
今日はチャンピオンズリーグのセカンドレグの二日目。そしてホーム、
スタディオ・デッレ・アルピに構えた
ユベントス対、20年前の
ヘイゼルの悲劇を払拭するために乗り込んだ
リバプール。その試合を観戦したので、その内容について書きたい。ファーストレグは
リバプールがホームで
ユベントスを
2-1と圧倒。前回のブログに詳しい記事を載せているので、よく知りたい方はそちらのほうを参考に。今日の試合はファーストレグが2-1ということもあり、
どちらとも勝つ可能性があった。2-1というスコアはフットボールをしている方ならおわかりだろうが、「
かなり不安なスコア」なのだ。守りきるほうとしては、
いてもたってもいられないし、追い上げるほうも
焦りが出てくる。一般的には
後者のほうが有利と思う。フットボールは
守りに入ると穴があくのだ。守るほうとしては、
マンツーマンマークを敷いてしまう。そこのスキを狙われ、逆転されるという試合を
数多く観ている。ホームのユベントスは
4-4-2、対するリバプールは
4-5-1。どうしても負けられない、そして得点しなければならないユベントスはツートップに
ズラタン・イブラヒモビッチ、
アレッサンドロ・デルピエロを置いた。そしてリバプールは
ミラン・バロシュのワントップ。そう、今日はリバプールはキャプテンで、ファーストレグで大活躍の
スティーブン・ジェラードを
怪我で欠いていたのだ。しかし、今日は骨折から復帰の
シャヴィ・アロンソが先発に名を連ねた。そして開始からユベントスは
攻めた。トップの
イブラヒモビッチ、
デルピエロにボールを集めて、攻撃をしかける。しかし、今日のリバプールは前回とは
戦術が180度変わっていた。DFラインを
フラットにし、今日キャプテンを務めた
サミー・ヒッピアが指揮を執り、
オフサイドトラップをかけまくった。そしてその
網にことごとく引っかかった。リバプールはフラットに敷いたDFラインをものの見事に
上げ下げし、中盤を
コンパクトにまとめ、
ルイス・ガルシア、
シャヴィ・アロンソを経由し、トップの
ミラン・バロシュを走らせ、シュートまで持っていくというスタイルを貫いた。対するユベントスは「
ザッツ・イタリアンフットボール」を続けていた。中盤でボールをカットしてもすばやくボールを離さず、ボールを
後ろに下げる。そして下げたボールを大きく前に
ロングボールとして入れるので、簡単に
オフサイドトラップに引っかかる。中盤の
エメルソンに関しては、ボールを
持ちすぎて取られたり、
パスミスがあったり、さらにはドリブルを仕掛けた挙句
カットされ、危うい場面が何度もあった。彼は
ボランチである。ボランチというポジションは「
舵取り」をする役目があり、
ACミランの
ピルロのように簡単に左右にボールをはたき、
DFとFWの中継点を担う。しかしユベントスは典型的なイタリアンフットボールしか繰り広げられなかった。僕が今日観た中で
エメルソンは
最低の選手であった。そして何事もなく後半に突入。以前DFラインを上げ下げし、ラインコントロールを行うリバプール。それに対して、ユベントスは先ほどから言っている
ワンパターンなロングボール。そしてコンパクトにさせられたユベントスの選手の
イライラは募る一方。そして、オフサイドトラップにかかりまくった
イブラヒモビッチ、左サイドをつぶされまくった
ザンブロッタ、DFの要である
モンテーロが
ラフプレーによってイエローカードをもらう。もう結果は見えるだろう。
完璧にリバプールの戦術にはまって試合終了のホイッスルがスタディオ・デッレ・アルピに鳴り響いた。下馬評は
スティーブン・ジェラードを欠いた、リバプールが負けるのではないかというのが大半だったであろう。しかし、今回は
監督の采配にカギがあった。中盤を5人に増やし、中盤をコンパクトにまとめることにより、ユベントスはロングボールを入れてくる。そして、その対策として、オフサイドトラップをかけていこうというリバプールの
ラファエル・ベニテス監督が
勝利をつかんだ。それに対してユベントスの
ファビオ・カペッロ監督は、前半にMFの
パヴェル・ネドベドにボールが集まらないとみるや否や、後半から
オリヴェイラに変えて、怪我明けの
サラジェタを投入。
3トップで挑んだ。僕が思うに、その交代劇を見た瞬間に
勝負ありと思った。そして予想は当たった。20年前の1985年にヘイゼルスタジアムで対戦してから、それ以来初の顔合わせ。
20年前は
ユベントスに軍配が上がった。しかし、今回は
リバプールが
ユベントスを黙らせた。そして、リバプールはなんとそれ以来初めての
準決勝進出。
ジェラードは間に合うかわからない。でも
シャヴィ・アロンソが帰ってきた。そして
ジブリル・シセも帰ってきた。そして準決勝の相手はなんと
チェルシー。イングランド対決である。今年、リバプールはリーグ戦で
2度、カップ戦で
1度、つまり
3戦全敗している相手と準決勝を戦うことになる。
シャヴィ・アロンソはリーグ戦でチェルシーの
フランク・ランパードに
悪質な後方タックルを受けて、足首を
骨折し、
3ヶ月の離脱を余儀なくされた。さぁ、
復讐の時がやってきた。昨日、雑な面を露呈した
チェルシー。今日、すばらしいフットボールを繰り広げた
リバプール。
準決勝はすさまじい戦いになりそうな予感がする。