この日の余談です。
週に一度、デイサービスに通っている母。
そのデイサービスで親しくなったIさんから
突然こんなことを言われたといいます。
ちなみにIさんは、
母より少し年下なんだそうです。
ママさんは死ぬのが怖くない？
私？
全然怖くないわ～
もういつ逝ったっていい感じよ～
そんな風に思えるなんて羨ましい・・・
私、死ぬのが凄く怖いの
まだ絶対に死にたくない！
まぁ・・・・
そんな風に思っていたなんて・・・
でもどうして？
ママさんはご主人に何て呼ばれてました？
え～～っとぉ～～
交際中は「〇〇さん(下の名前)」で
結婚したばかりの頃は「〇〇（下の名前）」で
子供が生まれてからは「ママ」で
子供が大きくなってから死ぬまでの間は
ずっと「お母さん」だったわ～
羨ましいわ・・・
（突然泣き出すIさん）
どうしたの！？
ママさん、ウチはね・・・・
交際していた時からつい最近死別するまでずっと
「おい！」だったの・・・
名前を呼ばれたり、ママとかお母さんなんて呼ばれた事一度もなかった・・・
(そう言って号泣するIさん）
そんな人いるの！？
それはいくら何でもあんまりだわ
ウチの主人はいつもいつも
頭ごなしに怒鳴る事しかできない人で
私はこの60年間、ずっとずっと夫に
ああしろこうしろ！
これはするな、あれもするな！
って命令されるだけの人生だったの
楽しいとか幸せとか感じたことがないのよ
だから、このまま死にたくない
それを聞いた母は思ったそうです。
私も散々苦労はしてきたけど
今こうやって「いつ死んでもいい」って思えるって
とっても幸せなことなんだわ・・・
自分の人生が幸せだったっていう証拠なんだもの
80にもなって「幸せになりたい、だからまだ死にたくない」と思うなんて
こんなに辛くて悲しいことがあるかしら・・・
そしてIさんに
Iさんはもう自由なのよ？
いつまでもご主人の影に怯えていてはダメ！
これからはもう言いたい事を言って、やりたい事をやって過ごしたらいいと思うの
「幸せな人生だった。もういつ死んでもいい」って思える様になるためにはそれが一番よ。
と伝えたと言います。
母の幸せパワーと
「強引マイ・ウェイパワー」が
Iさんにも伝わりますように。
自分のことを「貧乏人」とバカにした元姑に母が言い放った衝撃の一言
「今ならまだ間に合う！一緒に行くから自首して！」と号泣した母（笑）
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