3月6日(土)2軒目
こん平さんをあとに、新宿線で三駅で移動して、たどり着いたのは森下。
駅から歩きながらのお話も楽しく、たどり着いたのは名店三徳。こちらも掲載店でございます。そして、僕は初訪問の40店舗目。これでやっと半分か、全部回りきるのはいつの日になるやら…掲載のほぼ全てを御存じの浜田さんや編集Sさんの博識ぶりと行動力には頭が下がります。
お店の前まで行きますと、小柄なご主人がなんと店先で待っていらっしゃり、予約していただいたかぶきさんに「待っていましたよ、心配してました」と声をかけてくれます。何とも温かいお出迎えですね。
お店の中に入ると、右手に厨房とカウンター、左側にテーブル席、そして奥一面に四人掛けが四卓分の広い座敷が広がっているという構成。今日はそのうちの二卓を確保いただいていますが、「座りきれるかしら」と心配してくれるおかみさんや店員のお兄さんの笑顔がすばらしい。家庭的な雰囲気に一目で惚れ込んでしまいました。座敷の右半分に席を占めて、さあ二次会のスタートです。
こちらは酎ハイの種類が豊富なんですね。その中から、天羽の素入りの下町ハイボールをお願いする人は?……はい、全員ですね、9個お願いしま~す。さらに当てはこちらの二大巨頭、にこ玉と純レバをお願いします。黒板のメニューも美味しそうですねぇ。
ここで浜田さんから驚きの呉ご転勤の発表が…あちらでもがんばってくださいね。僕らもがんばりましょう、第二弾(仮)さかなマニアの話が出たところで、当然魚のうまい酒場話になりますわなぁ、このメンツじゃ。
皆それぞれお気に入りの魚酒場を持っており、その情報交換だけでも酒が進みますばい。お店によって個性のあるマグロをコラムで取り上げたらどうかとか、いっそマグロマニアでもいいんじゃないかてな話も出たりして。趣味を同じくする人の集まりは楽しいし、勉強になりますね。
さて、そうこうしておりますと、出てまいりましたおつまみ第一弾、にこ玉ちゃん。
柳川鍋になみなみとしたみそ仕立ての煮込みに、玉子が落としありますね。半熟玉子に箸を入れて、とろーりあふれだす黄色いヤツ。なんて食欲をそそるビジュアルでしょう。純レバもそうですが、にこ玉も丼にしたいですねぇ。
かぶきさんから、亀戸伊勢元の御年90歳を越えるご店主が仰っていた「何が嬉しいって、卵が普通に食べられることだね」なんてお話が披露されます。噛みしめたい言葉ですよね、今だって十分幸せなんです。
早速いただけば、とろりとした黄身の風味に負けない煮込みの味わい。ともすると、僕は卵添えってあまり好みませんで、理由は味がぼけるから。ところがこちらは煮込みの味わいが負けておらず、卵が加わることで更に味わいが増す一品、こういう卵の組み合わせはいいですねぇ。
ちなみにかぶきスペシャルは、ここにたっぷりの七味を振って、黄色と赤の色対照だけでなくピリッとした辛味も加わりますと、う~、ますますごはんやないか(笑)。
とりあえずの二品はお願いしたものの、まだ足りませんねぇ。黒字にカラフルなペンで、たとえば鳥からあげなら「激安物件」、ニラレバ炒めなら「三徳自信作」といったように一言が添えられている楽しいメニューの中から、やはりもつでしょう、ガツねぎと鯨竜田揚をお願いしましょうね。
次に出てくるあては、こちらの代名詞とも言える純レバ。江東区、台東区あたりでしか見かけないメニューですが、レバを甘辛く炒りつけてたっぷりのネギを添えたものとお考えください。それこそ昔DANCHUで記事を読んで、千束通りまで自転車こいで出かけたっけなあ、菜苑。亀戸のお店はアド街でも取り上げられていましたっけね。そんなこんなで隅田川沿いのエリアでは、割に有名なこのメニュー。でもお店によって味付けの違いがあるそうで、かぶきさん曰く「ここのがいちばん持ち帰りたい純レバ」だそうです。
ではご対面。レバの照りにネギの青さが食欲をそそるビジュアルですねぇ。順にいただきますと、甘味だけが際立つのではなく醤油の濃味も加わって、こりゃ完全にごはんだわ…ええ、皆さんあたしの方見て言わずもがなですよ、ごはんください(笑)。
この濃い味がごはんに合わないわけはないですが、もちろんお酒も進ませるわけでありまして、兵六でいう酒盗に通じる気がするなあ。ジャリッとするほどの塩気が、ガンガン無双を進ませるんだ。一番安いアテなのに一番飲ませるってのがいいんです。
ちなみにあたし的にはたっぷりと下に残った汁、タレ(?)だけあればごはんは十分ですので、どうぞ具の方は皆さんで…。あ、Sさんもごはんを狙ってる(笑)。
続けて参りました竜田揚げ。鯨を頼むと出てこざるを得ないのは給食トーク。ところが、あたしは給食でくじらをいただいたことがないのよね。ひとつ違いのm蔵さんは経験ありとのことで「なんや祝くんは鯨食ったことがないっちゅうがか?土佐では鯨がよう取れたき」…あんた、埼玉だろ(苦笑)。
これが竜田揚げの概念を覆すような逸品でして、竜田揚げというと薄い身をカリカリに揚げたものだという観念があったんですが、見事に裏切られました。肉厚の鯨の身はあくまでも柔らかく、また噛むほどに味わい深く…これで550円でいいんでしょうか。
鯨の味わいに感動しながらも、酎ハイはどんどん進むわけですがあたくしひとつ気づいたことがあります。二次会ではお隣に座らせていただいたんですが、浜田さんの飲み方がとても勉強になりました。同じく楽しく飲んでらっしゃるんですが、僕がグラスを煽るように飲むのに対し、浜田さんは味わうように飲まれていて、一回に減る量が違うのです。これが「ひとり飲み」に書かれていた、大人の酔い方の実践なんですねぇ。僕もこんな飲み方をすれば、潰れずにお家に帰れるのかしら…勉強します、失敗を繰り返しながら>誰とはなく。
気づいたもののそんなにすぐには改まるはずもなく(^^;)、グラスをあおり続けていい気もちです。つい長居をしたくて、げそ焼きにポテトサラダを追加してしまいました。
ポテトサラダは、ディッシャーですくわれた丸い三つの小山がかわいらしく盛られています。なんともクリーミィでのど越しなめらかなタイプ。このおしゃれな感じは、さすがPOTATOサラダ(メニュー表記まま)。
そんなこんなで楽しい時間は行き過ぎるのも早く、気づけばSさんの門限を過ぎてるじゃないですか~。ではでは、お時間合わせてお会計をお願いしましょうかね。
それにしても、店員さんの笑顔と丁寧な態度がすばらしい。行きがけに話題に出たUさんにはない感じ。繰り返して言いますが、なんとも温かい雰囲気に包まれたいいお店です。この雰囲気だけで美味しいお酒が飲めますよ。かぶさんが仰るように定食屋さんですから、昼酒もできますし、〆のごはんも食べられるし、あたし好みのお店だねぇ。なんとも嬉しいお店に出会えた夜でした。
もちろん(?)まだ帰りませんよ、後編へつづく…
三徳 17:00~24:00(祭日は22:00まで) 第1・3・5日曜定休
平日ランチ営業 11:30~13:00