お立ち寄りいただきありがとうございます。
前回の「実説 佐倉宗吾伝」に続き、今回は
その御霊が祀られている『宗吾霊堂』です。
駅を出るとすぐ上り坂の参道になります。
参道は印旛沼の甚平公園まで続く「義民ロー
ド」の一部として整備されています。
途中にこんなモニュメントがありました。
ねずみかと思いましたが、リスだそうです。
1kmほど歩くと到着です。
『宗吾霊堂』の正式な寺名は『別格大本山鳴
鐘山東勝寺宗吾霊堂』といいます。
開基は古く、桓武天皇の時代に坂上田村麻呂
が、房総を平定したときに戦没者供養のため
に建立したと伝えられています。
《宗吾父子のお墓》
宗吾(木内惣五郎)は承応2年(1653)8月
3日、直訴の罪により磔刑、4人の子供は打
首刑に処されました。
領民の願いにより刑場のこの地に父子は合葬
されています。
宗吾というのは、佐倉藩がその失政を悔いて
後に木内惣五郎の名誉を回復し、宗吾道閑居
士の法号を追諡(ついし)したことにより、
広く呼ばれるようになった名前です。
《大山門》
高層屋根入母屋造り本瓦棒形銅板葺き
楼上には聖観音菩薩が安置されています。
安置仏の金剛仏阿吽両尊像です。
《本堂》
当初お墓の傍に庵を結び供養をしていました。、
その後、明治維新を迎えて宗吾霊堂本堂を建
立しましたが、明治43年類焼により焼失。
現在の本堂は大正10年に再建したものです。
《薬師堂》
屋根は入母屋造り銅版葺き、正面中央には千
鳥破風を付けたお堂で、薬師瑠璃光如来を安
置しています。
《奥之院》
信徒・檀家の菩提を弔うためのお堂。
《 宗吾霊宝殿》
宗吾の遺品や関係文書、什器、寺宝などを展
している。
震災の影響で現在閉館中でした。
《鐘楼堂》
《宗吾御一代記館》
宗吾の生涯を等身大人形66体13場面に再
現して解説しています。
(第11景 宗吾の赤心)
上野東叡山寛永寺の三の橋にて参拝の四代将
軍家綱に願書を差し出す宗吾。後見役保科正
之の指示で願書はお取りあげとなりました。
※特別に撮影の許可をいただきました。
※説明内容は、お寺の資料、現地案内板に
よっています。
■東勝寺(宗吾霊堂)
所在地:千葉県成田市宗吾1-558
最寄り駅:京成本線宗吾参道駅(酒々井町)
電話:0476-27-3131
ご覧いたただきありがとうございました。