忠左衛門とのんびりライフⅡ -28ページ目

公園の主は喋れない


 

37話 公園でスズメバチ大パニック!笑撃の巣退治作戦


 

 

初夏の公園は、緑が眩しく、鳥のさえずりが心地よく響いていた…はずだった。しかし、今は阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。

「ひぃー!スズメバチの大群だー!」ハナちゃんは、いつもの元気はどこへやら、ヨシダさんの後ろに隠れて震えていた。

「こりゃ、タダごとじゃないぞ…」ヨシダさんも、普段の威厳はどこへやら、必死にスズメバチを追い払おうと、持っていた新聞紙をブンブン振り回していた。

「ギャー!スズメバチが多すぎるー!」チヨは、スマホを落とし、右往左往していた。

そして、公園の隅に佇む自販機、タカシ。普段は冷静沈着な彼も、今日は様子がおかしかった。

(…緊急事態…スズメバチ…駆除…アイテム…検索…)タカシは、カタコトの音声で呟きながら、自販機の取り出し口から、ありとあらゆるものを吐き出し始めた。

出てきたのは、殺虫スプレー、防護服、煙幕発生装置…だけではなかった。なぜか、巨大なハエ叩き、熊のぬいぐるみ、そして大量の激マズ缶コーヒー、そして巨大な網まで出てきた。

「って、タカシ!なんでこんなものが出てくるのよ!」ハナちゃんが叫ぶと、タカシはカタコトで答えた。

(…データベース…誤作動…)

「誤作動ってレベルじゃないわよ!熊のぬいぐるみでどうやってスズメバチ退治するのよ!」チヨがツッコミを入れた。

そんなドタバタ劇の中、スズメバチの攻撃は激化し、公園は完全にパニック状態となった。

「こうなったら、作戦を立てるしかない!」ハナちゃんは、震える声で叫んだ。「ヨシダさん、煙幕でスズメバチを混乱させて!チヨちゃんは、何か方法でスズメバチを追い払って!タカシは…その…えっと、自販機から何か役に立つものを出して!」

(…了解…)タカシは、カタコトで答え、自販機の機能で何か役に立つものを探そうとした。

こうして、笑撃のスズメバチ退治作戦が始まった。

ヨシダさんは、煙幕発生装置を噴射したが、煙が風で流され、逆に自分たちが煙に包まれてしまった。

「ゴホゴホ…こりゃ、たまらん…」ヨシダさんは、涙目で呟いた。

「ヨシダさん、煙幕のつもりで燻製でも作ってるんですか?スズメバチじゃなくて、私たちが燻製になっちゃうわよ!」チヨがツッコミを入れた。

チヨは、持っていたスマホから高周波の音を出し、スズメバチを混乱させようとしたが、スズメバチたちは全く動じなかった。

「全然効かないじゃないのー!」チヨは、スマホを投げ捨てた。

「チヨちゃん、そのスマホ、スズメバチにはモスキート音にしか聞こえなかったんじゃない?」ハナちゃんがツッコミを入れた。

タカシは、自販機の機能でスズメバチ対策に役立つものを探したが、データベースの誤作動により、次々と珍妙なアイテムが出てくるばかりだった。

(…巨大扇風機…効果…不明…)(…大量の風船…効果…不明…)(…激辛ソース…効果…不明…)(…巨大な網…効果…不明…)

「タカシ、もういいから!その激マズ缶コーヒーでも飲んでて!って、飲めないんだったわね!そして、その巨大な網は何に使うの?」ハナちゃんがツッコミを入れた。

ハナちゃんは、あまりのドタバタ劇に、笑うしかなかった。しかし、笑っている場合ではなかった。

「もう、こうなったら…」ハナちゃんは、覚悟を決めた。「私がスズメバチの巣を叩き落とす!」

ハナちゃんは、公園にあった長い棒を手に取り、老木の洞にあるスズメバチの巣に近づいた。そして、タカシが出した巨大な網を棒の先につけ、巣を覆うように被せた。

巣は網に覆われ、スズメバチたちは飛び出してきたが、網に阻まれ、ハナちゃんたちに近づくことができなかった。

「くらえー!スズメバチめー!」ハナちゃんは、叫びながら、殺虫スプレーを網の中へ噴射し続けた。

ついに、スズメバチたちは全滅し、公園に平和が戻った。

「やったー!スズメバチをやっつけたぞー!」ハナちゃんは、両手を上げて叫んだ。

ヨシダさん、チヨも、疲れ果てていたが、笑顔でハナちゃんに拍手を送った。

「しかし、まさかハナちゃんが巨大な網でスズメバチの巣を覆うとは…」ヨシダさんは、感心したように言った。

「ハナちゃん、あんた、本当にすごいわ…」チヨも、感心したように言った。

タカシは、自販機から大量の激辛ソースを出しながら、心で呟いた。(…ハナ…最強…激辛ソース…プレゼント…)

「タカシ、その激辛ソース、誰が飲むのよ!って、あなたも飲めないんだったわね!」ハナちゃんがツッコミを入れた。

こうして、公園のスズメバチ騒動は、ハナちゃんの活躍によって幕を閉じた。しかし、タカシの自販機から出てきた大量の激マズ缶コーヒーと激辛ソースは、誰にも飲まれることなく、公園の隅に積み上げられたままだった。そして、巨大な網も、公園の遊具に引っかかったまま、風に揺れていた。

 

 

38話 只今編集中(しばらくお待ちください)

 

忠左衛門とのんびりライフ

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1話 俺はなに?俺はどこ?なんじゃこりゃー!

2話 公園の噂と、困ったじいさん

3話 消えたお弁当と、爆笑!勘違い大作

4話 雨上がりの虹と、見つからない宝物

5話 自動販売機、意識あり

6話 熱中症にご用心!自販機、緊急事態発生!

7話 動けない俺と爆笑!恋のキューピッド大作戦

8話 夜の公園と、爆笑!謎の夜間徘徊者

9話 ボールはどこへ消えた!?自販機探偵、華麗なる(迷)推理!

10話 あの頃へ…? タイムスリップ大作戦!…って、?

11話 謎の箱、現る!…一体何が入ってるんだ!? 爆弾…じゃ

12話 星空からの訪問者と、言葉の壁(1)

13話 星空からの訪問者と、言葉の壁(2)

14話 いつもの公園と、現れた小さな芸術家

15話 夜の響きと、心に響くリズムの巻

16話  公園に現れた、色彩の記憶

17話 犬になった親友と、自販機の受難と友情?

18話 自販機パニックと、機械オタクの来襲

19話 自販機せんせい、勘違いとジュースの嵐、そして伝説

20話 春爛漫!自販機せんせい、桜の下の奇跡

21話 初夏爛漫!鬼ごっこと秘密の花園、そして自販機の辛口

22話 自販機せんせい、ワールドワイドデビュー!?

23話 キクエさんの忘れ物~自販機、まさかの再会!?~

24話 公園に現れたタイムトラベラー~自販機

25話 公園の秘密の花園~自販機、まさかの植物と会話!?~

26話 公園と夢見るアイドル~自販機、少女の夢を応援する!?

27話 公園の都市伝説~自販機、少女と怪奇現象!?~

28話 公園の事件簿~自販機と霊の迷コンビ、事件に挑む!?

29話 公園の宝探しと、残された謎 -

30話  井戸が誘う、時空迷宮!~自販機と幽霊、過去へのダイブ!?~

31話 公園の新しい住人~未知なる植物踊る〇〇草、マジかー

32話 ヨシダさんの秘密の趣味~盆栽と猫と懐かしのメロディー

33話 チヨ、霊力チャージ!~公園で迷子の霊を探せ!~

34話 ラジオ体操は替え歌合戦!?~公園の夏休み大騒動!~

35話 公園 de 大喜利花見!~自販機と霊の迷コンビ、春風

36話 公園と家出少女と心の虹!

37話 公園でスズメバチ大パニック!笑撃の巣退治作戦

38話 公園でラジコン大暴走!?自販機、まさかの電波

39話 公園で謎の健康おじさん現る!ヨシダさんと奇妙な健康対決!

40話 公園で失われた「運命のタオル」を探せ!チヨ、霊感迷走