登山の始め方。登山を始めたいが何からすればいいかわからない方へこの記事を書きました。私実は始めた頃に結構失敗してるので、これをあまり経験して欲しくないので書きました。
登山の始めたい、服装と装備等
登山の種類
登山は色々な種類があります。
一般登山
登山道で山頂を目指すスタイルで通常はこの一般登山が多いと思います。登山初心者が初めるなら日帰り登山からですね。まずは3シーズン(春・夏・秋)から始めます。冬は専用の登山用品やレイヤー(服装)等が必要になり、登山も雪山だと寒くて過酷です。後は小屋泊やテント泊もあります。
トレッキング
基本山頂を目的としない登山です。自分の好きな登山道を歩きます。主に縦走等で長距離を楽しみます。簡単な低山登山等をハイキングとも言います。
バリエーション登山
上級者向けで登山道じゃない道(若しくはマイナーな登山道)を行くスタイルです。かなりハードです。
沢登り
その名の通り川付近を登って行きます。濡れやすく滑りやすいので専用の登山用品が必要。
アルパインクライミング(類似フリークライミング・ボルダリング)
ザイル(ロープ)やカラビナ・ハーネスなど専門の登山用品等で登って行くスタイル。ロープワーク等知識が必要になってきます。
アイスクライミング
氷の壁をピッケルやザイルやカラビナ・ハーネスなどを使用して登っていきます。
トレイルランニング
山で速さを競います。トレランと略す事が多いです。登山用品は一般登山の物と併用ができますが軽量が重視されますので専用で作られてる物が多い。
登山を始めたい方へ
登山初心者さんが安全に登る為に
あ、そうそう、初心者さんが登山を開始する前に考えて頂きたいのは初めは登山経験者の方と一緒に行った方が良いと思います。その登山経験者さんも初心者さんに合わせれる人でね。まあたまに先に行って合わさない人もいるのでw
周りにそういった人がいない場合は、モンベルさんや登山用品店等で登山の講習等やってるので、そういった講習を受けるのも良いと思います。安全の為に言うときますね。
ここからは初心者でも出来る基本的な【一般登山】について説明します。
登山の始め方、始めたい服装と装備
登山の用意
登山の服装について
レイヤー(登山服装)ですがこれは用途によって変わってきます。登山初心者でしたらまず3シーズン(春・夏・秋・春秋は暖かい時期で)でやさしい低山を登山して行きます。冬は格段にレベルが上がり、登山用品も違うので慣れてからがおすすめです。※夏も低山等は暑い場所があり、脱水症等結構危ないので注意。低山は場所によっては難易度が高いので事前に調査。
レイヤーですが、インナー・ミドルレイヤー・アウターで、そしてズボンが必要になってきます。レイヤーも手っ取り早いのが登山用品店で相談する事です。用途によって変わってきます。
私が簡単に言うと綿はダメです。汗かくとめちゃ重たくなります。汗を含むので低体温症等になりやすくなります。インナー等は基本ポリエステルが多いと思います。後は冬などで暖かいものだとメリノウールとかもあります。ポリとメリノが混ざってるやつもありますよ。経験でポカしてしまってズボンなんかどれでも良いやろと思って舐めてたのですが、ストレッチが効かないズボンだと、汗かくと膝上あたりが汗でつまってしまって足を上げるのにあほほど体力消耗してしまうので、基本ストレッチの効いた登山用のズボンが良いです。こけた時、何かにすってしまった時にケガの防止や虫対策の為に長ズボンが基本良いと思います。慣れて来てから半ズボンが良いと思いますよ。
レイヤーは半袖長袖どちらも用意してた方が良いかな。アウターは難しく、レインウェアでも代用が利いたり、撥水能力はあるが透湿性が下がったりするので自身に合った物を購入して下さい。後帽子やサングラス、手袋等も要ります。紫外線はかなり危険です。
登山用品について
登山用品の”三種の神器”があります。ただこれ誤解しないでほしいのはこの3つだけでの登山は危険です。その他にも必要になります。
1.登山靴
これ一番大事です。通常の靴よりも滑らないです。名の通った登山メーカーを購入して下さい。アマゾンで安い登山靴買った事がありダメでした。めちゃ滑る。買う買わないは別で必ず登山用品店でフィッティング(実際に登山靴を履いて合うかどうか確認)して下さい。また時期や山のコンディション等によって登山靴が違ってくるので注意。
有名メーカー モンベル、キャラバン(日本2メーカー)、スカルパ、スポルティバ、マムート、コロンビア、ザ・ノースフェイス、メレル他
ソールの材質は”ビブラムソール”が有名。モンベルでは制限はありますが”トレールグリッパー”等がある。
おすすめ登山靴
2.ザック(バックパック・リュックサック)
一般的にリュックサックと言いますが、登山ではザックやバックパックと言うことが多いです。ザックも大事で安いやつ買って失敗してます。私の経験上、5キロ以上ぐらい大きなバックパックは有名な登山メーカーのやつを購入しましょう。軽く感じます。フレームが入ってるものと入ってないものがあり、大体5キロ以上ではフレーム入りを考慮した方が良いかもしれません。超軽量なザックはフレーム無しが多いので好みです。私はフレーム無しで改造してます。人によって感じ方が変わるのでこれも登山用品店でフィッティングしてみて下さい。
まず初心者でしたら日帰り登山と思いますので、10L~20L程が良いかもですが、その人の持ち物によって変わってきますのでとりあえず登山用品店で相談してみて下さい。テント泊になると40L~ぐらいだと思いますが、UL(ウルトラライト・超軽量)を極める人とかは30L程でテント泊いける人もいます。なので自身にあったバックパックを購入して下さい。ちなみに”大は小をかねる”の知識はやめといた方が良いです。下に重心がいくと重たく感じます。あとショルダーハーネスも安いやつだと肩に食い込んだりします(経験済みw)のでしっかり見て下さいね。
有名メーカー モンベル・サロモン・カリマー・山と道・ザ・ノースフェイス・マウンテンハードウェア・グラナイトギア・グレゴリー・オスプレー・ミレー・ドイター・ミステリーランチ・コロンビア他
登山初心者必見!ザック/バックパック/リュックサックの使い方・知識
3.レインウェア
基本的には上下別れた物を使用。初めての方はなぜレインウェア?って思うかもしれませんが、実は登山では気候、環境等によってめちゃくちゃ気温や湿気、天気等が変わるんです。急に雨になったりざらで、あげく寒くなったりもしますので、その時に役立ちます。尾根(おね、稜線)に出た時はめちゃ寒かったりします。またこれも私失敗しましたがw道迷いで遭難した時等は夜は冷えるのでそういった時レインウェアを思い出して下さい。かなり寒さ対策になります。
出来れば登山を考慮した登山メーカーの物が良いですが、普通の軽いレインウェアでも使用出来ると思います。
詳しくはこちらの記事を見て頂ければと思います。
登山初心者ギア三種の神器|山登り初心者の登山靴・ザック・レインウェア
但し”登山の三種の神器”はあくまで必要最小限です。初心者レベルの山は確かに”何もなければ”技術等要らないのですが、通常の登山道から外れてしまったりミスったり、悪天候等になると危険がいっぱいです。そして初心者コースでも崖もざらにあります。なのでまだまだ用意が必要になってきます。
4.GPSアプリ
スマホのGPSアプリで登山道の現在地がわかります。これでだいぶ道迷いが軽減されたと思います。めんどくさいかもしれませんが必ずインストールして、使い方をマスターしておきましょう。私はヤマップを使ってます。他ヤマレコ・ジオグラフィカ等々。制限はありますが無料で出来ます。有料版は多機能。後、軽いやつでモバイルバッテリーは必ず持参して下さい。
ヤマップ使い方 道迷い遭難防止に登山初心者必見!ヤマップGPSの使い方
これ気を付けないといけないのはGPSアプリに頼り過ぎて、景色を覚えにくくなります。なのでピストン(往復)で帰る時は意識的に景色を記憶して下さい。特に分岐。また場所によってズレがあります。経験上(八経ヶ岳のオレンジのカーブミラー場所でズレていてそれで遭難)10m程ある場合もあります。思い込み注意。
5.ヘッデン(ヘッドランプ)
これは必要で、1回でも道を間違えるとかなり時間がかかったりします。登山道では勝手に獣道とかも出来てたり、私の経験上おそらくですが雨などで水が通る場所がさも登山道みたいな感じになってたりします。もちろんそんなところは道標(みちしるべ)等ないので道を間違えやすいのです。あと思ってたより急登だと時間がかかったりします。
初めは雪山は行かないと思いますが雪山で深いと足元を捉えられてびっくりするくらい時間がかかります。
ちょこちょこ間違えてしまうと日が暮れてしまって夜になり景色が見えなくなるんです。また周りの高い山で太陽を遮り、場所によってはすぐに暗くなる箇所もあります。そういった時にヘッドランプが必要になってきます。登山用語ではヘッデン。山の夜は音以外”無”ですよ。全く見えません(私は遭難のプロなんで経験済)。もちろん道に迷って経験してますw都会の夜と全く違うのでお気を付け下さい。
6.エマージェンシーセット(ファーストエイドキッド)
ケガした時等に使う応急処置用のセット。私は消毒液が染みたシート・布テープ・包帯・綿棒・バンドエイド・不織布・エマージェンシーシート・浄水器、場合によってツエルト(日本では簡易テント・本当はドイツ語でテントと言う意味)等が入ってます。
浄水器は遭難した時、本当に助かりました。後は寒い時や高山はカイロ、夏はムヒ等も良いと思います。
エマージェンシーセット登山ギアのUL化中身紹介|緊急時、遭難時、滑落事故等に初心者必見!
7.方位磁石(出来れば紙地図も)
GPSを見て方角が合ってるかの確認に使います。それだけではなく重要なのはGPSアプリに不具合が発生してしまうと何も出来なくなってしまうので、現に私が遭難してる時はGPSアプリが切れた後、景色も覚えてなかったのでよく遭難してます。そういった時に役立つのは方位磁石です。
ある程度の現状把握が出来ます。もちろん紙地図も用意して頂いた方が良いです。ただここどこ?ってなった時に紙地図は意味がない場合(登山前に地図は調べて頭である程度覚えてる関係上)もあり、方位磁石の方が土地勘が無くてもなんとなく多少位置が把握出来ますのでおすすめです。
【登山初心者見!】無料登山地図で道迷いにならない|遭難事故防止
8.チャック付きポリ袋
これは獣対策です。猪や熊対策等で食べ物の匂いを軽減させるためです。
特にソロ登山は危険なので注意。ザック内の食べ物の匂いは絶対しないようにお願いします。間食や昼食も出来るだけ早めに食べて、食べ物の匂いがしないようにザックに収納して努力します(まあ明らかに獣がいない山は別ですが)。これ結構大事で、匂いを発すると熊は犬の7~8倍の臭覚をもってるので匂いをかぎ分けて来て危ないんですが、熊が人が食べ物を持ってると認識されると他の人も危なくなります。獣で何かしらトラブルがあった場合は、そこの管理者や警察などに報告した方が良いです。なので出来るだけ食べ物の匂いはしないようにします。100均の筆記用具コーナーにありました。
9.ハッカ油(獣・虫対策)
獣及び虫対策です。自身の皮膚は汗等で流れてしまうので服などに付けた方が効果があると思います。
登山靴にも付けるとヒル対策にもなります。また熊は犬の7~8倍の嗅覚を持ってるので、付けておくとある程度の獣除け対策にもなると思います。もちろん熊には熊スプレーが一番良いと思いますが、いかんせん高く、期限もあります。お金持ってる方はそちらをおすすめ。後航空機は熊スプレーは禁止になってます。ハッカ油ですがいつも使用してますが虫によって効きにくい虫もいます、たぶんアブかな。あまり効かなかったと思います。
10.トレッキングポール(ストック)
これは用途や要らない人もいると思います。私は日帰りではあまり持っていきませんが、テント泊には必ず持っていきます。
11.熊鈴やホイッスル等
出来れば持って行った方が良いかもしれませんが、手を叩いたり、話したり、叫んだりして代用は利きます。
これも登山の9種の神器動画作ってますので見て頂ければと思います。
現代登山9種の神器(登山用品)で初心者必見!遭難及び動物の熊/ヒグマ対策等
その他
後は昼食や行動食(間食など)持っていきます。行動食は結構重要で登山の途中に栄養補給は大事です。登山用品店で登山用の行動食もあるので一度見て下さい。またおやつ(間食)などの行動食は遭難時に役立ちます。主に糖分が一番早くエネルギーになります。チョコレート類は溶けますね。羊羹は良いですね。ナトリウム、塩系とかも忘れずに。
タオル・ティッシュ・飲料水(水筒等)。UVケア・サングラス・手袋等も忘れずに。小屋泊、山は結構紫外線が強く体力消耗します。テント泊ならテント、シート類、料理器具類、着替えは必須ですね。雪山登山でしたら靴下等も重要で濡れたら危ない(もちろん遭難のプロなんで凍傷経験有り!)ので替えは必須。泊まりはその他にも色々いります。
日帰り登山のパッキング例です。
登山の始め方、服装と装備
登山のルール
登山のルールをまとめてみました。
・登山届けを出す(一応努力義務、場所によっては必須)
・動物に餌を与えない
・ゴミは必ず持ち帰る。特に生ごみ・食べ物を置いて行くと生態系や自然に悪影響及
び自身や他の人が熊や猪等に襲われる可能性出てきます。残り汁も絶対捨てない。
・生き物や自然のトラブルがあった場合報告する
・挨拶する。※記憶に残る事があり遭難時に役立つ
・登り優先
・すれ違う時は注意して動かない方は出来るだけ崖を避ける
・落石がある場合は「ラーク!」と叫んで、下の登山者に知らせる
・山火事に注意。食事等の火事を禁止している山もある。但し緊急時は別
・テント泊を禁止してる山もある。但し緊急時は別
・登山道から外れない。道を間違えたら基本引き返す
・道が全くわからなくなったら基本登る(例外有り)。下ると人と出会う確率が低くなり、崖や谷
になり体力を消耗。ケガや滑落、崖や谷に挟まれて動けなくなる、また違う場所に
下山して余計わからなくなる場合がある
・沢(川付近)で基本下りない。滝等、直登・急登になったりする事が多い
・日帰り登山やその日の行動時間は基本15時までの行動として登山の計画を立てる。
※但し弾丸登山等で夜とかの行動もあるのでそれは別
・複数人の場合は安全だが、人数制限した方が良い
・複数人に行く時は1列で登山
・航空機にガス缶・熊スプレー等は持ち込み出来ない。
・北海道では羆等の影響で基本ザック等をデポ(置いたままに)しない
・場所によって木で作った登山道等は基本トレッキングポール(ストック)の先の
鉄部分で突っつかない。使用しないか使用する時はゴムカバーを付ける。
登山の準備
まずは3シーズン(春・秋、夏は暑いのでおすすめしない)の初心者用の低山から登山を始めるのがおすすめです。およそ200m300m程でも良いと思います。低すぎと思うかもしれませんが結構しんどいですよ。山に関しては舐めないで行くことをおすすめします。初心者コースって初心者でも行けるんですが大丈夫と言う定義が難しくて、簡単に言うと初心者コースで緩い斜面で普通に歩いていて、いくら経験値が高い登山者でも、こけたりして片足怪我して歩けなくなったらそこで終了ですからね。又はミスって崖落ちたら大変な事になります。
後は夏の低山に関してはかなり暑くて注意が必要です。逆に高山なら尾根(稜線)に出ると涼しいのですが、低山だと山によってですがまず風が吹かなかったりしてかなり暑いです。慣れてないと熱射病になるのでお気を付け下さい。こまめに水を補給します。夏は登山初心者の方はネット等でよく調べて、急登が無い短い距離のやさしい登山をおすすめします。
自前に地図や登山道を必ず見ておきます。現在の情報も見ておきます。自前に登山計画等を立てます。ヤマップでも登山計画立てれます。マスターするとさらに道迷い軽減になりますのでおすすめです。登山届けも地域によってついでに出せます。
ネットで初心者等の登山コース等を調べる。但し「初心者でもぜんぜん行けますよ」等を鵜呑みにしない事。その人の感覚だったり、たまに登山者の”自慢”等が入ってますので注意。同じ登山道の記事で違う人が書いた記事も見る事です。
後は事前に水場・トイレの確認も必ずして下さい。特に水場は川なども調べて置いて下さい。遭難時に水場確保と位置確認で役立ちます。意外と登山コース自体が封鎖してたりもしますので注意。
時間が特に重要で道に数回迷っても大丈夫なような余裕のある時間を確保します。または急いで登るとかなり疲れますので余裕をもった時間確保をおすすめします。
あとねこれも結構あると思いますよ。登山日に天候が荒れてしまった時、その日に保険かけて休暇も取ってしまったので強行で登山はやめといた方が良いです。
登山は登りよりも下りが危険です。登りでこけた場合は前にこけるのが多いのですが、下りでこけた場合、後ろにこけるので、そのまま滑って滑落が結構あります。なので登りももちろんですが下りは十分お気を付け下さい。後、高山で寝不足や排泄を我慢したりすると高山病になりやすいので注意が必要です。登山の前からコンディションを整えて下さい。
後、初心者さんが疲れてると視線がどうしても下気味になりがちです(てか疲れるので私今もだけどw)。ちょこちょこと前を確認しましょう。前を見てないと分岐を通り越し、いつの間にか道迷いが結構あります。特に私の場合、登山ルートでピストン(往復)でしたら出来るだけ顔を上げて意識的に確認及び景色を覚えます。登山者の皆さんがあまり行かない登山ルートは分岐などで道標が無い場合が結構あるので注意。
時期的に暑い・寒い時期は注意が必要です。また尾根(稜線)等も寒いので注意が必要。暑いとバテて遅くなったり、寒くなると体が動かなくなって遅くなったり、雪山では足を取れて体力的にかなり遅くなります。考慮して登山計画を立てて下さい。
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でもね、登山は良いですよ^^
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