いよいよ平成も終わりますなあ。静岡は生憎の雨であります。
前の記事の通り27、28日はTHE YELLOW MONKEYのライブ参戦、昨日は朝から仕事の下の娘を職場に送り、夕方からスガシカオのライブに行くかみさんと下の娘を静岡に送りがてら、俺はちょうどメンズデー、平成最後の映画館鑑賞ということで、家族が追いかけてないMCU最終作観てきました!
アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
AVENGERS: ENDGAME
監督: アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ 製作 : ケヴィン・ファイギ 脚本 : クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー 音楽: アラン・シルヴェストリ 原作者:ジャック・カービー、スタン・リー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、ポール・ラッド、ブリー・ラーソン、カレン・ギラン、ダネイ・グリラ、ベネディクト・ウォン、ジョン・ファヴロー、グウィネス・パルトロー、ブラッドリー・クーパー(声の出演)、ジョシュ・ブローリン その他いっぱい(笑)
いやあ、もう3時間もあるからどうしようと思っていたのに、これがあっという間で(笑)。
前作ラストで「ほえぇ〜」と絶句してしまった全宇宙の生物半減&ヒーローもかなり消滅の絶望的事態。
残されたアベンジャーズたちの明日はどっちだ!を、どう料理するかと思えば、最初から大盤振る舞いなんだもん。
っていうか、冒頭にそれやっちゃってこの後話が持つのか?という心配をよそに、出るわ出るわのフルコース料理。
しかも細部まで目配せ行き届き、言うなれば食器からテーブルクロスの色まで気を使って、和洋中のフルコース食べたのに胃にもたれず、終わった後には超満腹なのに食後のコーヒーがほろ苦くも美味しいと言う、大満足の逸品でした。
って、ネタバレしないで書くのって難しいっすね(笑)。
最初の「アベンジャーズ」から「エイジ・オブ・ウルトロン」を挟み、「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」そして前作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と続く「ヒーロー大集合」の図式も、話の内容はだんだんシビアになっていく中、それぞれ楽しませてもらった。
自分は「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」「マイティ・ソー/バトルロワイヤル」そして「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と「同リミックス」、この間観た「キャプテン・マーベル」を除いて、評判の良かった「ブラックパンサー」を始め個々のヒーロー作品はほとんど観てないので、物凄く熱心なファンというわけでもない。
(ついでに言えば、最近のはほとんど記事に書いてないな(笑))
それを差っ引いても今作は、「インフィニティ・ウォー」で消失しなかった最初の「アベンジャーズ」の面々、すなわちアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、そしてブラック・ウィドウとホーク・アイのドラマがじっくりと描かれていたのに、大納得&感服でしたな。
もちろん相変わらず口の減らないロケットや、ますます可哀想なネヴィラ、常識人でもあるウォーマシン、コメディリリーフとしても大活躍のアントマンなど、生き残り組も見せ場やドラマもたっぷり。
上のクレジットに書かなかったスパイダーマンやガーディアン・オブ・ギャラクシー面々を始めとするその他のヒーローやサブキャラにも見せ場や良き台詞もいっぱいだったことも付け加えておこう。
何よりこれだけの大人数にそれぞれに「良きシーン」を組み込む作業だけでも大変だったと思う。加えて前作の言わば主役だったサノスのドラマも、然りだ。
それでもやはり、今作は初期「アベンジャーズ」の「ドラマ」だったよなあ。
特にあれだけ超人だらけのヒーローの中で、ただの「特殊技能持ちの生身の人間」である、ブラックウィドウとホーク・アイの「互いを理解している様」には、ほんとグッときましたな。
他にもグッとくるシーンはもうそこら中にあるけど、ラストへの収束、その燃え具合と、その後の余韻も含めて、考え得る限りの絶妙かつ大納得のまとめ具合!いやあ、ほんと頭が下がる出来でした。
たぶん「次のMCU」のリーダーになっていくであろうキャプテン・マーベルに、もう少し、単独作にあったような愛嬌、チャーミングさがあればより良かったのに…とは思ったけど、それは些細なことで。
ジェームズ・ガンがディズニーと和解したのか「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」3作目の監督に復帰したらしいし、スパイダーマンはこの夏新作公開と、まだまだMCUは続いていくようですな。
それでも今後もヒーロー集合の「アベンジャーズ」は監督はアンソニー&ジョー・ルッソ に、脚本もクリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリーにやっていただきたいと切に願う素晴らしい出来であったと思います。
ほんと、「ありがとう」と言いたくなる至福の3時間でありました!
最後に。
平成も今日でおしまい。いつも長くてくどい(笑)拙い俺のブログへの訪問、ありがとうございました。
新しい令和でも「いいね」もコメントも大歓迎。
昔からの仲間はもちろん、最近知り合った皆さんも、お気軽にどうぞよろしくお願いいたします〜!
本日もTHE YELLOW MONKEYのライブツアー
「SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL」静岡エコパアリーナに行ってきました!
この10連休初日にして、すでにメインイベント(笑)
THE YELLOW MONKEYのライブツアー
「SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL」
静岡エコパアリーナでのツアー初日のライブ、かみさんと娘2人と共に行ってきました!
快晴ながら山あいのエコパは風が強くて、グッズ購入で並んでいる間にすっかり寒くなっちまったけど、ライブは熱かった!
3年前の再結成ツアーでの福島でのライブは、思いがけない再結成に、こちらも初ライブ&初の一家での参戦ということもあり、胸も目頭も熱くなったものだった。
2年前の東京ドームでのライブは豪華絢爛、楽しくもカッコいい、これぞ貫禄の「ザ・ロックショー」。何一つ文句無しのライブでこちらのテンションも上がりまくりだった。
そして3回目の今日もまた、文句無し!(笑)
THE YELLOW MONKEYの4人は相変わらずカッコ良く、チャーミングで、彼ら自身が楽しんでいる様子がこちらにも伝わってきてほんと最高だった。
19年ぶりの新譜「9999」からの曲とと過去の曲をうまく取り混ぜてのセットリストは大満足!
今回のツアーは4つのセットリストで行うらしいが、今日やらなかったあの曲もこの曲も明日やるのかなあ。
つーわけで、真ん中のTシャツ来て明日も一家で参戦なのであります!
もう、連休初日から最高の一日が2日も続くなんて!たまんねーなあ(笑)。
期限切れ寸前の代休をくっつけて、皆さんより一足早く連休に突入しております(笑)。
まあ、そのためにかなり無理くり仕事していたので、昨日は日付変わってからの帰宅でしたが、無事本日は休め、一人実家に向かっているところ。
GYAO!で配信していたのはチェックしていたが、実家で家族の前で観るのはなかなか厳しいぞと判断し(笑)、昨夜というか本日深夜、仕事終わりでヘロヘロ状態だったけど、昔からタイトルは知っていたけどなかなか見る機会がなかったこれを鑑賞!
マッドボンバー(1972年)
The Mad Bomber 別題: The Police Connection : Detective Geronimo
監督・製作・脚本・撮影 : バート・I・ゴードン 原案 : マルク・ベーム 音楽 : ミシェル・メンション
出演 :チャック・コナーズ、ネヴィル・ブランド、ヴィンセント・エドワーズ、クリスティナ・ハート、ナンシー・ホノルド、ハンク・プラント、ロイス・D・アップルゲイト
「世界終末の序曲』での放射能で巨大化したバッタの大群に始まり、「吸血原子蜘蛛」(なんちゅうタイトルじゃ(笑))では蜘蛛を、「戦慄!プルトニウム人間」や続編「巨人獣」では人間を、有名な(というか、自分これしか全編見てないが)「巨大生物の島」ではネズミからニワトリ、蜂などを、そしてまんまの「巨大蟻の帝国」などなど、とにかく何でも巨大化させちゃう“ミスタービッグ”ことバート・I・ゴードン監督。略せばなるほど“B・I・G”だ(笑)。
因みに調べたら、なんと「人間人形の逆襲」という、逆が人間がちっちゃくなっちゃう映画も撮っていたんでびっくりしたけど(笑)。
まあ、上記の作品名を見てもわかる通りB級一直線の彼が、監督はもちろん、製作、脚本、撮影をこなし、そのキャリアでも一際異彩を放つ一篇。
これが70年代特有の空気をまといながら全篇なんとも言えない異常性が充満している作品なのだ。
妻と別れ、溺愛していた一人娘は麻薬中毒で死んでしまった男、ドーン。平気で道にゴミを捨てるような奴や、信号無視の車の男に「社会のルールを守れ!」と、つっかかるなど、自らの正義が絶対のある意味やりにくい性格の彼が、汚れた社会を逆恨みし、高校、病院、ホテルなどを紙袋に入れた手製時限爆弾で爆破して回る。
最初から計画していたような描写もあるが、登校中の高校生が「友人が妊娠した」などと会話しているのを聞いて、学校に入って爆破するなど、彼なりにゴミみたいな社会の浄化を目論んでる節も伺える基地外だ。
このドーンを演ずるのがかのチャック・コナーズ。体のデカイ彼が、スーツを着て眼鏡をかけながら常に神経質に苛立っている様は、何だかゴツい佐野史郎に見えて仕方なかった(笑)。
そして、もう一人の基地外が、強姦でカタルシスを味わう連続暴行魔フロムリー。平凡な市民のようだが、演じるのがあの「悪魔の沼」のネヴィル・ブランドだから、全然普通に見えない(笑)。むしろ安定の不気味さを醸し出す面構えだもの。自分のかみさんにポルノまがいの振る舞いをさせて、それを撮影し一人で鑑賞してウヒウヒ言ってる変態ぶりは、まるで「本物」の迫力であることは間違いない(笑)。
こいつが病院に忍び込み患者をレイプした時に、病院爆破のために侵入したドーンを目撃していて、爆破犯を洗い出す警察に存在を嗅ぎつけられ、婦警を使った囮捜査で未遂のところを逮捕、協力を強要されるのだ。
このフロムリーを強引に捜査協力させたのが、ジェロニモ刑事。先日亡くなったケーシー高峰の芸名の元ネタ、元祖医療TVドラマシリーズの「ベン・ケーシー」を演じたヴィンセント・エドワーズが、犯罪者を憎み、逮捕に躍起になる鬼刑事を演じている。
これがまた使命感と言うより、ある意味殺意ともとれる憎しみをあからさまにしながら強引な捜査を展開するのだ。
説得するより先に銃が火を噴くような刑事って言うと「ダーティー・ハリー」や「フレンチ・コネクション」が公開された当時だから、流行りではあったんだろう。目的のために手段を選ばないってのはある意味狂ってるわけだが、前の2人の異常犯罪者に引きずられるかのように彼もまた狂気を纏っているように見えちゃうんだよね(笑)。
映画はロサンゼルスの街を舞台にこの狂人3人が三つ巴、キング・オブ・モンスターの覇権を争うことは無いものの(笑)、壮絶とも言える追撃戦を繰り広げるのだ。
これもまたいつか記事を書こうと思っている少し前に見た「空の大怪獣Q」もそうだが、70年代の都会を舞台にしたアクションって独特の空気をまとっているよなあ。
通行人含めた出てくるおねーちゃんが、ことごとくミニスカートかパンタロンだったりのファッションはもちろんだし、なんかちょっとサイケな匂いのする劇伴音楽とかね。
あと低予算だと「街を借り切って」みたいな撮影もしてておらず、エキストラ雇うのも限度があるだろうし、助監督など人手も足りないせいか、「なんだなんだ?なんかの撮影か?」的顔をした、背景の普通の人たちが、犯人宅に急行したパトカーを、まるで待っているかのようにすでに周囲に集まっていたり、やたらカメラの方見ていたりとか(笑)。
まあ、そんな事情はともかく、昨今もっと犯人の異常性が高かったり、大規模なテロを起こしたりの映画は数多くあれど、この映画のチャック・コナーズ、ネヴィル・ブランド、ヴィンセント・エドワーズの織りなす異様な迫力は負けていない。そしてちょっと虚無感漂うラストも含め、抗いがたい魅力を発散しているのだ。
俺が見たGYAO版では原題が「The Police Connection 」だったし、クレジットも刑事役のヴィンセントがトップビリングだったから、本当は刑事ものとして作られたのかもしれない。
バート・I・ゴードンが監督から脚本、撮影までこなした彼の自主映画みたいなものではあるのだが、もしかしたら計算づくでこんな風なテイストに仕上げたわけじゃ無いのかもしれない気もするのだ(笑)。
まあ、彼の作品は前述の通り「巨大生物の島」しか見ていないから、何でも大きくしちゃう(笑)という以外の作家性を良く知らないんだが、
ある意味この作品では、人の心の中の怪物を大きくしちゃったのかもなあ…なんて、なんか我ながら上手いオチをつけてしまったな(笑)。
得体の知れない迫力、90分を走り抜ける異常なテンション。観て損は無い70年代バイオレンスの怪作でありますぞ。見かけたら是非。
先日のオークションの一品、マカロニウエスタンDVD-BOX「マカロニ聖書 哀愁篇」が届いた!
今週は絶対配送時間に帰宅できないとわかっていたので会社に再送してもらって正解だった!
これで「聖書」シリーズ7つ目ゲット。もう嬉しいったらありゃしない(笑)。
以前書いたマカロニ備忘録から早4年。コレクションの整理と、ちょっと自慢(どのくらいの人が羨ましがるかは不明(笑))したくて、アップデート版を記しておくことにする。
以前も書いたが、映画好きになってほぼ同時に、このマカロニウエスタンと言う鬼っ子のようなジャンルを気に入ったのだから、もう愛し続けて45年は経っている計算だ。
当時の静岡ではまだ民放は2局だけ。映画を放送していたのが、故 荻昌弘の「月曜ロードショー」と高島忠夫の「ゴールデン洋画劇場」だった。
映画を観ることが大好きになり、毎週楽しみにしていたあの頃観たレオーネ&イーストウッドの「荒野の用心棒」、そして翌週のコルブッチ&ネロの「続 荒野の用心棒」。このマカロニの傑作2本にノックアウトされたのが始まりだった。
怪獣映画とそれに近いSFや恐怖映画、ブルース・リーに始まるカンフー映画と、あの頃から今に至るまで、全然好みが変わっていない、俺のボンクラ映画人生のスタートと共にあったのがこのマカロニウエスタンなのだ。
さて、能書きはこれくらいにして、ボリュームアップしたコレクションの披露と行こう(笑)。
因みに○は未見、●は鑑賞済、★は本ブログレビュー済であります。
まずは今回ゲットした「マカロニウエスタン聖書」シリーズ哀愁篇。
全て未見作品!手に入って嬉しいぞ~!
「哀愁篇」
○ガンクレイジー(1967)
○スペシャリスト(1969)
○ガンマン無頼/地獄人別帖(1973)
○続・復讐のガンマン~走れ、男、走れ~(未・1968)
「必殺篇」
●野獣暁に死す(1968)
★殺しが静かにやって来る(1968)
●盲目ガンマン(1971)
★アヴェ・マリアのガンマン(未・1969)
「情無用篇」
★ガンマン無頼(1966)
★情無用のコルト(1966)
★群盗荒野を裂く(1966)
●情無用のジャンゴ(1966)
「殺戮篇」
★荒野の無頼漢(1970)
★真昼の用心棒(1966)
★血斗のジャンゴ(1967)
★サルタナがやって来る~虐殺の一匹狼~わ(未・1970)
「叛逆篇」
●怒りの荒野(1967)
●バンディドス(1966)
★ガンマン大連合(1970)
★増える賞金、死体の山(未・1973)
「流浪篇」
●荒野のドラゴン(1974)
★ミスターノーボディ(1974)
○ミスター・ノーボディ2(1975)
○荒野の処刑(1975)
「復讐篇」
●地獄から来たプロガンマン(1966)
●荒野の1ドル銀貨 (1965)
●ミネソタ無頼(1964)
●西部のリトルリタ (1967)
写真の右端のBOXがこれですな。
以上のBOXに加えて単独作品は
どれも傑作のセルジオ・レオーネ作品のDVDアルティメイトエディション群
●荒野の用心棒(1964)
●夕陽のガンマン(1965)
●続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966)
●ウエスタン(1968)
●夕陽のギャングたち(1971)
俺のハンドルネームに使わせていただいている「DJANGO」その人の登場作である、セルジオ・コルブッチ監督、フランコ・ネロ主演
★続 荒野の用心棒(1965)
そして、この22年後!の正統続編
○ジャンゴ灼熱の戦場(1987)
リー・ヴァン・クリーフの愉快なサバタシリーズ(無頼列伝だけはユル・ブリンナーね)
●西部悪人伝(1969)
●大西部無頼列伝(1970)
○西部決闘史(1971)
クリーフとトーマス・ミリアンも共演のセルジオ・ソリーマ監督、哀愁篇に入っている作品の前作
○復讐のガンマン(1966)
同じくトーマス・ミリアン主演の
○復讐無頼・狼たちの荒野(1966)
テレンス・ヒル&バッド・スペンサーの楽しい
●風来坊/花と夕日とライフルと…
その他、特徴の無い(笑)トニーノ・ヴァレリ監督作
★さすらいの一匹狼(1966)
★ダーティーセブン(1972)
あとは順不同ながら全部1967年作品(笑)
●二匹の流れ星(1967)
○拳銃のバラード(1967)
○黄金無頼(1967)
○殺して祈れ(1967)
以上DVDパッケージで47作品!(笑)
どーですか?
下が3年前の写真。BOXが2つ増加した他、単独は一体何本増えたのだ?(笑)
マカロニだけでこの増えようなんだから、他のDVDの増加と合わせて、ほんと誤魔化しようがなくなっているなあ(笑)。
これに放送を録画&DVDに落としたのがさらに多数。
★続・荒野の1ドル銀貨 (1965)
★続・さすらいの一匹狼 (1965)
★南から来た用心棒 (1966)
●夕陽の用心棒 (1965)
●さいはての用心棒 (1966)
●荒野の一つ星 (1967)
●星空の用心棒 (1967)
○さすらいの用心棒(暁のガンマン)(1968)
○復讐のダラス(怒りの用心棒)(1969)
○シルバーサドル
以上、ジュリアーノ・ジェンマ作品群は録画ばかりだな(笑)。他にも
●怒りのガンマン/銀山の大虐殺(1969)
○華麗なる対決(1971)
○ケオマ・ザ・リベンジャー(1977)
●リンゴ・キッド(1966)
●J&S/さすらいの逃亡者(1972)
最近よく見るGYAOでもマカロニの地味な奴がよく放映されている。この間レビューした作品の他、重宝して何本か観ている。
★荒野のみな殺し(1967)
●荒野の復讐(1981)
●荒野の棺桶(1966)
●ジャンゴ・復讐のガンマン(未・1971)
●皆殺し無頼(1966)
●暁の用心棒(1966)
と、まあ、ほとんどレビューしていないまま、えらい勢いで鑑賞本数は増えているのだが、それでもまだ手に入れたいのが、ちらほら。
以前の備忘録でも書いたが、セルジオ・コルブッチの監督作の「豹/ジャガー」。こいつだけは絶対だ。あとは「進撃0号作戦」「さすらいのガンマン」「黄金の棺」「ザ・サムライ/荒野の珍道中 」は何とか揃えたいぞ、と(笑)。
加えてテレンス・ヒルの「皆殺しのジャンゴ」と「荒野の三悪党」。これに「砂塵に血を吐け」「無宿のプロガンマン」、ジェンマの「荒野の大活劇」も引き続きだなあ。
実はちょっと前まで、「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」というDVD付き分冊シリーズが発売されていて、揃えようかと大いに迷ったのだ。
毎回2枚のDVDが付いていたが、そのほとんどが、両方観た!片方は持っている!または観たばかり!というものばかりで、躊躇しちゃったんだよなあ。もう所謂有名作、傑作と呼ばれているものはほぼ手中に納めているので、あとは日本未公開だったサルタナシリーズの、初DVD化した分だけは追いかけて購入しようか…というところなのだ。
思えばアメリカの西部劇はまだまだ新作ができるだろうが、イタリア製西部劇であるマカロニウエスタンは、おそらくもう「新作」はあり得ないだろう。そんな砂塵と銃声と流血に彩られ、既に棺桶の中のこのジャンル。
それでも俺は愛し続けて、これから先もずっと求めていくのだろうなあ、としみじみ思う(笑)。
こうなったら、くたばるまで、とことん楽しんでやる決意なのである!
キングダム(2019)
監督 : 佐藤信介 脚本 : 黒岩 勉、佐藤信介、原 泰久 撮影監督 : 河津太郎 美術監督 : 斎藤岩男 アクション監督 : 下村勇二 VFXスーパーバイザー : 神谷 誠、小坂一順 音楽 : やまだ豊
出演 : 山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部進之介、深水元基、六平直政、一ノ瀬ワタル、髙嶋政宏、要潤、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお
原作は最初の何話かを読んだが、アニメは全く観てないまま。おまけに、かみさんから「キングダムって三国志的な?」と聞かれても「もう少し前の話だと思うけどそんな感じ」としか答えられないくらい中国史にも疎いと言うのに(笑)、
金曜まで全く観る予定も無かったがムビチケが手に入ったので、出演者も監督もノーチェック、本当に久々に、まったく予備知識が無いまま観てきたこの一本。結論から言えば、なかなか面白かったのだ(笑)。
もっと白状しちゃうと、最近の女優はなんとなく顔と名前が一致する子が増えてきたのだけど、所謂イケメン俳優の区別がつかないんだな(笑)。
本作も主演の山崎賢人は見終わってからも顔が今ひとつ思い出せない(笑)。彼が出演した映画も、女子高生の好きそうなスイーツ系映画は観ないし、ジョジョの実写や「斉木楠雄のΨ難」などコスプレ的な映画もスルーしていたから、さっぱり顔がわからないままでして(笑)。
共演の吉沢亮は「やたらカッコいい奴だなあ」だったのが途中で「お、仮面ライダーメテオの彼だ!」と分かって、役柄も含め凄く良い印象だったのだが、主役の山崎君は、原作もそうなのか知らないが、なんか大声ばかり出してたなあって感じで…って身も蓋も無い言い方だな。ファンの方ごめんなさい(笑)。
まあ、彼の熱さは認めるとして、話は原作を知らなくとも良く分かるし、もう少し掘り下げても…って思ったところや、せっかく中国までロケしたなら、もっと雄大な自然や大平原を観たかった!とか不満は正直あったが、サクサクとテンポ良く物語が進み、2時間超を飽きさせなかったのは確か。
なんやかやで、「GANTZ」や「図書館戦争」「アイアムアヒーロー」と佐藤信介監督の作品は映画館で観てる確率が高いんだな。普通のドラマからアクションへの繋ぎが上手い印象があるが、本作もだ。
もっともこれはアクション監督の下村勇二の功績と言ってもいいかもしれないが。「いぬやしき」や「BLEACH」など佐藤監督と組んだここ2作は未見ながら、上記の3作に「修羅雪姫」など見る限り、本当に彼の手がけるアクションシーンは「日本映画もやるじゃないか!」と言える「活劇」の面白さが詰まっていると思うのだ。
素顔で出てないからパンフ買うまでわからなかった(笑)、清水元基、阿部進之介、一ノ瀬ワタルなどの「クローズZERO」シリーズ出演者など、「動ける」連中が出ているのがポイント高いところ。中でも坂口拓が、貫禄たっぷりに冷徹な殺人狂の左慈役で出ていたのが嬉しかったなあ。
他にも、本田奏多がねじくれた性格の権力者役でピッタリだった。小物感出すの上手いよねえ。
意外だったのは、昔からまったく好きになれない大沢たかおが、多分原作ではもっと大男なはずの王騎役だったのだが、変な性格&台詞回しがやけに似合っていたのも○だったな(笑)。
あと、最近お気に入りの長澤まさみも露出も多くて良かったなあ(笑)。あと、「もしかしたら彼女では?」と登場からしばらくしてからやっと気づいた(笑)橋下環奈も、もっと役柄をクローズアップされてもいいくらいだったしと、原作を知らないが故にキャスティングに違和感が無かったのも良い方向に作用していた。
思えば佐藤監督、漫画原作の映画が多いけど、作品の満足度のアベレージ高い気がするなあ。
少なくとも、かの「惨劇の巨人」いや「進撃の巨人」のような「あーあ、やっちまったなあ…」的な気分になる作品はこれまで無かったもんな。
と言うわけで、決して大傑作ではないものの、もし続編が出来て同じキャストなら、次は少なくとも「興味を持って」鑑賞を検討することは確定の一本でした。
本当は昨日到着して楽しむはずだったマカロニウエスタンDVD-BOX、なんと到着したのが注文したのと違うもので、ガッカリしながらオークション元に再発送依頼及び返送したりと予定が狂った昨日。「キングダム」も観てきたけど、金曜夜観たこいつをレビュー。
砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード(1970) The Ballad of Cable Hogue
監督 : 製作: サム・ペキンパー 製作 : ウィリアム・ファラーラ 製作総指揮 : フィル・フェルドマン 脚本 : ジョン・クロフォード、エドマンド・ペニー 撮影 : ルシアン・バラード 編集 : ルイス・ロンバルト、フランク・サンティッロ 音楽 : ジェリーゴールドスミス
出演 :ジェーソン・ロバーズ、ステラ・スティーヴンス、デイヴィッド・ワーナー、ストローザー・マーチン、L・Q・ジョーンズ、スリム、ピケンズ、マックス・エヴァンス、ピーター・ホイットニー、R・G・アームストロング
俺の好きな映画ベスト10から30年以上外れたことがない「ワイルドバンチ」。その次がこれだもんな。ペキンパー懐が深いわ。
ペキンパーと言えばその「ワイルドバンチ」やその後の数々の映画でも魅せた「死の舞踏」と呼ばれる血糊を飛び散らせながら、のけぞり倒れる様をスローモーションでとらえるショットが有名だが、この作品ではそもそも双方が撃ち合う「銃撃戦」さえ皆無だ。
砂漠の真ん中で仲間に裏切られ、水も奪われ置き去りにされたケーブル・ホーグ。復讐を胸に砂漠を彷徨い、もはやこれまでいう時に奇跡的に水を掘り当てる。そこが隣町との60キロある駅馬車の街道の中間点であることに目をつけた彼は、その「水」を元手に、休憩所を作り、いつか出逢うであろう、自分を置き去りにした2人組への「復讐」の時をひたすら「待つ」。
復讐のためにに「流れ者」になる作品は数あれど、そこに居座って相手を待つなんて。公開時の邦題、偽りありだ(笑)。
公開時のポスターも、数少ない銃を構える姿をモチーフに「アクション作」と謳っているのも、この地味な作品を売るための苦労の跡がうかがえるくらい、アクションとは程遠い作品だ。
その代わりに漂うのはユーモアに彩られた、消えゆく「西部」への詩情。そして、ペキンパーのどの作品にも貫かれた「ある男の生きる姿」だ。
アクションが好きなので、所謂正統的なアメリカの西部劇より、悪人や賞金稼ぎが跋扈するイタリア製西部劇のマカロニ・ウエスタンが好みの自分だが、ペキンパーのウエスタンは別だ。
去りゆく者の、滅びの美学にいつも胸が熱くなってしまうのだが、この作品は更に一味違う。
砂漠のど真ん中のケーブルの泉には、インチキ臭い牧師ジョシュアが現れ意気投合したり、町で出会った気のいい娼婦ヒルディーも転がり込んで一緒に暮らし始めたりと、復讐のことなどこちらも忘れるくらいの、のんびりペース。2人との絡みなんてもうコメディのような可笑しさなのだ。
スローモーションのハードな銃撃戦ではなく、早回しでコミカルなシーンを演出してくるなんてなあ。正に一本取られたって感じ(笑)。
学もなく紳士的でもない、決して善人でもないが、悪人でもないケーブル・ホーグ。
そんな表も裏もない、人間臭い(実際砂漠暮らしで臭い(笑))ケーブルに、皆が何か惹かれてしまう様も納得がいく。
特筆すべきは娼婦ヒルディ演じるステラ・スティーブンスの可愛さ!
もう身悶えしてしまうくらい(笑)。決して名女優ではないが、この作品ではステラのキュートさが炸裂している。
俺の中では「ある日どこかで」のジェーン・セイモアの美しさと同じく「B級女優(失礼)一世一代の魅力」の双璧なのだ。
彼女の姿を見るだけでもDVD購入の意味はあったと強く思う。その後「ポセイドン・アドベンチャー」で、アーネスト・ボーグナインの妻(元売春婦!)やってたあの女優って言ったらわかってくれるかな?(笑)
そんなケーブルとヒルディーのラブストーリーとも言えるこの地味な作品、ペキンパー自身が最高作と言っているようだ。
この後、70年代前半は「わらの犬」、「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」や「ゲッタウェイ」、「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」とヴァイオレンスに彩られたり、詩情豊かだったりの男たちの姿を描くペキンパーの快進撃が続き、大傑作「ガルシアの首」に繋がるのだが、改めて観ると、この「一人の男の生きる姿」(「生き様」って言葉が嫌いだから敢えて(笑))の原点のような一本だった気がする。
前述のステラの素晴らしさに、オーメンで首チョンパされてたデヴィッド・ワーナーの怪しい牧師も最高。
思えばストローザー・マーチン、L・Q・ジョーンズ、スリム、ピケンズ、R・G・アームストロングなど、ペキンパー映画の常連というか、西部劇でしか見たことない顔が勢揃いして、そんな意味でも愛すべき一品なのである。
「復讐」を遂げ「時代」に負けるケーブル。でも観ているこちらも思わず微笑んでしまうようなラスト。俺も最期はあんなのがいいなあ。としみじみ思える傑作。
地味だけど、見かけたら是非。損はさせません。特におっさんには(笑)