スリーピークス技研/3.peaks-2
カタログ編(ALUTOOLも)
スリーピークス-1『解説編』に引き続き『カタログ編』です。
アメリカのInternational Tool Catalog Libraryに掲載している10部を本ページからも閲覧できるのと同時にカタログのダウンロードも可能です。
また、新潟県作業工具協同組合が主催したブランドALUTOOLにスリーピークスもニッパで参加していますので、後半に掲載します。
3.カタログ
アメリカの工具カタログサイト(International Tool Catalog Library/ITCL)でスリーピークスの歴代カタログ(全10部)が公開されています。
また、同じカタログを筆者の個人サーバーに保存してありますので、PDFファイルの全ページ版をダウンロードすることも可能です。
最新の2023年版も含めて全11部を以下に掲載しています。
なお、発行されているカタログは全21冊ですが、その内の10冊は基本4種の部分が同一のため全ページ掲載はしていません。
但し、周辺製品に関して数ページの差がありますので、その10冊の表紙と差分の計17ページをひとつのファイルにまとめて巻末に【補足】として掲載しています。
★ITCL/スリーピークス全10カタログの一覧ページ ⇒ こちら
1)1970年9月(恐らく最初のカタログ)
・ペンチとラジオペンチが掲載。(強力ニッパと斜めニッパは未だ)
・ペンチはJISマーク付きで、ビニールグリッパ有り無しの2種。
・ラジオペンチは新規追加されたばかりのようで、ビニールグリップ付きの単体写真のみ、品番設定は未掲載。
・スリーピークスが保存している一番古いカタログで、これ以前は海外輸出が多く、カタログは出していなかった模様。
2)1978年11月
・強力ニッパと斜めニッパも登場し、基本4種がラインアップ。
・強力ニッパとラジオペンチはJISマーク付き。
・ロットマークが登場。(T+アルファベット/月)
3)1980年12月(パンフレット集)
・パンフレット7枚。(裏面は全て同じ)
4)1982年4月
・斜めニッパもJIS認証を取得(1980年1月)し、基本4種全てがJISマーク付きに。
5)1983年10月(英語版)
・貴重な英語版。
6)1986年3月
・商品の種類が大幅に増えています。
9)1990年1月(前号と同一)
10)1991年4月
・全ページがカラーに。
・ロットマークが3桁に。(数字/年+アルファベット/月+K)
11)1993年9月
・社名がスリーピークス技研に変わり、新しいロゴ"3.peaks"が登場。
12)1994年8月(前号とほぼ同一、差分2ページを巻末に)

13)1995年7月(前号と同一)
14)1999年2月 Vol.1
・カタログ番号が新しく設定され、本号がVol.1に。
15)2001年8月 Vol.2(前号とほぼ同一、差分3ページを巻末に)

16)2004年8月 Vol.3(前号とほぼ同一、差分4ページを巻末に)

17)2006年9月 Vol.4(前号と同一)
18)2009年4月 Vol.5
・刻印からレーザーマーキングに。
19)2015年5月 Vol.6(前号とほぼ同一、差分4ページを巻末に)

20)2019年8月 Vol.7(前号とほぼ同一、差分3ページを巻末に)
21)現在 Vol.7改(2023年10月版)
【補足】未掲載のカタログ10種(10冊分の表紙と差分17ページ)
4.ALUTOOL
燕三条を拠点とする新潟県作業工具協同組合が主催するブランドALUTOOLにスリーピークスも参加していました。
組合企業10社が共通のデザインコンセプトに基づいてそれぞれ得意とする工具11種をアルミ合金で作成したものです。
スリーピークスはニッパを担当し、工具11種の大半が販売には至らなかった中で、スリーピークスのニッパは実際に販売されていました。
ALUTOOLのデザインが個人的に好きなので、最後に取り上げます。
ALUTOOLのコンセプトは軽量化。
『世界で初めてアルミ合金を工具に使用』と謳っていて、どの工具も約50%の軽量化を実現しているとのこと。
ALUTOOL工具一式として1997年グッドデザイン賞の金賞を受賞しています。
これまでにハンドツール業界で多くの製品がグッドデザイン賞を受賞していますが、最高賞の金賞はALUTOOLだけです。
1999年から2006年までカタログに掲載されていました。
ALUTOOL全体の詳細は、当ブログ内のこちらにて。
↑デザインスケッチ図面…『鍛造技報』1996年3月号より
↓1999年カタログより
5.英語名称
いわゆる"握りもの"工具は英語ではほとんどがPliers/プライヤーに分類されます。
そのため、日本でのペンチ、ニッパ、プライヤーの分類に慣れていると、Pliersになっている英語名称を見ても形状が頭に浮かばないのが正直なところです。
Nippers/ニッパという用語も使いますが、少なくとも日本語でのニッパは"Diagonal Cutting Pliers"(斜めに切るプライヤー)または"Diagonal Cutters"と呼ばれています。
また、ペンチという工具は英語では存在せず、これもPliers/プライヤーに分類され、"Side Cutting Pliers"(側面で切るプライヤー)になります。
俗にLineman's Pliers"とも呼びます。(Lineman:架線作業員)
ちなみに、ペンチ品番の"CP"は"Cutting Pliers"から来ているのだと思います。
ラジオペンチもペンチとは呼ばず、Pliers/プライヤーですので、"Long Nose Pliers"になります。(俗に"Needle Nose Pliers")
ちなみに、ペンチは和製英語で、Pinch(つまむ)から来ているようです。
斜めニッパはJIS規格で"Angle Cutting Nippers"と訳されていますが、誤訳だと思います。
Nippersは元々Cutting工具なので、"Cutting Nippers"(切るための切断工具)とは言わないでしょう。
したがい、斜めニッパは"Angle Cutting Nippers"ではなく、単純に"Angle Nippers"で良かったのだと思います。(Oblique Nippers"という呼び方も考えられますが、 "Angle"の方が日本では理解されやすいでしょう)
ちなみに、斜めニッパは日本独自のモデルですが、アメリカのUTICAに類似例があります。
"Electric Diagonal Nippers"と命名されています。
↓1967年UTICAカタログより
↓英語版カタログ/1983年より
その2『カタログ編』、終わり
その1『解説編』 ⇒ こちら


























