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丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

昨晩は月も改まったし、ちとお残り。いつものように高砂駅で降りて、ふーらふら。

歩いていますと、「ニャーゴ、ニャーゴ」と丁稚を呼ぶ声ひとつ…、路地を曲がると屋根の上で

鳴くニャンコが一つ。白黒のブチニャンですな。その家の玄関先に人がいらしたので、遊ぶの

はあきらめましたが、さらにその先の路上にも若目の三毛がもう一つと、高砂の路地裏はです

ね、多いんですよ、ネコ。

で、ご存知のように立石は、ネコタウンでございまして、特に駅北口側には密集しとりますな。


ところがところが、最寄り駅青戸にはネコのかおりがしないんですよね。

なかなか出会えない。

駅前は車も多いし、雑踏も多いので居着きのニャンコが少ないのはわかるのですが、

ちと駅を離れて、たとえば米屋さんの裏に入るとか、あるいは逆に川沿いに迎えば、細い路地

も結構あるのになぁ、なんでなんじゃろ。あたしの通ってるルートが悪いのか。


そういや、このエリア(あたしの帰り道散歩コース)、家犬あんまりみかけないわ。

朝、通勤時に散歩してるでっかいボクサー犬くらいかなぁ。

その割には路上に散乱しているモノは結構ありますが(^^;

西原さんじゃないけど、まさかほとんどワンコじゃないのかなぁ…。

尾籠なオチでどうもすいません。

雨男なんです。

ええ、そうです、学生時代、あたしの行く先々には雨が降るわ、雪が降るわ、台風が予定を早めて、

あるいはコースをずらしてやってくるわで、まあ、後ろ指を指され続けてきたわけですよ。


ところが、こんちここ数年、出かける度にそれほど雨に見舞われない。

むしろ、雨の予報が曇りで留まったり、晴れに変わったりという場面もありまして。

もしかして、あのメンバーの中に、ほかに雨男がいたんじゃないの?…などど猜疑的になってしまう、

ここ最近の空模様。

天気予報の信頼感低下も来るところまで来たかという感があります。今週、ずっと雨模様の予報が

多少パラついたのは一日くらい。むしろ今日なんてうだるような暑さ…明日も暑いみたいですねぇ。


ま、こんな日はお酒が美味しいので、時ならぬ快晴もこちらとしてはありがたいのですが、さて作物

の、あるいは農家の方にとってはどうでしょう。

同僚の話によると、昔に比べて梅雨の時期が一月くらい遅れているようですね。あたしとしては、ここ

数年は夏が一月早まっているように感じるのですが…7月がうだるように暑くて、8月は天候不順、

9月にはもう秋風が立っているように思います。せめて作物には影響を及ぼさない程度の不順であっ

てほしいと思います。

いずれにしても、二酸化炭素濃度の影響は少なからずあるんでしょうね…、あ、こんな時間に更新

してるあたしのせいか。


皆様、今宵は眠い目をこすりつつのワールドカップ応援、お疲れさまです。

あたしは密かに枕頭で熱いエールを送っております。ニッポン、ちゃちゃちゃ、ウッ♪

そういえば、前節というかオランダ戦は立石駅前の旧地区センター跡で、パブビューやってましたけど、

今宵はどうするんだろうなぁ…(^^;


どちら様にも良い夜を…。


蒸してますなあ。

その割りに雨は落ちてこないという、寸止めなお天気。


そんな梅雨時まっさかりに設定されております、ファーターズデイ。

親不孝を絵に描いたようなドラちゃんなあたくしですが、ここは一つ、一念発起で

珍しく親父殿を囲んで飲もうかと。昨日も八幡のお店で、倅さんに「父の日前日

だからと電話かけても、ピンときてないみたいだ」と言われたばかりですしね。

今から、勝田台まで、もついただきに参りますです。

ここがまたニンニクの利いたタレがうまいんだなぁ、アブラ好きにはお勧めの一店。

ちなみに煮魚が美味しいのもキーポイント。そして、何より沿線にしてはホッピーが

安く飲めるというのがお気に入り。


そのお店はともかくも、昨日も仕事で、今週一週間まるまる佐倉方面に出かけて

るのよね…フゥ。

ふるさとは遠くにありて思うもの、そして悲しく歌うもの とは室生犀星の詩ですが、

明日からの佐倉通いがまた辛い。


休みとるぞ~!いや、今日も単に飲みに行くだけなんですが(^^;

では、行ってきま~す。


                                               2月12日(金)

 飛び石連休谷間の金曜日。元来予定されていた江東区飲みが延期となりまして、では年始の挨拶の際に、しばらくぶりに飲みましょうと声をかけていただいた、Sさんをお呼びして堀切ボール三昧と参りましょう。


丁稚飲酒帳-喜楽のれん  六時半のお約束に定時に会社を出たのですが、さすがに青戸からは小走りでも20分じゃ着かないのね。二分ほど送れて到着しまして、年始の挨拶もそこそこにまずは平和橋通りを渡って向かいの路地へ。金宮焼酎のすすけた暖簾と佇まいの確かさが歴史を感じさせる、喜楽さんから参りましょう。


丁稚飲酒帳-細長コの字カウンター  こちらは右手に細長いコの字カウンター、左手にはテーブル席が無数に並び、満席になれば50人は硬いのではないかという下町にしては大箱のつくり。今日はカウンターに先客さんがお二方だけの少し淋しい店内です。おねえさんに、カウンターでいいですかと聞くと、どうぞと席を勧めてくれます。

 「お飲み物は?」のコールに、悩むことなくボールを二つお願いします。するとおねえさんがグラスをお持ちになり、器用に両手に構えたドリンクニッポンの炭酸をグラスに同時に注いでくれます。そしてカウンター下で冷やされた一升瓶から、素を注げば綺麗な表面張力のハイボールの完成です。



丁稚飲酒帳-調和のボール  乾杯して一口、sさん「飲みやすいですね」と喜んでくれます。連れてきた人が喜んでくれると、こちらもつい嬉しくなってしまいます。喜楽さんのボールは、一言で言えば「調和」。素の香りと炭酸の爽やかさのバランスが良く、sさん曰く「何杯でも飲めます」とのこと。あたしもこちらのボールは好きですねえ。

 一人では来れない系酒場のこちら、大食漢のsさん頼みで、とんかつ、たこぶつ、たら焼きといただきながら、すいすいボールのお代わりを重ねます。三ヶ月ぶりの出会いのイントロはこの位で、次のボールが待ってますよ。


喜楽 16:00~21:00頃 日曜定休(祝日営業)





丁稚飲酒帳-元祖のアイツ  二軒目は平和橋通りの反対側の路地裏へ。赤いテントに元祖ハイボールの文字が眩しい小島屋さんです。


丁稚飲酒帳-厨房ぐるりのカウンター  今日こそはニャンコと遊んでやるんだという強い決意とともに、m字カウンターの一番奥、座敷側に陣取るも、ありゃ今日はニャンコの姿がない。どうもおやすみだったようでございます。

 このトラちゃん…トラ猫じゃないんですけどね(笑)、これがまた可愛いんだなあ。グーパー猫って一時期CMで話題になりましたが、手をパーっと広げてなめてる様子が愛らしかったりして。


それにしてもこの厨房をぐるりと囲む変形カウンターは、味がありますねぇ。角が一杯ある消しゴムみたいっていうんでしょうか。カウンターだけの店内構成なのに、グループトークが多いのがそれを裏付けているような気がします。




丁稚飲酒帳-爽快のボール  さて、こちらのボールはS字ラインの美しいくびれグラスに、やはり炭酸を先入れ、流れるような形状の水差しから元祖の素を注ぐ作り方。喜楽さんのボールに比べて淡い色合いで、グラスの底から湧きあがる炭酸の泡が示すように強炭酸のキックが身上です。一言で言えば「爽快」でしょうか。

 おかみさんとの手作りウコンを肴にしたやり取りも楽しく、あたし「酔わないようにするウコンですよね」、おかみさん「うちは酒場だから、酔ってもらわなきゃ困るんだよ」…その通りです、悪酔いしないためのウコンでした。これもまた爽やかな苦味が、酔いを心地よくしてくれますね。フルフルの厚揚げ、貝の甘味のしっかりした青柳とあてもまた風格ありですね。


 小島屋 17:00~22:00頃



丁稚飲酒帳-青いテントの潜水艦  さて、三軒目こそ今宵の目的店。やはり移転前の風情を味わっていただきたくて、きよしさんです。今日もガード下に鮮やかな青いテントが、僕らを迎え入れてくれます。
丁稚飲酒帳-龍のカウンター  なんとも表現できない変形複合カウンター、今日は奥のブロックが比較的空いています。中央入り口を入って、右手奥のカウンターに二人並んで腰掛けます。


 初めてお連れしたSさんも、一目でこの雰囲気がお気に入りになった様子。この低い天井、時折店内が揺れる通過電車の重低音、肩寄せ合える変形カウンターと、愛すべき要素が盛りだくさんですもの。

 三軒目でボールもかなり入り、「無くなってしまうのは、もったいないですねぇ」なんてお話に、しみじみと花が咲きます。でも、まだまだ行くもんね、お父さん、ボール二つください。


丁稚飲酒帳-重厚のボール  こちらのボールは角型タンブラに表面張力、色は三軒の中で一番濃い黄色。素の風味がガツンと鼻に抜けていきます。「重厚」なハイボールと言えるでしょうね。


 最高評価を付けている逸品、ウェットな〆サバに、二人では十二分の肉豆腐と定番どころのアテがすいすい入るのも、このボールが進ませるからだと思います。主張が強いボールだけに、酔ってきた時、あるいは強いアテにあわせる時に、真価を発揮するのかもしれませんね。

 それにしても、たらふくいただいて、しこたま飲んで、それでこのお会計でええんですかという下町人情にあふれたきよしさん、再開の連絡、首を長くして待っていますね!


 きよし 6月中旬の移転営業を目指し、現在鋭意準備中


※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※


 似た風味の堀切ハイボールでも、素の調合や炭酸との配分などでそれぞれのお店独特の特徴を出されています。これがあるから、ボール行脚はやめられないんだなあ。多摩方面にお住まいのsさん曰く、あちらはやはりホッピー文化で、葛飾墨田あたりのボールのような酎ハイはないのだそうです。となると、これも地域文化ですねぇ。来年のB1に向けて、墨東ボール学会でも立ち上げますか(笑)!


yes,my sweet… yes,my sweetest 愛しい人よ もう一度…

あかん、目頭が熱くなりはべりぬ。高橋大輔さんはええ歌うたうのう。とはいえ、ガンダム見てなかったのよねぇ。

表題はガンダム三部作の最終作品「めぐりあい宇宙」のもじりでして、目頭が熱くなるのはその主題歌「めぐりあい」ですね。


丁稚飲酒帳-RX-78 「僕にはまだ帰れる所があるんだ」と主人公アムロの呟くラストシーンはあまりにも有名ですね。すいません、品行方正にします、態度を改めます、ゆるしてください…と四杯目くらいまでは覚えているんですがねぇ。

まじめに弊社飲み介先輩ドイツさんと会社帰りに二人飲みをする時に、いつも話題になるのがこの話。二日酔いなどの手痛いしっぺ返しを受けながらも、どうして途中からいつものペースに戻ってしまうのか、阿呆やのう。


なんの話でしたっけ、ああ、ガンダム…違うやろ。

このところ、江戸っ子、ミツワと三大もつ焼き屋の二軒が続きましたので、今日はとある日の宇での経験を振り返ってみましょう。


丁稚飲酒帳-鍋前の絶景 ある日の昼下がり、平日宇ち入りの目的は、当然コブクロ・テッポウ、いわゆるシンキであります。レバ刺し、ツル焼き同様、平日しか仕入れのないこの二品。コブクロのコリコリとテッポウの歯を跳ね返すようなクニュッと、対比すべき好対照な食感。どちらも噛みしめれば、もつの旨味が洪水のようにあふれ出します。宇ち多流の醤油ベースのタレにお酢たっぷりでお願いすれば、なんとも食欲をそそる平日の昼下がりの贅沢なのであります。そりゃ会社休むでしょ、ねぇ皆さん。


いや確か、この日は、なんかの用事で病院に行ったんだわ。で、確か血ぃ抜かれたんです、はい。血ぃ抜かれたら、増血しないとねという合理的理由があったのだ、うん、…たぶん(^^;

夕方早い時間のこの日、まだ列は長くなく、15分ほどの並び時間で、煮込み鍋前カウンターの角席が空きましたので、お邪魔様。お父さんに梅割りとシンキをお願いします。


丁稚飲酒帳-ご新規さん ほどなく厚手のグラスにこぼしていただいた琥珀の梅割りと、綺麗な薄桃色のシンキセットが出てまいります。あたしの決まりはコブクロから、一口いただけば…うめぇ!さらに梅割りを流し込めば、これぞ立石の昼だよ、おふくろさん。報われた気分になりますので、未経験の方は、ぜひ一度。


焼き物は何にしようかなと脳内で11種類を順に浮かべながら、やはりこの日もカシラタレの若焼きで行ってしまうのだな。なぜって、直前で「ツルもうないよ」コールがかかってしまいましたので。カウンターの向こうには、ご婦人がお二人、お父さんに丁寧にどこの部位だか教えてもらいながら、ビールを楽しんでおいでですね。「あら美味しいわね」なんて、話す声がちょっと大きいけど、まあ楽しんでおいでならいいでしょう。

シンキのセットでも、あたしはテッポウが好みでございまして、この弾力がまたタマランチなのです。ついお皿のお酢を飲んでみちゃったりなんかしてね。お、お隣の兄さん、「もうひとつもらえますか」とお父さんに聞いてますね。するとお父さん、「シンキは一人一皿までぇ、次に並んでる「ご新規さんにどうぞ」っていう意味で、シンキって言うんです」…なるほど、そういう意味がこもっていたんだ。あたしは新規に入る人(自分)がまず頼むから、シンキだと思っていたんですが、次のご新規さんになんだ、酒場人の思いやりですね、含蓄深いなぁ。それに対してあたしのなんと自己中なこと…反省。でも、シンキ二回食べたくなるお兄さんの気持ちはよくわかります。あたしもできるなら二串テッポウ食べたいもん。


丁稚飲酒帳-カシラ若焼 さてさて、カシラが焼きあがってまいりました。血のしたたるようなレアな焼き加減。さらりとした甘めのタレと、カシラの肉汁が絡み合うと、なんとも言えないハーモニーを奏でてくれます。ツルのコリッとした歯ごたえと脂ジューシーな味わいもいいけど、カシラの肉食べてる感もまたよし。カシラも会社帰りに寄ろうとすると、切れていることが多い食材ですからね、これも昼酒のご褒美のひとつでしょう。


と、あらら、先ほどまで上機嫌だったマダムが突然声をあげましたね、「弱いものいじめしないでちょうだい!」って、ん?

どうやらお喋りに夢中で注文の止まっていたお二人に、お父さんからそろそろの声がかかった模様。で、なに、「あたし達より長くいる人いるじゃない!」。…はぁ、長くいる方はおいでですね。でも、長くはいても飲み食いをゆっくり楽しんでいる方ばかりでして、お喋りだけに興じている方はいないと思うんですよね。

先ほどの新規のお話、聞いていなかったんでしょうか…いなかったんでしょうね、二人の話に夢中で。お父さんの粘り強いというか、朴訥な説得に、何とかお勘定を支払われてお帰り。思わず周りのお客さんと目を合わせて苦笑い。長く並んででも食べたいという人が多いお店ですから、満足するまで飲んで食べたら、席を譲るのが礼儀でしょうね。


さてさて、あたしも二杯いただいて心地よくなりました。そろそろ席を立つとしましょうか。

「あとは、ごシンキさんに」の心意気ですね。

広い宇宙のただ中の、立石という狭い土地。その中のただ一つのお店、宇ち多という奇跡のような空間に居合わせることも、また巡りあい。

だからこそ、気持ちよく飲みたいじゃないですか。たくさんの人が楽しめるようにゆずりあいながら…今日もいいお話が聞けてよかったです。ごちそう様でした。


宇ち多 平日14:00~売り切れ仕舞い(19:30頃) 日・祝定休










丁稚飲酒帳-開店待ちの人々 江戸っ子をあとに、約束の時間までもう少し、電車で移動なのですがまだ早いですな。

仲見世あたりをそぞろ歩きしましょうか。表通りを見ますと、宇は変わらず並んでおりますなあ。

とりあえず栄寿司から入って、土日庵の方まで歩いてみますかね…と路地に入り込んでふと見ると、ミツワの前に行列が三人…ん、扉がまだ開いてない?

ああ、平日は五時からでしたっけ。時刻は開店の5分前、そそくさと列の最後尾に並ぶあたくしでした(^^;


中の支度の様子を伺いながら待つことしばし、結局オープンは20分後となりました。三人で支度するんだもん、時間がかかって当たり前ですよね。

「どうぞ~」とお姉さんの元気のいい声に迎えられて、さて、ニュースが良く見えるように四番テーブルの角に掛けようかと思っていると、ご夫婦がお着きですね。「相席よろしいですか?」って、もちろんですよ。ミツワの良い所は、この相席にあると思っていますからね。あたしは長居するつもりはないから、テレビの良く見える席をお二人に譲って、常連卓の五番の様子を見ながら、オーダー順が回ってくるのを待ちましょう。


ん、遅れてみえたお三方は、予約の人数が揃っていないけど入れろって、無理を通してどうするんだか…気のせいか、胸のバッヂは秋霜烈日じゃなかったかなぁ。気のせいだといいんだけど。

ま、あたしはあたしのお酒に向き合うだけです。今日はあまり酔えないし、珍しくビールの大瓶などを注文して、ミツワに来たらはずせない刺し盛りは、大好きしめ鯖にブツと二種類を決め打ちしちゃうと、いつも同じオーダーになっちゃうのよね。しかも黒板にはもうひとつのあたしの好物、カツオが書いてあるし。一応、ぶつ貝と迷ったのですが…ミツワは貝もおいしいですの…瞬間で心は決まっていましたね。好きなものには代えられない、保守性の証だよなぁ…居酒屋巡りには向いていない冒険できないタイプ。


丁稚飲酒帳-贅沢晩酌セット それと、アカとナンコツの混ぜタレでいただきましょう。こちらも江戸っ子同様、もつ焼きの混ぜ盛りができるお店。しかも、一皿二本を一串ずつオーダーできるのが一人飲みには嬉しい限り。

一人で色々な味が楽しめて、かつ相席標準の四人掛けですから、興が合えば色々なお客さんと膝詰めで話せるのが、こちらの醍醐味と僕は思っています。もつ焼き屋、数あれど、ひとりで来るのにこれほど向いているお店は、あまりないような気がします。それにしても、よく黒板見ないでオーダーしちゃった。後で見てみると、黒板に団子の文字が…ああ、団子とどちらかを混ぜればよかった(T-T)。


そんな後悔などする暇もなく、コーラの引き抜き式冷蔵庫から出された、ビールの大瓶が届けられます。

グラスにトクトクと注ぐてぇと、浮かび上がる白い泡。この真白な泡が消えないうちに、ゴクリゴクリと喉を鳴らして飲む…プハァ、もう一杯。生もいいけど、たまに飲む瓶もいいねぇ、一人悦に入っちゃいます。

相席のご夫婦は、奥様がお酒が苦手なタイプの模様。遠慮がちにおねえさんに「お湯割り、薄めってできますか?」とご注文。「はい、できますよ!」といつも元気なおねえさん。薄手のグラスに並々と注がれた湯割りが届くと、「熱いから気をつけなよ」なんて、旦那様の気遣いが心憎い。ああ、人にやさしくなりたい。



丁稚飲酒帳-絶品刺し盛り 酒場の風景を見るとはなしに見やりながら、ビールをチビチビとやっていると、来ました来ました刺し盛りさん。

角皿にどどんとこのボリュームで500円ですからね、魚が食べたくなるとつい足を運んじゃうんですよね、ミツワ。

もつ屋でこれだけの魚が食べられるんですから、なかなか和食店には足が伸びないのよね。

さて、まずはサバを一口。一切れ取ってみると白濁した表面、これは漬かりすぎかなと思いつつ口に運ぶと…すいません、あたしの不勉強を許してください。確かによく味が染みているんですが、漬かり過ぎという表現は当たらず。漬け酢の調合がちょうどいいんですね、酸味と甘味のバランスが良くて、なんとも爽やか。


丁稚飲酒帳-つかりすぎなんてとんでもない それに身が柔らかいんですよね。漬かり過ぎて固くなったしめ鯖に会うことがありますが、こちらのしめ鯖の何とも期待を裏切らないこと。以前、酔っ払ってしめ鯖を単品でお願いした時に、おねえさんから心配されて「しょっぱくて途中で飽きるかもよ」と言われましたが、とんでもない。その時も平らげましたが、これだけで一皿いけますなぁ。

でも、今日は三点盛りなのです。違う味わいも楽しめる贅沢三昧。続いてのマグロぶつ。これがまた何とも見事なぶつ切り。サイコロ状も一辺が3cmはあろうという頬張りサイズ。ワンピースで口の中一杯です。いただきますと、なんとも立体感のある旨さ。歯いらずで舌で十分押しつぶせるやわらかな身からあふれる旨味。日本人ってこの味わいを愛しているんだろうなぁと思ってしまいます。典型的日本人のあたくし、「ごーはーんー」と叫びたくなるのをグッと堪えます(笑)。


丁稚飲酒帳-手前ナンコツ奥アカミ などと極上の刺身を楽しんでおりますと、焼き物もあがってまいりましたよ。

名物アカ…メニューには赤身肉と書いてありますが、いわゆるカシラ肉ですね。この歯ごたえ、あふれる肉汁、なんとも肉肉してますねぇ、「ああ、ボール飲みたい」の一言をぐっと堪えて。

お肉がたっぷり付いたナンコツも、肉の柔らかさと軟骨のコリコリとした歯ざわりを一緒に味わえて美味。それもこれも甘味があってさらりとしたミツワ独特のタレのおかげでしょうね。これってやっぱりウナギを一緒にやってるからなのかしらん。(タレは)ウナギと分けているって話も聞きますけど、どうなんでしょうか…まあ、あたしとしては、このタレをまぶしたご飯を食べたい…って、そればっかりや(苦笑)。



丁稚飲酒帳-鮮烈春鰹 焼き物も十分楽しんで、さらには刺身のとどめにカツオまで控えておりますけんね。ほんに一人酒の贅沢ですなあ、三点盛りを一人で堪能できるんですから。逆に一人だと三点盛りに焼き物二本で十二分に腹一平くん。

まだまだ脂の乗っていない春鰹、でも青く爽やかな味わいは戻り鰹にはない春の魅惑。生姜でも山葵でもいけますなあ。むしろ、こっちの方がごはん向きかも…まだ言うか(^^;。

最後に残ったビールを煽ってお勘定をお願いします。


約束まで一時間ちょっとの時間潰しのはずが、おいしいアテにおいしいお酒、堪能させていただきました。時間潰しとは言葉が悪いですね、贅沢な時間の使い方ができました。江戸っ子さん、ミツワさん、ご馳走様でした。これがあるから立石はやめられないのよね~。


ミツワ 17:00~22:00(土曜16:30~) 料理とりおき不可。

     予約は平日のみ、17:30までに全員揃う方のみ受付。

     日曜定休(祝日要確認)



丁稚飲酒帳-横丁の向こう側に  ふと時間のできた日、たまたま立石にいたりすると、ふらふらと吸い込まれてしまうのがのんべ横丁。

 町並みの吸引力と言うんでしょうか。ちょうど暖簾を出されていたママさんに目礼して、細い二本路地を抜けると、その先にあるのが生ホッピーの名店、秀。そして、「立石の関所」江戸っ子であります。


 四時半過ぎのこの時間、まだ秀は開店準備中ですね。そしてつい先ほど、四時半開店のはずの江戸っ子は早くも七分の入りだ、さすがですねぇ。

 道路沿いの焼き台から、長いカウンターが鍵型に伸びる横長の店内構成。席数は50ほどだそうです。唯一のテーブル席は階段下の一卓のみ、そういえば表から覗いてて、目のあったkさん夫妻と宇ち中さんに手招きされて、牛さんと初めてお会いしたのは、このテーブル席でしたねぇ。


 ともかくもしばらくぶりの江戸っ子、いつもは焼き台か煮込み鍋近く、店内左手側に腰掛けることが多いのですが、この日はいつもの席付近にもつ焼きフリークっぽい小団体さんが陣取っておいでですので、右手側のコの字カウンターに座りましょう。普段は振り返って背中越しに見ているメニューが、よく見られるのはいいけど、お姉さん方や焼き台の様子が見られないのは、ちょっと淋しいかも。小さな酒場でも席によって雰囲気が全然違うことって、よくありますよね。丸好にしたって、最大14席の鏡下と昔の写真下、入り口正面と、まるで見え方が違いますからねぇ。


丁稚飲酒帳-淡い琥珀の  お飲み物はと聞かれたら、脊髄反射で「ボールをひとつ」とお願いしてしまいます。後から入ってみえたカップルさんは生二つをオーダーされていて、そういえば江戸っ子の生っていくらなんだろう?と短冊を探してしまいました(^^;

 すぐに出てくるボールは、曲線タンブラに淡く透き通る琥珀色の液体。一口いただくと、ソフトな甘みを感じる香りが鼻腔を抜けていき、爽やかな炭酸が喉を潤してくれます。飲み込む寸前、焼酎の風味がスッキリと甘味を洗い流して後味清涼、何杯でも、行けそうな気がする~と天津木村師範代が吟じられるような美味しさです。いやぁ、初夏にしては暑かったこの日、一口で生き返る気がします。


 ボールと一緒にあては煮込みに豆腐を入れていただきましょう。江戸っ子といえば、あたしの黄金セットはこの二つ。この二品に焼き物一皿で、気が乗ればボールをお代わりして、千円ちょっとのお会計というのがあたくしのたいていのパターン。なので、皿ものはあまりいただいたことがなかったりして。赤身刺しとかレバ刺しも好きなんですが、一人だとちょっと持て余してしまうのですね。


丁稚飲酒帳-端麗系の最高峰  なんて考えていますと、いらっしゃいました小鉢に一杯の煮込み。シロを主体にレバ、ガツと色々なもつの下にドンと鎮座している豆腐が迫力です。「豆腐だけ」という注文もあり、遅い時間だと切れている豆腐、味噌出汁のよく染みたこの豆腐がうまいんだよな…とがっついて食べると、上あごを火傷するので気をつけましょう。思わず、ボールを口に含んで口の中を冷やす羽目に(←がっついた阿呆)…。


 トロッとしたシロも美味しいし、何より熱が通ってホロッとしたレバがたまらない。レバの味噌汁って美味しいんじゃなかろうかと思ってしまいます。そして、淡い味噌味にもつの旨味が染み出したこのスープ、ニンニクの風味が利いて何とも美味しいのよね。煮込み数ある中で、端麗系の中では最高峰のひとつだと信じてやみません。


 さて、今日は時間もないし、あまり酔えないし、あとは焼き物一皿で締めましょう。

 煮込みを味わいながら、正面の短冊とにらめっこ。やはり一人でお邪魔した時には、混ぜて色々と味わいたいものです。シロもいいし、ハツも食べたいなあ…江戸っ子のナンコツってどんなだったっけ…等々、色々悩みは尽きせませんが、ここはレバとアブラを混ぜて、甘タレでお願いしましょう。「レバアブラ混ぜタレ」と天童よしみちゃんママの注文が通ります。そうか、辛タレは「混ぜ辛」だけど、スタンダードな甘いタレは「混ぜタレ」でいいのね、「混ぜ甘」じゃなくていいのねとひとつ勉強になった夕暮れでした。


丁稚飲酒帳-迫力もつ焼き(320円)  ボールをちびりとやりながら、周りの方のお話に耳を傾けるのも、また有意義な夕暮れ時の過ごし方。

 向こうの桜金造を渋くしたようなおじさんは、「俺はここが80円の頃から来てる」って、まさかと思いましたが、80円が100円に上がって、150円、180円…と値段の変遷を滔々と語っていらっしゃいます。どうやら本当の話のようで、江戸っ子も時代の変遷にあわせて、50円刻み位で値段が上がってきた歩みがあるんですねぇ。勉強になるなぁ。

 さてさて、ドドンと来ましたもつ焼き四本。正直申しまして、あたしの単価が上がらないのは、煮込みともつ焼きでおなか一杯になっちゃうからなんですよね。このボリュームでっせお客さん。先入観で小ぶりな印象があるんですが、どっこい宇ち多、ミツワに引けをとらないボリューム感。

 
丁稚飲酒帳-トロリとアブラが  レバのやや若な火の通し方もすばらしいし、このアブラなんざごらんなさい。串がしなるほどのボリューム感。宇のサックリ系、ミツワのコリコリ系とアブラの味わいを二分したことがありましたが、江戸っ子はコラーゲンたっぷりのネットリ系ですね。これがこくたっぷりの甘タレになんともよく合うのだなぁ。

 そして、卓上の唐辛子、赤いヤツをたっぷりとまぶしていただけば、これが食欲増進剤。辛タレだとニンニクもたっぷりのスパイシーさなんですが、甘タレ+唐辛子が味の変化を自在にできて、あたし的には好きな組み合わせ。もちろん、テッポウ辛も美味しいですけどね。


 さてさて、煮込みに焼き物でおなかがくちくなったところで、ご馳走様。

 今日のお会計は、すいません320円の3セットで960円でした。もう少し戦力を連れて、お邪魔しますね。それにしても千円札一枚で、十二分の夕飯になるんだから、なんとも贅沢な時間の過ごし方です。ビバ立石、ビバ江戸っ子、今日もご馳走様でした。


江戸っ子 16:30~21:00 日曜定休(祝日は要確認)

  

3月6日(土)3軒目

 三徳さんの前で、みんなでにっこり記念撮影。
丁稚飲酒帳-みたかや酒場 こちらで親分とSさんがお帰りになり、残る8人で歩きながら、さてどうしよう…と、かぶきさんから「おにぎりの大きい店に行ってみない?」とご提案が、あそこですかぁ、入れるかなぁと思ってるうちに電話してるし(^^;。

すると電話の向こうから、「何人、8人?若い人じゃなきゃだめだよ~。」なんておかみさんの声が携帯越しに伝わってきます。なんと入れるようですよ、時間のマジックですね、それは行かないわけがないわ~。三徳から歩くこと15分、裏路地にたたずむ白い看板にくっきりと浮かぶは「みたかや酒場」でございます。



丁稚飲酒帳-特濃ほっピー コの字カウンターの一番奥にずらっと五人、さらにはテーブル席もお借りして、三次会のスタートですよぉ。あたしはホッピーをばいただいて、三軒目ともなると喉越しも滑らかですねぇ。スイスイ入って危険があぶない、自制しながらと思うのは最初のうちだけなのは何故でしょう。

 さて、あての方は黒板メニューにあら煮込み300円とございます。これは頼まねばいかんです。ただし一つで十分。まるまるとしたマグロの尾の身の煮付けは八人で回して食べても十二分なボリューム感。骨離れの良さとふっくらした食感に、にっきーさんも目を丸くされていたく気に入られたご様子です。



丁稚飲酒帳-爆盛あら煮  さらにはこの人数ですから、揚げものもいっちゃいましょう。とんかつに、そしてもう一つの必食メニュー、餃子もあるとはタイミングがいいなぁ。餃子は二枚お願いしますね。

揚げものは奥のカウンター前、ちょうど我々の目の前でおかみさんが調理してくれます。

おかみさんの大きな手のひらサイズの豚肉を丁寧に筋切りして、あら1枚でお願いしたんだけど、なんだか小さい赤身肉が出てきましたね。豚肉と一緒に、パン粉をつけて揚げ鍋に投入。できあがりを待つこの時間がまた楽しい。

にっきーさんとも、しばらくぶりにじっくりお話できたし。そもそもの出会いは椎名町でしたかね、浜田さんの一番弟子を自認されておられ、いつもみんなに気遣いながら場を明るくしてくれるムードメーカーのにっきーさん。アル中ハイマー日記 の更新頻度、文章力、どちらも遥かに僕の上を行く、この日記が横浜方面・新宿線方面のあたしのバイブルだったりするのです。



丁稚飲酒帳-爆盛餃子  さて、お話に花を咲かせているうちに、餃子が着きましたよ。人間と同じくおつまみもすべからくジャンボサイズのみたかやさん、餃子もまた例外ではなく、その姿はまるで白いバナナ。一人で来たら、これだけで結構満腹になるんスから。

しかもニンニクの利いた餡の味わいがまたすばらしい。餃子は完全栄養食だというお話を聞いたことがありますが、もちもちした皮のボリューム感にたっぷりの野菜にお肉の味わい、そして食欲増進剤のニンニク、これで酒が進まないわけがないですよね。


丁稚飲酒帳-爆盛カツ  餃子に舌鼓していると、でましたとんかつさん。カウンターとテーブルに分かれている僕たちのために、「一人前を半分ずつにしといたからね」とおかみさん。半分って、その隙間にある若干小さい…と言っても目の錯覚、とんかつが大きすぎるので…揚げ物は、なんとマグロフライ。 

「サービスよ、サービス」とアハハハと笑われるおかみさん…えぇと、サービスの方が頼んだとんかつより量が多いんですが、いいんでしょうか(^^;本当に懐が深いなあ。

そして、このマグロがまた絶品なのよ、お客さん。ほろほろと解ける柔らかなマグロに、サクッと揚がった衣の油、そしてソース…完璧な三重奏や~。丁寧な筋切が反映された、とんかつのやわらかさもまた抜群。ほんにええ酒場やのう。


 ここで、にっきーさんと浜田さんがタイムアップ。お帰りになるお二人を見送ったあとも、まだまだ酒宴は続きます。とはいえ、こん平の口開けからはや六時間、もう11時が迫っています。
丁稚飲酒帳-ある家の朝食  ラストオーダーの声がかかる前に、持ち帰り用のおにぎりを二つお願いしておきましょう。これで明日のお昼ごはんは確保だぜ~。と、酔いがまわって炭水化物を欲し始めた飲み介達から我も我もの声がかかり、更に三つ追加オーダーが入ったりして。

 しかもKさんの食べるスピードのはやいことと言ったら、振り返ったらもうない…みたいな感じで、あたしもご相伴に預かりたかった(T-T)…翌日おみやをしっかり食べたのは内緒でひとつ。


 お開きは12時寸前、心地よい酔いを味わいながら…フラフラとも言いますが(^^;…、気づけば5時のスタートから7時間が経過していたという事実。最後までお付き合いいただいたKさんご夫妻に感謝感謝です。それにしても昼酒キャンセルしててよかったぁ。今度はゆっくり昼宇ちしましょうぞ。

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一見を増やすガイド本としてではなく、お店と末長く付き合える次代の常連さんを増やしたい…ひいてはその連鎖で、いいお店を次の世代に引き継いでいきたいというコンセプトのもと作成されたのが、このもつマニア。

編集のSさん、監修の浜田さんからそのコンセプトを伺って、あたしも何ともいい企画だと思ったものです。その思いがあればこそ、今日集まった方々を始め、いろいろな方が協力されてこの一冊がまとめられたのだと思います。


酒場好きという嗜好を同じくする年齢層も職業もバラバラのみんなが、一冊の本の元に集まって、まるで同窓会のように和気あいあいと酌み交せた今夜。一冊の本に感謝して、今宵の筆を置こうと思います。次は今回おいでになれなかった関係の方も交えて、もつ談義したいものですね♪

そして、もつマニアを読まれた貴方とどこかの酒場ですれ違えたら、また楽しいと思います。

さて、次のお祝会はどっち方面で(笑)?


みたかや 16:00~23:30頃 日・祝定休


3月6日(土)2軒目
丁稚飲酒帳-三徳  こん平さんをあとに、新宿線で三駅で移動して、たどり着いたのは森下。

 駅から歩きながらのお話も楽しく、たどり着いたのは名店三徳。こちらも掲載店でございます。そして、僕は初訪問の40店舗目。これでやっと半分か、全部回りきるのはいつの日になるやら…掲載のほぼ全てを御存じの浜田さんや編集Sさんの博識ぶりと行動力には頭が下がります。


 お店の前まで行きますと、小柄なご主人がなんと店先で待っていらっしゃり、予約していただいたかぶきさんに「待っていましたよ、心配してました」と声をかけてくれます。何とも温かいお出迎えですね。

 お店の中に入ると、右手に厨房とカウンター、左側にテーブル席、そして奥一面に四人掛けが四卓分の広い座敷が広がっているという構成。今日はそのうちの二卓を確保いただいていますが、「座りきれるかしら」と心配してくれるおかみさんや店員のお兄さんの笑顔がすばらしい。家庭的な雰囲気に一目で惚れ込んでしまいました。座敷の右半分に席を占めて、さあ二次会のスタートです。


丁稚飲酒帳-ちうはい  こちらは酎ハイの種類が豊富なんですね。その中から、天羽の素入りの下町ハイボールをお願いする人は?……はい、全員ですね、9個お願いしま~す。さらに当てはこちらの二大巨頭、にこ玉と純レバをお願いします。黒板のメニューも美味しそうですねぇ。

 

 ここで浜田さんから驚きの呉ご転勤の発表が…あちらでもがんばってくださいね。僕らもがんばりましょう、第二弾(仮)さかなマニアの話が出たところで、当然魚のうまい酒場話になりますわなぁ、このメンツじゃ。

皆それぞれお気に入りの魚酒場を持っており、その情報交換だけでも酒が進みますばい。お店によって個性のあるマグロをコラムで取り上げたらどうかとか、いっそマグロマニアでもいいんじゃないかてな話も出たりして。趣味を同じくする人の集まりは楽しいし、勉強になりますね。




丁稚飲酒帳-名物1 さて、そうこうしておりますと、出てまいりましたおつまみ第一弾、にこ玉ちゃん。


 柳川鍋になみなみとしたみそ仕立ての煮込みに、玉子が落としありますね。半熟玉子に箸を入れて、とろーりあふれだす黄色いヤツ。なんて食欲をそそるビジュアルでしょう。純レバもそうですが、にこ玉も丼にしたいですねぇ。

 かぶきさんから、亀戸伊勢元の御年90歳を越えるご店主が仰っていた「何が嬉しいって、卵が普通に食べられることだね」なんてお話が披露されます。噛みしめたい言葉ですよね、今だって十分幸せなんです。


丁稚飲酒帳-鮮やかな黄色  早速いただけば、とろりとした黄身の風味に負けない煮込みの味わい。ともすると、僕は卵添えってあまり好みませんで、理由は味がぼけるから。ところがこちらは煮込みの味わいが負けておらず、卵が加わることで更に味わいが増す一品、こういう卵の組み合わせはいいですねぇ。

ちなみにかぶきスペシャルは、ここにたっぷりの七味を振って、黄色と赤の色対照だけでなくピリッとした辛味も加わりますと、う~、ますますごはんやないか(笑)。


 とりあえずの二品はお願いしたものの、まだ足りませんねぇ。黒字にカラフルなペンで、たとえば鳥からあげなら「激安物件」、ニラレバ炒めなら「三徳自信作」といったように一言が添えられている楽しいメニューの中から、やはりもつでしょう、ガツねぎと鯨竜田揚をお願いしましょうね。


丁稚飲酒帳-名物2  次に出てくるあては、こちらの代名詞とも言える純レバ。江東区、台東区あたりでしか見かけないメニューですが、レバを甘辛く炒りつけてたっぷりのネギを添えたものとお考えください。それこそ昔DANCHUで記事を読んで、千束通りまで自転車こいで出かけたっけなあ、菜苑。亀戸のお店はアド街でも取り上げられていましたっけね。そんなこんなで隅田川沿いのエリアでは、割に有名なこのメニュー。でもお店によって味付けの違いがあるそうで、かぶきさん曰く「
ここのがいちばん持ち帰りたい純レバ」だそうです。

 ではご対面。レバの照りにネギの青さが食欲をそそるビジュアルですねぇ。順にいただきますと、甘味だけが際立つのではなく醤油の濃味も加わって、こりゃ完全にごはんだわ…ええ、皆さんあたしの方見て言わずもがなですよ、ごはんください(笑)。

 この濃い味がごはんに合わないわけはないですが、もちろんお酒も進ませるわけでありまして、兵六でいう酒盗に通じる気がするなあ。ジャリッとするほどの塩気が、ガンガン無双を進ませるんだ。一番安いアテなのに一番飲ませるってのがいいんです。


丁稚飲酒帳-おんざらいす  ちなみにあたし的にはたっぷりと下に残った汁、タレ(?)だけあればごはんは十分ですので、どうぞ具の方は皆さんで…。あ、Sさんもごはんを狙ってる(笑)。





 続けて参りました竜田揚げ。鯨を頼むと出てこざるを得ないのは給食トーク。ところが、あたしは給食でくじらをいただいたことがないのよね。ひとつ違いのm蔵さんは経験ありとのことで「なんや祝くんは鯨食ったことがないっちゅうがか?土佐では鯨がよう取れたき」…あんた、埼玉だろ(苦笑)。

 これが竜田揚げの概念を覆すような逸品でして、竜田揚げというと薄い身をカリカリに揚げたものだという観念があったんですが、見事に裏切られました。肉厚の鯨の身はあくまでも柔らかく、また噛むほどに味わい深く…これで550円でいいんでしょうか。



丁稚飲酒帳-肉厚竜田揚げ  鯨の味わいに感動しながらも、酎ハイはどんどん進むわけですがあたくしひとつ気づいたことがあります。二次会ではお隣に座らせていただいたんですが、浜田さんの飲み方がとても勉強になりました。同じく楽しく飲んでらっしゃるんですが、僕がグラスを煽るように飲むのに対し、浜田さんは味わうように飲まれていて、一回に減る量が違うのです。これが「ひとり飲み」に書かれていた、大人の酔い方の実践なんですねぇ。僕もこんな飲み方をすれば、潰れずにお家に帰れるのかしら…勉強します、失敗を繰り返しながら>誰とはなく。

 気づいたもののそんなにすぐには改まるはずもなく(^^;)、グラスをあおり続けていい気もちです。つい長居をしたくて、げそ焼きにポテトサラダを追加してしまいました。



 ポテトサラダは、ディッシャーですくわれた丸い三つの小山がかわいらしく盛られています。なんともクリーミィでのど越しなめらかなタイプ。このおしゃれな感じは、さすがPOTATOサラダ(メニュー表記まま)。



 そんなこんなで楽しい時間は行き過ぎるのも早く、気づけばSさんの門限を過ぎてるじゃないですか~。ではでは、お時間合わせてお会計をお願いしましょうかね。

 それにしても、店員さんの笑顔と丁寧な態度がすばらしい。行きがけに話題に出たUさんにはない感じ。繰り返して言いますが、なんとも温かい雰囲気に包まれたいいお店です。この雰囲気だけで美味しいお酒が飲めますよ。かぶさんが仰るように定食屋さんですから、昼酒もできますし、〆のごはんも食べられるし、あたし好みのお店だねぇ。なんとも嬉しいお店に出会えた夜でした。

もちろん(?)まだ帰りませんよ、後編へつづく…


三徳 17:00~24:00(祭日は22:00まで) 第1・3・5日曜定休

   平日ランチ営業 11:30~13:00

 



                         

3月6日(土)


★ハードディスククラッシュから立ち直ったわけではありませんが…いまだにテレビなし生活です…、掲載寸前で書き止っていた記事が、ブログ屋さんの下書き庫に眠っておりまして、そのまま放置しておくのもなんだかなぁ(by阿藤快)ということで、掘り起こし掲載です。記載内容は記事作成当時のことですので、ちょっと前のことになりますがご容赦を。

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 花雨と言いますか、だんだんと春が近づくにつれ、冬の乾燥気候からお湿りが多くなってまいります。週末に雨だと、お出かけできなくて悲しいのですけれど。さてさてそんな雨模様の土曜日、本日は浜田さん 監修の新著もつマニアの出版を御祝いして、取材同行やお店選定で関係した皆さんに声をかけての出版記念の酒席でございます。

丁稚飲酒帳-もつマニア  こちらの本、書店で見かけられたら是非一度手にとってみてください。あたしの最初の感想は、持ちごたえがあるなぁというもの。持つと重いと感じるほどの重量感があるんですね。ただ重いだけではなく中身も充実、居酒屋ジャンキー を彷彿させる、それぞれのお店への丁寧な行き方や、各店のローカルルール、お勧めメニュー、そしてそれぞれのお店の店長さんや気にいっているお客さんのコメントが掲載してあり、読んでいるとそのお店の雰囲気が伝わって来るよう。知っているお店は「そうそう」とうなづきながら、知らないお店はこんな感じかなぁと想像しながら、もつマニアを読みながらバーチャルもつ焼き屋体験ができる良書だと思います。


惜しむらくは、注文の単位が各店とも記載してあると、なお良かったかもしれません。あたしのようにぶらり酒をする場合、二本縛りはまだしも五本単位とかになりますと、結構おなかに来ますからね(^^;。東京・神奈川・埼玉・千葉のセブンイレブンにも、四月の頭まで配本していますので〔時点修正:現在はコンビにでは配本終了〕、どうぞ、皆さんももつトリップしてみてください。


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出版記念をやるならやはり掲載店をと思うのは、人の道。とはいえ、もつ焼き屋さんの常であまり大きな箱がないのですね。そんな中、ダメもとで常連かぶきさんに当たってもらったのが西大島のこん平さん。混雑する土曜ですが、運よく二階座敷をキープできました。飲む気に逸る飲み介の集まり、スタートは開店の五時からといたしましょう。

誰より逸っているのがこのあたし。昼酒も断ち、万全の態勢で夕刻を待つも間が持たず。m蔵さんと早めに立石駅周りをうろついていると、向こうから見覚えのある三人組が…Yさんの先導のもと、宇ち中 さんとF本さんがくんずほぐれつ歩いてきますよ、ありゃ相当やってるね(笑)。聞けば、(当然某氏は宇ち多から)ゑびすや食堂でひっかけておいでとのこと、このまま丸好に流れるけどというお話を涙を飲んで見送り、また近々やりたいですねとお見送りします。



丁稚飲酒帳-西大島の名店  ヨーカドーの福引で間を持たせようにも、ワンチャンスは残念賞のおかしだけでは時間がつぶれません。早々に電車に飛び乗って、西大島界隈に到着すると、逸るのはあたしだけではないですね、コンビニから出ていらしたにっきーさんとバッタリ。若干早めですが、お店前でシャッターしましょう。大島銀座通りを吹き抜ける風を避けつつ話していると、向こうからやってきた、宇ち中さん。またお会いしましたね~。さすがに丸好の誘惑は振り切ってお祝に駆けつけてくれました。今日の宇ち入りの様子なども聞いていると、主賓の浜田さんも御到着。ここでのれんが出まして、では先に入っていましょう。浜田さんからご店主に出版の御礼の挨拶をされるのを待って、2階のお座敷へ。2階に下駄箱がありますから、靴のまま上がってくださいね。


丁稚飲酒帳-お疲れ生  2階には既に12人分の席がセッティング済み。こうして見ると12人でも結構な人数になるんですなぁ。一人一杯限定の250円おつかれ生で、乾杯の練習をしていましょう。くびれタンブラに綺麗な琥珀色、ぐびぐびっと煽れば…プハァ、生き返る~。

練習が終わった頃においでになったのは大阪の雄、ひょっとこさん。折良く昨日から東京出張で、お祝に駆けつけてくれました。あたくしは前日も人形町でお付き合いいただいておりまして、ああ、あの立ち飲み屋の写真帰ってこないかなぁ…(T-T)、バックアップはしっかりとね。


 で、乾杯2回目~が終わったところで、主賓のもう一人、Sさんがご到着。朝会社に行ったら月曜入稿の原稿があったとのことで、泣く泣く1日お仕事された後でのお越しです、それは都合3回目の乾杯ビールも美味しいでしょう。さらには歩く酒場データベースK夫妻、丸千葉から自転車でお越しのjirocho親分 、熊ちゃんと続々と揃ったところで、4回目の乾杯をしながら、あとはやはりお仕事のかぶきさんが来れば全員と話していると…ちょうどいらっしゃいましたね、なんともいいタイミング。いよいよの本乾杯をして、さあ祝宴のスタートですよ。


 もつ刺身にぬか漬けを酒の肴に、もつマニアを話の肴に、二つの肴で宴は盛り上がります。

 前日は三省堂でのデモ販売、ラングドンシリーズを抑え、ワンピース最新刊に次ぐ一日の売上を記録したとのことで、売れ行きは好調のようです。あたしらのような趣味人は喜びますが、一般の方にも手に取っていただけるのは出版コンセプトから言っても嬉しい限り。次の販促イベントはもつの聖地立石で、宇ち多の行列待ちの方に売り歩いては…なんていう本当にやっちゃいそうなアイデアも出たりして(^^;

ちなみに一斉配本の結果、在庫がほとんどなく、ネット書店では入荷待ち状態、取材店への配本もセブンからの返本待ちの状態だそうですので、セブンイレブンで見かけたら買いですね、ニヤリ。〔これまた時点修正、現在はアマゾン等でも手に入るそうですよ〕

丁稚飲酒帳-美麗なる刺し盛り  刺し盛りの美麗なること、一幅の絵の如し。ホーデンのとろっとした食感、コブクロのコリコリ感、タン刺しのしっとりとした旨味、さらにはハツにガツ、レバと6種のもつ、それぞれの味わいが楽しめる一盛り。まさにもつ刺しのバナナボートや~…と一人で来たらこの一盛りで、あてとしては十二分以上、おなか一杯でしょうねぇ。










丁稚飲酒帳-名物スタミナ これだけの人数が集まっていると、いろいろな話題が出てきます。それが転々とつながっていくのが、なんとも面白い。

ホッピーミーナ嬢が社長に就任したという話から、吉田類さんのファッションに話が飛び、ほりいのもつ焼きは素晴らしいという話から、「歩行者の寝込みに注意」…いや歩行者は寝ないからねという泪橋の謎の看板の話まで…よくまぁ、これだけ豊かな話題が出てくるものだと、口下手な部類の僕は関心しながら相鎚を打つばかり。でも、楽しいんだなぁ。


丁稚飲酒帳-下にいるのがサービスキャベツ 刺しをいただいたら、次はこちらのもうひとつの名物を行かねばでございます。スタミナ焼きを人数分お願いしましょう。スタミナはカシラの味噌漬け焼きですが、ニンニク風味のきいた甘じょっぱい独特の味噌ダレの旨さに、肉自体の味わいが負けていないところがすばらしい。
タレと肉のダブル主演が、口の中を舞台に大活劇を繰り広げます。一人一皿サービスのキャベツの千切り(お代わりは100円)と一緒にいただくと、口の中がさっぱりして何ともいい箸休め。


 途中、大阪行きの新幹線の時間で帰られたひょっとこさんの再登場という、嬉しいハプニングに大盛り上がりもしながら、宴は終盤戦に突入です。


丁稚飲酒帳-これはシロタレ  おまかせで焼いていただいた他のモツ類の焼き手も流石、丁寧な焼き方には好感が持てます。中でも、テッポウのクニュッとした食感とタレの相乗効果は抜群。かみしめるだにテッポウの旨味とタレの甘味が口の中で渾然一体となって、食欲を刺激して故タマランチ元会長~(COPYLIGHT Gaily Amaha)。でもって、つくねがまた美味―い、カリッと焼き上げられた表面の香ばしさと、肉の味わいの両面が楽しめるこれも逸品。写真はロストしておりますので、食べに行かれて確かめてみてください。

 掲載通り、刺しだけじゃないことがよく分かります。特にテッポウとつくねには惚れてまうがな~。



 炭酸にホッピーを注ぎあい、たっぷり飲むも飲んだり、ボトル三本空けて、さらにもつを十二分に堪能してお会計は一人三千円に行かないってんだから、コストパフォーマンスの素晴らしいこと。

 ごちそうさまでした。さて、門限まであと一時間半ありますから、次のお店にいきましょっか♪(中篇へつづく)



 こん平 17:00~23:00 日曜定休(祝日営業)