13話 星空からの訪問者と、言葉の壁(2)
数日後。タカシは、いつものように公園で過ごしている。
(…今日も平和だな。宇宙人、どうなったかな…)
すると、タカシの筐体に、微弱な電波のようなものが届いたような気がした。
(…あいつ、また来たのか!?)タカシは、期待に胸を膨らませる。
夜になり、例の宇宙人が再び現れた。
「…た…す…け…て…く…れ…」宇宙人は、少し元気がなさそうだ。
(どうしたんだ!? 仲間は見つかったのか?)タカシは、翻訳機を通して尋ねる。
すると、その時、上空から「ドーン!」という大きな音が聞こえ、もう一つの物体が公園の近くに墜落した。
(…え!? 何だ、今の!?)
墜落した宇宙船から、もう一人の宇宙人が出てきた。こちらは、先日の宇宙人より少し大きく、顔面蒼白だ。
新たな宇宙人: 「…だ…め…だ…!…こ…の…せん…も…こ…しょう…し…た…!」
(…おいおい、どうなってんだ!? 仲間も遭難かよ!)タカシは、心の中で叫ぶ。
二人の宇宙人は、途方に暮れている。
タカシは、彼らを助けようと、冷たい飲み物や、なぜか「賞味期限間近!栄養満点ドリンク」と書かれた怪しい缶ジュースなどを排出する。
(…とりあえず、水分補給だ!)
騒ぎを聞きつけたハナちゃんとヨシダさんが現れる。
ハナちゃんは、宇宙人たちを見て、
「わあ! 宇宙人だ!」と目を輝かせる。
ヨシダさんは、興味津々で観察し始める。
「ふむ、宇宙人というのは、こういう姿をしておるのか…」
タカシは、どうにかして彼らに「助けを呼ぶ」方法を伝えようと、非常ボタンのボタンを連打し、さらに「SOS」と書かれたラベルのジュースを排出する。
ハナちゃんは、「あっ! あの自販機さん、何か困ってるみたい!」と気づく。
ヨシダさんは、「宇宙人さんたちも困っておるようじゃからのう。何か手伝えることはないかのう。」と、協力的な姿勢を見せる。
タカシは、心の中で(頼むから、何かしてくれ!)と願う。
ハナちゃんは、宇宙人たちに話しかける。「ねえ、どうしたの? 困ってるの?」
すると、先日の宇宙人が、翻訳機を通して答える。
「…わ…れ…わ…れ…は…こ…の…ほ…し…に…と…り…のこ…さ…れ…た…」
ハナちゃんは、真剣な表情で考える。「うーん…どうしたらいいかな…」
ヨシダさんが、突然「そうじゃ! 昔、わしが子供の頃、UFOを見たことがあってのう…」と、またしても昔話を開始する。
タカシは、(…UFO…? 助けを呼べって言ってんだろ!)と、心の中でツッコミを入れる。
ハナちゃんは、何かを思いついた。「そうだ! 警察に電話しよう!」
ハナちゃんが、スマホを取り出し、警察に状況を説明し始める。
宇宙人たちは、ハナちゃんの行動に、少し不安そうな表情を浮かべている。
一方、タカシは、彼らを励ますように、なぜか「元気が出る!〇〇味」と書かれた、怪しい色のジュースを排出する。
(…飲んで元気出せよ!)
しばらくして、警察官がやってきた。宇宙人たちを見て、驚いた表情をしている。
「…こ、これは…う…う…ちゅ…じ…ん…」
宇宙人たちは、警察官に事情を説明しようとするが、言葉の壁がある。
ここで、ハナちゃんが機転を利かせる。
「あのね、この人たち、宇宙から来たんだって! 宇宙船が壊れちゃって、困ってるんだ!」
警察官は、さらに驚いた様子で、上司に連絡を取り始める。
その騒ぎを見ながら、タカシは心の中で呟く。
(…まさか、警察沙汰になるとは…俺、一体何に巻き込まれてるんだ…?)
ヨシダさんは、警察官に「宇宙人というのは、こういうもんじゃ。」と、なぜか得意げに説明を始めている。
そして、警察官が宇宙人たちに「とりあえず、保護します」と言い、彼らを連れて行こうとした時…
先日の宇宙人が、タカシに近づき、小さな金属片をそっと置いた。
宇宙人: 「…あ…り…が…と…う…ご…ざ…い…ま…し…た…」
それから、宇宙人たちは警察官と共に去っていった。
タカシは、残された金属片を見つめる。
ハナちゃんが、「よかったね! 助けてあげられて!」と笑顔で言う。
ヨシダさんは、「宇宙人にも、色々な事情があるんじゃのう。」と、しみじみと語る。
タカシは、心の中で
(…まあ、結果オーライか…それにしても、あの金属片、一体なんだろう…)と呟く。
そして、夜空を見上げ、星の輝きを眺めるのだった。
(…また、何か面白いこと、起こらないかな。)
終
14話 只今編集中(しばらくお待ちください)
もよろしくお願いします
9話 ボールはどこへ消えた!?自販機探偵、華麗なる(迷)推理!
11話 謎の箱、現る!…一体何が入ってるんだ!? 爆弾…じゃ
