ROOOOOOOOOOOOOONEY!!!!!!!!
皆はこう叫ぶ。「ルーーーーーーーーーーーーーネイ」と。スタジアムやスポーツカフェで聞くと「ルーニー」ではなく、「ルーネイ」と聞こえるのだ。そう、彼が活躍したときに。これはイングランド北部特有の訛りというのか、バスのことがボスと聞こえる。今日は、そして、もうマンチェスターユナイテッドは負けられないのである。プレミアリーグの50年ぶりの優勝に王手をかけたチェルシーが優勝を決めることはほぼ間違いない。ではなぜ負けられないのか。プレミアリーグの2位以内だと、自動的に来年のチャンピオンズリーグ出場権を得ることができるが、3,4位は予備予選を戦ってのチャンピオンリーグ出場となる。つまり「確約」されたわけではないのだ。現在3位のマンチェスターユナイテッドは2位のアーセナルに4ポイント差をつけられている。アーセナルは明日試合があるために、何が何でも今日の間に勝ち点3を獲得し、アーセナルにプレッシャーを与えたかった。だが、スターティングメンバーはフルメンバーとはいえなかった。知っている方も多いかもしれないが、先週のエバートン戦で、観客席にボールを蹴りこんだガリー・ネヴィル、2枚のイエローをもらったポール・スコールズが出場停止なのだ。そして今年のユナイテッドの不安材料であるキーパー。ロイ・キャロル、ティム・ハワード。本当にミスが多い。今日はティム・ハワードが先発。そして予感は的中。なんでもないバックパスをキックミスし、相手にボールを奪われ、27分にあっさりと先制される。相手は先週末、FAカップの準決勝を戦った相手、ニューキャッスルユナイテッド。彼らとしてもリベンジに燃えていたはずだ。しかし、後半、彼がその雰囲気を一掃した。そう、ウェイン・ルーニーが。相手のクリアボールをペナルティーエリアの外からダイレクトで、右足を振りぬき、鮮やかなボレーシュートを決めた。今期最高のゴールではないかと思うくらいにすごいゴール。映像を見ることができない人は残念。目が覚めるようなシュートというのはこういうことか。目が覚めすぎて1週間眠れない人も出るのではないか。そして、流れを完全につかんだマンチェスターユナイテッドは74分にウェス・ブラウンがヘディングシュートを決め、逆転に成功する。そして、2-1でマンチェスターユナイテッドが勝利をおさめた。ここ2戦、連敗をしていたこともあり、これで波に乗っていけば、アーセナルを追い越すことだって可能だ。山場はチェルシー戦だろう。しかし、気がかりなことも起こった。僕のお気に入りでもある左サイドバックのガブリエル・ハインツが前半に負傷退場したのだ。スローで映像を見たのだが、ジャンプして競った際に相手に押され、片足だけで着地し、さらに捻ったのだ。側副靭帯をやってしまったのではないか。今年のマンチェスターユナイテッドは序盤、左サイドが全くといって安定せず、苦労していた。そこで、ガブリエル・ハインツがレギュラーの座を射止めたのだ。今年一番の頑張り屋さんかもしれない。しかし、終盤になってこの怪我。大事に至らなければよいのだが。そして来期はキーパーを補強しなければならないのも言うまでもない。
Rio、We believe you won`t go to Chelsea!!
最近、新たな移籍情報がちらついている。今度のターゲットはマンチェスター・ユナイテッド所属、そしてイングランド代表のDF、リオ・ファーディナンドである。彼はロンドンで彼の代理人のピニ・ザハビ氏とチェルシーのチーフのピーター・ケニオン氏と会食をしていたのだ。このチェルシーのピーター・ケニオン氏は以前はマンチェスター・ユナイテッドのマーケティング・マネージャーを務めており、マンチェスター・ユナイテッドを世界一の金持ちクラブに育て上げた手腕の持ち主である。彼はチェルシーが破産し、ロシアの大富豪、ロマン・アブラモビッチがチェルシーを買い取ったときに、マンチェスター・ユナイテッドから引き抜かれたのだ。ということで、マンチェスター・ユナイテッドの内部を知っている人間だけに、これはかなり疑わしい会食であったと思われる。プレミアリーグではチームの了承なしに、他チームの選手と交渉を行ってはいけないというルールがある。そして、ついこの間、チェルシーの幹部がアーセナルのアシュリー・コールと密会していたという事件が起こったばかりである。そして、この噂。会っていたことは認めているものの、チェルシー側は「ファーディナンドを獲得する意思は全くない」と主張するのみ。そしてチェルシーは次の夏の移籍マーケットでリバプールのスティーブン・ジェラードまで獲得する予定なのだ。土曜日にPKを外したジェラードは「これがおれの最後のPKだ」と言っていた。生涯最後のPKなのか、それともリバプールで最後のPKなのか。チェルシーはバックにアブラモビッチがいるため、移籍金はいくらでも積むことができる。しかし、スター選手を片っ端から集めて強くなったとしても、はたしてこれは面白いのか?レアル・マドリッドのような銀河系スター軍団を作りたいだけなのであれば、正直、憤りを覚えるばかりである。移籍とは本来、キャリアを積むためにあるのではなかったか。ビジネスが先立つような移籍はあってはならないと個人的に強く反対する。
Manchester United、復活の兆し、そして今期初タイトルへ。
昨日、今日とFAカップの準決勝が行われた。昨日はアーセナルVSブラックバーン。アーセナルがファン・ペルシーの2ゴールなどで3-0と圧勝。そして、今日カーディフにあるミレニアムスタジアムで先週水曜日にUEFAカップ敗退が決まったニューキャッスル・ユナイテッドと我がマンチェスター・ユナイテッドが決勝をかけて戦った。先週、最下位のノーウィッチにふがいない負け方をし、来期が危ぶまれていたマンチェスター・ユナイテッド。そして、チェルシーのピーター・ケニオン氏と黙秘会談(代理人も同席していたらしいので、移籍交渉のはずだ)を行っていたという事実が発覚したリオ・ファーディナンド。と、いい噂がこのところないマンチェスター・ユナイテッドが今日はどう戦うのか。注目の一戦となった。前回とは違い、ほぼベストメンバーで望んだ。ツートップにウェイン・ルーニー、ファン・ニステルローイ。中盤はボランチにロイ・キーン、ゲームメーカーにポール・スコールズ、右はクリスティアーノ・ロナウド、左はクウィント・フォーチュン。DFラインは右からガリー・ネヴィル、リオ・ファーディナンド、ウェス・ブラウン、ガブリエル・ハインツとなった。対するニューキャッスルは、ツートップはアメオビ、アラン・シアラー。キーロン・ダイアーはUEFAカップで太ももを痛めて今日は欠場。ベストメンバーとはいえない状態であった。そして、2時に試合開始のキックオフ。小雨が降る中、試合は始まった。まず主導権を握ったのはマンチェスター・ユナイテッド。中盤のポールスコールズが2タッチ以内でボールをさばき(これが相手陣内のスペースを面白いように作った)、クリスティアーノ・ロナウドやフォーチュンといったサイドを有効に使い、さらには両サイドバックの攻撃参加が頻繁にあって、超攻撃的に試合を進めた。そして開始18分、右サイドのDFを振り切ったロナウドからのクロスをファン・ニステルローイが絶妙ボレーをサイドネットに突き刺す。これで先制。そしてこの勢いはとどまることを知らなかった。ウェイン・ルーニーが今日は抜群に冴えていた。攻守にわたり基点となり、ニューキャッスルをかき回し続けた。ときに相手のクロスをスライディングで阻止し、ときにスキを見るやいなや、高速ドリブルを自陣から40メートルくらい行う。そして、44分、またもクリスティアーノ・ロナウドからのアーリークロスを二アサイドに飛び込んだポール・スコールズがドンピシャのヘッド。これで2-0で前半を折り返す。後半も最初から飛ばし続けたマンチェスター・ユナイテッド。57分には右サイドからのクロスをルーニーが踏ん張り、こぼれだまをファン・ニステルローイがフリーで冷静に右隅にシュートを決め、3-0。この1分後に、カウンターを食らい、うまく体を入れたアラン・シアラーが流し、アメオビがゴールを決めて3-1とするも、ニューキャッスルのいいところというと今日はこれくらいしかなかった。そして勢いが止まらないマンチェスター・ユナイテッドは、75分、ファン・ニステルローイのポストプレーからクリスティアーノ・ロナウドがダメ押しの4点目。これで試合は決まった。そして危なげなく試合終了のホイッスルが吹かれた。今期、何度もマンチェスター・ユナイテッドの試合を観ているが、今日は今期ベスト3に入るくらいの試合だった。攻撃、守備、どれをとっても。攻撃もワンパターンではない。カウンター、速攻、遅攻。ときにドリブル突破。ファン・ニステルローイもポストプレー、そして自分で突破するなど、本調子に戻りつつある。そしてなにより中盤がすばらしかった。守備面ではロイ・キーンが必ず顔を出し、それをスコールズ、ルーニーが組み立てる。今期中盤がうまく組み立てられなかったのが嘘のような試合運びであった。ルーニーに関しては攻撃、守備、何をとっても文句の付けようがなかった。ルーニーはすぐにラフプレーをしたり、審判を罵ったりする癖があるのだが、今日はとても大人であった。決勝は永遠のライバルである、アーセナル。去年から続いていたアーセナルの連続無配記録を49試合で破ったのは言うまでもなくマンチェスター・ユナイテッド(スタジアムで観ました)。そして今期、ホーム&アウェーで2連勝しているマンチェスター・ユナイテッド。もちろんアーセナルが黙っているわけではない。今度こそ勝ちに来るだろう。お互いチャンピオンズリーグは敗退しており、プレミアリーグもほぼチェルシーが優勝を手中に収めている。残ったタイトルはそう、このFAカップのみ。決勝は戦争になるだろう。1点で勝負が決まるかもしれない。しかし、マンチェスター・ユナイテッドがこの波を維持すれば今期初タイトルも夢ではない。
20年ぶりの夢叶う。
今日はチャンピオンズリーグのセカンドレグの二日目。そしてホーム、スタディオ・デッレ・アルピに構えたユベントス対、20年前のヘイゼルの悲劇を払拭するために乗り込んだリバプール。その試合を観戦したので、その内容について書きたい。ファーストレグはリバプールがホームでユベントスを2-1と圧倒。前回のブログに詳しい記事を載せているので、よく知りたい方はそちらのほうを参考に。今日の試合はファーストレグが2-1ということもあり、どちらとも勝つ可能性があった。2-1というスコアはフットボールをしている方ならおわかりだろうが、「かなり不安なスコア」なのだ。守りきるほうとしては、いてもたってもいられないし、追い上げるほうも焦りが出てくる。一般的には後者のほうが有利と思う。フットボールは守りに入ると穴があくのだ。守るほうとしては、マンツーマンマークを敷いてしまう。そこのスキを狙われ、逆転されるという試合を数多く観ている。ホームのユベントスは4-4-2、対するリバプールは4-5-1。どうしても負けられない、そして得点しなければならないユベントスはツートップにズラタン・イブラヒモビッチ、アレッサンドロ・デルピエロを置いた。そしてリバプールはミラン・バロシュのワントップ。そう、今日はリバプールはキャプテンで、ファーストレグで大活躍のスティーブン・ジェラードを怪我で欠いていたのだ。しかし、今日は骨折から復帰のシャヴィ・アロンソが先発に名を連ねた。そして開始からユベントスは攻めた。トップのイブラヒモビッチ、デルピエロにボールを集めて、攻撃をしかける。しかし、今日のリバプールは前回とは戦術が180度変わっていた。DFラインをフラットにし、今日キャプテンを務めたサミー・ヒッピアが指揮を執り、オフサイドトラップをかけまくった。そしてその網にことごとく引っかかった。リバプールはフラットに敷いたDFラインをものの見事に上げ下げし、中盤をコンパクトにまとめ、ルイス・ガルシア、シャヴィ・アロンソを経由し、トップのミラン・バロシュを走らせ、シュートまで持っていくというスタイルを貫いた。対するユベントスは「ザッツ・イタリアンフットボール」を続けていた。中盤でボールをカットしてもすばやくボールを離さず、ボールを後ろに下げる。そして下げたボールを大きく前にロングボールとして入れるので、簡単にオフサイドトラップに引っかかる。中盤のエメルソンに関しては、ボールを持ちすぎて取られたり、パスミスがあったり、さらにはドリブルを仕掛けた挙句カットされ、危うい場面が何度もあった。彼はボランチである。ボランチというポジションは「舵取り」をする役目があり、ACミランのピルロのように簡単に左右にボールをはたき、DFとFWの中継点を担う。しかしユベントスは典型的なイタリアンフットボールしか繰り広げられなかった。僕が今日観た中でエメルソンは最低の選手であった。そして何事もなく後半に突入。以前DFラインを上げ下げし、ラインコントロールを行うリバプール。それに対して、ユベントスは先ほどから言っているワンパターンなロングボール。そしてコンパクトにさせられたユベントスの選手のイライラは募る一方。そして、オフサイドトラップにかかりまくったイブラヒモビッチ、左サイドをつぶされまくったザンブロッタ、DFの要であるモンテーロがラフプレーによってイエローカードをもらう。もう結果は見えるだろう。完璧にリバプールの戦術にはまって試合終了のホイッスルがスタディオ・デッレ・アルピに鳴り響いた。下馬評はスティーブン・ジェラードを欠いた、リバプールが負けるのではないかというのが大半だったであろう。しかし、今回は監督の采配にカギがあった。中盤を5人に増やし、中盤をコンパクトにまとめることにより、ユベントスはロングボールを入れてくる。そして、その対策として、オフサイドトラップをかけていこうというリバプールのラファエル・ベニテス監督が勝利をつかんだ。それに対してユベントスのファビオ・カペッロ監督は、前半にMFのパヴェル・ネドベドにボールが集まらないとみるや否や、後半からオリヴェイラに変えて、怪我明けのサラジェタを投入。3トップで挑んだ。僕が思うに、その交代劇を見た瞬間に勝負ありと思った。そして予想は当たった。20年前の1985年にヘイゼルスタジアムで対戦してから、それ以来初の顔合わせ。20年前はユベントスに軍配が上がった。しかし、今回はリバプールがユベントスを黙らせた。そして、リバプールはなんとそれ以来初めての準決勝進出。ジェラードは間に合うかわからない。でもシャヴィ・アロンソが帰ってきた。そしてジブリル・シセも帰ってきた。そして準決勝の相手はなんとチェルシー。イングランド対決である。今年、リバプールはリーグ戦で2度、カップ戦で1度、つまり3戦全敗している相手と準決勝を戦うことになる。シャヴィ・アロンソはリーグ戦でチェルシーのフランク・ランパードに悪質な後方タックルを受けて、足首を骨折し、3ヶ月の離脱を余儀なくされた。さぁ、復讐の時がやってきた。昨日、雑な面を露呈したチェルシー。今日、すばらしいフットボールを繰り広げたリバプール。準決勝はすさまじい戦いになりそうな予感がする。
チェルシーのチャンピオンズリーグ制覇の行方。
今日、チャンピオンズリーグのクォーター・ファイナルのセカンドレグが行われた。そして、私はバイエルン・ミュンヘンVSチェルシーの試合を観た。その模様を書きたい。私的な意見が入るかもしれないので、はじめに言っておく。チェルシーは皆も知っている通り、今日は、モウリーニョ監督がいない。もちろん2試合のベンチ入りを禁じられているからだ。理由は前回のバルセロナ戦での不当な行為が原因。ファーストレグは4-2でチェルシーが勝利している。すなわち、バイエルンが準決勝に進むためには2-0、3-1、もしくは3点差以上の勝利が義務付けられていた。そして、現地時間の8時45分にキックオフの笛が鳴った。バイエルンはFWのピサーロ、マカーイが復帰し期待が高まる。対してチェルシーはディディエ・ドログバの1トップに近い状態。これには理由があり、ファーストレグでことごとく空中戦に勝利していたのだ。だから、この試合もドログバにボールを当てて、点を稼ごうということは一目瞭然だった。しかし、開始して10分、20分と経過しても何も起こらない。バイエルンは点が必要なはずなのに、左からのゼ・ロベルトの攻撃のみ。対してチェルシーはドログバには当てるものの、後ろにボールを下げたり、攻撃をしない。はっきり言ってバイエルンがペースをつかまなければならない状態なのに、完全に相手の「思う壺」にはまっていた。そして、29分、一瞬の隙をついてフランク・ランパードがミドルシュート。DFにあたり、ラッキーなゴール。これでバイエルンは3点を取らなければならなくなる。バイエルンの攻撃は異常に単純。センタリングをゼ・ロベルトに挙げさせ、マカーイ、ピサーロが競り、こぼれだまをバラックがシュートするというもの。チェルシーのDFは「壁」に思えるくらいほとんどのクロスを跳ね返していた。チェルシーはドログバをトップに残し、全員で守るという単調なフットボールをしていたが、同時に、そのリズムに合わせていたバイエルンも単調だった。そして前半終了。何も起こらないまま後半を迎えた。かに見えた。後半、明らかにバイエルンの攻撃パターンが変わる。前半は左のゼ・ロベルトだけを使って、サイドをえぐりきったところでクロスを挙げていたので、ことごとく跳ね返されていたのだが、後半からは左右にすばやくボールをさばき、アーリークロスを挙げるというサッカーに様変わりした。それが、チェルシーのDF陣の崩壊を招くことになるとは誰も予想しなかっただろう。前半と同様にほぼ全員で引いて守っていたために、DF陣はオフサイドを取ることができない。そしてアーリークロスが入ることにより、こぼれだまがトップのドログバとMFの間に落ちるようになる。そこで、DF、MFがマークの調整に入りかけた64分、右サイドのサニョルのアーリークロスにバラックが反応し、そのヘディングシュートのこぼれだまをピサーロが蹴りこみ、通算スコアを5-3にした。アーリークロスにチェルシーのDF陣は全く反応できなかったのだ。そして、バイエルンの猛攻が20分近く続く。しかし、チェルシーのDF、MF陣は黙っていない。マケレレの尋常ではない運動量とジョー・コールの執拗なプレッシングにバイエルンが音を上げだしたのだ。まったくチャンスに結びつかない。そして、80分に縦へのロングボールに反応したジョー・コールがピンポイントで中央で待っていたドログバに合わせ、通算スコアが6-3となる。たった二人で攻撃して、たった二人で点を取る。本当に信じられないゴールであった。ここからはチェルシーの時間稼ぎの時間。3点取られてもまだ引き分け、そして4点取られなければ負けない。そして残りはたったの10分。もう終わりかに見えた。実際、バイエルンのサポーターたちはぞろぞろと帰りはじめた。しかし、ドラマはまだ終わっていない。次々に交代選手を出し、時間稼ぎをするチェルシー。そして、あの手この手を使って攻撃を仕掛けるバイエルン。そこでチェルシーの弱点が露呈した。そう、時間稼ぎがうまくないのだ。うまくなかったといったほうが良いかもしれない。プレミアリーグでは成功しているので・・・。あきらかにパスミスが多くなったし、交代のせいでマークが完全にずれはじめた。それだけではない。スペースを簡単に相手に与えてしまう。そして、90分。マカーイに変わって入ったゲレーロがゴールを沈める。通算スコアは6-4。ロスタイムは4分と長い。そして94分になんとこれまた交代で入ったショルがシュートを叩き込み通算スコアを6-5に。そして、あと1点というところで試合終了。通算スコアは6-5でチェルシーが準決勝進出。バイエルンはもっと早い時間帯から、アーリークロスを挙げるべきだった。そうすれば勝てたかもしれない。そう思うくらいにチェルシーのフットボールは消極的かつ、魅力の欠ける、そして大きな課題を残した。準々決勝は「先手必勝」で勝利を収めた。が、準決勝はどうか。はっきり言って、このようなゲームを繰り広げるのであれば「優勝」は確実にない。言い切れる。終盤に2点も、しかも簡単に取られるようなチームがチャンピオンズリーグを制覇できるのか?あまりにも詰めが甘かった。準決勝までにこの雑なところを修正しない限り、チェルシーの優勝は泡となり消えるであろう。クラシコという名の戦い。
今日は「エル・クラシコ」の日。これは世界有数のフットボールチームがひしめくリーガ・エスパニョーラのなかでも強豪チーム、FCバルセロナVSレアル・マドリッドの一戦を意味するまさに「伝統の一戦」なのだ。これはフットボールだけではなく、歴史的背景も重なる。バルセロナとマドリッドとの間にある根の深い問題は、激しい迫害と抑圧にあったバルセロナの歴史の中からよくわかるが、「FCバルセロナVSレアル・マドリッド」の試合になると、それがさらに明確にわかる。それはかつてのカタルーニャ弾圧の歴史の中で、カタルーニャ人たちが唯一抵抗でき、そして自分たちの存在や感性を示すことができた場所が、フットボールであり、特にこの「エル・クラシコ」であったからである。この試合は異なった民族同士の真剣勝負であり、カスティーリャとカタルーニャのアイデンティティの戦いでもある。フットボールは、かつて押さえつけられてきた歴史のはけ口とも言える存在であり、今現在もそうなのである。かつてFCバルセロナからレアル・マドリッドに移籍した際、ルイス・フィーゴはコーナーキック時に、バルセロナサポーターから「裏切り者」と称され、ペットボトルなどいろいろなものを投げつけられ、さらには豚の頭が飛んできたほどだ。そして、今日、夕暮れ時、キックオフのホイッスルが鳴った。レアル・マドリッドのホームである、サンティアゴ・ベルナベウは怒号の叫びを放つ。レアルは4-4-2、バルサは4-3-3のシステム。レアルのルイス・フィーゴはベンチスタート。なんといってもタレント揃いの両チーム。そして、リーガエスパニョーラの1,2位対決とあって、お互いに負けられない試合である。両チームともに、ヨーロッパチャンピオンズリーグの敗退が決定しており、残すタイトルはこのリーガだけとなっている。DF,MF,FWとどうみてもオールスターの戦いにしか見えない。しかし、選手たちにそんな気持ちは毛頭ない。なぜならば、これは「エル・クラシコ」だから。前半7分に、ロナウドのクロスから飛び込んだジネディーヌ・ジダンが先制のダイビングヘッド。そして20分、ベッカムのフリーキックからバレンタインデーの再婚以来不調と言われ続けているロナウドが鬱憤を晴らすヘディングを叩き込む。しかし、ここからが本当の戦いの始まりであった。29分にサミュエル・エトオが一瞬のスキを逃さず、絶妙なシュートを蹴りこむと、俄然バルセロナペースに試合がすすむ。ロナウジーニョをマークしていたミチェル・サルガドのマークがずれはじめ、DFラインもマークがずれはじめた。左右からクロスをいれ、エトオに当て、落としたボールをイニエスタ、シャヴィがシュートを打つ。いつものバルセロナらしいフットボールが約20分間続いた。そこでなぜ追加点が取れなかったのか。それは言うまでもなく、トーマス・グラヴェセンの活躍に他ならない。彼は今年の冬の移籍マーケットでプレミアリーグのエバートンから350万ユーロで移籍してきたMF。強面の顔には似合わず、足元は非常に巧みである。彼は、攻撃の芽をことごとくつぶし、つぶした瞬間にベッカムやロベルト・カルロスという左右の選手にロングボールを供給し続けた。そして前半ロスタイム、ロベルト・カルロスの信じられないドリブル突破から、クロスがあがり、ラウルが詰めて3-1。そこで前半終了。前半で3-1というスコアを誰が予想したか。解説者まで「信じられない」と連呼していたほどだ。そして後半。相変わらずお互い、カウンターで攻める。攻撃の芽を摘み取る仕事はレアルはグラヴェセン、バルセロナはシャヴィ。この対決が非常に面白かった。ただ、がむしゃらに、汚い手でボールを奪うのではなく、とてもクリーンなのだ。奪っては攻めるという、攻撃サッカーの典型だ。そして65分、ベッカムからの絶妙スルーボールをマイケル・オーウェンが決めて万事休す。スコアは4-1に。73分に交代で入ったマキシ・ロペスが倒されて得たFKをロナウジーニョが鮮やかに決めて1点返すのが精一杯。結局4-2でレアル・マドリッドが勝利を収めた。スコアだけをみれば圧勝かに思われる。しかし、試合を見る限り、バルセロナに落ち度があったかと言われると、答えは「NO」だ。お互いチャンスメイクはしっかりできていたし、ボールポゼッションもほぼ互角。では差は何かと問われれば、やはり「決定力の差、そしてカウンターのうまさ」であると思う。カウンターのときにレアルは裏に出ようと必死であったのに対し、バルセロナはエトオ、ロナウジーニョに当てて、組み立てようとした。カウンターというのはそもそも「最短距離でゴールを奪う」「スピードが命」という基本理念がある。それをうまくやってのけたレアルが今日は勝利した。そしてボールを奪ってからの早さ。これもかなり効いていた。今日のMVPは個人的にはボランチに入ったトーマス・グラヴェセンである。そして、この「エル・クラシコ」という場で、クリーンなサッカーを続けた両雄にも敢闘賞をあげたい。Manchester United 、未来は何処へ。
今週のプレミアリーグ、見所は来年度のチャンピオンズリーグ出場を目指す上位チームの結果、そして生き残りをかけた下位チームの争いだ。しかし、今日は今年のマンチェスターユナイテッドのふがいなさ、そして今日の采配ミスを書きたいと思う。今日はアウェーで最下位のノーウィッチとの試合。個人的に、この試合は興味があった。なぜならば今年のマンチェスターユナイテッドのホーム開幕戦のカードと同じであるとともに、前回のその試合をスタジアムで観戦したからに他ならない。どれだけ、このチームは成長し、変わったのか。今年の夏、50億円という大金をはたいてエバートンから、ウェイン・ルーニーを獲得し、ファン・ニステルローイとのツートップを夢見て開幕を迎えたマンチェスターユナイテッド。しかし、期待のファン・ニステルローイは怪我で離脱を余儀なくされ、DFの要、リオ・ファーディナンドはドラッグテストの出場停止が解けないまま。この状況を救ったのはリーズ・ユナイテッドから移籍してきたアラン・スミスである。彼はホーム開幕戦のノーウィッチ戦で、強烈なボレーシュートを叩き込むや、それからはスーパーサブ的存在として、このチームの危機を何度も救った。そして、今日のスターティングメンバーを見た。そこにはキャプテンのロイ・キーン、ライアン・ギッグス、クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニー、さらにはファン・ニステルローイまでいなかった。なぜかはわからない。しかし、どう見ても「2軍」にしか見えなかったのは僕だけであろうか。先発のFWはルイ・サハ、アラン・スミス。中盤にはフィリップ・ネヴィルが入る。中盤がうまく支配できていない。ポール・スコールズが精力的に動くも、FWにうまくボールが集まらない。そして、ルイ・サハが負傷し、クリスティアーノ・ロナウドが入る。彼はドリブルで緩急をつけ、キープしていたが、チームはどうもうまくいかない。後半、ウェイン・ルーニーを投入。しかし、今日は彼が2つのゴールを献上してしまうミスを二つ犯す。一つ目は彼の悪い癖であるアフターファウル。あまりにも過度で、イエローカードももらってしまう。彼は19歳とはいえもはや国民的ヒーローなのに、画面をみても誰もがわかるように「Fuck Off」を連発。これは余談であるが、「ゴールデンタイムに子供に見せたくない映像」のナンバーワンを取ってしまった。それくらい、教育には悪いヒーローなのである。話はもどり、そのファウルからのFKで1点目を失う。そして、2点目は彼のイージーミス。中盤で簡単にボールを取られてカウンターを浴び、2点目を献上。DFラインも今日は目を覆いたくなるような始末。結局最下位のノーウィッチに2-0と完敗。これがシーズン終盤に3位につけているチームのフットボールなのかと憤りを感じた。優勝はほぼチェルシーの手中にあるのはわかっている。しかし、2位のアーセナルにも3ポイント差をつけられてしまった。今年のユナイテッドはアウェーで本当に勝てない。チェルシーのモウリーニョ監督にも「今年のUnited は遠征先では勝てない」と言われたほどだ。サブメンバーもうまく育っていないとも思うが、トップチームもさほど成長してはいないのではないかと思う。監督の采配もそうだ。ワンパターンすぎる。プレミアリーグ優勝の夢は終わった。チャンピオンズリーグも負けた。残るはFAカップ。来週の日曜日に準決勝が行われる。来年に向けての意気込みをその試合にぶつけてほしいものだ。その片鱗が見えなければ、来期の優勝も危ういのではないだろうかと、心配が募る結果の週末であった。
リバプールVSユベントス 戦評。
「ヘイゼルの悲劇」。みなさんはこの出来事を知っているだろうか。これは1984-85シーズンのチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)の決勝で起こった。ベルギーのヘイゼルスタジアムにて、観客が暴徒化。そして、39名が死亡、400名以上の怪我人を出した、サッカー史上でも有名な出来事である。なぜこの出来事を冒頭に持ってきたのか。そう、この戦いはリバプールVSユベントスだったのだ。それ以来、20年ぶりの顔合わせなのであった。試合はホームのリバプール・アンフィールドにて行われた。もちろん会場は真っ赤に染まった。試合前、そのヘイゼルの悲劇の犠牲者、そしてローマ法王への弔いの意を込めて、黙祷。そしてゲームは始まった。序盤はどちらとも譲らない展開。お互い決定機も作れないほど中盤のプレスが早かった。しかしそれは前半10分までの話。前半10分、スティーブン・ジェラードのコーナーキックをミラン・バロシュが後ろへ流し、そのボールをフリーになったサミー・ヒッピアがドンピシャのボレーを叩き込む。序盤の展開を見ていて、「こんなに早く点が入るとは」と思った人も少なくはなかったはず。さらにリバプールはここから、すばらしいサッカーを最後まで魅せる。中盤、前線ともに2人から3人でゾーンプレスをかけ、こぼれだまをジェラードに渡し、彼の得意のロングボールでピッチ上を縦横無尽に支配し続けた。そこでさらに、前半25分、浮きだまを使った華麗なボール回しから、アーリークロスが上がり、ミラン・バロシュがスルーしたところにルイス・ガルシアの絶妙ハーフボレー。25Mはあったのではないか。ループ気味のシュートに、FIFA最優秀GKのジャン・ルイジ・ブッフォンもお手上げ。タッチすることすらできなかった。後半もリバプールの支配が続く。しかし、65分ユベントスのザンブロッタのクロスにファビオ・カンナバーロがヘッドで合わせ、2-1に。しかし、以後ゴールネットが揺れることはなかった。結果は2-1でFirst Legはリバプールの勝利という結果に終わった。MVPはスティーブン・ジェラードとルイス・ガルシアのコンビにあげたい。中盤をコンパクトに仕上げ、ショート-ショート-ロングといった基本的なパス回しの基点となったのは彼らの力である。そしてゾーンプレスでことごとく中盤の芽を摘み取ったジェラードには芸術点をあげたい位だった。対するユベントスはパベル・ネドヴェドが怪我から復帰し、中盤のリズムを作っていたが、アレッサンドロ・デルピエロ、ズラタン・イブラヒモビッチの両FWがことごとくチャンスをつぶし、ユベントスのカペッロ監督は怪我の具合が思わしくないダビド・トレゼゲを投入するという策しか見当たらなかった。もちろんリバプールのベニテス監督の采配勝ちだ。個人的には今日のリバプールのサッカーを見る限り、Second Legも勝てるのではないかという印象がかなりある。しかし、前に書いた記事にもあるように、今年のリバプールには波がある。その悪い波が来なければ、アウェートはいえ、勝機は望める。一方、ユベントスは負けはしたが、次につながる1点を奪取。可能性は十分に残した。しかし、中盤のミス、そして決定力が上がらなければ、準決勝は夢と終わることだろう。
今週のプレミアリーグ。
無事にマンチェスターに到着し、あらためてサッカーに依存しているなと感じた。でも心地よいのは何でだろう。そんなことはさておき、プレミアの結果をお伝えしよう。首位を走るチェルシーは難なくアウェーで勝利を収め、勝ち点を80まで伸ばし、優勝まで秒読みというところまで来た。2位との勝ち点差はなんと13。そして今週アーセナルはティエリ・アンリのハットトリックでノーウィッチを撃破。そしてManchester Unitedは手痛い引き分けを喫し、勝ち点でアーセナルに並ばれ、得失点差で3位に後退。現在4位でチャンピオンズリーグ出場を目指すエバートンはWBA(ウェスト・ブロミッジ・アルビオン)に負けを喫し、5位リバプールと勝ち点1差とかなり追い込まれた状況。降格争いも熾烈。WBAが勝利し、17位のサザンプトンが負けたため、サザンプトンはかろうじて得失点差で17位にいる状態。こちらも目が離せない。そして今週の注目カードといえばなんといってもニューキャッスルVSアストンヴィラであろう。みなさん、「仲間割れ」というとどういうことを想像できるだろうか。昔のJリーグを見ていた方は覚えていると思うが、以前ジュビロ磐田に元ブラジル代表のドゥンガという選手がいた。彼は闘将として知られていた。彼はブラジル代表でも試合中にベベトという選手と口論になり、一触即発の事態になったそうだ。そして、Jリーグの試合中にも味方選手に対して、身振り手振りで叱咤激励をしている姿を何度見たことか。かれは日本の旧態依然としたフットボール(無駄なボールキープや、体の入れ方の未熟さ)を改善したい一心で心を鬼にしてやっていたのである。最近の例で挙げてみれば、ワールドカップ予選の試合前日の紅白戦で中田ヒデと福西が口論になった。それはもちろんゲームの組み立て、守備の仕方で意見が合わずに口論になったのだ。もちろんこういうプラスの口論というものはチーム、個人問わず、問題を解決するためのプロセス上に発生するものであり、非常に喜ばしいことであると考える。しかし、今週のプレミアリーグのニューキャッスルVSアストンヴィラ戦では考えられない出来事が起きた。ホームで52000人というサポーターに囲まれプレーしていたニューキャッスルのキーロン・ダイアーとリー・ボイヤーがなんと試合中に殴り合いのケンカをし、なんと二人とも退場になったのである。試合後、監督ならびに両選手が記者会見で謝罪をしたものの、果たしてこれは許される行為なのか、疑問である。かねてから素行の悪かったキーロン・ダイアーにとっては契約問題につながる可能性も少なくは無い。そしてFA(イングランドサッカー協会)は何らかの処分を下すであろう。そして主力の彼らは4月の17日に行われるFAカップ準決勝を出場停止になってしまった。仕事でもなんでもそうだが、「公私混同」ほど恥ずかしいものはない。ましてや、プロのフットボーラー。プロとして恥ずべき行為であり、プロ失格である。そしてこのような事件が起きてしまったことに対して少し悲しい気持になったのは僕だけだろうか。
