B級パラダイス -28ページ目

B級パラダイス

健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

前にも書いたが、中学生の時にマカロニウエスタン にはまり、何ちゃらオーケストラの演奏する西部劇20曲、マカロニウエスタン 20曲のお得なスクリーンミュージック集のLPを購入し、何度も聴いていたものだった。


中でも、哀愁の疾走メロディが多い中、淡々とそして高揚感が増していくスコアで異彩を放っていたこの作品。お気に入りの「ジャンゴ」のフランコ・ネロ主演に加え、「荒野のなんとか」とか「ほにゃららの用心棒(またはガンマン)」的タイトルでもないことも合わせて、ずーっと気になっていたのだった。


当時もテレビ放映ではお目にかからず、レンタルでも見かけず、期待値が高まっているところに加えて、個人的マカロニベスト10に入れたい大傑作「ガンマン大連合」(記事はコチラ)を観てしまい、その前作と知っては「手元に置きたい度」はMAX。先日の「マカロニ備忘録」の手に入れたい作品の真っ先に挙げたくらいで(笑)。


それが先週、これと「さすらいのガンマン」「帰ってきたガンマン」という未見3作品のBOX セットが、なんと970円でオークションに出ていたんで即座に落札した次第(笑)。首を長くして待っていたのが昨日無事到着したのだ!



/ジャガー1968年)

IL MERCENARIOTHE MERCENARYA PROFESSIONAL GUN


 監督・脚本 : セルジオ・コルブッチ   製作 : アルベルト・グリマルディ   脚本 : ルチアーノヴィンチェンツォーニ、セルジオ・スピーナ、アドリアーノ・ボルツォーニ   撮影 : アレハンドロ・ウロア      音楽 : エンニオ・モリコーネ、ブルーノ・ニコライ

出演 : フランコ・ネロ、ジャック・パランス、トニー・ムサンテ、ジョヴァンナ・ラッリ、エドゥアルド・ファヤルド、ブルーノ・コラッツァリ


マカロニウエスタンではメキシコ革命を題材にした作品がいくつもあり、前述の同じセルジオ・コルブッチの痛快な「ガンマン大連合」、セルジオ・レオーネの詩情性とダイナミックさが共存する「夕陽のギャングたち」、左翼革命世代の申し子ダミアーノ・ダミアーニの社会派マカロニとも言える「群盗荒野を裂く」(記事はコチラ)なんかもあり、「ガンマン大連合」「進撃0号作戦」と続くコルブッチの「メキシコ革命3部作」の最初はどんな具合かと早速鑑賞した。


時は革命前夜のメキシコ。金次第でどんな仕事でも引受ける凄腕の“ジャガー”ことセルゲイ・コワルスキ(フランコ・ネロ)は国境に銀山をもつ富豪ガルシア兄弟から、安全な場所へ銀を移送する際の護衛を依頼される。

しかし、銀山はすでにパコ(トニー・ムサンテ)率いる革命軍に占拠されていた。コワルスキはパコから金を受け取って、迫る政府軍を相手にひと暴れ、そのまま報酬を条件に革命軍の参謀に迎えられることになる。

コワルスキの商売敵の殺し屋カーリー(ジャック・パランス)がガルシアに接近、最初は銀の横取りを狙い、やがて二人を付け狙う。

一方革命軍は列車を襲って政府軍の馬を奪い、銀行を襲って軍資金を得て、ついでに美しいメキシコ娘のコロンバ(これがまた綺麗なんだ)も加え次々と町々を解放、仲間を増やしていく。

しかしガルシアと政府軍をも敵に回した革命軍は、パコとコロンバの結婚式の後に、飛行機まで加わった急襲を受け、やがて激しい戦闘の末に壊滅、コワルスキとパコたちは命からがら逃れることになる。

そして半年後。パコとコワルスキは闘牛場で再会。カーリーとの決着をつけ、コロンバの協力を得て再びガルシア&政府軍に反撃を開始する


闘牛場での再会シーンがまず冒頭にあって、そのまま回想に入る構成も含め、ほんとに2年後の「ガンマン大連合」の習作のような一編であった(笑)。


嫌〜な悪役カーリーのジャック・パランスは、大連合の時の片腕義手の隼使いというマンガチックな怪しさはないものの、変なパーマ頭で(笑)、人を殺しては十字を切り、オールヌードにもなるなど、こちらも充分変で最高(笑)。


メキシコの労働者から革命の英雄になっていくパコのトニー・ムサンテは、どうしてもトーマス・ミリアンと比べてしまうのだが、恐れていた「物足りなさ」は少なく、最初は革命とは名ばかりで「金持ちから奪う」戦いが次第に「メキシコが好きだから」に転じていくのが良い感じ。


そして、大連合のヨドはスウェーデン人だったが、こちらではポーランド人のコワルスキのネロ。どちらも現実主義者で拝金主義は変わらず(笑)。加えてタバコの火をつけるのに、いつも人の服や靴、歯まで利用する無礼さ加減が笑えた。


最初からオートマチックを撃ったり、ホーキンスマシンガンを車に乗せてバリバリ突撃したり、中盤ではライフルで飛行機を撃墜したり、ラストではジャンゴばりのガトリングも撃ちまくるなど、大連合の時より大暴れ具合は多く、これは痛快。


最初から最後まで金づくで、パコたち革命軍を利用している節もあったが、次第にパコに友情を覚えていくのがいい。

ラスト「俺には夢があるんだ」とメキシコに向かうパコを狙うガルシア(コルブッチ御用達の悪役エドゥアルド・ファヤルドがまた出てる(笑))残党を仕留め、

「夢を見るのはいい。だだし眼を開けてみろよ」と現実主義者らしい一言をかけて去っていくのもまたシビれるところ。


書いたようにオートマチックから自動車、飛行機までは出てくるんで、メキシコ革命ものは「ウエスタン」としてはギリギリの時代設定ながらやはり面白いんだよなあ。


「ガンマン大連合」ではネロもまた革命の思想に感化され、ラストは仲間のために「戻ってくる」のが熱くなるところで、アッパーな音楽と共にアガる要素つるべ打ちで最高だっただけに、あちらと比べると、今ひとつ「どんどん高みに上っていく高揚感」といったものは乏しいのは認める。

総じて評価の低いこちらだが、どうしてなかなかのもの。ある意味「大連合」よりハードでシビアとも言えるかもしれない。

タランティーノが自身のベストマカロニ4位にランクインさせているのもうなづける。 


待ち続けて多少評価が甘くなってる自覚はあるものの、やはり待っていた甲斐のある一作。モリコーネ&ニコライの最強タッグの景気の良い音楽と共に、まずこれを観たら次は「ガンマン大連合」と製作順での鑑賞をお勧めします(笑)。


さて、昨夜は懲りずにまたも別のマカロニBOX落札してしまったので、コルブッチのメキシコ革命3作目の「進撃0号作戦」はいつになるかなあ(笑)。



当時のポスター、ん〜時代を感じますな(笑)


昨日は相棒パワーアップの間にまたもやGYAOで観ていなかったこいつを鑑賞。


インクレディブル・ハルク 2008年)  

The Incredible Hulk 


監督:ルイ・レテリエ 製作 : アヴィ・アラッド、ゲイル・アン・ハート、ケヴィン・ファイギ

原作:ジャック・カービー、スタン・リー   原案・脚本:ザック・ペン   編集:ジョン・ライト、リック・シェイン、ヴァンサン・タベロン   音楽 : クレイグ・アームストロング


出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル、ウィリアム・ハート、ルー・フェリグノ、ヒクソン・グレイシー


評判が悪いと聞いたアン・リー監督2003年版は未見。緑のでっかいのが暴れるだけってのもなあと、怪獣好きなくせにスルーしていたが、思えばこのハルク、前作をリブートしてのマーベル映画、MCUの第2弾だったんだよなあ。


冒頭からニック・フューリーの名前が出てきたり、メールの追跡にS.H.I.E.L.D.のシステムが出てきたり、ウィリアム・ハート演じる悪役というか黒幕のサディアス“サンダーボルト”・ロス将軍 が大戦中にキャプテン・アメリカを生んだ超人兵士計画を再開させた張本人だったりと、今見ると接点や伏線がいっぱい。


ただ、主役のエドワード・ノートン、ノンクレジットながら脚本まで書いたりと入れ込んでいたのに、この一作だけで「アベンジャーズ」製作時に契約せず、以降はハルクはマーク・ラファロが演じることになっているのが大きな違い。

自分はラファロの方が馴染みがあるものの、「悩める逃亡者」で、一見ひ弱なノートンのバナー=ハルクも、変身後のギャップと、ポスターなどのキービジュアルでも顕れている「望んでいなかった運命を背負う深刻な哀しさ」を漂わせていてなかなか良かったと思う。


ただ、マーク・ラファロの方が「気弱感」と「ユーモア」では軍配上がるし、彼でなければ「エンドゲーム」での、ハルクの凶暴さを理性で抑えて、あの姿のままで話し、笑う、ちょいお茶目なハルクはできなかったろうから、やはり交代は正解だったんだろうな。


さて、本作。話としては「そうなっちゃった」くだりはオープニングでチャッチャッと説明、「軍の機密事項」を持ったままブラジルに逃亡したバナーが、自らの変身に怯えながら何とか対処(ヒクソン・グレイシーが「怒りを抑える呼吸法」を伝授するインストラクターで出てきてビックリ)しているところに、居所を知られ急襲され、久々に「肉体変化」してしまうところまで、サクサクと進んでいく。

この「デカイ何か」感が、なかなかニクい演出で暗がりの工場内での閉塞感いっぱいの一戦、掴みはOKてな感じなのだ。


その後、当時のデータを求めてメキシコからアメリカに戻り、将軍の娘にして元恋人のベティ・ロス(リヴ・タイラー)との再会とまたもやの急襲&変身。

今度は真昼間に大学キャンパスの広い芝生での激戦。ブラジルシークエンスと対照的で、潰した車両を得物に、凶暴さのみならずベティを、大切なものを守るハルクの姿が描かれているのがまたいいのだ。

こうして何とかベティと共に逃亡。嵐の夜に逃げ込んだ山の洞窟で休むハルクとベティ。雷に苛立って岩を投げちゃうハルクをなだめるベティの姿はキングコングとアンのようで微笑ましい(笑)。


一方、この2度のバナー確保チャンスを逃したロシア出身の傭兵エミル・ブロンスキーが将軍と共に執拗に追い続けるのが、狂ってて良いのだな。

特にティム・ロスの演じる、力に飢え戦いにしか生甲斐を見出せないブロンスキーが、ハルク同様の力を持ちたがり、陸軍の秘密血清で超人的な力を得て確保に挑む大学での2戦目は大迫力だった。


そしてハルクであるバナーを理解したベティの協力を得て、2人はバナーがブラジル隠遁生活時からコンタクトを取っていた相手、ミスターブルーことスターンズ博士に何とか行き着き、解毒実験の結果、ブルースは元の姿に戻ることができるのだが、またもやここで襲われついに確保される。


ブロンスキー、さらなる強さを求め、ここでスターンズ博士を脅迫してハルク血清を追加したら前の血清とチャンポンしたせいか怪物化(笑)。最終ヴィラン、アボミネーション として暴れまくるのだ。

この暴れ具合も最高ながら、バナーが「狙いは俺だろう」と、これまでと違って自ら進んでハルクとなって挑むラストのサンダ対ガイラ風はた迷惑な大バトルまで、とにかく話が停滞することなく、またしっかりと登場人物の行動原理も描かれていて一気に観れたのだった。


MCU恒例エンドクレジットの終わりには「超人兵士」作りに失敗してやけ酒飲んでる将軍にトニー・スタークが接触してきて「おお、なるほど!」の仕舞い方。


他にもテレビシリーズのハルクを演じたルー・フェリグノがゲスト出演していたんで、思わずニンマリ。

テンポ良くバナーハルク化の背景を説明するオープニングも、調べたらテレビアニメのオープニングに近いらしく、こういう製作側のリスペクトも好きなんだよな。


この時点で「アベンジャーズ」構想はもうあったのだろうが、それから更に沢山のヒーロー単体映画ができて、「アベンジャーズ」として「エンドゲーム」まで行きつくとは。いやはや、最初に考えた奴は偉いよ(笑)。


自分は「エイジ・オブ・ウルトロン」まで劇場で観たことなかったし、それを観るために「アベンジャーズ」のテレビ放映の後、慌てて「ウインター・ソルジャー」借りてきて観たくらいで、アイアンマンもシリーズ全部テレビ放映でしか観てないんだよな(笑)。


「エンドゲーム」の仕事ぶりに敬意を評しながらこうして最初の方からもう一度見直すのもいいかもと思えた面白い一本でした!

また落札したDVDの到着を待って午前は早起き。
しかし到着したのはドライブレコーダーだった(笑)。

もうじき5年になる単身赴任の条件で「社用車を支給するから」と会社から提示があり、ありがたく受けたものの、業務では出向先の車両しか使えず、ほぼ自家用車代わりに休日しか使用していないのだが、「保険の関係でドライブレコーダーの設置が義務付けられたから送るんで宜しく」と、出向元の会社から連絡があったことを思い出した。

休日しか使わないからスーパーや古本屋ばかりの記録になるだろうなあと、苦笑しながら取り付けを進める。
途中アパートに配達の郵便屋が来たが自分宛ではない。こりゃ今日はDVDの到着は無いなと踏んで、取り付けが済んだ後、シガーソケットがドライブレコーダーの電源にとられてしまうので、スマホ充電など出来るよう複数のソケットを買いに出かけた。

支給されている社用車はナビが無いので、いつもスマホやタブレットでマップを出してナビ代わりに使っていたのだが、ホールド出来るスタンドも見つけ、ついでに買って、帰宅後これもセットし、車両の掃除までしてみた。

自分は全く車には興味がないと言うか拘りもないのだが、ボロの中古車ながらもう5年近く俺の足となって、この初めての郡山の街や福島の各地を共に走った相棒が、ちょっとパワーアップした感じで何か嬉しかった。

装備がついた車でいつものスーパーに買い出しに行ったが、気分がアッパーだったせいか久々に何か作る気が起きた(笑)。
冷蔵庫に余っている玉ねぎに加えて、何か作れるものと考え、ジャガイモ、ニンジンなど買って夕食はカレーを作った。

たっぷりの野菜でなかなかの出来栄え(笑)。これは明日は味が染み込みもっと旨くなるだろな。
ああ、そうだ。来週末にまた帰省予定だからこりゃ毎日カレーになっちまう(笑)。それにもう随分暑くなってきたから早目に食べないと傷んでしまうな…などと思いながら、まだ買い物袋から出してなかった明日の朝食用に買ったパンを見たらカレーパンが出てきた…。どんだけカレー食べたかったんだ、俺(笑)。

さてさて、明日のDVD到着も楽しみだが、パワーアップした相棒とちょっとどこかに出かけてみようかな(笑)。


レビュー書きそびれていたけどちょっと前に見た「フューリー」は凄い映画だった。そのデヴィッド・エアー監督のこの前作。GYAOでの鑑賞だったが、やっぱり一筋縄ではいかない映画だったななあ。

サボタージュ2014) Sabotage


監督・製作・脚本 : デビッド・エアー   製作 : ビル・ブロック、イーサン・スミス、ポール・ハンソン、パラク・パテル    製作総指揮 : ジョー・ロス   脚本 : スキップ・ウッズ   撮影 : ブルース・マクリーリー   編集 : ドディ・ドーン   音楽 : デビッド・サーディ

出演 : アーノルド・シュワルツェネッガー、サム・ワーシントン、オリビア・ウィリアムズ、テレンス・ハワード、ジョー・マンガニエロ、ハロルド・ペリノー、マーティン・ドノバン、マックス・マーティーニ、ジョシュ・ホロウェイ、ミレイユ・イーノス、ケビン・バンス、マーク・シュレーゲル


冒頭、シュワルツェネッガー率いる麻薬取締局(DEA)特殊部隊が麻薬組織のガサ入れに!おお激しい銃撃戦!手際良く一仕事するのかと思えばなんと組織の金をちょろまかすミッションに。

しかもガサ入れ後にみんなで隠したお金を取りに行ったら隠したはずの金が無い!


組織に勘付かれたか、それともと思っていると場面変わって金を盗んだ疑いをかけられシュワルツェネッガー演じるジョンと率いる部隊は活動停止に。みんな共犯だから口は割らないもののもシュワには監視はつくわ、信頼は失うわで立場なし。まさかパソコンに向かってデスクワークするシュワを見るとは思わなんだ。


半年間の活動休止を経て何とか部隊も訓練開始。やれやれこれからまたひと暴れかと思っていると、特殊部隊のメンバーが一人また一人と殺されていくのだ。

それも寝ている間にキャンピングカーが線路に置かれて電車が激突し肉片と化したり、なんと天井に貼り付けられたりと、ある意味連続猟奇殺人の様相。


これは組織の報復なのか、それともまさかの内部の犯行?ハードなアクションものだと思っていたら、いつの間にかサスペンスにシフトしていくのだ。


殺人事件として捜査に来るのが、最初男かと思った女刑事キャロライン。演じるオリビア・ウイリアムズが、俺の大好きなシャーロット・ランプリングのような雰囲気がちょっとあって、瘦せぎすで好みでしたな(笑)。

デビッド・エアー 監督の「色」はよくわからないのだが、山小屋に隠れ住む部下に危険を知らせに赴くシュワと女刑事のシークエンスに、組織がその部下を狙い襲うところを、同じ場所で時間軸を交えて同時に描いていたのには脱帽だった。

最初は「ん?シュワたちも危ない?」と思っていたら、過去の時間軸と混ぜている演出とわかり、思わずのけぞってしまった。緊迫感と「やはり殺されていたか」の虚無感が倍増のすごい演出・編集だと思う。やはり曲者だよなあ。


以下ネタバレだけど、このシーンがあるから組織の報復かと思いきや、結局は内輪揉め、ヤク中の女部下と不倫していた男の部下が金の独占を狙い暴走していくのだが、二人の犯行の発覚からのカーチェイスシーンは、また大きく「アクション」に舵が切られて、市民も巻き込まれる凶悪な暴力描写の連続で凄いの何の。


しかもしかも…何と無くなった金は実はシュワが持っていたという意外な展開。

映画冒頭に拷問を受け悲鳴をあげていたのがシュワの妻子で、麻薬カルテルに殺されたことは中盤でわかるのだが、その金は、まだ果たせなかった復讐のために使われるのだ(凄い使われ方だが…)。


最後にメキシコの麻薬カルテルの酒場に一人殴り込み、否、復讐に行くシュワ。テンガロンハットを被ったカウボーイスタイルなんだが、その姿はタクシードライバーのトラヴィスかっていう虚無感漂わせていて、これまた凄かったなあ。


とまあ、「凄かった!」お気に入りのシーンが多いのは認めるんだけど、話としてはどうにも整合性がつかないところが多いくて…(笑)。


結局シュワが金をネコババしたから、色んな人が死んでしまったわけだし、その使い道が個人的な復讐のためなんだから、あれだけ彼を慕い、信用していた(除くヤク中女隊員)部隊の皆は巻き込まれたただけ?って気になっちゃうのが、脚本の最大の弱点かなあ。


いやいや、待てよ。ってことは妻子の復讐のための金のために、女隊員の暴走は計算外なれど、シュワが全部仕組んで、部下を殺して回ったってたってこと?んんん?えええ??

んー、そういうことなのか?

と、疑問符が後からついて回っちまうわけで(笑)。


いっそ相次ぐ組織の報復に、残った特殊部隊が団結して徹底抗戦するアクションだったらスカっとしただろうし、金の取り合いでレザボアドッグスみたいになっていく特殊部隊の自滅を描いたら、それはそれでよかったのだが。


それにしても、暗くハードで、リアルな暴力に彩られたストーリーの中で、シリアスなシュワルツネッガーは浮くこともなく馴染んでいたのは何よりだった。

「コマンドー」の頃の破茶滅茶な強さが懐かしくもあったが、老境に踏み出した中、こういう映画で、ポスターのように「シュワでござい」と無敵ぶりを誇示しない彼もまたアリだなあと思った次第。


つーわけで、場面場面は無茶苦茶良いのだけど話としてはスッキリしない一本でありました(笑)。

昨日に続いて掃除やら洗濯に加え、まだ代えてなかった冬タイヤを交換したりと細々とした事をこなした一日。


合間に昨日買った本を拾い読み。

まだ全然読み終わってないのだが、これがまた期待に違わずすこぶる面白くて!

映画宣伝ミラクルワールド  特別編

斉藤守彦 著  洋泉社


10年前に「映画惹句術」という本を手に入れ、俺が映画にはまった70年代の記憶と共に記事に書いたが(過去記事はコチラ)、この本は数年前に発刊されて気になっていたのに手に入れることなく数年経ってしまい、大きな本屋の映画本コーナーでも、だんだん見かけなくなってしまっていたのだ。だが、2年前に増補されて、この特別版が発刊されたので今度こそは!と思いつつ今になってしまったのだが(笑)、ほんと買って良かった。


まだネットもなかった70年代。「ロードショー」や「スクリーン」、「キネマ旬報」などの映画雑誌以外に田舎の映画少年が映画の情報を手に入れる術はなく、毎週金曜の朝日新聞夕刊に掲載されていた映画の宣伝広告を毎週隅から隅まで読みながら、時にはスクラップまでしていたのも、懐かしい想い出だ。


そんな頃に配給会社が興行宣伝のために仕掛けた様々な戦略。いや、戦略なんてものじゃない、ある意味乱暴な話題作りの数々(笑)。


同じ年代の方なら、「大地震」などのセンサラウンド音響や、旧作の「サスペリア」の「決して一人では見ないでください」なんていう名コピーに「サーカムサウンド」、映画館に医者が待機!なんて宣伝は記憶しているでしょ?(笑)


どうです?この目次。記憶がよみがえりませんか?(笑)


今のように事前に情報が観客に漏れないあの当時だからできたことがほとんどとは言え、手作り感溢れる「話題作り」にパブリシティなど、当時の東宝東和やヘラルドなどの独立系配給会社の行った宣伝の数々を中心に、当時の関係者への取材も加えて検証しているこの本、本当に丁寧な仕事ぶり。

あんな宣伝に騙されて苦笑したりしたことも含め、自分が今のように広告の仕事に就くルーツみたいなものだったかもなあ…と感慨深く読んでいる。まだ読了していないが大事に読み進めていきたいな。


このところのマカロニウエスタン熱で、昨日買ったこれはまだ、拾い読み(笑)。

二階堂さんの「マカロニ・アクション大全」は既に持っているが、剣戟映画やその後のアクションも網羅したあちらより、マカロニウエスタンに特化していてより楽しめますな(笑)。


以上に刺激されてさらに引っ張り出してしまったのが、この2冊。

以前買った、「エンニオ・モリコーネ映画大全」と、この前の「ミラクル・ニール!」で再燃しての「モンティ・パイソン大全」。

この2冊も最高に素晴らしい仕事ぶりで、何度読んでも面白いし、資料としても重宝してしている。

いやあ、読み出すと止まらなくて全然映画観ない休みになっちゃったな(笑)。


それにしても映画に関する本やムックはついつい買ってしまうんだよなあ。特に映画秘宝の洋泉社のムックはツボにはまるのが多くて(笑)。


こららも処分するつもりは全くないのでどうやって実家に持ち帰ろうか。木を隠すのは森に。本を隠すのは本棚に。が通用しない増え具合だし(笑)。

まあ、また、その時に考えるとしよう(笑)。

木曜の企画書提出で10連休直後1日で仕事のペースは戻ったが、企画書提出前後に会社のPCのシステム入れ替え作業は入るわ、翌日金曜は車で2時間のところへの出張と何だか疲れた週だったな。

昨夜は同僚と呑んだくれて日付け変わっての帰宅、シャワー浴びたのにそのまま床で朝まで寝入ってましたな(笑)。

布団で寝直し、改めてゆっくり起床。まずはクリーニングを出しに行ってから遅い朝飯食べて、しばしぼんやり(笑)。

プレゼントされていたQUOカードがけっこう溜まっていたことを思い出し、思い立って本屋へ。欲しかった3000円する本を2冊買い込んでから予約していた床屋にも行ってきた。
暑いくらいの陽気だったので、家にこもるのに抵抗あってのんびり外出だったご、半日をゆるり満喫したのだった。

さっぱりして部屋に戻り、さて、クリーニング引き取りと買い物でも行くかと準備をしていた先ほど、下の娘から電話があった。

おとーさーん!と笑いが止まらぬ様子の電話、なんだと思えば…

なんとTHE YELLOW MONKEYのライブツアー

SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL

9月14日 (土)福島あづま総合体育館でのライブチケット当選の知らせだったのだ!



でかした!娘よ、お前は本当に偉い!

って言うかクジ運強い!(笑)。


「当然4人分だよ!福島にまた一家集合になるよ〜。絶対仕事入れないでね」との事。


誰が仕事など入れるもんか(笑)


セットリストはまだ観ぬ♣️。

楽しみだなあ〜!

3度目のライブツアー参戦決定に、家族ラインでは狂喜のスタンプが飛び交っておりまする(笑)。



一昨年、昨年とサボりまくったブログを、年明けからそこそこのペースで書いている。

まあ娘の卒業や引越しなどイベントもあったし、何よりこちらでの生活もあと1年足らずとなり、記録を兼ねての日記がわりにと最初は意識的に更新していたのだが、こうして書き続けているとアクセス数が上がっていくのが刺激になっているのも大きいのだ。

書けばそれなりに皆さんが見に来てくださるのが、また次の記事を書く燃料になっている感じ。


ただ、このところ不思議なアクセス数字になっていたことがあったのだ。


4月の終わりのTHE YELLOW MONKEYのツアー初日ライブの記事や、その前後の「キングダム」や「アベンジャー/エンドゲーム」など、封切すぐの話題作のレビュー記事にアクセスが増えるのは理解できる。

それが422日に初めて190超え、先週の53日には200超えの自分のブログへのアクセス新記録の数字をあげていたのにはビックリだったのだ。


もっと謎なのが、その数字を押し上げた記事。4月は俺が敬愛するロック歌手であり、最近は俳優としての認知の方が高くなっちゃった白竜のことを、彼の代表曲の「誰のためでもない」をタイトルにして数年前に記した記事が、その日をピークに毎日そこそこのアクセスがあったのだ。 


5月は「アヴェ・マリアのガンマン」というこれまた数年前に記したマカロニウエスタンの記事が1日で120以上もアクセスがあったのにも驚いた。

その少し前に整理の意味も兼ねて、所持するマカロニウエスタンのDVDコレクション記事を書いたせいかなあとも思って調べたら、その日に東京MXテレビで放映されていたので納得はしたのだが、もっとビックリしたのがGoogleYahoo検索結果。なんと自分の書いたその記事が映画自体の紹介やDVD商品の次に出てくるではないか。


他にも「ガンマン大連合」や「南から来た用心棒」、「荒野の無頼漢」やら「サルタナがやってくる」など数年前のマカロニ記事はやはり検索上位に来ており、やはり書いてみるもんだなと(笑)。


となると、さてはと「誰のためでもない」も検索したら、同じように白竜のYouTubeや本の下に俺の記事が!


よもやと、これまでもそして今現在も毎日のようにコンスタントに何故かアクセス数を稼いでいる「片腕カンフーvs.空飛ぶギロチン」を検索したら、これもだったのだ(笑)


白竜の記事はともかく「片腕カンフーvs.空飛ぶギロチン」なんてヘロヘロ記事が検索ですぐ上位に出てきてしまうなんて恥ずかしいったらありゃしない(笑)。

でも、嬉しいことは嬉しいのもまた事実で。


それにしても「アヴェ・マリアのガンマン」のアクセス数の謎は解けたが「誰のためでもない」は何故アクセスが上がったんだろう?もしかして内田裕也が亡くなったことに関連して、白竜への検索でも増えたのかなあ?


以前のアメブロではどんな言葉の検索で訪問があったか調べられて、それをたまに眺めるのもたのしかったのだが、ここ2年ばかりサボっている間にその機能なくなってしまっていて確かめようもないのが残念なところだ。


まあ出来が悪くても可愛い我が子みたいな記事の数々、いろんな人が読んで「バカな内容だなあ」と笑ってくれればそれで良し、興味を持って紹介した映画や音楽に触れてくれたら望み通りなのである(笑)


下手くそな文章でも書くこと自体は昔から嫌いではなかったので、これからも以前のように気ままに駄文を書き散らしていこうと思うので、どうか可愛がってやってくださいまし(笑)。

連休明け、覚悟はしていたけど、企画書仕上げで久々パソコンと一日中にらめっこで、すっかり頭が痛くなってしまった(苦笑)。仕事終わらずで帰宅しても遅くなったのでまたにしようかとも思ったけど、昨夜GYAOで観たこれを紹介!

ミラクル・ニール!2015

Absolutely Anything


監督・脚本:テリー・ジョーンズ    製作:ビル・ジョーンズ、ベン・ティムレット   脚本:ギャビン・スコット   撮影:ピーター・ハナン   美術:ジェームズ・アシュソン   編集:ジュリアン・ロッド   音楽:ジョージ・フェントン

出演:サイモン・ペッグ、ケイト・ベッキンセール、サンジーブ・バスカー、ロブ・リグル、ロバート・バサースト、エディ・イザード、ジョアンナ・ラムレイ、マリアンヌ・オールダム、エマ・ピアソン、ミーラ・サイアル

声の出演:ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン、ロビン・ウィリアムズ


実はGYAOの紹介画面に犬が写っていたため「どーせ、犬がなんかミラクルな力持つようなコメディなんだろな」と完全にスルーしていたのだが、たまたまチェックしたら、なんと監督がテリー・ジョーンズ!おまけにサイモン・ペッグ主演!ロビン・ウイリアムスに加えてモンティ・パイソンまで出演者に名前はあるじゃないか!と、日曜で配信終了だったので慌てて観た次第(笑)。


思えば、昔から俺の大好物のマカロニ・ウエスタンや怪獣絡みの映画はもう何度も記したし、カンフーものや必殺シリーズに関しても何回か書かせてもらったが、モンティ・パイソンのことだけは未だにしっかり書いたことが無かったんだよなあ。


大学1年の時に劇場で、念願の「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」と「モンティ・パイソン・アンド・ナウ」を観て大感激(笑)。その後も「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」も劇場に駆けつけたよなあ。


テレビシリーズこそレンタルビデオで済ませてしまったが、「ホーリー・グレイル」はセルビデオまで買ったものだった。

DVDは上記の3本に加えて「人生狂想曲」と唯一のライブ映像「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」、スティーブ・マーティン(そう言えば最近名前を聞かないなあ…)が進行役の「ベスト・オブ・モンティ・パイソン」、亡くなったグレアム・チャップマンが遺灰で参加してる(笑)「イン・アスペン」他ドキュメンタリー2本の入った「モンティ・パイソン・アンソロジー」と一気に揃えたくらいで(笑)。


同じテリー・ジョーンズの「ジャバーウォッキー」や「エリック・ザ・バイキング」、テリー・ギリアムの「バンデッドQ」他傑作の数々やジョン・クリーズの「ワンダとダイヤと優しい奴ら」など、かつて観た彼ら一派の映画は全て手元に置いて置きたいくらい大好きなのだ。


モンティ・パイソンのことは、またいつかゆっくり書こうと思うが、久々のテリー・ジョーンズのこの作品、彼らしい「毒」もまぶしながら軽〜く、いや、かなり笑わせてもらいましたな。


あらすじとしてはこんな感じ。

遥か銀河を目指し打ち上げられた探査機に「地球の奴らいきなり銀河に踏み込んできたな!」とばかりに、エイリアンたちによって地球の即時破壊が検討される。果たして地球人は宇宙デビューするのに値するのか、無作為に選ばれた一人にあらゆる願いが叶う全知全能の力を与え、その人間の行動を見て最終判断が下されることになる。

知らないうちに地球の命運を託されてしまったのが、愛犬デニスと冴えない日々を送る、ダメ教師のニール(サイモン・ペッグ)。突然なんでも自分の願いが叶う力を得たのに、やることなすことロクでもない結果になってばかり。「こいつは自分のことしか考えてないぞ」とエイリアンたちも地球破壊に向けて動き出す。果たして地球の命運はいかに?ってな具合。


そもそも「何でも叶う」この力、正確に願いを言わないと、ロクな結果にならないのが笑えるのだ。


まあ、物欲&煩悩の固まり、しかも怠け者の俺でも同じようなこと願っちゃいそうなのが身につまされるというか何と言うか(笑)。


ただガキの頃から「何でも願いが叶うのなら、その力がいつまでも使えるよう願うぞ!」とか思っていた俺と違って、ニールはダメ人間だけど本質的には優しい良い人間なんで、チマチマと細かいことを願ってしまってはあたふたするのがいいのだ(笑)。


中でも、巨根になれと願うと立ち上がれないくらいになったり(笑)、同僚の教師が神様のように崇められ散々な目にあったり、死体がゾンビのように蘇ったりと、ことごとくとんでもない結果になってばかりなのがほんと可笑しかった(笑)。


ニール、都度「修正」または「取り消し」をするのだが、アパート階下の美女キャサリン(ケイト・ベッキンセール)に恋心を抱きながらも、成り行きとは言え、愛犬のデニス(声はこれが遺作のロビン・ウィリアムズ)を人間語を話せるようにしたばかりに、ゲイだと思われたりと、せっかくの能力が常に裏目に出てしまうのが、情けない顔のサイモン・ペッグの面目躍如で(笑)。


エドガー・ライト監督の「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」でもそうだったが、彼が焦ったり、色んなことが上手くいかなくてイラついたり、すぐにわかる嘘をついてその場を取り繕ったりする姿はいつも最高なのだ(笑)。


あ、「ワールズ・エンズ」もDVD手に入れてたのにまだ観てなかったな。違う監督だが、サイモンが脚本書いて、彼よりよりもっとダメ人間の相棒ニック・フロストとの「宇宙人ポール」も手元にあるのにまだ観ていなかった!(笑)


それにしてもサイモン・ペッグ、売れっ子になったものだなあ。そんな彼をモンティ・パイソンが起用したことが、ブリティッシュコメディの流れが繋がる感じで、なんか凄く嬉しいのだ。


「ミラクル・ニール!」に話を戻すと、とんでもなく風呂敷が広がる訳でもなく、ある意味こじんまりと(笑)、彼の「ダメ人間だけど人がいい」キャラ通り、ラストでは救われるオチになって、この辺りがテリー・ギリアム監督作とは違うところなんだが、俺としてはもうニコニコするしかない終わり方なのであった。


あ、期待したモンティ・パイソンのメンバーはテリー・ジョーンズがワンシーン出演していた以外はエイリアンたちの声の出演だったのだが、大物監督になってしまったギリアムや、不仲と聞いたエリック・アイドルも参加していたのが俺としては本当に嬉しかったことも付け加えておこう。


因みに吹替では誰がやっていたんだろうなあ。

早世したグレアム・チャップマン同様早くに亡くなられた山田康雄以外も、ジョン・クリーズの納谷悟朗もエリック・アイドルの広川太一郎もマイケル・ペイリンの青野武も既に鬼籍に入られてしまったのが本当に残念でならない。

テリー・ジョーンズの飯塚昭三とテリー・ギリアムの古川登志夫が健在なのが救いだけど、最高なチームの最高な吹き替えが楽しめるモンティDVDは家宝なのだ(笑)。


と言うわけで、サイモン・ペッグファンの皆さんがこれをきっかけにモンティ・パイソンにも興味を持ってくれることを祈りつつオススメします。機会があったら是非!であります!


いやあ、たっぷり休んだなあ(笑)。
仕事が入っていた皆さんには申し訳ないくらい、10連休プラス1日、もう仕事完全に忘れておりました。
盆休みは毎年仕事の都合で、休んだ気がしないくらいだったし、年末年始の休みも、今年はたっぷりとれたけど、普段はカレンダーによるし、色々「must」のことも多いので、これだけ長期間たっぷり休んだのは、前の会社が潰れた時以外、ちょっと記憶にないくらい。

プラス1日の代休を取った先月26日に帰省、翌27日、28日はTHE YELLOW MONKEYのライブツアー初日&2日目に連続参戦で大興奮(笑)。29日は平成最後の一人劇場映画鑑賞で「アベンジャーズ/エンドゲーム」を堪能と、3日間ですでにお腹いっぱいの休日を楽しんだのでした。 

30日は疲れも出て、テレビなど見ながらだらんと過ごし、1日は天候も今ひとつということもあり、天皇即位の様子を見ながらやはりゆるりと、平成最後、令和最初をだらだらと過ごしたのでありました。

2日はマットレスを買いに、3日は使わなくなったMD CDコンポやビデオデッキなどと、ついでに前回捨てられなかったVHSのセルビデオや文庫本を30冊ばかり処分にと、少しだけ家のこともしたな。
処分品は店に売りに行ったけど、コンポは故障があり、VHSはもはや値段がつかず、文庫も古過ぎているなどで、全部で180円という笑える金額にしかならなかったりしたのでした。古本はホラーアンソロジーがほとんどだったけど、持っておけばよかったかなあ…と今頃後悔しております(笑)。

そんな3日間で検討したコースで、4日は前の記事の通り両親も揃っての山梨へドライブ、昨日5日に、まだ物凄く混んでいないだろうと判断して、ちょいと後ろ髪引かれながら、楽しかった静岡を後にして、ここ郡山アジトに戻ったのでありました。

まあ、一日こちらで過ごせばペースも戻るかなと思っての早い戻りにしたのが一番の理由。
だらだらした真ん中の3日間も、出勤だった下の娘を職場に送りたくて、普段より早起きしていたので、さほど生活も乱れることもなかったけど、今日だけは少し、いや、かなり寝坊したな(笑)。

でも掃除や洗濯したり、クリーニングを引き取りに行きがてら食料他買い出ししたり、ついでにちょいと掘り出し物探しに中古DVD屋にも行きと、と「普段の休み」のようにしてペースを戻したのであります。あと帰省前に冷蔵庫に入れ忘れ、ガビガビになってカビが生えてた飯を処分したことも付け加えておきます(笑)。

ただ、夕飯はまだ何か作る気がせず、おかずは惣菜ながらご飯は炊いて一人飯と、気持ちも切り替えて。
思えば家にいれば飯は黙っていても出てくるし、洗濯はしてもらえるし、本当に楽だったなあ(笑)。
申し訳ないんで、実家でも食事の後の洗い物だけはしたけど、こちらでこうして自分一人で何もかも当たり前のように家事や買い物するのは、今更ながらほんと不思議な気分になりますな(笑)。タバコ吸うのに文句言われないことだけは、いいことだけど(笑)。

さて、「9999」流しながら色々ペースを戻したけど、明日からは休み前に9割仕上げた企画書をブラッシュアップ、9日に提出という大仕事が待ってる訳で。
まだ全然仕事の頭にはなってないけど、休みの最後にもう1本映画でも観て、明日からの戦闘再開に備えようと思います(笑)。

今日は両親を引き連れて、かみさんと娘たちと山梨にドライブしてきた。

自分が普段家にいないこともあり、この10連休を利用してたまには親孝行も兼ねて出かけようとは思っていたのだが、記事に書いた通り前半はイエモンライブ、昨日までは下の娘が仕事となかなか予定が合わず今日になった次第。

「どこでもいいから遠くに行きたい」と言う両親のリクエストもあり、足腰の弱ってきた2人の体調も考え、あまり歩き回らずのドライブ先で、かみさんや娘も満足できそうなコースを検討、あと、自分も走ったことない道を行ってみたくて(笑)、色々検討した結果、新東名の清水から一部開通した中部横断道を利用しての山梨行きとしたのだった。

快晴にも恵まれ朝9時にドライブスタート、新東名が若干渋滞があったものの、清水ジャンクションから中部横断道の開通した富沢インターまでは快調で、かなり楽な道になっていた。

途中南部町の道の駅で休憩をとりつつ、12時半過ぎには目的の昇仙峡に到着!
みどりの日に相応しい景色。時々山肌に岩がむき出しになっていて、この辺りの水晶他宝石類の豊富な雰囲気を醸し出していましたな。

山梨名物のほうとうを食して、最近杖を手放せなくなった母親の足を気遣いつつ少しだけ散策。
布袋さんに願いの札がいっぱい。ほぼ子泣き爺状態(笑)。

本当はこの下の滝まで行きたかったが、母親の足を考えて断念し、あっさり引き返し、次の目的地、山梨県立美術館へ向かったのでした。

山梨県立美術館は常設のミレー展が有名だが
娘2人とかみさんが好きなEテレで放映している「デザインあ展 in YAMANASHI」を特別展でやっているのでこれを観たくて。

色々体験できるコーナーが多く、小さな子供連れの家族でいっぱいだったが、むしろ大人が楽しめる展示だった。

様々なお弁当を構成するものを分解。
鱒寿司はこうなる(笑)





だんだん抽象化されていく「抽象度のオブジェ」
一件ただの写真だが、近づくと…
写真に細かくその部分の名称が!(笑)

犬や猫の通り道の隣には人間のほか
ゴキブリ(笑)
一反木綿の通り道も!(笑)

「しくみ」のコーナーでは回転寿司の他に分岐寿司や歯車寿司、偶然寿司など(笑)

名作童話が色々上下混ざっておかしいの何の(笑)。

他にも映像や体験も駆使した展示がいっぱい。
もちろん「種蒔く人」などのミレーの絵画も堪能してあっという間に2時間以上。17時の閉館とともに山梨も後にして帰途に着いたのでした。

夕飯も外で済ませて22時前に自宅に到着。
聴こうと思って用意したCDの数々がデッキの故障で、最初のperfumeだけしか聞けなかったのは誤算なれど、ずっと娘のアイフォンからTHE YELLOW MONKEYのゴキゲンな曲の数々。シャッフル再生で聴けたので良しとしよう(笑)。

ずっと運転手で疲れたが、両親含め皆が楽しそうだったのは何より。明日郡山へ戻る前に休みらしいこともできて良かった。

さて、そんなわけで皆疲れて寝入っているが、自分もビール呑んで休むとするかなあ(笑)。