こんにちは、ないとめあです。

今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 イランへの軍事攻撃、ウクライナ戦争、中国への経済封鎖。これらはバラバラな出来事に見えますが、実は同じひとつの論理から派生しています。それは「アメリカのコントロールシステムを維持する」という論理です。


■ ペトロダラー防衛は「目的」ではなく「手段のひとつ」

 よく「アメリカは原油のドル建て取引(ペトロダラー)を守るために戦争をしている」と言われます。しかしこれは正確ではありません。より正確には、アメリカは以下のような多層的なコントロールシステムを持っており、ペトロダラーはその一部に過ぎないのです。

分野 手段
軍事 世界各地の基地ネットワーク・NATO・二国間同盟
金融 ドル基軸・SWIFT・IMF・世界銀行
政治 親米政権の維持・体制転換工作
情報 メディア・文化的覇権

このシステムから「逸脱」しようとした国が、例外なく標的にされてきました。


■ 「敵対国認定」のパターン――共通するのは「コントロール不能」

 アメリカが敵対国と認定する基準は、大量破壊兵器でも民主主義の有無でもありません。「アメリカの言うことを聞かなくなったかどうか」です。

イラク(フセイン政権)

 1980年代はアメリカの支援対象。1990年クウェート侵攻で敵対国に転落。2000年にユーロ建て原油取引を開始(制裁下での選択の余地がない結果)。2003年、イラク戦争で政権崩壊。

リビア(カダフィ政権)

 アフリカ統一通貨(金ディナール)構想を提唱。2011年NATOの軍事介入→政権崩壊・カダフィ殺害。

イラン

1953年:モサデク首相が石油国有化→CIAがクーデターを支援し打倒
1979年:イスラム革命で親米政権崩壊。ここが敵対国認定の真の起点
2012年:SWIFTから排除→人民元・ルーブル決済にシフトせざるを得なかった
2023年:上海協力機構(SCO)に正式加盟

🔄 自己強化サイクル:アメリカが先にドルシステムから排除→代替通貨取引が生まれる→それがさらなる敵対の口実になる


■ 核の脅威論は選択的に適用される

イランの核問題について、事実を整理しておきます。

項目 数値
JCPOA合意時のイランの濃縮度上限 3.67%以下
核兵器級に必要な濃縮度 90%以上
日本のプルトニウム保有量(2023年) 約44トン(核兵器5,000発分以上)

 第一次トランプ政権が2018年に一方的に合意を離脱しなければ、査察体制が維持され、兵器化は構造的に困難だったはずです。核の脅威をアメリカ自身が拡大させたという皮肉な構造があります。

参考:JCPOA概要(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000091560.pdf

参考:内閣府 プルトニウム管理状況
https://www.nsr.go.jp/data/000417736.pdf

この非対称性はコントロールの有無以外では説明できません

コントロール可能な国 → 核保有も黙認(日本・韓国・イスラエル)
コントロール不能な国 → 通常兵器でも「脅威」認定


■ 日本は「事実上の占領状態」にある

 日本のプルトニウムが許容される理由は、日本が今も事実上の占領状態にあるからです。

  • 日米地位協定(1960年):米軍は日本の国内法に原則として拘束されない
  • 日本政府は米軍基地の使用を拒否できない構造
  • 敗戦後の憲法原案はGHQが9日間で作成

参考:日米地位協定(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/pdfs/sfa.pdf

⚠️ 推論:示唆的なパターン

 田中角栄(ロッキード事件)、鳩山由紀夫(普天間移設問題での失脚)——アメリカの意向に反しようとした政治家の末路。直接的証拠はありませんが、偶然の一致とは言いにくいパターンがあります。

 日本のプルトニウムは「日本が核を持つ」のではなく、「アメリカが日本という土台に核能力を置いている」と見るべきかもしれません。


■ アメリカ帝国の革新性(コストを同盟国に外部化)

帝国タイプ 支配方法 コスト負担
従来型
(ローマ・英国)
領土を直接支配 帝国中枢が負担
アメリカ型 制度・金融・同盟でコントロール 同盟国に外部化

日本への負担転嫁の具体例:

  • プラザ合意(1985年):円高を強制→日本の輸出競争力を削ぐ
  • FMS(対外有償軍事援助):言い値でのアメリカ製兵器購入を強制
  • 防衛費増額圧力:岸田政権がGDP比2%への倍増を決定
  • 今回のイラン攻撃:原油高のダメージは輸入依存の日本が最大級に被る一方、アメリカのエネルギー企業は利益増大


■ 大国への対応(直接戦争できない相手には間接戦略)

ロシア → 代理戦争による消耗

 ウクライナを代理戦場として使いロシアを消耗させる。バイデン政権高官が「ロシアを弱体化させる」と公言。SWIFTからの排除、約3,000億ドルの外貨準備凍結を同時実施。

中国 → 技術封鎖・同盟包囲・内部侵食

 半導体・先端技術の輸出規制、台湾問題の緊張維持、QUAD・AUKUSによる封じ込め、新疆・香港問題による正当性侵食——ソ連崩壊の再現を中国に試みていると読めます。

共通する論理:手段は異なりますが、すべて「コントロールシステムへの挑戦者を潰す」という単一の論理から派生しています。


■ 帝国の過剰拡張と、コロナ禍という転換点

レイ・ダリオは著書「変化する世界秩序」で帝国衰退のサイクルを示しています。

台頭 → 繁栄 → 過剰拡張 → 債務爆発 → 通貨毀損 → 衰退

アメリカは現在「債務爆発→通貨毀損」の段階にあると見られます。

指標 数値
コロナ前の国家債務 約23兆ドル
現在の国家債務 約36兆ドル(GDP比120%超)
正常化時の年間利払い 1兆ドル超

参考:米国財務省 国家債務データ
https://fiscaldata.treasury.gov/datasets/debt-to-the-penny/


■ 日米相互破綻リスク(「道連れ構造」の恐怖)

日本の米国債保有:約1.1兆ドル(世界最大)

 これは一見「日本の資産」ですが、実態は相互確証破壊の経済版です。

  • 日本が米国債を大量売却すれば → 米国債価格暴落・金利急騰 → アメリカ財政が即座に危機
  • 円安が限界を超えると日本が売却を余儀なくされる → それがアメリカ国債市場を直撃
  • 日銀が金利を上げれば円安は止まるが → 日本の財政が危機(国債利払い急増)

支配者と被支配者が共倒れするリスクを内包した従属関係

帝国史上かなり特異な構造

日本の場合は構造上、離反する前に道連れになる経路の方が現実的かもしれません。


■ まとめ

  • アメリカの戦争の本質は「ペトロダラー防衛」ではなく「コントロールシステムの維持」
  • 核・大量破壊兵器は口実のレパートリーであり、判断基準ではない
  • ドルシステムからの排除 → 代替通貨取引 → 軍事的口実、という自己強化サイクル
  • アメリカはコストを同盟国に外部化することで過剰拡張の限界を先送りしてきた
  • コロナ禍での財政出動が「返せない債務」という臨界点を現実のものにした
  • 日本はアメリカ衰退時に道連れになるリスクを最も強く抱えている

 「アメリカが悪か」という問いに対して悪意というより、帝国は帝国の論理で動くと言う方が正確でしょう。問題はその論理を「民主主義」「自由」「安全保障」という普遍的価値観で包んで正当化し、その価値観を日本も含めて多くの国が内面化してしまっていることです。

 レイダリオが指摘するように、帝国衰退の最終段階では同盟国が離反するか道連れになるかの二択に追い込まれます。日本はその分岐点をいつ、どう認識するかそれが問われる局面に来ていると思います。

 

※本記事の分析には推論・仮説を含む部分があります。推論と明記した箇所については、状況証拠に基づく解釈であり確定的事実ではありません。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、ないとめあです。

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 2026年2月28日、米・イスラエルによるイラン攻撃を契機にホルムズ海峡は事実上封鎖状態となった。原油価格は急騰し、日本の大手海運各社は通峡を停止。わずか10日間で、日本経済は構造的な脆弱性を一気に露呈する局面へと追い込まれつつある。

事実確認

 まずは報道ベースで確認できている事実

【事実①】海峡通過がほぼ消滅
 合同海洋情報センター(JMIC)の3月6日付レポートによれば、ホルムズ海峡の商業通航は過去24時間で2件にとどまり、いずれも原油タンカーではなく貨物船だった。通常は1日あたり138隻前後が行き交う要衝が、実質的な機能停止状態に陥っている。日本郵船・川崎汽船など大手海運は通峡を停止。ペルシャ湾内には日本関係船舶44隻が立ち往生し、そのうち約3分の2が原油タンカー・LNG船だとされる。

📎 出典:Bloomberg「ホルムズ海峡の船舶通航がほぼ完全に停止-JMIC」(2026年3月6日) / 物流Today(2026年3月)
【事実②】原油価格の急騰と湾岸産油国の減産
 WTIブレント原油は3月6日時点で92ドル台に達し、週間上昇率は28%に及んだ。3月9日時点では120ドルに迫った。UAE・クウェート・イラクが相次いで減産を開始しており、供給不安は湾岸全体に広がっている。日本向け原油1400万バレルがペルシャ湾内で動けない状態にあるとの報道もある。

📎 出典:物流Today(2026年3月)
【事実③】日本の産業への波及が始まった
 三菱ケミカルグループが3月6日から茨城県の鹿島エチレンプラントの稼働率を引き下げた。出光興産も山口・千葉のエチレン設備について、封鎖長期化なら停止の可能性を取引先に通知した。この2設備の合計生産能力は国内全体の約16%に相当する。ナフサ在庫は国内に約20日分しかない。

📎 出典:日本経済新聞(2026年3月9日) / Bloomberg(2026年3月9日) / 時事通信(2026年3月9日)
【事実④】政府は備蓄放出の「準備」段階へ
 経済産業省が3月9日、国内10カ所の石油備蓄基地に放出準備を指示した。正式な放出決定はまだ行われていないが、G7財務相会合(3月9日)では備蓄放出を含む必要な対応を講じることで合意した。日本の現在の備蓄は国家146日分・民間101日分・産油国共同7日分の合計254日分。ただしこのクッションが何ヵ月で機能するかは封鎖の長期化度合いによる。

📎 出典:物流Today(2026年3月)
【事実⑤】直前までのインフレ指標
 2026年1月のコアCPIは前年比2.0%で、日銀の2%目標内に一時的に収まっていた。これはガソリン旧暫定税率廃止・高校授業料無償化などの制度的な押し下げ効果によるものであり、エネルギー価格の抑制策という「防波堤」は既に剥落しつつある状況での危機到来となった。

半年後のインフレが3%超えか?

半年後にインフレが3%を超えるかを分析する。

【分析】 原油価格が現在の90ドル~120ドル前後へ上がり長期化すると仮定した場合、日本のインフレへの波及は2段階で起きると考える。第1段階はガソリン・電気・ガス料金への直接転嫁(1〜2ヵ月)、第2段階は物流コスト上昇から食品・日用品・工業製品への価格転嫁(3〜6ヵ月のタイムラグ)だ。コアCPIが2.0%で推移していたベースラインに、エネルギー価格急騰の寄与分が上乗せされるため、3%超えは封鎖継続を前提とすれば「十分あり得るシナリオ」となる。ただしこれはあくまで「封鎖が長期化した場合」の条件付き推論であり、確定的な予測ではない。

ナフサ・LNG問題

 原油だけでなく、ナフサとLNGの供給途絶も深刻だ。日本のナフサ在庫はわずか約20日分しかない。エチレン減産が進めば、プラスチック製品・包装材・部品など川下産業全体に影響が及ぶ。さらに世界のLNG供給の約20%を占めるカタールが3月2日にイランのドローン攻撃を受けてLNG生産を停止し、フォースマジュール(不可抗力条項)を宣言した。欧州ガス先物は50%近く急騰しており、日本のLNG調達にも直撃する。これは「エネルギーインフレ」に止まらない第二波のコストプッシュ圧力になる。
📎 出典:Bloomberg(2026年3月9日) / 物流Today(2026年3月)

スタグフレーション

 インフレと景気停滞が同時進行するスタグフレーションは、政策当局にとって最も対処しにくい状況だ。

【分析】  今回の物価上昇は需要主導ではなく、供給途絶によるコストプッシュ型だ。これは1973年の第一次オイルショック時の日本と同じ構造であり、「悪いインフレ」である。企業収益が圧迫され、実質賃金がマイナス方向に押し下げられる中で物価だけが上昇するシナリオでは、消費冷え込みと物価高が並走するスタグフレーション的様相を呈する可能性が高い。日銀は利上げで物価を抑えようとすれば景気をさらに痛め、緩和を維持すれば円安・インフレを増幅するというジレンマに直面する。

トリプル安

円・株・債券の同時下落(トリプル安)は、以下の連鎖で起きうる。

資産クラス 下落メカニズム(推論)
債券安 インフレ加速→日銀の追加利上げ圧力→国債が売られ長期金利上昇
円安 エネルギー輸入額膨張→貿易赤字拡大→実需の円売り圧力が金利差の円高効果を上回る。3月9日時点でドル円はすでに160円に接近
株安 金利上昇+円安による輸入コスト増+消費減退→企業収益見通しの悪化→資金流出
⚠ ただしトリプル安が同時かつ持続的に起きるかどうかは断定できない。円安は輸出企業にとってプラスでもあり、株価への影響は業種によって逆方向になる。また政府の為替介入・財政出動・備蓄放出が一定の緩衝効果を持つ可能性も否定できない。「トリプル安」はあくまで最悪シナリオに近い方向性の議論として捉えるべきで、確定的な帰結ではない。

イランの戦略的意図

【分析】 イランにとって海峡封鎖の長期維持は両刃の剣だ。米軍による掃海作戦・経済制裁の深化というコストを自ら引き受けながら、湾岸産油国を含む広範な勢力を敵に回すリスクもある。過去の事例でもイランは「封鎖の脅し」を外交的カードとして行使しながら、完全封鎖の実施は回避してきた歴史がある。「実質的封鎖の長期維持」と「脅しの持続による交渉圧力」は区別して考える必要がある。後者の蓋然性が高いと考えるが、前者を排除できる根拠もない。

シナリオ

シナリオ 封鎖状況 インフレ(秋) 株・円
ベースケース 1〜2ヵ月で部分的緩和 2.5〜3%程度 円安継続・株軟調
悪化シナリオ 3〜6ヵ月の実質封鎖継続 3〜4%超 円160円台・株大幅安
最悪シナリオ 6ヵ月以上の封鎖+湾岸全体の混乱 4%超・スタグフレーション トリプル安・備蓄枯渇懸念

 現在の状況(3月11日時点)は「ベースケースと悪化シナリオの中間」にある。備蓄という時間的バッファはあるが、ナフサ在庫の薄さと産業への波及の速さは予断を許さない。

結論

 254日分の備蓄は心強いが、問題はその先だ。備蓄の放出は時間を買う措置であり、根本的な解決にはならない。真に問うべきは、原発再稼働の加速・LNG調達ルートの多角化・SDF護衛艦による商船保護の可否(集団的自衛権の解釈問題を含む)といった中長期のエネルギー安全保障政策だ。政府は3月3日の時点で「石油需給に直ちに影響はない」と述べていたが、わずか6日後に備蓄放出の準備を指示している。この対応の速さは危機の深刻さを物語っている。

 たとえトリプル安を免れ、株価だけが上昇する局面となれば、表面的な「株高」が景気悪化の判断を曇らせ、円安も是正されないまま放置されるリスクがある。その結果、輸入コストの上昇を起点とするインフレは高止まりし、長期にわたって持続することになる。

 問題の核心は、日本の家計金融資産の過半数が現預金に偏在していることだ。インフレが数年にわたって2〜3%超で継続すれば、名目上の数字は変わらなくても、その実質的な購買力は静かに、しかし確実に失われていく。

 これは単なる景気後退ではない。エネルギー安全保障の脆弱性を先送りにしてきたツケが、国民の金融資産という形で回収される構図だ。対処を怠れば、日本はやがて先進国の地位から滑り落ち、中進国へと転落する道を歩むことになりかねない。

※事実部分の主要出典:Bloomberg JMIC報告(3月6日)日経新聞 三菱ケミカル減産(3月9日)時事通信(3月9日)物流Today(3月)。分析部分は独自の見解であり、投資助言等ではありません。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 2025年から続く「トランプ関税」をめぐって、とうとう大きな司法判断が下されました。アメリカの国際貿易裁判所は3月4日、「相互関税」などで企業から徴収した関税について、負担した企業へ返還するようアメリカ政府に命じました。シンクタンクの試算によると、その総額はなんと約25兆円となるようです。6日には税関当局から返還計画を聞き取るための公聴会も開かれます。

⚠️ 返還するにあたり2つの「問題」

 

① 米国政府の財政悪化リスク

 25兆円はすでに一般会計に組み込まれています。これを返還するとなると、事実上の財政出動に近い話です。関税を「財政収入の柱」と位置づけていたトランプ政権にとって、政策の根幹が揺らぐ事態です。

② 「企業に返還=消費者には届かない」問題

 関税コストは一般的に輸入業者→流通→消費者と転嫁されてきたはずです。しかし法的に関税を納めたのは輸入企業なので、返還先も企業になります。消費者が実質的に負担した分が、企業の利益に化ける可能性があるわけです。トランプ氏が「企業への返還は不当な棚ぼただ」と主張したのは、皮肉にもこの構造問題を正確に突いていると言えます。

⚖️ 「5年間の法廷闘争」は可能か?

 

トランプ氏は5年間闘うと発言したとも伝えられています。

 

国際貿易裁判所(現在地点)

連邦巡回控訴裁判所

連邦最高裁判所

 

 各審級で1〜2年かかることを考えると、最大3〜4年は現実的です。5年は「やや盛った」数字かもしれませんが、政権側には執行停止の申請・返還計画の引き延ばし・議会を通じた立法対抗など、時間を稼ぐ手段もあります。ただし、執行停止が認められなければ上訴中でも返還義務が生じる可能性があり、その間も利子が積み上がるというリスクもあります。

 

※以下は推論・仮説を含みます。

📈 長期金利・為替はどう動く?

 

 通常、金利上昇=ドル高です。しかし今回は財政悪化による金利上昇という異常事態。過去に財政危機に陥った新興国で見られた「悪い金利上昇」のパターンです。

①ドル安+長期金利上昇するケース
 返還義務が現実化し財政不安が拡大 → 外国投資家が米国債を売却 → 金利上昇しながらドル安という矛盾した状況に。金・円・ユーロへの資金逃避が加速する可能性。

②執行停止でドル安圧力が緩和するケース
 法廷で返還の一時停止が認められ、財政悪化懸念が後退。ただし不確実性プレミアムは残る。

③政治混乱でリスクオフとなるケース
 政権と司法の対立が深刻化 → 市場が「米国の制度的安定性」に疑問を持ち始める → 株安・ドル安・金高のトリプル安となる。

🔮 総合的な見て(推論)

 

最も可能性が高いのは③混合です。

短期:執行停止申請などで市場は様子見
中期:法廷闘争が長引くにつれドル安トレンドが強まる
長期:米国の財政・司法・政治リスクが「米国例外主義」への疑問につながり、基軸通貨としてのドルの地位が緩やかに低下

 

 円は消去法的な買いが入りやすい環境ですが、日本自身も財政問題を抱えているため、最終的な受益者は金(ゴールド)になる可能性が高いと思います。2022年の英国トラス政権のケース(財政悪化懸念でポンドと国債が同時に売られた)が、今回の米国と最も近い構図かもしれません。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 2026年2月28日、米国がイランへの軍事攻撃を開始し、イランは報復としてホルムズ海峡を事実上封鎖した。世界の石油消費量の約2割が通過するこの「チョークポイント」が塞がれた今、日本のエネルギー安全保障は戦後最大級の試練に直面している。

 にもかかわらず、日本政府の動きは鈍い。「直ちに影響はない」ってどこかで聞いたような言葉が、また繰り返されようとしている。

■ 数字が示す日本の脆弱性

 まず現実を直視しよう。日本は原油輸入の約95%を中東に依存している。その大半がホルムズ海峡を通って運ばれてくる。「備蓄254日分があるから大丈夫」という声もあるが、問題はそこではない。

 原油価格はすでに封鎖前の67ドル(2月27日)から、3月9日時点で115ドルを超えた。北海ブレント原油は一時118.73ドルをつけ、120ドルに向かう勢いだ。タンカー運賃は先週比2倍超となり、過去10年で最高水準に達している。

 カタールのエネルギー大臣は「原油150ドル」を公式に警告している。これは絵空事ではない。UAE・クウェート・イラクはすでに生産削減を開始しており、供給ショックは二重構造になっている──海峡を通れないことによる輸送の断絶と、産油国自身の生産削減が同時進行しているのだ。

⚠ スタグフレーションへのシナリオ(推論)

原油が150ドルに達した場合、ガソリン価格は1リットル200円超が確実視される。電気・ガス料金も連動して上昇し、食料品・物流コストを押し上げる。一方で、実質賃金の低下により個人消費は冷え込む。「物価高+景気後退」──これが教科書的なスタグフレーションだ。備蓄を消費しながらインフレが進行し、その間に景気が壊死していく。

■ 「航空爆撃で解決できる」という幻想

 根本的な問題を指摘しなければならない。米国・イスラエルが航空攻撃を続けても、ホルムズ海峡の封鎖は解けない。なぜか。イラン革命防衛隊(IRGC)の海軍拠点・沿岸ミサイル陣地・小型高速艇・機雷敷設能力は、イラン本土の沿岸部や島嶼部の地下施設に分散配備されている。航空爆撃はこれらを完全に無力化できない。地下・洞窟施設は爆撃耐性が高く、破壊しても再建・再配備が可能だからだ。

 ホルムズ海峡を本当に「開通」させるには、イランの海岸線を物理的に占領するしかない。それはイラク戦争を超える規模の地上作戦を意味し、米国に現実的な実行意思があるとは思えない。つまり構造的に言えば、こうなる。

対応策 効果
航空爆撃のみ 妨害能力を完全排除できない
地上占領 政治的・軍事的コストが許容不可能
∴ 封鎖の長期化 構造的に不可避(推論)

 イランにとってホルムズ海峡の妨害は「唯一の非対称カード」だ。通常戦力では米・イスラエルに勝てない以上、この手段を手放す合理的理由がない。イランが「長期戦を想定している」のは軍事的合理性として正確である。

■ 「254日分の備蓄」が焼け石に水になる日

備蓄の意味は、封鎖の期間によって根本的に変わる。

封鎖期間の想定 備蓄の意味
数週間 十分な緩衝材
数ヶ月 消費しながら代替調達を模索
1年超(長期化) 備蓄は焼け石に水。構造的危機へ

 代替調達先(西アフリカ・米国・カナダ)の拡大には時間とコストがかかる。その間も原油110〜150ドルが続けば、備蓄を使いながらもインフレが止まらないという最悪の構図が現実になる。

■ 日本政府が今すぐすべきこと

 政府は「楽観シナリオ」ではなく、「封鎖が1年以上続く」という悲観シナリオをベースに動くべきだ。具体的には以下の対応が急務である。

 

① 即時の経済対策:減税・補助金の発動
 補正予算による支出増は財政コストが大きく、家計への波及が遅い。消費税の引き下げなど、即効性のある減税を今すぐ議論すべきだ。コストプッシュ型インフレへの対応を先送りすれば、消費の冷え込みと物価上昇の悪循環は加速する。

 

② 自衛隊によるタンカー護衛の検討
 日本は自国のエネルギー安全保障を、米軍の「善意」に丸投げしてきた。だがトランプ政権下で「米国が日本のために動く」という前提は揺らいでいる。現行の安保法制の枠内で、自衛隊によるタンカー護衛の実施を真剣に検討すべき段階に来ている。まずは海賊対処法の運用拡大や、アデン湾からホルムズ方向への護衛範囲延長など、現行法で可能な第一歩から動くべきだ。

 

③ 中東依存からの構造転換の本格化
 これは中長期の課題だが、今こそ議論を加速させる好機だ。再生可能エネルギーへの移行、調達先の多様化、原子力の活用、いずれも「できればやる」ではなく「やらなければ生き残れない」課題として位置づけるべきだ。

■ 「直ちに影響はない」の次に来るもの

 日本政府が危機を甘く見る最大の理由は、備蓄という「時間のバッファ」が存在するからだ。しかしそのバッファは、長期封鎖の前では意味を失う。イランは長期戦を想定している。ホルムズ海峡の妨害は彼らにとって低コストで高効果の手段だ。米国が海岸線を占領しない限り、封鎖は続く。そしてその可能性は現実的ではない。

 スタグフレーションは、突然やってくるわけではない。「直ちに影響はない」という言葉の陰で、じわじわと家計と企業の体力が削られていく。その時になって政府が動き出しても、手遅れになる。

 問うべきは「なぜ対策が遅れているのか」だ。答えは単純かもしれない、危機を危機と考えていない、対応能力不足なため楽観的に常に考えているからである。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、ないとめあです。

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 日経平均先物が週末の夜間取引で1,710円安の5万4,020円で終了しました。今週末(3月13日)にはメジャーSQ(特別清算指数算出日)が控えており、空売りや信用買いが高水準で積み上がった状態での波乱も懸念されます。また、月曜日朝の時点で3000越えの日経平均安となり、トリプル安となっています。

 今後の日経平均の注目するべきポイントを考えてみます。もし、注目したポイントが実現していれば、一層の下落圧力になるのではないかを考えます。

 


2つの逆風

① 米国の雇用悪化とFRBのジレンマ

2月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比9万2,000人減少となり、5〜6万人増との市場予想に反してマイナスとなりました。失業率も上昇し、労働市場の健全性への懸念が高まっています(日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0605S0W6A300C2000000/ Bloomberg https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-06/TBHCD1T96OSG00)。 

 

 本来であれば、雇用の悪化はFRBの利下げ圧力を高め、株式市場にとってはプラス材料となりえます。しかし、現状はそう単純ではありません。イラン攻撃を受けた原油価格の急騰が、インフレ再燃のリスクを高めているからです。FRBは「雇用を守るために利下げしたい」一方で「原油高によるインフレを抑えなければならない」という板挟みの状況に置かれています。利下げが遠のけば、株式市場への下押し圧力は続くことになります。

② イラン情勢と原油高

 米国・イスラエルによるイラン攻撃が引き金となり、ホルムズ海峡封鎖への懸念が浮上しています。原油価格は急騰しており、エネルギーコストの上昇は企業収益を圧迫し、日本株にとっても直接的なネガティブ要因となっています。

 


メジャーSQとは何か

 SQ(Special Quotation=特別清算指数)とは、株価指数先物・オプション取引の決済価格を算出するための指数のことです。毎月第2金曜日の寄り付き価格をもとに算出されますが、3月・6月・9月・12月の第2金曜日は先物とオプションが同時に精算される「メジャーSQ」となり、通常月より大きな需給変動が起きやすくなります。

今週末(3月13日)はそのメジャーSQにあたります。

 


SQに向けた需給の読み方

 信用買い残高は高水準で積み上がっており、株価の下落によって追証が発生すれば、機械的な投げ売りが相場の下押しを加速させるリスクがあります。

 一方、空売り比率が高い局面ではSQ前後にショートカバーが入りやすく、見かけ上の反発を生みやすい構造があります。来週の相場が特に読みにくい理由は、この「売り方の買い戻しによる反発」と「信用買いの投げ売りによる下落」が同時に起きうる点にあります。

 


注目すべきポイント

特に目を向けておきたい事項を整理します。

  • 原油価格の動向:1バレル90ドルを超えて定着するか否かが、インフレ懸念の強度を左右します
  • イラン情勢に関する報道:停戦・交渉の兆候が出るかどうかが最大の変数です
  • 米長期金利(10年債利回り):リスクオフが強まれば低下しますが、インフレ懸念が勝れば上昇し株式のバリュエーションを圧迫します
  • 為替(ドル円):リスク回避の円高が進めば輸出企業の収益予想に下方修正圧力がかかります
ボラティリティが高くなると思われますので、投資は慎重に進めていきましょう。
 

 

 

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 赤沢経済産業大臣がアメリカを訪問し、全世界一律15%関税について日本を対象から外すよう申し入れたというニュースが流れた。しかし、この交渉姿勢には根本的な疑問がある。

そもそも、今回の関税騒動の経緯を整理しておこう。

■ 最高裁判決で関税は一度「無効」になった

 2026年2月20日、アメリカ連邦最高裁は6対3の判決で、トランプ政権がIEEPA(国際緊急経済権限法)に基づいて課していた関税を「大統領にはそのような権限がない」として無効とした。ところがトランプ政権はその当日中に、別の法律である1974年通商法第122条を根拠に全世界一律10%関税を即座に発動。翌日にはそれを15%に引き上げた。司法の判断を、別の法律で即座に"回避"したのである。

 Section 122は「深刻な国際収支赤字」や「ドルの急落防止」を理由に使える規定で、最大150日間の暫定関税が認められている。つまり、この関税はそもそも時限的なものだ。

■ 日本の交渉姿勢の本質的な問題

 今回の赤沢大臣の会見で気になった点がある。「2025年の日米合意よりも税率が不利にならないよう要請した」という部分だ。これは「ゼロ関税を目指す」ではなく、「現状より悪くならないようにしてほしい」という守りの交渉である。しかも対米投資の第2弾については「明言を避けた」という。具体的な数字も出さずに免除だけ求めても、アメリカ側に受け入れる動機が乏しい。

 さらに根本的な問題として、トランプ政権は司法に止められるたびに別の法的根拠を探して関税を継続しようとしている。これが続く限り、日本がいくら投資を約束しても、次の関税が来たら同じ交渉を繰り返すことになる。

■ 問われているのは「腹のくくり方」

 理不尽な要求に対して、自国のリソースをアメリカに差し出す形で対応し続けることが本当に国益になるのか。短期的なコストを受け入れてでも、交渉上の主体性を守るという選択肢を、日本政府は真剣に検討しているだろうか。3月中に予定される高市・トランプ首脳会談を「実りあるものに」するためには、カードを全部テーブルに出す前に、もう少し戦略的な腹のくくり方が必要ではないかと感じる。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、ないとめあです。

今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 今、世界は歴史的な転換点にある。ホルムズ海峡を巡る情勢は急速に悪化しており、日本にとって他人事では済まされない段階に突入している。

■ ハメネイ死亡し交渉相手が消えた

 

 2月28日、米国とイスラエルによる大規模軍事作戦により、イランのハメネイ最高指導者が死亡した。革命防衛隊司令官、参謀総長、国防軍需相らも同時に死亡が伝えられており、イランの指揮系統は事実上崩壊した状態にある。イラン国営メディアもハメネイ師の死亡を確認している。
(出典:時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2026030100237&g=int
(出典:Bloomberg https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-28/SY1CXIDWLU6800
(出典:Arab News Japan https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_170383/

 

 ここで最も深刻な問題が生じている。イラン革命防衛隊(IRGC)の各部隊が、中央の統制を離れスタンドアローン(独自行動)状態に入っている可能性が高いのだ(推論です)これが何を意味するか。交渉相手が存在しないということだ。仮に誰かと停戦合意に至っても、現場の部隊がそれに従う保証はない。革命防衛隊はホルムズ海峡での高速艇によるスウォーム攻撃・弾道ミサイルを各自の判断で運用できる。ベトナム戦争では少なくとも交渉相手は存在した。今回はその前提すら崩れている。

 なお、IRGCはホルムズ海峡を通過しようとする船舶を「燃やす」と警告しており、商業航行は実質的に停止状態にある。
(出典:Trading Economics https://jp.tradingeconomics.com/commodity/crude-oil

■ アメリカは「勝てない」戦争をしている

 

 米軍の圧倒的な軍事力をもってしても、この戦争には構造的な限界がある。

 

 第一に、地上軍の投入は政治的に不可能だ。イラク・アフガニスタンの失敗が米国民に深く刻まれており、大規模な地上作戦への世論の拒否感は現実的に強い。

 第二に、航空戦力だけではイランを制圧できない。軍事施設は地下深くに分散配置されており、空爆の効果には根本的な限界がある。破壊しても再建・移動が可能であり、第二次世界大戦時のような無差別爆撃を用いない限り、決定的な勝利はありえない。

 この構図はベトナム戦争と本質的に同じだ。非対称兵器による消耗戦で、米国は戦争を継続できなくなり、最終的に撤退を選ぶ可能性が高い。しかしホルムズ海峡はベトナムと異なり、世界のエネルギー供給の要衝である。撤退した場合の代償は計り知れない(撤退シナリオは推論です)

■ アメリカの出口戦略「自国のタンカーは自国で守れ」

 

 消耗戦に苦慮する米国が取りうる出口戦略として、最も現実的なのが受益国への負担転嫁だ。「ホルムズ海峡の恩恵を受けているのはお前たちだ。自国のタンカーは自国で守れ」という論理である(推論です)

 実際、米国自身はシェール革命以降、中東原油への依存度が大幅に低下している。一方、日本は原油の約90%を中東に依存している。つまり最も困る国が、最も強く貢献を求められるという構図になる。

 高市政権は防衛費のGDP比2%への引き上げを前倒しで達成し、日米同盟の強化を最優先に掲げている。
(出典:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA237DV0T21C25A0000000/
(出典:Bloomberg https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-12-26/T7QZDWKJH6V400

 

 米国からの圧力と政権の方向性が合致したとき、自衛隊の派遣という選択肢が現実のものとなりうる(推論です)

■ 260日の備蓄、この時間をどう使うか

 

 日本の石油備蓄は約260日分ある。これは唯一の救いだ。即座の経済崩壊は避けられる。しかし260日は約9ヶ月であり、決して長くはない。この時間内に日本が取るべき現実的な対応として、最も有効なのは原発の再稼働加速だと考える。高市首相は施政方針演説で「原子力規制委員会により安全性が確認された原子炉の再稼働加速に向け、官民を挙げて取り組む」と明言している。さらに次世代革新炉の開発・設置についても具体化を進める方針を示した。
(出典:首相官邸 施政方針演説全文 https://www.kantei.go.jp/jp/105/statement/2026/0220shiseihoshin.html

 

 原発の燃料であるウランはカナダ・オーストラリア・カザフスタンから調達可能であり、ホルムズ海峡に依存しない。既存インフラを活用するため建設期間も不要だ。今回の危機はその政治的後押しになりうる。

■ 日経平均、市場はまだ現実を織り込んでいない

 

 本日(3月6日)の日経平均は55,620円で引けた。WTI原油先物はここ数日で急騰しており、3月3日時点でブレント原油が2024年7月以来の高値水準に達した。イラクのルマイラ油田が生産停止となり、西クルナ2油田でも日量45万バレルの生産削減が行われた。
(出典:Bloomberg https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-03/TBBMA5KJH6V400

 

 しかし率直に言って、この価格水準は現実を十分に織り込んでいないと思われる。市場はまだ「一時的な混乱」として楽観視している可能性が高い。封鎖が長期化すれば原油が100ドルに向けてじわじわ上昇していくシナリオは十分ありえる(推論)

 ここで日本にとって致命的なのが円安との組み合わせだ。ウクライナ戦争が始まった時は比較的円高であったため、輸入インフレに一定の耐性があった。しかし、今回は極端な円安の状況にある。原油はドル建てのため、円安だと輸入コストが掛け算で膨らむ。すでに高インフレが進行中の状態にさらなる物価上昇が重なれば、家計・企業への打撃はウクライナ戦争時とは比較にならない規模になりうる。

 来週以降、市場がこの現実を本格的に織り込み始めたとき、株価の下落は今週の下落幅を超える可能性がある。これは推論だが、根拠のある推論だと考えている。

■ 日本に残された時間は多くない

 

 状況を整理すると

 ・ハメネイ師の死亡により交渉相手が事実上存在しない(事実)
 ・革命防衛隊がスタンドアローン状態で攻撃を継続している可能性が高い(推論)
 ・米国は地上軍を投入できず、航空戦力だけでは制圧困難(分析)
 ・ホルムズ海峡の封鎖が長期化するリスクが高い(推論)
 ・日本は円安・高インフレ・中東依存という三重苦の状態にある(事実)
 ・備蓄は約260日分しかない(事実)

 

 今、日本に必要なのは楽観論ではなく、現実直視と具体的な行動だ。原発再稼働の加速、エネルギー調達先の多様化、そして省エネの強制、これらを260日以内に最大限進めることがエネルギー不足を緩和する手段ではないのか。

 市場と政府が「まだ大丈夫」と思っている間に、時間は確実に減っている。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、ないとめあです。

今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 2026年3月、日経平均が急激に下落しました。3月2日に793円安、3日に1,778円安(今年最大)、4日には2,033円安と歴代5位の下げ幅を記録しました。なぜこれほどの暴落が続いているのでしょうか。2022年のウクライナ戦争後の景気後退と比べて、今回はさらに深刻な事態になりうるのか?

 

■ 何が起きているのか(事実)

 

 2026年2月28日、米国とイスラエルがイランを攻撃し、最高指導者ハメネイ師が死亡。革命防衛隊(IRGC)がホルムズ海峡付近の船舶に通過禁止を通告し、海峡は事実上の封鎖状態に陥りました。

 日本郵船・川崎汽船など大手海運各社も海峡通行を停止。原油価格は攻撃前日の1バレル73ドルから78ドルへ急上昇しています。

 

■ なぜ時間が経つにつれ下落が大きくなるのか

 

 攻撃直後は「短期的・限定的な作戦」との見方もありました。しかし、イランの報復が周辺国にも波及し、UAE石油施設の火災やカタールの天然ガス生産停止など、事態が拡大するにつれ市場は「長期化シナリオ」へと見方を修正しています。(※ここからは推論です)

 

■ 2022年ウクライナ戦争との決定的な違い

 

① エネルギー依存の構造
 日本は原油輸入の94%を中東に依存しており、そのタンカーの8割がホルムズ海峡を通過します。ウクライナ戦争はロシア産エネルギー問題が主に欧州の話でしたが、ホルムズ海峡は日本にとってまさに「生命線」です。

 

② 代替ルートがほぼない
 サウジやUAEは一部パイプラインで迂回可能ですが、輸送能力は全体を賄えません。特にLNGは代替ルートがほとんど存在しません。

 

③ 攻撃対象の重大性(推論)
 イラン最高指導者の殺害は、中東全域のパワーバランスを根底から変えうる事態です。フセイン政権打倒とは比較にならない地政学的インパクトがあります。

 

■ 3つのシナリオと日本経済への影響(野村総研・木内登英氏の試算)

 

【楽観シナリオ①】早期収束
 原油価格の上昇が1バレル10ドル程度に収まるケース。日本経済への影響は軽微にとどまる。
【ベースシナリオ②】長期化・部分的混乱
 衝突が長期化するが完全封鎖には至らず、原油価格は1バレル87ドル程度まで上昇。物価高対策が必要になり、日銀は追加利上げに慎重になると予想。
【悲観シナリオ③】ホルムズ海峡の完全封鎖・長期化
 イランが1年間の完全封鎖に踏み切るケース。原油価格はリーマンショック前の最高値・1バレル140ドルまで上昇し、日本は「景気悪化と物価高騰が共存するスタグフレーション」に陥ると予想(野村総研)。

 

■ 「2022年より深刻」はあり得るのか(推論・仮説)

 

 結論から言えば、悲観シナリオが現実化した場合、2022年を大きく上回る打撃になりうる、というのが専門家の見立てです。

 一方でBusiness Insider Japanの分析では「イランが長期封鎖することは非現実的」との指摘もあります。封鎖すれば最大の顧客・中国もエネルギーを失い、イラン自身も外貨が稼げなくなるためです。

 

 JPモルガンのアナリストは深刻なシナリオで原油130ドル程度、イラク副首相は200〜300ドルまで高騰しうると指摘しており、見方は大きく分かれています。

 

【2022年との比較】

金利水準:
・2022年→ゼロ金利から急速な利上げ
・今回→既に3.5%台(緩衝余地が限られる)

エネルギー依存:
・2022年→ロシア産ガスは欧州中心の問題
・今回→日本は原油の94%を中東依存

海峡リスク:
・2022年→なし
・今回→ホルムズ海峡が事実上封鎖中

景気後退の経路:
・2022年→インフレ→利上げ→需要冷却
・今回→原油高→スタグフレーション→消費悪化

 

 

■ まとめ

 

 今回の事態が2022年より深刻かどうかは、ホルムズ海峡の封鎖(通行するのが難しい)がどこまで長期化するかという一点に大きく左右されます。短期収束なら影響は限定的ですが、長期化すれば日本は過去に経験したことのない規模のエネルギーショックとスタグフレーションに直面する可能性があります。また、日銀は追加利上げに慎重になることにより、インフレを緩和することはできません。

 いずれにせよ、今は情報を冷静に整理しながら推移を見守ることが重要です。重大な財務・投資判断については専門家へのご相談をお勧めします。

 

■ 参考ソース

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは!こんばんは!

 

ないとめあです。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

むむ、今回は1.48%の前回よえい1.40%でだいぶ下がってしまいました...ガーン

固定5年を買った方がいいのか?と思うかもしれませんが、変動10年を買った方が良いと思います。理由は、まだ日銀が利上げを停止していないからです。

 

では、また。

 

 

 

 

 

こんにちは、ないとめあです。

今日もブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

 「日経平均が史上最高値を更新!」というニュースを見て、安心している方は多いのではないでしょうか。2022年初頭に約27,000円だった日経平均は、2026年2月には約58,000円を超え、わずか4年で2倍以上に上昇しました。

 

!しかし、ちょっと待ってください。

本当に、あなたの資産は2倍になったのでしょうか?

 


金基準で見た日経平均の「真実」

 金は「価値の保存手段」として世界中で認められてきた資産です。円やドルと違い、人為的に供給量を増やすことができないため、価値の物差しとして非常に優れています。この金を基準に日経平均を換算すると、衝撃的な事実が浮かび上がります。

 

時期 日経平均(円建て) 金基準換算値(円) 変化率
2022年1月 約27,000円 約27,000円(基準)
2024年2月(ピーク) 約39,000円 約25,700円 -4.8%
2026年2月 約58,866円 約15,100円 -44%

 円建てでは2倍以上に上昇した日経平均が、金基準(2022年の円の価値で表記)では約44%下落しているのです。

計算方法:金基準換算値 = 日経平均(円)÷ 金価格(円/oz)× 2022年1月の金価格(206,909円/oz)
※ データ出典:Investing.com(日経平均)、stooq.com(XAU/USD・USD/JPY)、いずれも月末終値

なぜこんなことが起きるのか?「円の希薄化」という現実

この乖離の原因は主に2つです。

① 円安の進行

 2022年1月に1ドル=115円だった為替レートは、2026年にかけて150円台後半まで円安が進行しました。円の価値がドルに対して約35%下落したことになります。

② 金価格の急騰

 金価格(USD建て)は2022年の約$1,800/ozから2026年には$5,000を超えるレベルまで急騰しました。この背景には、地政学リスクの高まり、各国中央銀行による金買い増し、そして法定通貨への不信感の高まりがあります。

 つまり、日経平均の上昇の多くは「円安によって数字が膨らんだだけ」であり、実質的な豊かさの向上ではない可能性が高いのです。

 


法定通貨(紙幣)の宿命的な弱点

歴史を振り返ると、長期にわたって価値を保存できた法定通貨は存在しません。

  • 古代ローマのデナリウス銀貨は、帝国の衰退とともに銀の含有量が減らされ価値を失いました
  • 米ドルは20世紀初頭と比べて購買力が約97%失われました
  • 日本円も戦後のハイパーインフレで壊滅的な価値毀損を経験しています

 現代においても、各国政府は財政赤字の穴埋めや景気刺激のために通貨を増発し続けています。日本の国債残高は1,000兆円を超え、日銀は長年にわたる異次元緩和で大量の円を供給してきました(高市政権は円の希釈化を止めるつもりはありません)。

 紙幣は刷れば刷るほど、一枚一枚の価値が薄まります。これは金融の世界で「通貨の希薄化」と呼ばれ、インフレとして私たちの生活に影響を与えます。一方、金は地球上の採掘可能な埋蔵量に物理的な限界があり、年間供給増加量はわずか約1〜2%に過ぎません。これが金が「価値の保存手段」として何千年もの歴史を持つ理由です。

 


日本人が金に積み立てるべき理由

 世界的に著名な投資家やファンドマネージャーたちは、ポートフォリオへの金の組み入れを推奨しています。レイ・ダリオ氏の「オールウェザーポートフォリオ」では金を7.5%組み入れており、一般的な推奨値は7〜15%とされています。

しかし、日本人にとっては20%程度が目標として適切と考える理由があります。

理由①:資産が円に集中しすぎている

 日本の個人金融資産の多くは、預貯金・円建て保険・国内株式など、円建て資産に極端に偏っています。円安が進むほど、これらの資産の実質価値は目減りします。金を組み入れることで、通貨リスクを分散できます。

理由②:日本の財政リスク

 日本のGDP比債務残高は先進国最悪水準です。将来的な財政悪化や金利上昇シナリオにおいて、円建て資産は大きなリスクを抱えています。金はこのような「国家リスク」に対するヘッジとして機能します。

理由③:円安トレンドの継続リスク

 構造的な貿易赤字や日米金利差を背景に、円安トレンドが長期化する可能性があります。金はドル建て資産であるため、円安局面では円換算で価値が上昇するという恩恵があります。

理由④:インフレへの備え

 日本でもインフレが現実のものとなっています。金はインフレに強い資産として、実質的な購買力の維持に役立ちます。

 


「資産がない」人こそ、積み立てから始めよう

 「金への投資なんて、お金持ちがするもの」と思っていませんか?

実はそんなことはありません。投資信託積み立てなら100円から始められます。大切なのは、今いくら持っているかではなく、今すぐ習慣を作ることです。

■なぜ積み立てが最善なのか?

 現在の金価格はすでに歴史的高値圏にあります。まとまった資金で一括購入すると、高値掴みのリスクがあります。 一方、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」なら、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、長期的に平均購入単価を抑えることができます。資産が少ない今だからこそ、この方法が最も理にかなっています。

■積み立ての具体的なイメージ

 たとえば毎月3,000円を金積立に回した場合、1年で36,000円、10年で360,000円の積み立てになります。金価格の上昇や円安が続く局面では、この積み立てた金の円換算価値はさらに大きくなります。

 月々の支出を少し見直すだけで始められる金額です。コンビニのコーヒーを1日1杯減らすだけで、月に約3,000円の積立原資が生まれます。

 


積み立ての目標

「毎月の収入の20%を金に」と言われても、生活費もある中ではハードルが高く感じるかもしれません。大切なのは、無理なく続けられる金額から始め、少しずつ比率を高めていくことです。

 

ステップ1(最初の1年):まず月々3,000〜5,000円で習慣を作る。
ステップ2(2〜3年目):収入が増えたり固定費を見直したりして、月々の積立額を増やす。
ステップ3(長期目標):全資産に占める金の割合が20%に近づくよう調整する。

 


積み立て投資でも意識すること

  • 金はキャッシュフローを生みません。株式の配当や債券の利息と異なり、保有しているだけでは収益が発生しません。あくまで「価値の保存・守り」としての位置づけです。
  • 金価格も短期的には大きく変動します。一時的な価格下落に動揺して積み立てを止めないことが大切です。長期で続けることに意味があります。
  • 生活防衛資金を先に確保しましょう。最低でも生活費3〜6ヶ月分の現金を手元に置いた上で、余剰資金で積み立てを始めてください。
  • 最適な配分比率は個人差があります。年齢・収入・他の資産・リスク許容度によって異なります。

小さく始めて、着実に守る

 日経平均が史上最高値を更新する一方で、金基準で見た実質価値は大幅に下落しています。この事実は、「円建ての数字が増えることと、本当の豊かさは別物である」ことを示しています。

 法定通貨は歴史的に価値を失い続けてきました。日本円も例外ではありません。今すぐ大きな資産がなくても大丈夫です。月々1,000円の純金積立から始めて、長期的に金資産を持つことが、円安・インフレ・財政リスクという日本特有のリスクに対する、現実的で着実なヘッジ戦略です。

 

 私は、S&P500の投資信託と共に金投資信託を積み立てていますが、円建て評価でS&P500の方が+22%ですが金投資信託は+63%の増加となっています。金投資はキャッシュフローを生み出さないにも関わらずS&P500の3倍も円建てで増加しています。

 

では、また!