
今日、
チャンピオンズリーグの
クォーター・ファイナルの
セカンドレグが行われた。そして、私は
バイエルン・ミュンヘンVSチェルシーの試合を観た。その模様を書きたい。私的な意見が入るかもしれないので、はじめに言っておく。チェルシーは皆も知っている通り、今日は、
モウリーニョ監督がいない。もちろん2試合のベンチ入りを禁じられているからだ。理由は前回のバルセロナ戦での不当な行為が原因。ファーストレグは
4-2で
チェルシーが勝利している。すなわち、
バイエルンが準決勝に進むためには
2-0、
3-1、もしくは
3点差以上の勝利が義務付けられていた。そして、現地時間の8時45分にキックオフの笛が鳴った。バイエルンはFWの
ピサーロ、
マカーイが復帰し期待が高まる。対してチェルシーは
ディディエ・ドログバの1トップに近い状態。これには理由があり、ファーストレグでことごとく
空中戦に勝利していたのだ。だから、この試合もドログバにボールを当てて、点を稼ごうということは
一目瞭然だった。しかし、開始して10分、20分と経過しても何も起こらない。バイエルンは点が必要なはずなのに、左からの
ゼ・ロベルトの攻撃のみ。対してチェルシーは
ドログバには当てるものの、後ろにボールを下げたり、攻撃をしない。はっきり言ってバイエルンがペースをつかまなければならない状態なのに、完全に相手の「
思う壺」にはまっていた。そして、29分、一瞬の隙をついて
フランク・ランパードがミドルシュート。DFにあたり、
ラッキーなゴール。これでバイエルンは
3点を取らなければならなくなる。バイエルンの攻撃は
異常に単純。センタリングを
ゼ・ロベルトに挙げさせ、
マカーイ、
ピサーロが競り、こぼれだまを
バラックがシュートするというもの。チェルシーのDFは「
壁」に思えるくらいほとんどのクロスを跳ね返していた。チェルシーは
ドログバをトップに残し、全員で守るという
単調なフットボールをしていたが、同時に、そのリズムに合わせていた
バイエルンも単調だった。そして前半終了。何も起こらないまま後半を迎えた。
かに見えた。後半、
明らかにバイエルンの攻撃パターンが変わる。前半は左の
ゼ・ロベルトだけを使って、サイドをえぐりきったところでクロスを挙げていたので、ことごとく跳ね返されていたのだが、後半からは左右にすばやくボールをさばき、
アーリークロスを挙げるというサッカーに様変わりした。それが、チェルシーの
DF陣の崩壊を招くことになるとは誰も予想しなかっただろう。前半と同様にほぼ全員で引いて守っていたために、DF陣は
オフサイドを取ることができない。そしてアーリークロスが入ることにより、こぼれだまがトップの
ドログバとMFの間に落ちるようになる。そこで、DF、MFがマークの調整に入りかけた64分、右サイドの
サニョルのアーリークロスに
バラックが反応し、そのヘディングシュートのこぼれだまを
ピサーロが蹴りこみ、
通算スコアを5-3にした。アーリークロスにチェルシーのDF陣は
全く反応できなかったのだ。そして、バイエルンの猛攻が20分近く続く。しかし、チェルシーのDF、MF陣は黙っていない。
マケレレの尋常ではない運動量と
ジョー・コールの執拗なプレッシングに
バイエルンが音を上げだしたのだ。まったくチャンスに結びつかない。そして、80分に縦へのロングボールに反応した
ジョー・コールがピンポイントで中央で待っていた
ドログバに合わせ、
通算スコアが6-3となる。たった二人で攻撃して、たった二人で点を取る。本当に
信じられないゴールであった。ここからはチェルシーの
時間稼ぎの時間。3点取られてもまだ引き分け、そして4点取られなければ負けない。そして残りはたったの10分。もう終わりかに見えた。実際、バイエルンのサポーターたちはぞろぞろと帰りはじめた。しかし、
ドラマはまだ終わっていない。次々に交代選手を出し、時間稼ぎをするチェルシー。そして、あの手この手を使って攻撃を仕掛けるバイエルン。そこでチェルシーの
弱点が露呈した。そう、
時間稼ぎがうまくないのだ。うまくなかったといったほうが良いかもしれない。プレミアリーグでは成功しているので・・・。あきらかにパスミスが多くなったし、交代のせいでマークが完全にずれはじめた。それだけではない。スペースを簡単に相手に与えてしまう。そして、90分。
マカーイに変わって入った
ゲレーロが
ゴールを沈める。
通算スコアは6-4。ロスタイムは4分と長い。そして94分になんとこれまた交代で入った
ショルがシュートを叩き込み
通算スコアを6-5に。そして、あと1点というところで試合終了。通算スコアは6-5で
チェルシーが準決勝進出。バイエルンはもっと早い時間帯から、アーリークロスを挙げるべきだった。そうすれば勝てたかもしれない。そう思うくらいにチェルシーのフットボールは
消極的かつ、魅力の欠ける、そして大きな課題を残した。準々決勝は「先手必勝」で勝利を収めた。が、準決勝はどうか。はっきり言って、このようなゲームを繰り広げるのであれば
「優勝」は確実にない。言い切れる。終盤に2点も、しかも簡単に取られるようなチームがチャンピオンズリーグを制覇できるのか?あまりにも詰めが甘かった。準決勝までにこの雑なところを修正しない限り、チェルシーの優勝は
泡となり消えるであろう。