昨夜(5/3)、地下鉄の車内でスマホが鳴った。
ボクのスマホは、連絡を受けるのがもっぱらで、普段はほとんど使わないので、カバンに入れている。
本を読んでいて、取り出すのが遅れた。
隣に座っていた中年婦人が、それを咎めるように睨み、露骨に嫌な顔をされた。
そこまでするかと、正直、不快になったが、こちらの不注意なので「失礼しました」と詫びた。
歌舞伎の日であったが、カミさんは、遠縁の者の得度式で菩提寺へ行ったので、一人で出かけた。
團菊祭と尾上辰之助の襲名披露の初日とあってか、珍しく、ほぼ満席だった。
スマホが鳴ってしまったのはその帰りの車中。
厳しい視線と、仕草の露骨さを感じながら、「無名人語録」を一つ思い出していた。
曰く
・禁煙とか、嫌煙とかにうるさいのは元愛煙家に多いんだよね。
さて
この前日(5/2)。
井上尚弥と中谷の日本人同士のタイトルマッチがあるので、せめて、その空気だけでも味わいたいと散歩を兼ねて東京ドームへ。
井上のファイトマネーは、30億円、中谷のそれは7億円とも言われる。
ボクシングの日本人選手が、こんな高額のファイトマネーをもらえる時代になったことは喜ばしい。
とは言っても、
こんな選手は、日本では例外中の例外。
これほどの大金を手にするのは井上尚弥が初めてだろう。
現在でも、日本には、世界チャンピオンが5~6名はいると思います。
しかし、
大手企業とスポンサー契約を結び、広告などに採用されているのは、井上尚弥くらいではないでしょうか。
彼らの過酷な練習と節制、それに、選手寿命の短さを考えれば、他のプロスポーツ選手に比べ、まだまだ、大きなハンデがある。
スポーツでは。ボクシングとラグビーを好む。
だが
カミさんは、スポーツ観戦が好きだが、このボクシングだけは、どうも好きになれないようだ。
中学、高校時代から後楽園ホールにボクシングをよく見に行った。
昔は、会場にその筋の人間が多く、また、観客にも怖そうなガラの悪い連中が多かった。
そんな様子は、ずいぶんと変わったが、それでも、怖そうな人(見掛けが)の多いことには変わりはない。
血を見るのが嫌なのか、ボクシングに女性観客の少ないのは確かだが、それでも結構な数の女性がいる。
これで、昔から思うのは、ボクシング観戦の女性は、クールで格好の良い美人系が多いこと。
こればっかりは、アイドル系ライブの推し活女性たちと見事なくらい大きな対極をなすというのが、個人的な印象です。
リングサイドは30万円を超えるというし、ドーム5万席のチケットは完売。
仮に、当日チケットが残っていたとしても、ボクの財布ではきつい。
因みに、井上尚弥の試合は一度だけ見た。
3年ほど前の、有明アリーナでのフルトン戦。
ボクのボクシング好きを知るので、冥途のみやげにもと思ったのか、息子がチケットをプレゼントしてくれ、二人して大興奮して楽しんだ。
リングサイドは、抽選で外れ、その後方の方だったが、それでも、11万円の席だった。
さてさて
東京ドームでボクシングの凄い熱気を感じながら、昔と変わらぬ風景を二つ感じながら、帰路に就いた。
ひとつは、昔から比べれば、雲泥の差だが、それでも、厳つく怖そうな若者が多かったこと。
ひとつは、昔と変わらず、ボクシングにやってくる女性にはクールな美形が多いこと。
帰りがけに、本を読むための、いつもの安いカフェに寄った。
喫煙ルームで、いかにも年老い、腰が曲がり、疲れ切った様子の老人と会った。
二人だけだったので、二言三言、挨拶言葉を交わしてから、聞いてみた。
失礼ですが、お幾つになられます?
なんと、ボクより5歳も若かった。
この見込み違いの返答に、咄嗟に言葉が出ず、心にもない上手を言った。
お若いですね。
その時、自分の歳を言えなかった。
それは、5歳も年上なのに自分の方が若いのではないかと思ったからだ。
だが、すぐに思い返して、愕然とした。
人が見たらどうだろう?
自分で自分はなかなか分からない。
この方よりもずっと老けている。
そう見る人も多いに違いない。
せめて、気持ちだけでも若く。
そんな思いを強くした。
今日も「無名人語録」で終わります。
・老人は誰かて、自分が老人なんて思うてまへんよ
・弱ったなァ、
どうやって、オレがトシィとりゃいいのか分からねえェんだよ。
それでいて、
どんどん、トシィとっちゃうんだから。























