リバプールVSユベントス 戦評。 | フットボールジャーナリストへの道(It`s from my point of view. and I would tell you frankly what I think. )。

リバプールVSユベントス 戦評。

Luis Garciaヘイゼルの悲劇」。みなさんはこの出来事を知っているだろうか。これは1984-85シーズンのチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)の決勝で起こった。ベルギーのヘイゼルスタジアムにて、観客が暴徒化。そして、39名が死亡、400名以上の怪我人を出した、サッカー史上でも有名な出来事である。なぜこの出来事を冒頭に持ってきたのか。そう、この戦いはリバプールVSユベントスだったのだ。それ以来、20年ぶりの顔合わせなのであった。試合はホームのリバプール・アンフィールドにて行われた。もちろん会場は真っ赤に染まった。試合前、そのヘイゼルの悲劇の犠牲者、そしてローマ法王への弔いの意を込めて、黙祷。そしてゲームは始まった。序盤はどちらとも譲らない展開。お互い決定機も作れないほど中盤のプレスが早かった。しかしそれは前半10分までの話。前半10分、スティーブン・ジェラードのコーナーキックをミラン・バロシュが後ろへ流し、そのボールをフリーになったサミー・ヒッピアドンピシャのボレーを叩き込む。序盤の展開を見ていて、「こんなに早く点が入るとは」と思った人も少なくはなかったはず。さらにリバプールはここから、すばらしいサッカーを最後まで魅せる。中盤、前線ともに2人から3人でゾーンプレスをかけ、こぼれだまをジェラードに渡し、彼の得意のロングボールでピッチ上を縦横無尽に支配し続けた。そこでさらに、前半25分、浮きだまを使った華麗なボール回しから、アーリークロスが上がり、ミラン・バロシュがスルーしたところにルイス・ガルシアの絶妙ハーフボレー。25Mはあったのではないか。ループ気味のシュートに、FIFA最優秀GKのジャン・ルイジ・ブッフォンもお手上げ。タッチすることすらできなかった。後半もリバプールの支配が続く。しかし、65分ユベントスのザンブロッタのクロスにファビオ・カンナバーロヘッドで合わせ、2-1に。しかし、以後ゴールネットが揺れることはなかった。結果は2-1でFirst Legはリバプールの勝利という結果に終わった。MVPはスティーブン・ジェラードとルイス・ガルシアのコンビにあげたい。中盤をコンパクトに仕上げ、ショート-ショート-ロングといった基本的なパス回しの基点となったのは彼らの力である。そしてゾーンプレスでことごとく中盤の芽を摘み取ったジェラードには芸術点をあげたい位だった。対するユベントスはパベル・ネドヴェドが怪我から復帰し、中盤のリズムを作っていたが、アレッサンドロ・デルピエロズラタン・イブラヒモビッチの両FWがことごとくチャンスをつぶし、ユベントスのカペッロ監督は怪我の具合が思わしくないダビド・トレゼゲを投入するという策しか見当たらなかった。もちろんリバプールのベニテス監督の采配勝ちだ。個人的には今日のリバプールのサッカーを見る限り、Second Legも勝てるのではないかという印象がかなりある。しかし、前に書いた記事にもあるように、今年のリバプールにはがある。その悪い波が来なければ、アウェートはいえ、勝機は望める。一方、ユベントスは負けはしたが、次につながる1点を奪取。可能性は十分に残した。しかし、中盤のミス、そして決定力が上がらなければ、準決勝は夢と終わることだろう。