映画本は楽し | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

昨日に続いて掃除やら洗濯に加え、まだ代えてなかった冬タイヤを交換したりと細々とした事をこなした一日。


合間に昨日買った本を拾い読み。

まだ全然読み終わってないのだが、これがまた期待に違わずすこぶる面白くて!

映画宣伝ミラクルワールド  特別編

斉藤守彦 著  洋泉社


10年前に「映画惹句術」という本を手に入れ、俺が映画にはまった70年代の記憶と共に記事に書いたが(過去記事はコチラ)、この本は数年前に発刊されて気になっていたのに手に入れることなく数年経ってしまい、大きな本屋の映画本コーナーでも、だんだん見かけなくなってしまっていたのだ。だが、2年前に増補されて、この特別版が発刊されたので今度こそは!と思いつつ今になってしまったのだが(笑)、ほんと買って良かった。


まだネットもなかった70年代。「ロードショー」や「スクリーン」、「キネマ旬報」などの映画雑誌以外に田舎の映画少年が映画の情報を手に入れる術はなく、毎週金曜の朝日新聞夕刊に掲載されていた映画の宣伝広告を毎週隅から隅まで読みながら、時にはスクラップまでしていたのも、懐かしい想い出だ。


そんな頃に配給会社が興行宣伝のために仕掛けた様々な戦略。いや、戦略なんてものじゃない、ある意味乱暴な話題作りの数々(笑)。


同じ年代の方なら、「大地震」などのセンサラウンド音響や、旧作の「サスペリア」の「決して一人では見ないでください」なんていう名コピーに「サーカムサウンド」、映画館に医者が待機!なんて宣伝は記憶しているでしょ?(笑)


どうです?この目次。記憶がよみがえりませんか?(笑)


今のように事前に情報が観客に漏れないあの当時だからできたことがほとんどとは言え、手作り感溢れる「話題作り」にパブリシティなど、当時の東宝東和やヘラルドなどの独立系配給会社の行った宣伝の数々を中心に、当時の関係者への取材も加えて検証しているこの本、本当に丁寧な仕事ぶり。

あんな宣伝に騙されて苦笑したりしたことも含め、自分が今のように広告の仕事に就くルーツみたいなものだったかもなあ…と感慨深く読んでいる。まだ読了していないが大事に読み進めていきたいな。


このところのマカロニウエスタン熱で、昨日買ったこれはまだ、拾い読み(笑)。

二階堂さんの「マカロニ・アクション大全」は既に持っているが、剣戟映画やその後のアクションも網羅したあちらより、マカロニウエスタンに特化していてより楽しめますな(笑)。


以上に刺激されてさらに引っ張り出してしまったのが、この2冊。

以前買った、「エンニオ・モリコーネ映画大全」と、この前の「ミラクル・ニール!」で再燃しての「モンティ・パイソン大全」。

この2冊も最高に素晴らしい仕事ぶりで、何度読んでも面白いし、資料としても重宝してしている。

いやあ、読み出すと止まらなくて全然映画観ない休みになっちゃったな(笑)。


それにしても映画に関する本やムックはついつい買ってしまうんだよなあ。特に映画秘宝の洋泉社のムックはツボにはまるのが多くて(笑)。


こららも処分するつもりは全くないのでどうやって実家に持ち帰ろうか。木を隠すのは森に。本を隠すのは本棚に。が通用しない増え具合だし(笑)。

まあ、また、その時に考えるとしよう(笑)。