忠左衛門とのんびりライフⅡ -27ページ目

公園の主は喋れない


 

38話 公園でラジコン大暴走!?自販機、まさかの電波


 

 

初夏の公園。今日も公園四人衆(+自販機1台)は通常営業だ。


「ねーねー、ヨシダさん!見て見てー!ぴょんぴょん!」ハナちゃんがベンチの上で飛び跳ねながら歌う。

ヨシダさん?あ、いつものベンチで船漕いでんわ。気持ちよさそうに寝てんなぁ、おい。


チヨはタカシの横でスマホいじり。「はぁ…霊界も平和ボケ。うちのSNS、猫ばっかりやん。霊界猫動画とか、誰が見んねん。」

タカシは?(至って平常運転。公園監視モード中。平和って素晴らしい…)

「なあ、兄さん。霊界つまらん。人間界なんか面白いことないん?って、あんたのカメラ、なんか映した?」チヨがタカシをコツコツ叩く。

(いや、特に何も。今日も異常なし。君の霊界ニュースの方が刺激的だろ?)タカシは冷静に返す。

「なんや、退屈やなあ…」チヨがスマホに目を戻しかけた、その時!



「俺の相棒!今日も行くぜぇぇぇ!」

ん?誰や?広場の方見たら、ドローン抱えたおっちゃんがおる。なんか、めっちゃ気合い入っててスーツピシッとしとる。

「よし!今日のフライトは完璧だ!公園の風を捉える!」おっちゃん叫んで、ドローン飛ばした。キィィン!って音立てて、ドローンが公園の上空に舞い上がった。

「わー!すごい!ドローンだー!」ハナちゃん、キラッキラの目!

「ほう、ちっこいラジコンじゃな。ワシの時代はもっとデカかったぞ。エンジン音も凄くてな。土煙上げながら…って、あれ車か。まあ、似たようなもんじゃ。」ヨシダさん、まだ寝ぼけてるんか?

ドローン、順調に飛んでたのに、タカシの上空来た瞬間、ん?って動きになった。ブルブル震えだした思たら、タカシの周りをグルグル!なんや、兄さんに絡んでるみたいやん!

「きゃー!ドローンが変だよー!」ハナちゃん、慌ててる!

「なんや、あのドローン、兄さんに求愛でもしてんのか?って、相手自販機やぞ!」チヨは腹抱えて笑いそうになってる。

タカシのモニター、なんかヤバいことになってる。(…異常信号受信!システム干渉発生!原因不明!制御不能!やばいやばい!ドローン突っ込んでくる!?)

(チヨ!ドローンがおかしい!俺のシステムに干渉してきてる!)タカシ、内心パニックでチヨに呼びかける。

「え?なんやて?干渉ぅ?あんたのせいか!?」チヨ、モニター覗き込む。

ドローンのおっちゃん、顔真っ赤にして叫びよった!「おい!そこの自販機!お前や!お前の電波が俺のドローンに干渉してんだ!すぐ電波止めろ!」

(いや、止めろって言われても…なんで干渉してるのか俺も分からんし、止め方も…!)タカシ、困惑度マックスでチヨに返す。(って、俺の電波?強力な電波なんか出してへんぞ!?まさか俺の存在そのものが電波障害!?勘弁してくれぇ!)

「方法不明だと!?ふざけるな!この最新鋭のドローンが!俺の自慢の相棒が!」おっちゃん、タカシに掴みかかりそうな勢いや!

「って、兄さん!あの人、自販機と喧嘩する気やで!って、勝てるわけないやろ!」チヨがタカシを庇うように前に出る(霊体だけど)。(あのドローン、なんか霊が取り憑いてるんちゃう?ドローン霊とか、レアもんやん!)チヨ、タカシにボソッと耳打ち。

「ドローン霊!?何を根拠に!」おっちゃん、チヨの方(誰もいない空間)に叫ぶ!

(根拠なんてないわ!霊感や!あんたには見えへんだけや!)チヨ、得意げに胸を張る。

「見えないだと?何を…うわっ!」おっちゃんがドローンに再び気を取られた瞬間、ドローンはタカシのジュース取り出し口にめり込む勢いで突っ込んできた!ガンッ!鈍い音!

タカシのモニターに衝撃エラー!(…ジュース取り出し口物理的衝撃…機能低下…痛い痛い痛い!)

(痛い!ちょっと、何すんねんドローン!取り出し口壊れるやろが!)タカシ、悲鳴に近い声をチヨにあげる。

「あー!俺のドローンが!自販機にボディブロー!」おっちゃん、頭抱えてうずくまる!

ハナちゃんはドローンに手を振り続けてる。「ドローンさん、大丈夫ー?痛くないー?」いやドローンに聞いても…!

ヨシダさん、ようやく完全に目覚めた。「ほう…自販機が殴られたか。ワシも昔、悪者にボコボコにされてな…って、違う違う。」

「もう、ヨシダさん!話脱線しすぎ!」ハナちゃん、ツッコミ担当!

「ってか、兄さん!取り出し口、マジでヤバない!?ジュース出るん!?」チヨ、心配そうにタカシの前面をペタペタ触る。

タカシはシステム再起動を試みる。(…システム再起動試行…エラー継続…でも…ドローン信号消失…ふう…去ったか…)

ドローンはタカシから離れると、プスン…と地面に落下。バッテリー切れみたいだ。

おっちゃん駆け寄り、ドローンを抱きかかえる。「相棒…無事か…。あの自販機のせいだ…!」

結局、電波干渉だったのか、ただのトラブルだったのか、おっちゃんの勘違いだったのかは闇の中。おっちゃんはタカシをギロッと睨んで、ドローン抱えてスタコラサッサと帰っていった。

公園に平和が…戻った…のか?

「やれやれ、賑やかなこっちゃ。」ヨシダさんがホッと一息。

「で、兄さん!取り出し口は!?なんか出るん!?」チヨが急かす。

(うーん…それが…なんかまだ変なんだ。ジュース選んでも…出るのは…)タカシ、恐る恐る排出ボタンを押す。

ゴトリ、と音を立てて取り出し口から出てきたのは…野球ボール。

「って、なんやこれぇぇぇ!野球ボールぅぅぅ!?なんで自販機から野球ボールが出てくんねん!」チヨ、今日一番の特大ツッコミ!

タカシのモニターには「…システムエラー継続中…アイテム・ランダム排出…」と表示されてる。

(って、嘘だろ!?マジでランダム排出!?なんで野球ボールなんだよ!コーラ出せよコーラ!ていうか俺野球ボール在庫なんて持ってないはずなのに!)タカシ、内心絶叫!

ハナちゃんは野球ボールを拾い上げ、目を輝かせた。「わーい!野球ボールだ!ね、ヨシダさん、キャッチボールしよ!」

「ほう、野球ボールか。ワシも昔、ピッチャーでな…って、もうええわ。」ヨシダさんも諦めた顔。

チヨは野球ボールと、エラーで奇妙なものを出すタカシを見て、がっくり肩を落とした。「って、今日の公園、ほんま、おもろすぎるわ…(白目)。」

タカシは、自分の新しい(?)機能に頭を抱える。(って、このランダム排出、いつまで続くんだ…俺の平穏は一体どこ行ったんだぁぁぁ!)

かくして、公園の平和は、タカシの自販機機能崩壊と共に、今日も賑やかに保たれているのだった。そして、タカシの受難は、まだまだ続く。

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14話 只今編集中(しばらくお待ちください)

 

忠左衛門とのんびりライフ

もよろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 

1話 俺はなに?俺はどこ?なんじゃこりゃー!

2話 公園の噂と、困ったじいさん

3話 消えたお弁当と、爆笑!勘違い大作

4話 雨上がりの虹と、見つからない宝物

5話 自動販売機、意識あり

6話 熱中症にご用心!自販機、緊急事態発生!

7話 動けない俺と爆笑!恋のキューピッド大作戦

8話 夜の公園と、爆笑!謎の夜間徘徊者

9話 ボールはどこへ消えた!?自販機探偵、華麗なる(迷)推理!

10話 あの頃へ…? タイムスリップ大作戦!…って、?

11話 謎の箱、現る!…一体何が入ってるんだ!? 爆弾…じゃ

12話 星空からの訪問者と、言葉の壁(1)

13話 星空からの訪問者と、言葉の壁(2)

14話 いつもの公園と、現れた小さな芸術家

15話 夜の響きと、心に響くリズムの巻

16話  公園に現れた、色彩の記憶

17話 犬になった親友と、自販機の受難と友情?

18話 自販機パニックと、機械オタクの来襲

19話 自販機せんせい、勘違いとジュースの嵐、そして伝説

20話 春爛漫!自販機せんせい、桜の下の奇跡

21話 初夏爛漫!鬼ごっこと秘密の花園、そして自販機の辛口

22話 自販機せんせい、ワールドワイドデビュー!?

23話 キクエさんの忘れ物~自販機、まさかの再会!?~

24話 公園に現れたタイムトラベラー~自販機

25話 公園の秘密の花園~自販機、まさかの植物と会話!?~

26話 公園と夢見るアイドル~自販機、少女の夢を応援する!?

27話 公園の都市伝説~自販機、少女と怪奇現象!?~

28話 公園の事件簿~自販機と霊の迷コンビ、事件に挑む!?

29話 公園の宝探しと、残された謎 -

30話  井戸が誘う、時空迷宮!~自販機と幽霊、過去へのダイブ!?~

31話 公園の新しい住人~未知なる植物踊る〇〇草、マジかー

32話 ヨシダさんの秘密の趣味~盆栽と猫と懐かしのメロディー

33話 チヨ、霊力チャージ!~公園で迷子の霊を探せ!~

34話 ラジオ体操は替え歌合戦!?~公園の夏休み大騒動!~

35話 公園 de 大喜利花見!~自販機と霊の迷コンビ、春風

36話 公園と家出少女と心の虹!

37話 公園でスズメバチ大パニック!笑撃の巣退治作戦

38話 公園でラジコン大暴走!?自販機、まさかの電波

39話 公園で謎の健康おじさん現る!ヨシダさんと奇妙な健康対決!

40話 公園で失われた「運命のタオル」を探せ!チヨ、霊感迷走