SK11 & E-Value

藤原産業(株)

 

1897年(明治30年)に剃刃メーカーとして創業。

ハンドツール業界では一番歴史のある会社かも知れません。

そして、1951年(昭和26年)に卸売専業となっています。

2つのブランドを独自展開していて、スタンダードブランドとしてSK11、ホームセンター向けなどのベーシック(廉価)ブランドがE-Value。

あまり商品紹介は書き込まずに淡々と写真で解説します。

項目3.の"Infarモデルとの関係"だけ文字多めに書いています。

 

1.SK11

 ① スタンダード 旧型 

 

 ② スタンダード現行 品番SMS 

 

 ③ スタンダード現行 ガンメタリック 6本セット 品番  

 

 

 ④ クイックコンビ旧型 

 

 ⑤ クイックコンビ現行 

 

 ⑥ ショート 品番SMS-S 

 

 

 ⑦ 凸パネル 品番EB 

 

 ⑧ ミニコンビレンチセット 品番SMS-05MSET 

 

 

 

2.E-Value

 ① 凹とんがりパネル-1 品番EMS-06S 

6本セットで、Made in India。

 

 ② 凹とんがりパネル-2 

打刻の向きが凹-1とは異なります。

 

↓凹とんがりパネル比較

スパナ部と胴長部のエラに差があり、凹-1の方が大きく、別モデルであることが分かります。

 

 ③ 凸パネル 

 

↓凸パネル、SK11モデルとの比較

SK11とE-Valueの凸パネルは、打刻以外は全くの同一モデルです。

 

 ④ ショート-1 

表も裏も打刻刻印。

SK11と同一サイズを持っていませんので、直接の比較は出来ませんが、恐らくSK11と同一モデルと思います。

 

 ⑤ ショートー2 品番EMS-06SS 

表面はレーザー印刷になっています。

スパナの切り口奥が通常の丸形では無く、ボルト頭部の形になっています。

マックツールに似ています。

インド製です。

 

↓ショート比較

同じ14mm同士の比較ですが、ショートー2の方が長く、別モデルであることが分ります。

 

↓ショートー2の6本セット。

 

 ⑥ ミニスリムレンチセット 

 

プレス打ち抜きによる薄型のコンビレンチ。

メガネ部は全て6PTです。

 

 ⑦ ミニスパナセット 

 

⑥のミニスリムセットはプレス打ち抜きですが、こちらはちゃんとした鍛造品です。

また、5mm以外のメガネ部はちゃんと12PTになっています。

会社Webサイトでは販売終了になっています。

 

3.Infarモデルとの関係

今のハンドツール業界は台湾を中心に回っていると思っています。

基本的な品質、細密な仕上げ、豊富なパテント、そして販売力、どれを取っても世界一だと理解しています。

その台湾の中で、2大製造メーカーと言えば、KaboとInfarです。

この2つのメーカーは、OEM供給をビジネスの中心に置いているので、自身のブランドである"KABO"と"INFAR"のモデルはほとんど世に出ていません。

自ら販売していた時期もあったようですが、恐らくビジネスとしては小売りよりもOEM供給の方が利益が出ると判断したのでしょう。

一つの例としてアメリカではOEM供給先と自身のブランドでは販売しないという供給契約を結んでいるとの話もあります。

私は特にInfarが気になって仕方がありません。

コンビレンチだけで230種が載っているカタログを見ているだけで、うっとりしてしまいます。

でも、前述の通り、残念ながらInfar自身のブランド"INFAR"のモデルはほとんど手に入れることが出来ません。

私が所有している"INFAR"は、2種類だけです。

アメリカにはInfarがOEM供給しているミラーモデルが沢山ありますので、それを手に入れて満足することにしていました。

さらに、Infarの日本向けはどうなっているのだろうと思いながら、国内コレクションを進めてきました。

前置きが長くなりましたが、Infarは世界最高峰の品質と共に魅力的な商品を送り出していることを前置きとして、以下に写真が示す事実だけを書きます。

 

Infarモデルとの直接比較です。

スタンダードモデルならびにラチェットモデル共に全く同一です。

InfarはPRタイプというモデルになります。

なお、Infarはガンメタリックですが、前述SK11③のガンメタリックと全く同じ色になっています。

 

この8本は、刻印を除けば全て同一です。

上から3本はアメリカのブランドで、Klein Tools、Tekton、Capri。

4本目は、このブログの主人公であるSK11。

残りの4本は日本のブランドです。

12mmのInfarモデルを持っていないので、一緒にInfarを並べられないのが大変残念ですが、15mmの同一性を見れば、この8本全てがInfarと同一であることが分かります。

 

 

↑ガンメタリックのInfarは、SK11の藤原産業が輸入販売していました。

↓同じガンメタのスパナもあります。

 

同じくInfarとの直接比較ですが、EB-SK11凸パネルはInfar Aタイプと同一です。

 

Infarモデルはありませんが、国内ブランドの同一モデルです。

カタログよりInfarのStubbyタイプと同一であることが分かります。

 

Infarの紹介ページはこちら

 

4.各種情報

藤原産業Webサイト

※残念ながら全体のカタログは掲載されていません。

リンクが切れている様です。

クイックコンビ紹介ブログ(やらたに詳しい)

ブランド名SK11の由来

 

5.カタログ

 

 

 

 

 

この回、終わり