Real Name:Jason Woo
Alias(es):Frank Buehler
Species:Human
Gender:Male
Eye Color:Dark Green 
Origin:Verudo、Western Schrade
Job:Usury
Affiliation:Ancestral League(League of Ancestor)
First appearance:Recollection No.1_18


Biography


かつて王都ヴェルドにて高利貸しを生業としたウー家の末裔。王都のシャドーバンクにして事実上のキングメーカーでもあった。元は商人の家系。父方の祖先は東方からの移民で、ジェイソンは東方系シュレイド人になる。その財源をもとに銀行ではない信用供与、つまり貸金業(ノンバンク、シャドー・バンキング)を生業とする。当時の旧大陸各地ではその名を知らぬ者がいないほど、ウー家の資金が流出しており、同時にその債務者もまた数知れなかった。彼にとっての利息とは金銭や金品、私財、土地だけにはあらず、資産価値は低くても債務者である所有者にとって金銭での代替えが効かないもの(家族または恋人の命(負債者に殺害を要求するケースも)、形見、信仰心(強制的な破戒)、信条(正義心の強い者に窃盗や人殺し、アンモラルなパラフィリアの強要など重犯罪を強制))も含まれていた。本来利息の定義とは、金融機関に金銭を借りていることに対しての対価であり、ジェイソンにとってこの対価とは、返済額に等しい債務者の心理的苦痛も含まれることを意味している(これら尊い存在や信条のない者に対しては、肉体的苦痛により返済の意味を知らしめる。信用供与とは、他人を信用して自己の財産を一時的に利用させることであり、ジェイソンにとって返済能力のない者は単純に裏切り者と見做され、また彼を深く失望させる)。ジェイソン・ウーを知っている者は世界中でもごくわずかしかおらず、基本的に交渉は従者が行う(債権回収及び刑の執行も同様。負債者がジェイソンに「謁見」できるのは、刑罰の執行が行われる時のみであり、つまりそれは「耐え難い拷問を受けた挙げ句の死」を意味している)。

デーモン・ロザリーの死去に伴い東側に亡命していたジーナ・ジラントを召喚(リーヴェルの太陽運動及びクーデター成功後、同国を長らく支配していた君主制の撤廃*と同時期に、かつての暴君デーモン・ロザリーが死去したこともまた興味深い)。かねてよりウー家はデーモン・ロザリーと癒着があり、彼が計画を立てた襲撃事件(仲間であった山賊の拠点を王都のガーディアンに密告、これを襲撃させた)と悪夢の歌劇事件にも関与していたジェイソンもデーモンとは顔見知りであった(ジェイソンの証言によれば襲撃事件の裏手引を頼まれた時、彼の方から屋敷を訪れたきたという)。この時、デーモンはジェイソンに向かって「何かあったら、外街にいる行商人を頼れ」とジーナの存在をほのめかされ、かの狂王がこれほど信頼を寄せる人間とはどんな人物か興味を抱くようになり、彼女の調査を開始する。

*リーヴェルに関する歴史は以下を参照
あたモン世界での古シュレイド王国と東西分裂/「なぜなに★あたモン」のおコ~ナ~


ジーナ・ジラントを東側よりヴェルドの屋敷へと招いたジェイソンは彼女に纏わる仮説を語る。以後、ジーナを良きビジネスパートナー兼アドバイザーとして屋敷へ招くようになり、次第に彼女に惹かれていく。
Recollection No.1_20

デーモン・ロザリーから盟主の座を引き継いだバーニー・ブラント(アーロン・ロザリー)らと対面したことをきっかけに、ジーナ・ジラントを護衛に白雪神殿へ通うようになると、自身と似た境遇を持つバーニーと知己となり、彼の心もまたヒンメルンへと傾いていく。ジーナの提案のもと、彼はヴィンセント・ベックフォード(後述で紹介)を影武者にたてることでウー家の実務は彼に任せ、自身はフランク・ヴューラーと名乗り、幼き頃からの夢であった狩人道を目指す為、白の同盟に参加する。外街の少女との出逢いをきっかけにオーロラ学園の設立を提案した。
Recollection No.1_52

その後、神殿で同居していたメラルーのマスターが死去(ジーナ・ジラントによって殺害)して間もなく、彼はヒンメルンを下り、放浪の旅に出る。以後、消息不明となる。


Personality


一見、その風貌、嗜好などから几帳面、神経質、吝嗇慳貪な悪徳高利貸しに見えるのだが、それはあくまでもウー家当主という体面を保つ為であり、中立の立場に相応しいドライな性格(合理的で情に流されないマキャベリスト)を演じる反面、警戒心が強く、猜疑心に苛まされる繊細な感受性や他者の体面を慮る分析力に長け、内面は心優しい人物であった。その人柄からか、実の父親からはウー家当主には不向きな人格であると見做され、また失望されていたことに対しコンプレックスを抱いていた。アーロン・ロザリーに親近感を覚えたのは、彼もまた同じような境遇にあったからだと思われる。フランク・ヴューラーとして第二の人生を歩むようになってからは、籠から解き放たれた鳥の如く、自分らしく自由奔放に生きる。

趣味は自身の豪邸内にある「狩猟エリア」でハントの真似ごとをすること。子供の頃から屋敷に引き篭もっているせいか、外界に対する好奇心は旺盛で、また狩人のような冒険心に憧憬を抱いており、屋敷内にみられるハンティング・トロフィーや騎士道精神を誇示した装飾などは願望の表れであろう。彼は厭世観を抱くペシミストでもあり、この世界は性悪と凄惨に満ちた無慈悲な弱肉強食という意志の集合体を基に創られているのだから、せめて自愛は怠ってはいけないという人生観を抱いているようにもみえ、また、世界を盲目的に支配している絶対的な存在を探求しているようにもみえる(彼がタラスクギルドを受け入れたのは、邪龍教徒が崇拝するその存在に興味を抱いたからであろう)。食事の趣味は美食家とは程遠いアンモラルな肉食である(これも無骨に見られたい願望とハンターに憧れているからであろうか)。強い女性に惹かれる傾向にあり、ジーナ・ジラントに恋心を抱いていた。


Butler


Mathieu・Villiers(マチュー・ヴィリエ)

ジェイソン・ウーの執事。如何にも貴族の従者っぽいタイトで薄い緑な宮廷衣装を身に纏ったバッハ風白髪クルクルウィッグを頭に被った色白細長中年男。ジェイソンとは幼馴染。一見、礼節を重んじる癖のない男に見えるが、本質は慇懃無礼な人間である。ジェイソンの命令により数々の悪逆非道な刑罰を執行してきたが、タラスクギルドの忠臣(アニャ・カーン)に手を下したことにより、ジーナ・ジラントの逆鱗に触れ、彼女の部下(子息であるアニャニャ・カーン二世とスヘイラによって)誅殺される。またジェイソン・ウーより不徳義な任務(返済不能となった債務者への過度な拷問等)を受けていたヴィリエは生前、腹心であるベックフォード(後述)に「断じて君の手を悪行に染めるわけにはいかない。汚れ仕事はすべて自分が引き受ける。私はいずれ恩讐の彼方の末、殺されるだろう。お前は必ず大物になる。私のようになる前に、この屋敷で培った知識と資金をもとに王都より羽ばたけ」と、まるで自身の未来を予測していたかのような言葉を残しており、その予言は見事、的中することになる。またヴィリエはジーナ同様、ジェイソン・ウーの本来の気質を見抜いており、非道にならざる得ないウー家の後継者には向いていないことを彼に指摘していたという。


Vincent・Beckford(ヴィンセント・ベックフォード)

外街の二番街出身。両親は幼い頃、病気で他界。知人であった獣人が経営する「月明かりのスポットが素敵なレストラン(栗入りのあんまんが売り)」に住み込みで働くようになり、店の常連客であったヴィリエと知り合い、彼からスカウトを受け、以後、腹心として経験を積んでいく。ヴィリエの死後、執事の候補者となる。
Recollection No.1_30

正式に執事となってからは屋敷内の仕事というよりもジェイソン・ウーやジーナ・ジラントと共に行動をする機会が増え、実務的に秘書という役割の方が強くなっていく(主に代わり職務を超えた能力を発揮していく彼の姿をみたジーナ・ジラントはジェイソン・ウーに影武者の提案をほのめかす)。ジェイソン・ウーから外街に学園を設立する為、支援者を募るよう命じられた際、その頃ちょうど旧大陸に訪れていたラインハルト・クリスティアン・ローゼンクロイツと遭遇し、交渉の末、ローゼンクロイツが全面的に支援することになった。ジェイソンが失踪してからもウー家当主として、外部から本人不在を感じさせない仕事ぶりであったようだ。「彼の代」のウー家がさらに王都で権威を高めていく中、顧問団をはじめ、王宮内の反対派も急増。ベックフォードは自身の秘密を握るという謎の人物から脅迫状を受け、この真相を屋敷内に潜入してきたキャロル・ムーア・ロザリーに彼女の出生に纏わるルーツを教えるという報酬と引き換えにその調査を開始させた(ジーナの予見通り、ベックフォードは純真の内に秘めた心の闇を覚醒させ、本当のウー家当主となってムーア達の前に登場した。とはいっても姿は見せず、監視部屋を通して声だけで彼女達と会話を交わしていき、彼女の素性を知った上でその内容を小出しに関心を自分に向けさせていく)。
Recollection No.5_79

当初こそ姿を隠していた影武者ベックフォードであったが、次第にキャロル・ムーア・ロザリーに心を許していき、彼女の母アースラ・ベアトリクス・ウルバンの面影を見出す。その後もムーアに出生のヒントを与える為、サブクエストと称してカーン二世と対面するよう仕向けたり、借金取り立てのサブクエストを依頼しながら彼女と交流を深めていき、対面の都度、少しずつ姿を露わにしていくのだが、薬物により窶れ果てた自分の姿を見られることには異常なまでの拒否感を示した。後に王宮での情報収集に成功したムーアとの対面時、薬物(トリップ)による超人的な力を見せつけ、車椅子に乗っていたのは偽装であったことが判明する。
Recollection No.5_115

その後、最初にキャロル・ムーア・ロザリーと会話をした旧応接間に眠らせた彼女を連れ込み、約束通り、ムーアの出生に纏わる情報を提供しながら、結果としてベックフォードは脅迫してきた人物の正体がジーナ・ジラントであることは最初から百も承知で、ジーナによって影武者としての役割を開放されたことも理解していたと告げ(ジーナは調合した薬物の被験者としてベックフォードを利用(これはまた当時の国王も同じく薬物依存とその副作用による犠牲者となった)。また薬物依存からの自害を強要していた)、最期はムーアと共に死を遂げることを望むもルチアによって阻まれ、逆にムーアの手によって葬られる。


~ジーナの計画~

ジーナ・ジラントはベックフォードの本質は性悪にあると見抜いていた為、性善にあった本当のジェイソン・ウーの代役として彼を立たせることでウー家の権威をより強めさせ、彼に一度は兵権を握らせた時点で王都の警備全体を裏で支配し、秘密裏に邪龍教の布教活動及び薬物の流出を拡大させることに成功した。また暗黒商会に癒着のある貴族を顧問団に押し上げ、王宮での発言権を得る(国王に薬物が渡ったのもこの時期だろう)。ジーナはこれら長期的な政略が一定の段階に達したことを確認すると今度はウー家から兵権を顧問団に引き渡す為、かねてより計画的に薬物依存に仕立て上げていったベックフォードに脅迫状を送ることで自分がお役御免であることを悟らせ、自害に追い込み、ウー家諸本、滅ぼし、王都での権威を手中に収める。ベックフォードは最初からこの長期的プランの犠牲者であったのだ。


Gollzong(ゴルゾン)

ベックフォード時代のウー家の使用人兼ボディガード。ミナガルデの元ハンター。生来の体型と怪力を活かし狩猟世界で活躍する裏では、副業として暗殺依頼のみ取り扱う闇クエストを受注しながら闇社会でも暗躍していた。ある日ゴルゾンは政変を伴う、とある要人の暗殺を依頼されるも、その内容があまりにもリスキーであった為、さすがの彼も受託を渋っていたのだが、依頼人である娘の度重なる説得を受けるうちに彼女と打ち解けていき、次第に惹かれ合っていく。最終的に暗殺を引き受ける決断をしたゴルゾンは、依頼人の娘と共に入念な暗殺計画を企て実行するのであったが、結局、要人の命を奪うことはできず、ミナガルデのガーディアンの手によって捕縛されてしまう。こうしてミナガルデの牢獄に投ぜられたゴルゾンは、暗殺の依頼人を白状するよう、苛烈な拷問を受けるも決して愛する人の名前は口にせず、自ら舌を切り落とし、永遠の秘密を抱えたままひたすら拷問に耐え抜く日々を送るのであったが、そんなゴルゾンの状況を見かねた依頼人の娘は自白し、処刑されてしまう。犯人が誅殺されたことにより価値のなくなったゴルゾンは釈放されるも愛する人を喪失した哀傷から廃人同然と化し、牢獄を離れることができず看守も頭を抱えていたところ、ウー家御用達の奴隷商人が彼を買取り(保釈金はたったの2ゼニー)、ゴルゾンの噂を聞き、彼に興味を抱いたジェイソン・ウー(ベックフォード)のもとに売られる(取引価格は50万ゼニー。奴隷一個人に対し、当時としては破格の値段であった)。以後はウー家の執事兼ボディーガードとして仕える身となる。彼がシオン・プラウズに好意を寄せていたのは、もしかしたら亡き想い人に似ていたからなのかもしれない。

ケルビに餌をあげたり、怪我を治療してあげたりと優しい性格の持ち主である。
Recollection No.5_85

キャロル・ムーア・ロザリーとは「ケルビ&コンガーナ」の異名で借金の取り立てを行っていたこともある。Recollection No.5_86

次第にキャロル・ムーア・ロザリー達に心を開いていき、王宮に潜入したムーア達が脱出を図る際、危機に面したシオン・プラウズを救うため、自らの命を盾に犠牲となる。
Recollection No.5_107

ゴルゾンの死後、キャロル・ムーア・ロザリーは初めて彼もまた友達の一人であったことを認識し、彼の尊い死に敬意を払いながら悲しみに暮れる。


風貌と装備:全身コンガシリーズのガンナー装備(真っ赤な鉄仮面でお馴染みの)」をフル装備した見るからにアナーキーな太っちょレスラー体型の男。得物はランスを好んで使い、盾を捨てた二刀流(右手には硬質なカンタロス素材を加工した黒いランス(ダークネスか?)を、左手には槍先にアクアマリンな水竜のヒレをふんだんに使った丸刃が装飾されたランス(レクイエムスピア或いはMHPのナイトメアか?))で使いこなしたり、愛用ランス(取り立て用)である「鮮血に腐蝕されしアイアンランス(やはり盾なし)」を使用することもある。




以上の情報はバステトが重要人物から得た一部の記憶を基に編纂したものです。
今後も彼らに関する情報がまとまり次第、追記していきます。




みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャオ♪チュー

★次回の登場人物紹介は
ついに更新「キャロル・ムーア・ロザリー(UBU)」だミャオ!
11/15(月)0時更新予定だミャ★



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