退職貧乏父さんになる人 | Passのブログ (情報部屋)

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今の60歳以上の退職者は、貧乏で重労働にさいなまれている若者に比べると、本当に比べものにならないほどの金融資産を持っています。この先20~30年先も団塊の世代は生き続けるつもりなら、ここでしっかり節約しないと貧乏父さんになりそうです。

退職金を3000万円以上も貰う人になら、年金を全額は支払わなくてもいいのではないでしょうか。退職金3000万円超を貰って、年金も月25万円も貰って・・・。そんな世界は少子高齢化で続くはずがなく、破綻するにきまっています。

(以下引用)

○退職貧乏父さんにならない方法(日経)

http://www.nikkei.com/money/column/nkmoney_tokushu.aspx?g=DGXNASFK1002D_10052012000000&df=1

現役時代に幸せなリタイア生活を夢見ていても、退職後に「こんなはずではなかった」とトラブルに遭遇して後悔する人が少なくありません。

典型的なのは、退職前に妻の不満を軽視していたり、退職後にぜいたくな旅行や買い物をしたりするといった5つの落とし穴です。

どのようなリスクが生じやすいかを見極めて、「ハッピー退職」を実現させましょう。

「日経マネー」では、個人投資家の実態を明らかにするためのアンケート「個人投資家調査」を毎年実施している。

2012年の調査[注]では、有効回答者6518人の中で60歳以上の回答者は1081人いた。この世代の特徴は、他の年代と比べて最も金融資産が多いことだ(図1)。

退職金と年金をもらっている世代なので、2000万円以上を保有する人が50%もいる。ちなみに50代では37%、40代では27%しかいない。一方、自分の投資手法に満足していない回答者が多く(図2)、幸福度が高い人でも必ずしも金融資産が多いとは限らない(図3)点が目に止まる。

図1 60歳以上の人の現在の金融資産額(「日経マネー」個人投資家調査 2012年版の結果。図2、図3も同様)

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図2 自分の投資方法に対する満足度

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図3 幸福度が高い60代の金融資産額。なお、「幸福度が高い60代」とは、アンケートの別設問で現在の幸福度を10点満点中で9点以上と答えた60代回答者のこと

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◇「ハッピー退職」を阻む5つの落とし穴

ではどうすれば「ハッピーな生活」を送れるのだろうか。

会社勤めを終えた退職後は、妻とビジネスクラスで海外旅行へ行ったり、畑で野菜作りに励んだりするなど、“人生の楽園”のような生活に憧れている人も多いだろう。

サラリーマン生活も50歳を超えると、そろそろリタイア後の生活が脳裏をよぎる。

頑張って働いてきた自分、家庭を支えてきた妻、社会に出る子供に有形無形で感謝したい……。このように思う「お父さん」は、ちょっと待ってほしい。

誠実な思いとは裏腹に、資産形成にとってはマイナスになり、ひいては大切な老後生活が悲劇に転じる落とし穴がゴロゴロある。典型的な5つの事例をまとめたので1つずつ点検していこう。

【落とし穴その1】退職祝いに世界一周旅行を計画

まずは「退職祝いの世界一周旅行」。思い当たる方も多いのではないだろうか。

退職前後のサラリーマンに資産形成のアドバイスを多くするFP事務所ガイア代表取締役社長の中桐啓貴さんは、「退職金でドカンと買い物をして失敗する例が一番多い」と指摘する。

旅行に限らず、退職金振り込み先の銀行からあの手この手で勧誘され、金融商品を数百万円単位で買ってしまう例も珍しくない。

退職金をもらうと、財布のひもが緩みがちだが、退職後は「家計のギアチェンジ」をしなければならない。旅行に限らず、資産運用もあせらず、時間をかけてゆっくり使い方を研究しよう。

フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さんは、「これまで投資を一切してこなかった人が、退職金が出たからといって投資を始めるのはリスクが大きすぎる。

少なくとも少額の投資で慣らし運転をしてから始めよう」という。また、同研究所の調べによると、退職した年の前年の日経平均株価の年間騰落率が大幅なプラスだと投資した人の比率が高く、逆にマイナスだと低くなる傾向があるそうだ。

「相場に振り回されないよう、投資の基礎知識を学ぶ期間を経て実践しよう」(野尻さん)。

【落とし穴その2】「俺は仕事一筋。家は妻に任せきり」

次に失敗例が多い「落とし穴」が、妻との関係だ。夫は仕事に打ち込み、妻は食事の支度や夫の出張準備などに追われ、平日夜に夫は不在、などという生活で不満が堆積されると、熟年離婚も人ごとではない。

会社で出世したかどうかに関係なく、妻の不満は意外と大きいと考えるべきだ。「これまでの感謝を退職後に表現したい」と思っても、「時すでに遅し」かもしれない。

家事・育児を任せきりだった家庭では熟年離婚の可能性も高い。「退職後、急に夫婦で話し合うというのは難しい。退職前から、リタイア後はどんな暮らしをしたいかなど、お互いの価値観を確かめ合う時間を持つことしか対策はないです」と中桐さんは指摘する。

【落とし穴その3】不動産投資で不労所得を得る

ほかによくある落とし穴としては、“不労所得”に憧れて退職後に不動産投資を始めて失敗する例だ。

現在の70~80代の人の中には成功したケースもあるが、「今は昔」と考えた方がいい。

不動産関係の仕事をしていたなど、よほどノウハウがない限り素人はリスクが高い。資産価値の下落傾向が強い日本の不動産を憧れだけで購入することは、素人にはハードルが高すぎるだろう。

【落とし穴その4】子供のために学歴を高める資金支援

2010年の総務省家計調査によると、世帯主が65歳以上の無職世帯の1カ月の家計収支は約3万8000円の赤字で、不足分は貯蓄など金融資産の取り崩しでまかなわれている。

ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんは、「夫婦二人暮らしの場合、退職金を含め約3000万円前後の老後資金を準備しておきたい」という。(図4)。

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しかし、その大切な貯蓄を、子供の教育のために費やしてしまう親もいる。

特に最近みられる傾向は「グローバル化」の流れで、海外留学の費用や大学院の学費などに仕送りしてしまうパターン。やみくもに教育費を援助するのも考え物で、奨学金制度の活用も視野に入れたい。

【落とし穴その5】趣味活動を増やして友達を作る

最後に注意したいのは交友関係。「退職後は趣味活動に専念」と安易に捉えると、出費はバカにならない。

多くの「退職父さん」に取材で話を聞くと、登山仲間と毎週オフ会があって飲み代がかさむ、妻が友人と歌舞伎通いで貯蓄が減ったなど、赤字エピソードは後を絶たない。

特に年金生活が始まる65歳以降は「節約の時代」と考えを改めたい。以上5つの落とし穴を心に留めておこう。