旅ヲタ医師の読影クルーズ日誌~魅惑のマダガスカル編~ -2ページ目

旅ヲタ医師の読影クルーズ日誌~魅惑のマダガスカル編~

クルーズ船で究極のテレワークを行いながら、インド洋の未踏の国、マダガスカルを目指します。

シンガポールは朝から曇天。今日は港の向かい側にあるセントーサ島へ。セントーサ島へは色々行き方がありますが、今回はにっぽん丸の上空を通過できるケーブルカー(日本式に言えばロープウェイ)にすることに。クルーズ船を真上から見るというチャンスもなかなかありませんので。

 

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海を超えるロープウェイ

 

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にっぽん丸をこんな視点から

 

セントーサ島にはユニバーサルスタジオやカジノ等色々エンタメ施設がありますが、今回はSEAアクエリアムへ。日本でもよくある水族館とそんなに大きな差はない感じでしたが、いきなり難破船を棲家とする魚たちの展示で始まるのがユニークではありました。水辺の生物と言うことで黄色いカエルがいましたが、草間彌生さんの水玉模様っぽい模様で驚きました。

 

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美ら海水族館っぽい?

 

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難破船周囲に住み着く魚たち

 

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草間彌生ガエル?

 

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セントーサ島のレゴショップ

 

セントーサ島から戻り、ジンジャーチキンのランチ。その後はスーパーなどで買い物。港直結のショッピングセンターにはジョリビーが。おそらくフィリピン人のソウルフード的なお店で、クルーも何人かテイクアウトしているのを見かけました。

 

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ジンジャーチキンのランチ

 

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フィリピンのファーストフード、ジョリビー

 

最後にハウパーヴィラへ。いわゆるタイガーバームガーデンで、香港では20年ぐらい前に行ったことあるのですが、MRT駅直結ということで、行ってみました。多数の像があり、その世界観が全くもって理解できなかったのですが、園内にあるヘルミュージアムが目を引きました。地獄に関する博物館というか、宗教と死後の世界を解説している感じでしたが、思ったほど深掘りはしておらず、正直行かなくても良かったかなぁという感じでした。ただ、犯した罪と死後の世界の罰のケーススタディがあり、興味深かったです。実際に亡くなったらどうなるんでしょうね?。

 

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ハウパーヴィラ

 

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ユニークといえばユニークですが

 

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この世界観は理解しがたい

 

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罪を犯すとこんな目に?(泥棒すると手足を切り落とされる!)

 

夕方には船に戻り、いよいよ日本に向けて出航。最終区間はクルーズ生活から現実世界に引き戻される区間。そして今航海で最も揺れそうな気配。若干憂鬱な航海の気分ですね。

 

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さよならシンガポール

 

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いざ南シナ海へ

 

 

早朝にシンガポールに入港。約一ヶ月前に立ち寄った場所ですが、なんとなく帰ってきた感があります。今日は旧暦で言う新年、いわゆる旧正月です。狙ってこの日に入港したのかどうかは不明ですが、前回はクリスマスイブ、今回は旧正月と、シンガポール寄港日はイベントづいている感じです。また、同一クルーズで二回新年を迎えたことにもなります。シンガポール港へは元々は7時到着の予定でしたが、同時刻にシーボーンアンコールと言うにっぽん丸よりも大きなクルーズ船が同じターミナルに到着するということで、入国審査混雑を避ける目的で1時間早着しました。

 

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久々にシンガポール入港

 

朝食後は早速シンガポール動物園へ。20年ぐらい前に一回行ったことがあるのですが、我が家は結構動物園&水族館好きなので、再訪することに。特別珍しい動物がいるわけではないのですが、サル類が結構充実していて、マダガスカルのイヴルイナ動物園よりもゆったりのびのびと過ごしているように見えました(笑)。しかし、動物園のチケットはスマホがないと買えず、園内地図もスマホでダウンロードするためのQRコードがあるだけ。スマホなしでは何もできない社会になりつつあるようです。

 

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バブーンの親子

 

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何を思いここにいるのでしょう?

 

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ケープペンギン

 

その後はオーチャードの鼎泰豊でランチ。台湾と同じく10個一盆で出してくれます。オーチャード界隈は旧正月ということで閉まっている店も多かったのですが、完全に閉まっているというわけではありませんでした。バシャコーヒーとTWGも開いている店舗がありました。

 

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やはり小龍包は10個一盆であってほしいところ

 

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絵になるバシャコーヒーの店舗

 

一旦船に戻って一休みしてから、リトルインディアにあるムスタファセンターへ。シンガポールのドンキとの噂がありますが圧縮陳列具合はさておき、人の多さは半端ない感じ。お土産と画伯の探していたスパイス類を購入し、撤収しました。

 

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大賑わいのムスタファセンター

 

船に戻って夕食。最近の和食のお造りは昆布〆めや漬けが多かったのですが、なんと今日の金目鯛は空輸!。美味しくいただきました。夕食後は門限の22時まで時間があるので、チャイナタウンやマーライオンの夜景を見に行くことにしました。結局今日三回目のシンガポール入国になります。シンガポールは7回目ですが、その半数以上は学生時代にヨーロッパやオーストラリアに行く際の乗り継ぎ時に寄っただけで、シンガポールを主目的にした旅は3回しか経験がありません。正直他のアジア諸国に比べ特別面白いスポットがあるわけではなく、物価も高めなので、今後も主目的地になる可能性はそれほど高くないものと思いますが、今回は往復とも1泊停泊するので、こういった街歩きも可能となっています。

 

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金目鯛は空輸!

 

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チャイナタウンの電飾

 

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結構な人通り

 

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おなじみマーライオン

 

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マリーナベイサンズはなにやらショーをやってました

 

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ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは人が多くここまでしか近づけず

 

港に戻ると毎度のドンキの曲が聞こえてきたので、上のフロアを見てみるとなんと本当にドンキが!。日本製品中心に結構な品揃えでしたが、お値段もそれなりになっていました。隣に居たシーボーンアンコールの出航を眺め、眠りにつくことにします。

 

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ドンキ!

 

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安全航海を

 

 

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気まぐれ画伯作:刺し子

 

マラッカ海峡を更に進み、明日の朝にはシンガポール寄港です。今日はロングクルーズならではのイベントが2つありました。

 

午前中には船首楼見学が。船首楼とは船の先端にある展望?スペースのことです。映画タイタニックで有名となったシーンの場所と言った方がわかりやすいでしょうか?。通常はもちろん立入禁止で、船によってはこのスペース自体が見えないものも多いのですが、なんと今回はここに入れてくれるとのこと。

 

皆さん思い思いに船首で撮影をしていましたが、個人的には錨やロープなどが非常に近くに見える点が魅力的で、船首のパナマチョックから海面を眺めることもできます。そしてにっぽん丸の船舶銘板もこのスペースに。こんなところに入れてもらえるのもロングクルーズならではのことでしょう。

 

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先端に立てます!

 

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錨!

 

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ここからのデッキの眺め

 

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船舶銘板

 

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時に遊んでるイルカを見れると言われる船首のパナマチョック

 

昼食前後には雨模様となりましたが、午後からはかくし芸大会。乗客からも参加者募集がされており、3組出場。にっぽん丸のクルーが2組、エンターテイメント側から3組出場しましたが、乗客の米寿になるという男性の演技?が非常にウケていました。

 

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かくし芸大会

 

午後からはマラッカ海峡を行き交う船を見ながらのんびりと。海運の大動脈だけのことはあり、ひっきりなしにタンカーやコンテナ船が通り抜けます。途中ではマレーシアの山々も見えましたし、蜃気楼と思われる現象も確認できました。また、往路と同じく海賊対策のサーチライトなどが準備されていました。

 

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マレー半島をバックに進むコンテナ船

 

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蜃気楼?

 

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穏やかな海

 

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海賊対策準備中

 

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サーチライト設置

 

明日早朝にシンガポール入港。シンガポールで下船される方がいるためか、プチフェアウェルディナーっぽくふぐ料理づくしに。横浜までの乗客の一部も船酔いが辛いのでシンガポールで下船するという話がちらほら聞こえてきていますが、我が家は予定通り横浜まで乗船します。

 

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ふぐ鍋

※食事はInstagramで主に公開しています https://www.instagram.com/dodocannotfly/

インド洋も今日でお別れ。約1週間ぶりに陸地を見ました。スマトラ島の北西端のウェー島にあるインドネシア最西端のキロメーターゼロモニュメントも見えました。マラッカ海峡への入口なので、見かける船も多くなってきました。船の方はポートルイス寄港後の回復運転が終わったそうで、航行速度を落とすとのこと。イルカやクジラを探しますとの宣言も出てきました。このあたりでは4G電波が強かったので、仕事もはかどりましたが、すぐに陸地が遠ざかり、ネット環境は元に戻りました。

 

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久々の陸地です

 

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キロメーターゼロモニュメント

 

さて、19日の未明に赤道を通過したわけですが、その通過時間を予想するクイズが行われていました。往路では惨敗したのですが、復路は締切時間ギリギリまで粘ればあと4時間後ぐらいには赤道を超える予想ができたので、締め切り前6時間の緯度変化をチェックし、方角、速度が変化しない前提で(地球がほぼ球体である点も無視して)計算。午前1時51分45秒という計算結果になったので、これを応募箱に投函しました。

 

実際に赤道を超えた瞬間は眠りについていたため確認していないのですが、画伯が0度になる瞬間を撮影するため起きていたらしく、赤道通過直後の写真を撮っていました。画面上では0度になる瞬間が無かったらしく、画伯は憤慨していたのですが、一緒に写っていた時計は午前2時54分。なんと約1時間もずれているではないですか!。これは我が思考回路の衰えを実感せざるを得ない事態だと愕然とし、正直ショックでした。

 

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気まぐれ画伯撮影:赤道通過直後

 

ただ、船内新聞を見ると正解は午前1時54分05秒とのこと。そう、この日は午前2時に時刻改正が予定されていて、部屋の時計を改正後の時間に設定して寝ていたのです。つまり、画伯の撮影した通過時の写真の時間は、この時点の船内時間では午前1時54分だったということになります。となると、誤差2分20秒ではないですか!。過去には誤差30秒以内につけた強者も少なくないという赤道通過クイズですが、正直この誤差なら上位3位は狙えそうな気がしてきました。そしてランキング発表!。見事1位ゲット!。商品のモーリシャスプレシャスクルーズ限定Tシャツをいただきました。このTシャツ自体は既に購入済みですが、何枚あってもありがたい品です。船で赤道を超えるチャンスはめったにありませんので、良い記念になりました。

 

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正解はこの時間

 

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1位ゲット!

 

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商品いただきました!

 

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赤道通過証明書

 

昼食は太平燕(タイピーエン)。じゃじゃ麺(+ちーたんたん)の時も思いましたが、結構ローカルな麺料理をランチにしてくるケースがあるようです。お手頃な分量でペロッと食べてしまいました。

 

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熊本に行きたくなりますね

 

夕食前には毎度のウォーキング(+サウナ)。夕食は洋食でしたが、メインの肉料理「仔牛すね肉の白ワイン煮」はかつてウィーンで食べたターフェルシュピッツに間違いないものでした。肉のボリュームもさることながら、骨髄の脂肪がこの上なく美味しいのです。ウイーンでは"You should scoop all the bone marrow and smother them on the bread"としきりに店員に言われ、騙されたと思ってパンに塗ったのを思い出しました。今日のこの料理、まさにその味でした。こんなところで再会できるとは感激です。

 

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仔牛すね肉の白ワイン煮

 

かつてウイーンで食べたターフェルシュピッツ(2015年)

 

鍋のターフェルシュピッツの文字(2015年)

 

未明に赤道を通過し北半球へ。この航海も早いもので3/4が終わろうとしています。最大6時間あった日本との時差が22日のシンガポール入港までに1時間にまで短縮されるので、ほぼ毎日1時間ずつ時刻改正が行われています。たった1時間なのですが、これが微妙に効いてきていると言うか、なんか時間感覚がおかしくなることがあります。飛行機旅では一気に9時間時差補正なんてことは当たり前なのですが、人間の体というのは不思議なものです。世界一周航路では西廻りが圧倒的多いように思えるのはこの辺の事情があるのでしょうか?。

(飛行機の世界一周はトータルの飛行時間が節約できる東廻りを選ぶ人が多い様な印象がありますが)

 

今日は曇り空ではあるものの目立った揺れはなく、快調に航海できているように思われます。ネット環境も改善し、仕事も概ね予定通り、ウォーキング(+サウナ)やアフタヌーンティーもいつも通りこなしています。

 

午後からは青山千春先生の5回目講演。メタンハイドレートに関する政府、官僚との折衝の流れが紹介されましたが、資源があるとちらつかせるだけで資源国との価格交渉が有利になるというのは興味を引きました。いわゆるバーゲニングパワーだと思いますが、場合によってははったりも含めて交渉すると言うのは仕事上でもよく目にすることです。日本人が苦手とする手法のようにも思われますが、これからは技術力はもちろん、この手の交渉力を磨いていくことも必要なのではないかと感じました。

 

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青山千春先生の第5回講演

 

さて、今日はこれ以上のネタがないので(笑)、にっぽん丸の食事事情についてお話したいと思います。にっぽん丸では基本的に3食が料金に含まれていて、アルコール類を飲む、もしくは寿司バーに行かない限りは追加料金は不要となっています。レストランは2階の瑞穂と6階の春日があり、朝食と昼食はどちらでも好きな方を(場合によっては両方共でも?笑)いただくことができます。夕食は上位カテゴリー客室が春日、一般カテゴリー客室は瑞穂となっています。春日はオープンデッキ席があり、晴れた日はアウトドアでお食事ができます。

 

朝食は瑞穂が和定食と洋食ビュッフェ、春日がパンケーキやフレンチトースト、昼食は瑞穂、春日共にセットメニュー、夕食は瑞穂、春日共にコースメニューになっています。他のクルーズ船で見られるようなメイン料理の選択は殆どなかったように思います。尚、春日のランチはエスニック系料理を攻めている節がありますが、ちょっと上品すぎてこれじゃない感を感じることがあります。また、時々アルコール類も無料で振る舞われることがあります。かつては出港時や船長主催イベントでカクテルパーティーがありましたが、コロナ禍以降は行わないようです。

 

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時々攻めてる?春日のランチ

 

3食以外では、ナイトスナック(夜食)がある他、7階のリドテラスでハンバーガーやホットドック、ゴディバのショコリキサーが頂けます。リドテラスでは他にも時間限定でクロワッサンやあんパン、アイスクリームを頂けます(ビールもここで飲めば無料!)。他、モーニングティーやアフタヌーンティーでは飲み物の他にクロワッサンやお菓子を頂けます。これらは基本的に食べ放題なので十分事足りると思いますが、それでも物足りない場合はショップ「ブイ」に行けばかっぱえびせんやチップスターなど一般的なお菓子を買うことができますので、食べ物を全く持ち込まずに乗っても飢えるような事態にはなりません(笑)。

 

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魅惑的なナイトスナック!

 

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あんパンとショコリキサー

 

ちなみに、他船では飛鳥Ⅱにリドカフェ(おつまみやデザート類が非常に豊富で場合によってはレストランのメインの料理よりもおいしい?笑)がありますし、地中海クルーズやカリブ海クルーズなど海外クルーズでは、メインのレストランの他に有料レストランや24時間開いているジャンクフードコート(フライドポテト、ピザ、パスタなど当然食べ放題(笑))があります。海外クルーズ船ではドリンクは有料(定額で飲み放題になるオプションがたいていありますが)となっているからなのか、ドリンクの持ち込みには結構うるさい印象ですが、にっぽん丸では特に制限はなく、レストランに自前のお酒を持ち込む場合(いわゆるBYO)のみチャージがかかるようになっています。我が家も好みのドリンクを箱で持ち込んでいます。

 

にっぽん丸は自他ともに?「食のにっぽん丸」として認識されているだけあり、他船と比べると食のレベルは高いです。これらが基本料金でいただけてしまうのはかなり魅力的と言えるでしょう。味だけでなく見た目も凝っていて細かい配慮がたくさんあります。こんな料理を48日も頂いてしまうと、下船後の食生活が色んな意味で心配になります。とりあえず体重が増えないようにするのが大変ですが(笑)。

 

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美味しいだけでなく見た目も美しい食事に感謝

 

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気まぐれ画伯作:回顧録

(イラスト教室のTシャツ:古地図を横目に、椰子の葉の帽子をかぶり、モーリシャスの7色の大地(シャマレル)に立つお茶目なドードー、だそうです)

 

インド洋は往路と同じように白波一つない平穏な波となり、船の揺れも軽微なものとなりました。また、たまに航行する船を見かけるようになってきています。ネットの方もまずまず繋がり、想定程度の仕事はできるようになりました。

 

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穏やかなインド洋

 

朝食にはバナナの春巻きがありました。個人的にバナナフリッターが好きで、見かけたらたいてい買うのですが、前回のシンガポールでは以前買ったお店が閉店していてがっかりしました。

 

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バナナ春巻き

 

午前中にはビンゴ大会が。今クルーズ中に3回行われるそうで、今回は2回目です。ビンゴの前にはお約束の南京玉すだれ保存会の皆さんのパフォーマンス。その後ビンゴ大会に突入です。今までクルーズ船のビンゴ大会は何度となく参加し、当たった記憶がありませんが、今日は15番目ぐらいにビンゴ達成!。ただ、ビンゴ達成しても商品を選べるわけではなく、商品選択のくじ引きとなり、帆船模型が当たりました!(苦笑)。正直微妙な…。どうせならにっぽん丸のスケールモデルでも当たってくれたら…。もう一回あるみたいなので、次に期待しましょう。

 

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ビンゴ大会

 

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南京玉すだれ保存会のパフォーマンス

 

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これが当たりました!

 

昼からは仕事とウォーキング(+サウナ)で過ごし、16時からはわだつみ座のステージを部屋のテレビで。今晩赤道を超える予定とのことで、赤道通過クイズに向けて綿密な?計算をしてみましたが、等速で同じ方角に進み続ける前提なので、これが崩れたら何の意味もない計算になりますね。とは言え、昨日の赤道祭りで竜王様の許可を得てますので、無事に通過することができるはずです(笑)。

 

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もうすぐ南半球ともお別れ

 

今晩はドレスコードがセミフォーマルなのですが、ドルフィンホールのイベントが設定されておらず、ラウンジ海のイベントのみとなっています。せっかくドレスアップしてもディナーだけではちょっと残念な感じでしょうか。

 

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南半球最後のディナーをいただきました

 

クルーズには関係ありませんが、今日は阪神淡路大震災から28年の日です。Youtubeでラジオを聴くのが日課ですが、この件がいずれの番組でも取り上げられており、僕自身も当時のことを思い出しました。改めて犠牲になられた皆様のご冥福をお祈りいたします。

 

クルーズの方は昨日から雨が降ったり止んだりですが、船の揺れは落ち着いてきました。天候が悪い影響なのかネットの方はいまいち繋がりにくく、昨日のように全く仕事ができなかったわけではないのですが、やはりパフォーマンスは低めでした。

 

今朝はPCR検査日。前回は乗客に陽性者はいなかったものの、乗務員に3名陽性者がおり、ポートルイスに緊急寄港となったわけですが、今回は無事に陽性者無しとのことでした。とは言え、ランチタイムなどでは食事をスキップしたという声が多く聞かれ、皆さん若干お疲れが蓄積している様子が伺えます。

 

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シンガポール到着までにもう一回やるそうですが、どうやら国の指示みたいです

 

午前中はドキュメント映像「航跡~100日間の人間模様~」を鑑賞。2001年のにっぽん丸の世界一周クルーズのドキュメンタリーですが、色々な思いを持って乗船した乗客たちのストーリーが展開されています。乗客の平均年齢69歳、まだ戦前、戦中世代の多かった時代です。赤道通過は無かったようですが、盆踊りや合唱会など、乗客同士の距離がかなり近かった印象です。まあ、コロナ禍前なので当たり前というか、今や忘れかけている当然の光景だったのでしょう。寄港地ではニューヨークのツインタワーがまだありましたし、ペトラ遺跡、サンクトペテルブルグ、ストックホルム、パナマ運河などかつて訪問した地も多数見られ懐かしかったです。

 

世界一周という響き、旅人としては魅惑の言葉であり、かつて20代のうちに世界一周したいという思いから11日で飛行機による世界一周の旅を行ったことがありますが、いつかはこのドキュメンタリーの人達のように世界一周クルーズに乗ってみたいという漠然とした希望があります。今回のクルーズ乗船にあたり、比較検討した中にも2023年の飛鳥Ⅱ世界一周クルーズがありました。ただ、日数的にも予算的にもやや厳しかったのと、世界一周はもう少し先に残して置きたいという思いがあり、未踏の地が多かった今回のモーリシャスプレシャスクルーズを選択したのでした。もっとも、飛鳥Ⅱの世界一周クルーズは中止になってしまったようですが。

 

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「航跡~100日間の人間模様~」

 

夕方には赤道祭が開かれました。乗客有志と乗務員による30分程度の劇でしたが、いつもより観客が多く盛り上がりました。往路では特にこの手のイベントがなかったので、赤道祭はしないのかと思っていたのですが、往路は元日で色々イベントがあった影響だったのかもしれません。ちなみに、実際に通過するのは19日の朝と言う事になっています。

 

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皆さん何度も練習されたようです

 

ドルフィンホールの階上では鉄道模型の運転が時々行われています。最初はHOゲージだったのですが、マダガスカルに着いた頃からはNゲージに。しかし、かなり多量の車両が用意されているようで、複々線を長大編成が走り抜ける姿は圧巻です。しかも夜は照明を落としますし、ヘッドライト、テールライトはもちろん、大半の車両は室内灯がつくので、夜汽車も楽しめます。この変なこだわり、大好きです!。

 

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基本的に「国鉄」車両がメインですが、N700Sもフル編成です!

 

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夜には幻想的に

 

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気まぐれ画伯作:マーレの魚市場

 

昨晩は星空教室が行われるほど晴れていたのですが、今朝は雨。船も大きく揺れています。朝食時の船長のアナウンスでは、サイクロンの卵の低気圧が複数あり、その影響で荒天となっているとのこと。「1週間ずれていたら大変なことになっていました。ブリッジのこんぴらさんに感謝します。」とのコメントも有りました。我が部屋にもこんぴらさんの海上安全旗がありますが、やはり海上交通安全といえばこんぴらさんみたいです。にっぽん丸はこの低気圧からは遠ざかっているので、これ以上の天気の崩れはなさそうということでした。ただ、荒天のためネット接続が非常に不安定で、全く仕事になりません。日本でも荒天時は衛星放送が見えにくくなりますが、にっぽん丸のネットは衛星通信なので、同様の事態が起きているのでしょう。

 

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大雨です

 

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こんなメッセージが

 

仕方ないのでジムでトレッドミルをすることに。ひたすら歩くことに集中できるので、時間の割に負荷もかかった感じですが、やはり海を見ながらプロムナードデッキを歩く方が気持ちいいですね。あくまでも荒天時の次善策と言えます。

 

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海を見ながらこぐこともできます

 

昼食後もネット環境は改善しなかったので、青山千春先生の講演を聴くことに。メタンハイドレートの話というよりはカニ漁師とのコラボレーションの話で、WIN-WIN関係が構築されたというお話でした。カニの好む(忌避する)周波数の研究でしたが、これがカニの豊漁につながるとすると面白そうですね。

 

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青山千春先生の講演

 

講演後はプロムナードウォーキングとグランドバス、そしてアフタヌーンティーのルーチンをこなし、夕食へ。今日は民族衣装ナイトということになっていたので、偶然持ってきていたアロハシャツにしてみましたが、男性はアロハシャツが多かった印象です。今まで何度となく和装をされていた女性は、今日は和装ではありませんでした。

 

事前に想定はしていたとは言え、まともに仕事ができないのは残念ですね。明日には回復することを期待しますか。

 

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アフタヌーンティー

 

早いもので船上生活も1ヶ月。あとは帰るだけムードの船内ですが、毎日1時間ずつ時差調整が行われるためか、夜のドルフィンホールイベントがなく、夕方に行われるようになっています。

 

今日は日曜日なので、仕事はありません。もっとも、この船の乗客の99%はリタイア後の世代と思われるので、何曜日だろうとおそらく関係ないと思われますが、曜日感覚が捨てられないのは現役世代の現実と言えるでしょうか。日曜とは言っても仕事がないだけで、プロムナードウォーキングとグランドバスのルーチンはいつも通りで、さほど大きな変化があるわけではありません。船から見えるのも360見渡す限りの水平線だけです。ただ、ポートルイスに緊急寄港した分、遅れを回復しようとしているのか、速力がやや早いように見受けられ、若干向かい風なのと併せて比較的揺れが大きくなっています。

 

さて、今回はあくまでも私見ですが、乗客の皆さんについて。上記の通り、この船の乗客の99%はリタイア後の世代と思われますが、概ね4割ぐらいは一人参加の方のようです。一部客室を除き基本的にツインのシングルユースになるものと思われますが、飛鳥Ⅱの後継船ではシングルルームも新設されるようで、お一人様需要も堅調ということでしょうか。

 

当然ながら皆さんの挙動も様々で、ほぼ他の方と交流せず孤高の一人旅を満喫されているように見受けられる方や、クルーズ用の名刺を配りまくり積極的に交流を広げようとされる方(この名刺が大抵電話番号しか記載されていないので、今後交流を続けるにはなかなかハードル高めですが笑)、図書室で一日中読書にふけっておられるように見受けられる方、すべての船内教室に参加されようとされている方、(主に飛鳥Ⅱに対して)にっぽん丸の素晴らしさを語り続けられる方などなど、観察していると色々いらっしゃいます。また、クルーズ船に乗っていること自体が目的っぽい方(寄港地でもほぼ船内だそうです)や、オプショナルツアーは可能な限りすべて参加するタイプの方などなど、観察していると興味深いです。

 

我が家も複数の乗客の皆さんと親しくさせていただいていますが、コロナ禍の制限があるとは言えこのような機会があることはやはり長期の船旅の魅力と言えるでしょう。我が家も過去の海外ツアーでも知り合いとなり、細々と交流が続いている方がいらっしゃいますが、今回のクルーズでは以前のクルーズで友達になって今回の一緒に申し込んだと言うパターンの方も複数見受けましたので、旅仲間捜しにはいいチャンスなのかもしれません(長続きの秘訣は同室にせず隣の部屋で予約することだそうです笑)。

 

ショップでは今日はカレーセール。免税かつ20%offと言うことで、10個ほど購入しました。昼からはお昼寝したり、アフタヌーンティーしたり、のんびりと。夕食は今クルーズでは初のイタリアンコース。アンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェといずれもおいしくいただきました!。夕食後は夕日見て、星空教室行って、船上の日曜の夜は更けていきました。

 

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カレーセール!

 

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今日もアフタヌーンティー

 

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夕食はイタリアン

 

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本日の夕日

 

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にっぽん丸のファンネルとオリオン座

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気まぐれ画伯作:バナナ売りのおばさん(トゥアマシナ)

 

船内時間は1時間進みポートルイス時間に。日本時間との差は5時間となりました。予定通り早朝にポートルイスに再入港。最初の入港時のような盛大な歓迎があるはずもなく、なんとなく心の晴れない入港ではありますが、こうした緊急寄港もおそらくあらかじめ決められた手順だと思うので仕方ありません。

 

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朝焼けのポートルイスに入港

 

1週間前と同じくクリスチャンデコッタークルーズターミナルに着岸。陽性者の上陸と出入港の手続きなどで10時頃出航するとのことでした。中国籍や台湾籍の漁船に混じり、モンゴル籍の漁船も停泊。内陸国でも船籍は持てるんですね。

 

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青天白日満地紅旗を掲げ入港

 

ポートルイス再入港で使い残していたeSIMを使い切ることができ、仕事の方も船内WiFiよりは快適にこなせました。そして出航時刻に。商船三井の関係者がこんな緊急入港でもお見送りに来てくださっていました。そして再びインド洋へ。今度こそ本当にさようならポートルイス、さようならモーリシャス!。

 

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遠ざかるポートルイスの街並み

 

出航後、4G電波が途切れそうになった頃にランチタイム。味噌きしめんと言う味噌煮込みうどんときしめんの中間的な料理でした。もともと予定されていたメニューなのか、限られた食材で編み出されたメニューなのかはっきりしませんが、美味しくいただきました。

 

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味噌きしめん

 

仕事が片付いたので、いつものプロムナードウォーキングとグランドバス。ツアーデスクではナンプレが配られていたので早速やってみました。世界的にはSUDOKUと日本語がそのまま現地語化されていますが、日本では商標の関係で確か数独と言う表記は難しかった記憶があります。そういうわけでナンプレ(ナンバープレイス)と呼んでいるのだと思いますが、解くと賞金?がもらえるみたいなので、こまめに解いてナンプレ成金を目指すことにします(謎)。

 

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早速ゲームプレイ券ゲット

 

夕方には三遊亭圓丸さんの落語。圓丸さん、鉄道模型でよくお見かけし、ちょっとした顔見知りになりました。廊下ですれ違っても必ず挨拶してくださいます。

 

夕食後は夕日鑑賞タイム。進路が東向きになったので、船尾方向の夕日です。残念ながら雲に隠れ日の入りの瞬間は見れませんでした。

 

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船尾側の夕日