未明に赤道を通過し北半球へ。この航海も早いもので3/4が終わろうとしています。最大6時間あった日本との時差が22日のシンガポール入港までに1時間にまで短縮されるので、ほぼ毎日1時間ずつ時刻改正が行われています。たった1時間なのですが、これが微妙に効いてきていると言うか、なんか時間感覚がおかしくなることがあります。飛行機旅では一気に9時間時差補正なんてことは当たり前なのですが、人間の体というのは不思議なものです。世界一周航路では西廻りが圧倒的多いように思えるのはこの辺の事情があるのでしょうか?。
(飛行機の世界一周はトータルの飛行時間が節約できる東廻りを選ぶ人が多い様な印象がありますが)
今日は曇り空ではあるものの目立った揺れはなく、快調に航海できているように思われます。ネット環境も改善し、仕事も概ね予定通り、ウォーキング(+サウナ)やアフタヌーンティーもいつも通りこなしています。
午後からは青山千春先生の5回目講演。メタンハイドレートに関する政府、官僚との折衝の流れが紹介されましたが、資源があるとちらつかせるだけで資源国との価格交渉が有利になるというのは興味を引きました。いわゆるバーゲニングパワーだと思いますが、場合によってははったりも含めて交渉すると言うのは仕事上でもよく目にすることです。日本人が苦手とする手法のようにも思われますが、これからは技術力はもちろん、この手の交渉力を磨いていくことも必要なのではないかと感じました。
青山千春先生の第5回講演
さて、今日はこれ以上のネタがないので(笑)、にっぽん丸の食事事情についてお話したいと思います。にっぽん丸では基本的に3食が料金に含まれていて、アルコール類を飲む、もしくは寿司バーに行かない限りは追加料金は不要となっています。レストランは2階の瑞穂と6階の春日があり、朝食と昼食はどちらでも好きな方を(場合によっては両方共でも?笑)いただくことができます。夕食は上位カテゴリー客室が春日、一般カテゴリー客室は瑞穂となっています。春日はオープンデッキ席があり、晴れた日はアウトドアでお食事ができます。
朝食は瑞穂が和定食と洋食ビュッフェ、春日がパンケーキやフレンチトースト、昼食は瑞穂、春日共にセットメニュー、夕食は瑞穂、春日共にコースメニューになっています。他のクルーズ船で見られるようなメイン料理の選択は殆どなかったように思います。尚、春日のランチはエスニック系料理を攻めている節がありますが、ちょっと上品すぎてこれじゃない感を感じることがあります。また、時々アルコール類も無料で振る舞われることがあります。かつては出港時や船長主催イベントでカクテルパーティーがありましたが、コロナ禍以降は行わないようです。
時々攻めてる?春日のランチ
3食以外では、ナイトスナック(夜食)がある他、7階のリドテラスでハンバーガーやホットドック、ゴディバのショコリキサーが頂けます。リドテラスでは他にも時間限定でクロワッサンやあんパン、アイスクリームを頂けます(ビールもここで飲めば無料!)。他、モーニングティーやアフタヌーンティーでは飲み物の他にクロワッサンやお菓子を頂けます。これらは基本的に食べ放題なので十分事足りると思いますが、それでも物足りない場合はショップ「ブイ」に行けばかっぱえびせんやチップスターなど一般的なお菓子を買うことができますので、食べ物を全く持ち込まずに乗っても飢えるような事態にはなりません(笑)。
魅惑的なナイトスナック!
あんパンとショコリキサー
ちなみに、他船では飛鳥Ⅱにリドカフェ(おつまみやデザート類が非常に豊富で場合によってはレストランのメインの料理よりもおいしい?笑)がありますし、地中海クルーズやカリブ海クルーズなど海外クルーズでは、メインのレストランの他に有料レストランや24時間開いているジャンクフードコート(フライドポテト、ピザ、パスタなど当然食べ放題(笑))があります。海外クルーズ船ではドリンクは有料(定額で飲み放題になるオプションがたいていありますが)となっているからなのか、ドリンクの持ち込みには結構うるさい印象ですが、にっぽん丸では特に制限はなく、レストランに自前のお酒を持ち込む場合(いわゆるBYO)のみチャージがかかるようになっています。我が家も好みのドリンクを箱で持ち込んでいます。
にっぽん丸は自他ともに?「食のにっぽん丸」として認識されているだけあり、他船と比べると食のレベルは高いです。これらが基本料金でいただけてしまうのはかなり魅力的と言えるでしょう。味だけでなく見た目も凝っていて細かい配慮がたくさんあります。こんな料理を48日も頂いてしまうと、下船後の食生活が色んな意味で心配になります。とりあえず体重が増えないようにするのが大変ですが(笑)。
美味しいだけでなく見た目も美しい食事に感謝