

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アコーディオンや打楽器で演奏

 

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バランス感覚が凄い!

 

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明るく踊る女の子たち

 

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乗客も飛び込みで

 

昼食後は名残を惜しむようにトゥアマシナの街へ。再度マーケットに向かい買い残したものを買い物。食糧市場の方は昨日よりも活気があり、生きた鳥も売られていました。その後、ビーチ付近をぶらぶら。どうやらビーチ周辺はスラム街化しており、それで危険なのであまり近寄らないようにと言うことになっていたみたいでした。とは言え、多くの方が日向ぼっこしたりサッカーしたり水浴びしたり、のどかな光景が広がっていました。

 

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まだ生きてます!

 

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お土産物バザール

 

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カップを追加購入

 

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ビーチ越しのにっぽん丸

 

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ボール一つでできるサッカーはどこでも人気ですね

 

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あまりきれいな水ではなさそうですが

 

港に戻り、一休み。にっぽん丸の埠頭周囲はひっきりなしに船が発着し、コンテナだけでなく硫黄の積み出しも行われているとのこと。かすかに温泉地っぽい匂いがするのはこのせいでしょうか?。

 

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荷物の積み出しがひっきりなしに行われています

 

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硫黄の積み出し

 

やがて出航の時間に。出迎えも盛大でしたがお見送りも盛大。こうして出航を見送ってもらえると嬉しいですね。日本企業の駐在の方と思われる方も国旗を掲げてお見送りしてくださいましたし、港の労働者の皆さんにも見送っていただきました。正直あまり豊かではなさそうに見えたトゥアマシナの街ですが、人々はみな暖かく感じられ、幸せな生活を送っているのかもしれません。

 

さて、次のシンガポール入港は10日後。今回の航海で最長区間となります。概ねすべての寄港地を通過した今、これからが航海のモチベーションを保つ試練の時かもしれません。

 

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マダガスカルの皆さんの盛大なお見送り

 

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日本国旗、マダガスカル国旗が掲げられています

 

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港湾労働者の皆さん

 

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さようならトゥアマシナ

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気まぐれ画伯作:夕焼けのバオバブ(のイメージ)

 

マダガスカル2日目。今日はムルンダヴァまでバオバブを見に行く弾丸ツアーや、パンガラン運河クルーズのツアーが早朝から夜まで出ている関係で、6時から朝食、夕食は弁当とイレギュラーな感じとなっています。ツアーに参加しない場合はシャトルバスで市内に出ることはできるのですが、13時まで運行されず、港周囲は徒歩移動が禁止となっているため、実質午前中は船に幽閉状態となります。着岸中で通信状況がいいので、とりあえずは仕事の時間として、オンライン会議にも出席しました。

 

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何が取れたんでしょう?

 

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船の出入りの多い港です

 

昼食後はトゥアマシナの街へ。治安に難があるとのことで、スーパーやバザールぐらいしか行かないようにと言うことになってましたので、大きく逸脱しない範囲で自由行動。確かにこれまでの寄港地と比べれば治安に難があることは容易に想像できますが、そこまで危険を感じるような街ではありませんでした。バザールのおばさんも親切でしたし。画伯が買った籠はしっかりした作りでしたが、これがたったの3,000アリアリ(約90円!)。ただ、お土産用のものになると一気に値段が上がります。

 

 

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親切だったバザールのおばさん

 

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しっかり編んであります

 

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青果市場

 

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お肉はこの管理でいいのでしょうか?

 

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ワールドコーラ?

 

バザールの後はビーチサイドの遊園地に行ってみましたが、正直他に観光スポットがあるわけではなく、とにかく暑いので、アリアリのコインをゲットしたところで、船に戻りました。

 

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なぜ頭に載せて運ぶんでしょう?

 

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手作り感満載の遊園地

 

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貝料理を出すお店

 

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独立大通り

 

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アリアリのコインをゲット(100アリアリ=約3円)

 

船に戻ってからはビール飲んで一休み。船内と街のギャップが大きいのですが、これもいろんな街に寄港するクルーズの魅力でしょうか?。今晩は船内イベントもないので、早めに休みます。

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気まぐれ画伯作:誰のしっぽ?

 

夜が明けると遠くに陸地が。97カ国目の訪問国、マダガスカルの大地です。港に近づいて行くと外洋なのに手こぎボートが居たり、手作り感満載の帆船が居たり、一気にタイムスリップした感覚になります。

 

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手作り感満載

 

やがて港に接岸。これまでの寄港地の中では明らかに盛大な歓迎行事が。日本企業のマダガスカル駐在の方でしょうか、日本語の歓迎旗も見られます。異国の地でこれだけの歓迎シーンを見ると嬉しくなります。

 

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大勢の皆さんが

 

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日本語の歓迎旗も

 

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音楽や踊りでお出迎え

 

この街に客船が接岸するのは稀なようで、港自体は制限区域となっており、岸壁以外には徒歩で行くことはできないとのこと。実質自由行動はシャトルバス利用しかできないと言うことになります。

 

午後からはイヴルイナ動物園へ。道路事情がよろしくないようで、一昔前の東南アジアの田舎町の趣です。インドのオートリキシャっぽい乗り物が主流のようで、人力の三輪車もよく見かけました。

 

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オートリキシャ

 

動物園のあるイヴルイナ地区はイヴルイナ川に沿ったエリアで、手作業で砕石して生計を立てている人が多いようです。川では洗濯、水浴びなど行われているようでしたが、正直きれいとは言いがたい川でした。

 

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川で洗濯

 

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砕石作業の傍らに居た子供

 

イヴルイナ動物園はイメージを膨らませすぎるとがっかりする感じの施設でしたが、それなりにサルがいて、カメやヘビも居ました。正直まあこんなものかなぁと言う感じでしたが、お猿さんの挙動は見ていて楽しかったです。

 

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動物園のゲート

 

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お猿さん急接近

 

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もぐもぐタイム

 

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この目がなんとも言えません

 

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園内に居たヤモリ

 

 

 

 

 

 

モーリシャスを出てから速力は9ノット程度しか出しておらず、若干時間調整をしているように見受けられますが、周囲は360度インド洋です。島影も船もなんにも見えませんが、この光景ももはや見慣れた光景です。ただ、よく見ていると跳びはねるイルカや-投棄されたと思われるビールケースの上に止まる海鳥、そして虹と、今日は色々と発見がありました。

 

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跳びはねるイルカ

 

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こんなものに海鳥が

 

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きれいなアーチの虹

 

さて、明日、今回のクルーズの最遠地であるマダガスカルのトゥアマシナに入港となります。日程的には折り返し点を過ぎていますが、地理的な折り返し点はここということになります。

 

このブログの副題が「魅惑のマダガスカル編」となっているように、個人的には今回の寄港地ではマダガスカルに一番興味を引かれました。モーリシャスメインのクルーズであればモーリシャスで引き返す選択もあったでしょうし、めったに行けそうにない国に行くならばコモロやセイシェル寄港という選択肢もあったでしょう。そんな中、なぜマダガスカルにまで行くのかと言う疑問は解けてはいません。他の寄港地と同じように、飛行機でアクセスすればそれほど難易度の高い国ではないと思いますが、インド洋に浮かぶ巨大な孤島、そしてかつては南極大陸やインドと同一の大地だったとなれば、やはり旅行者の興味をそそります。もちろん、今回の訪問はたった2泊3日であり、その魅力を十分堪能するには至らないことはわかっています。不完全燃焼感は承知の上で、今回ははるか遠くこんなところまで「船で」たどり着くことに意味があると言う思いから、このような副題を付けています。

 

今回の寄港地は首都のアンタナナリボの外港のトゥアマシナ(タマタヴ)です。マダガスカル第2の都市ですが、正直情報が少なく、どんな街なのか想像もできません。とは言え、97番目の訪問国になります。トゥアマシナへの進入航路の説明も聴き、やはりモルジブやモーリシャスの時と同様に、未踏の国への期待は膨らみます。

 

船上ではいつものウォーキング、グランドバス、アフタヌーンティーとほぼルーチン化されたスタイルで過ごしましたが、夕日はもしかするとあのグリーンフラッシュ?と言う光景が見られました。

 

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アフタヌーンティー

 

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インド洋の夕日

 

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これが噂のグリーンフラッシュ?

 

 

ポートルイス4日目。クルーズの寄港としては異例とも思える長さのポートルイス停泊も最終日です。クルーズ自体も今日から後半戦になります。

 

今日はにっぽん丸のツアーで、モーリシャス南部のマエブールと言う街へ。観光要素のない、施設訪問のツアーとなります。マエブールと言う街は、漁業を主産業とした貧困地区とされており、重油流出で一番被害を受けたであろう街でもあります。一見するとお詫び行脚的なツアーにも思えますが、この不幸な事故をきっかけとした支援の輪が広がっているケースとも言えそうです。

 

3歳児メインのプレスクール、小学校、そして障害者施設の3カ所を回りました。プレスクールではややグダグダ感のあるお遊戯を見せていただきました。まあ、3歳なので仕方ないでしょうね。お菓子のプレゼントで喜んでもらえたようです。

 

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将来はキャプテン?

 

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単語のお勉強 まずはクレオール語を習い、その後フランス語、英語を習うそうです(つまりトリリンガル!)

 

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歯磨きもちゃんとしましょう!

 

続いて小学校へ。児童の皆さんは魚の衣装でお出迎えです。校長先生は優しそうな方で、支援に対する感謝を述べられていました。こちらでもお遊戯が披露されました。

 

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魚の衣装でお出迎え

 

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校長先生のご挨拶

 

最後は障害者施設へ。保護者の方らしき方も大勢参加していらっしゃった様子。手話の国家斉唱や、三遊亭圓丸さんのマジックショー?で盛り上がりました。会の終わりには地元のスナックのおもてなしがありました。不幸な事故がきっかけではありましたが、こうして交流や支援の輪が広がっていくのはいいですね。

 

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三遊亭圓丸さんのマジックショー?

 

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障害者施設でいただいたスナック

 

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マエブールの川でカヌーをする人たち きれいな海が戻りますように

 

船に戻って昼食を取り、船内でビールを飲んでゆっくりしていると出港時間に。ある意味商船三井グループが全力で取り組んだとも言えるクルーズのメインイベントが終わろうとしています。そして17時、次の目的地のトゥアマシナへ向けて出航。商船三井の皆さんのお見送りを受け、ポートルイスを離れます。

 

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さようならポートルイス さようならモーリシャス

 

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タグボートのお兄さんも手を振ってくれました

 

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そしてタグボートともお別れ

 

ポートルイス出航後は、次のトゥアマシナまでの時間に余裕があるとのことで、名残を惜しむかのようにしばらくモーリシャスの見える辺りを航行するとのこと。一昨日訪れた世界遺産のルモーン山もよく見えました。

 

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世界遺産ルモーン山

 

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モーリシャス沖の夕焼け

ポートルイス3日目。今日は個人手配でタクシーをチャーターしています。モデルプランとして何カ所か回ってくれることになっていますが、それ以外にも行きたいところがあれば連れて行ってくれます。料金的にはにっぽん丸のツアーの1/4ぐらいになります。と言うか、今日行こうとしていたところへ行くツアーは設定されていませんでしたが。

 

きっちり時間通り迎えに来てくれたので、まずはパンプルムース植物園へ。花の咲き乱れる感じではなく、大型の木々が茂る空間でしたが、オオオニバスが埋め尽くす池がありました。オオオニバスの花も見られます。

 

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ゆったりした公園です

 

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オオオニバス

 

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オオオニバスの花

 

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こんな色の鳥が

 

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木登りネコも

 

続いて製糖工場へ。博物館があったのですが、特に製糖過程に興味がなかったので、充実していたショップでお買い物。多彩な砂糖のラインナップがあり、試食もできたので、お気に入りを探しました。あと、あまり街中では見かけなかったドードーのマグカップもあったので、黒糖っぽい砂糖とセットになっているこれを記念に買いました。

 

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ドイツ製の機関車

 

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ドードーのマグカップと黒糖

 

最後に行っておきたかった領主の邸宅、シャトー・ド・ラ・ブールドネへ。サトウキビ農園を経営していた領主の邸宅で、色々な意匠の残る邸宅となっています。

 

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シャトー・ド・ラ・ブールドネ

 

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ダイニングルーム

 

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テラスもこの光沢

 

これで行きたかったところはすべて回れましたし、暑さも厳しかったので、一旦船に戻ることに。自由行動中の食事は自粛要請も出ていたので、昼食は船で。ランチビュッフェでしたが、漬けとはいえサーモンとカツオのお寿司がありました。

 

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お寿司!

 

涼しくなってきたところで再び街へ。気になっていたトラム(メトロエクスプレス)に1区間だけ乗ってみることにしました。スペイン製の車両で専用軌道を走り、結構なスピードが出ます。郊外では元々あった鉄道の軌道跡を有効活用しているとのことでしたが、ポートルイス近郊では高架中心のスラブ軌道となっています。10分間隔の運行で結構利用客は多かったです。1区間だけ往復し、ライチを買って船に戻り、仕事を済ませ、ゆっくり過ごしました。

 

さて、これでクルーズ日程の半分を終えました。明日からは後半戦です。

 

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メトロエクスプレス

 

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スラブ軌道です

 

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キュールピップまでつながってます

 

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船に戻る前にライチを

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気まぐれ画伯作:マリーゴールドをお供え?

 

ポートルイス2日目。今日はにっぽん丸主催の観光ツアーに参加です。この観光ツアー、結構いいお値段というか、tripadvisorあたりのプライベートツアーの倍ぐらいするのですが、何かあったときの対応と日本語対応が堅いと言えば堅い選択になるでしょうか。

 

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貸し切りバスで出発

 

今日は西部観光ツアーと言うことで、モーリシャス島の西部~西南部辺りを回ります。いきなり帆船ショップ(兼お土産屋)に立ち寄りますが、昨日の別の観光ツアーでも来たそうで、いきなり同じところに連れてこられて若干憤慨気味の方もいらっしゃいました(笑)。

 

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帆船模型マニアの方にはウケるのでしょうか?

 

続いてヒンドゥ教の聖地であるグランバッサンへ。移民しても宗教は変わらずと言うことか、参拝者が途切れることはありません。湖畔に複数の像が並び、おそらくガンガーと同じく湖で清めているのでしょう。ガンガー(ガンジス川)のあるバラナシはいつか行きたい街ではあるのですが、未踏です。

 

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グランバッサン

 

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お供え物

 

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湖畔で祈祷します

 

続いてブラックリバー渓谷展望台へ。渓谷と言っても谷が見えるだけで川は確認できませんでした。この展望台の池に居た蛙たちが小さいくせに鳴き声が大型蛙っぽく、そのギャップが面白かったです。

 

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卵も見えます

 

景色のよい高台のレストランで昼食の後、七色の大地シャマレルへ。様々な組成の火山灰の大地なのですが、範囲自体はそれほどではなく、山一面がこの景色だと思っていたのでややがっかり感が。

 

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モーリシャスのフェニックスビール こちらではラッパ飲みが普通

 

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七色の大地シャマレル

 

続いて世界遺産のルモーン山へ。奴隷貿易ルートにある山で、労役に耐えかねて身投げしたと言われています。近くには美しいビーチが。多くの方が海水浴をされていました。いわゆる「海の中の滝」もこの辺らしいのですが、ヘリコプターに乗らないとわからないそうです。

 

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世界遺産のルモーン山

 

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きれいなビーチと海

 

最後に多分モーリシャス最大のテーマパークと思われるカゼルへ。元々はバードパークだった施設らしいのですが、拡張を繰り返し遊園地やサファリも併設。今回のツアーではサファリへ向かいましたがガゼルと亀が一緒にいるのがシュールでした(笑)。ボツワナのチョベ国立公園で見ることができなかったクードゥーが居たのが個人的には収穫でしたが、あくまで人工の施設なので。

 

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ガゼルとゾウガメが同じ空間に

 

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クードゥー!

 

ツアーはこれで終了。盛りだくさんの内容で、にっぽん丸のイベント担当のスタッフの皆さんが細かい気配りを欠かさず運営してくださっていたのが印象的でした。これだけ手厚いサービスがあれば、若干高めの価格設定も納得かなぁと言う感じでした。

 

今日のドレスコードはカジュアル&モーリシャスナイト。夕食はモーリシャス入港記念ディナーで、前菜はモーリシャス国旗をモチーフにしていたものと思います。この細かい演出もにっぽん丸ならではでしょうか。ちなみに、モーリシャス国旗の4つの色ですが、赤は自由と独立の為の戦い、青はインド洋、黄は独立による新たな光、緑はモーリシャスの一年を通した農業の色を表しているそうです。

 

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このわかる人にはわかる演出が好きですね

 

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気まぐれ画伯作:ドードーTシャツ(のイメージ)

 

今朝は今クルーズのハイライトとなるであろう寄港地、モーリシャスのポートルイスに入港します。次第に近づいてくる島影を見ていると、潮を吹くクジラが。にっぽん丸を歓迎していると考えるのは考えすぎでしょうか?。

 

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クジラの潮吹き

 

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今まで見てきたイルカとはサイズが違います

 

そして、ポートルイスの港の入り口に差し掛かると、タグボートによる歓迎の噴水が。そして程なくしてポートルイスの岸壁に。岸壁には商船三井の関係者と思われるみなさんが旗を用意しています。こちらも日本とモーリシャスの旗を振り、横浜を出て22日目、ついにポートルイス入港です。

 

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歓迎の噴水

 

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ポートルイスの岸壁

 

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乗客も旗を振ります

 

そして、個人的には96カ国目となる訪問国、モーリシャス入国。早速ドードーに会いに、自然歴史博物館へ。ドードーの完全な剥製は残っておらず、絵画と骨格を元にこんな姿だっただろうという感じに再現されているだけのものですが、このドードーに会えて感激です。このクルーズで読んでいたドードーの本と一緒に撮影しました。

 

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ドードーギャラリー

 

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会いたかったドードーと、ここまで読みながら来た「ドードーをめぐる堂々めぐり」

 

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ドードーの骨格標本

 

ドードーとの面会を無事に終えたあとは、ポートルイス散策。ヨーロッパでもアジアでもなく、アラブ諸国でもない喧騒の街、歩いていて非常に興味深かったです。マルシェやウォーターフロントなど、徒歩で回れるサイズの街でしたので、色々と回ってみました。

 

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マルシェ

 

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器用にパインをむいています

 

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香辛料やバニラビーンズも

 

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ウォーターフロント

 

船に戻りデッキへ。このポートルイスの港、なんか既視感があると思っていたのですが、南アフリカのケープタウンに雰囲気が似ている気がします。やや中途半端なテーブルマウンテンっぽいところもありますし、ウォーターフロントが賑わっているのもそっくりです。

 

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港から見たポートルイスの街並

 

夕食後にはMSCオーケストラが南アフリカのダーバンに向け出航。にっぽん丸、オーケストラの双方の乗客からライトの交換が。国籍は違えどクルーズ客の心は通じ合うということでしょうか?。MSCクルーズは以前地中海でスプレンディダに乗ったことがありますが、その際のマルタのヴァレッタ入港のシーンが印象的で忘れられません。

 

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安全航海を!

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1200室もある巨大船です

今朝は今クルーズで初めて日の出の瞬間を拝むことができました。同じ頃にはデッキ担当のクルーがペットボトルで自作したと思われる容器を使って窓掃除をしてくれていました。こういう細かいメンテナンスのお陰で、部屋の窓からちゃんと景色を楽しめるんですよね。

 

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日の出!

 

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雲は多かったのですが

 

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こんな感じで窓掃除

 

さて、明日はモーリシャスのポートルイスに入港します。個人的には96カ国目の訪問国となります。本クルーズは「モーリシャスプレシャスクルーズ」ですので、おそらく本クルーズのハイライトとされているであろう寄港地です。3泊4日も寄港するのも頷けます。


モーリシャスと言う国を初めて知ったのは、中学生の頃に南アフリカ航空機(台北→モーリシャス→ヨハネスブルグ)がモーリシャス沖で墜落した時だと思います。乗客乗員全員死亡の痛ましい事故で、日本の水産会社の方々が多く犠牲になりましたが、この事故でアフリカ近海で日本人が漁業を行っていること(おそらく我が家の食卓にもその魚が並んでいたでしょう)、そしてこの便の出発地が台北だったことを知り、当時の南アフリカが中華人民共和国ではなく、中華民国と国交があった点に興味を持ちました。そして、アパルトヘイト政策を取っていた南アフリカの南アフリカ航空は上空を飛べない国がアフリカに複数あり、上空通過できず遠回りするために、当時おそらく最も航続距離の長かったB747SPを導入し、ヨーロッパに行くのに北米経由で飛ぶ便もあったことなどがわかりました。今でこそイスラエルのテルアビブにアラブ首長国連邦のエミレイツ航空が乗り入れるような時代になっていますが、航空路線を見ていると国際関係がよく反映されていて、こんなことがきっかけでいろいろ調べているうちに気候や地形などにも興味が及び、僕が理系なのに地理の偏差値だけが異常に?高かった遠因となっています。フランス領のレユニオン島を知ったのもこれがきっかけと思います。

 

詳細はこちら(南アフリカ航空295便墜落事故)

 

午前中は仕事を済ませ、クルーズディレクターの星野さんの毎度の寄港地解説へ。ポートルイスの港はまっすぐ進入するだけのシンプルな入港になるようです。午後からは藤原幸一先生のドードーなどのお話。僕のハンドルネームの由来となったドードー。飛べなかった鳥でとっくの昔に絶滅しており、ちゃんとした剥製も残っていないみたいですが、江戸時代の出島に連れて来られた記録があり、日本も無縁ではないようです。

 

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独特の雰囲気の「☆の部屋」は夜の定番?ですが、寄港地編は昼間に行われます

 

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ポートルイス付近の海図

 

夕食にはカツオのたたき。もしかしてマーレの市場で仕入れたもの?。高知の船中八策と合わせ、美味しくいただきました。

食後は毎度の夕日タイムですが、やはり雲に邪魔されてしまいました。

 

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カツオの夕食

※食事はInstagramで主に公開しています https://www.instagram.com/dodocannotfly/

 

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今日の夕日