格闘技とちいかわをこよなく愛し、一人称が「オイラ」と漫画のキャラにいてもおかしくないようなキャラの濃さを持ち合わせる直輔から回って来ました、4年MF増岡陽大です。
直輔は、ラクロスもさることながら格闘技の技術も凄まじく、いまだにテイクダウンを奪うことが1度も出来ておりません。
卒業後の格闘技界での活躍を期待すると共に、今のうちに倒し、将来自慢します。
そんな直輔も、笑わない漢として入部したのを皆さんは覚えているでしょうか?
明学戦では、承認欲求モンスターとして暴れ回り、最高の笑顔で勝利を分かち合いましょう!
まず初めに、日頃より中央大学男子ラクロス部の活動にご支援・ご声援を頂いております、OB・OGの皆様、保護者の皆様、そして監督、ヘッドコーチ、社会人TRの皆様に厚く御礼申し上げます。
私のラクロス人生を語る上で欠かせない言葉を踏まえながらこの一年を振り返ろうと思います。執筆前から長編になる気がしているので、どうか1日で読破しようとせず、3日に分けて読んでいただければ幸いです。
「責任」
100人規模の部活の中で試合に出れるのは26人。選ばれた人は中央大学の代表としてプレーをしなくてはいけない。
自分の一挙手一投足には試合に出れない人の想いが乗り、責任が伴う。
チームスポーツをする以上当たり前の考え方で、今まで何度も耳にし、分かった気になっていた。
しかし、実際は微塵も理解できていなかった。
試合の時だけ一丁前に誰かの想いを背負ったつもりになってプレーして、それが重りになり空回る。
これが今までの自分の姿だった。
でも今なら分かる。
試合の時だけでは背負い切れるはずもなかったこと。普段の練習、日常生活、ミーティングその行動1つ1つに責任が伴っていたことに。
今年度、私は有難いことにOFリーダーを務めさせていただいた。
組織を支える立場になったことで、責任を感じる瞬間が増えた。
練習メニューの選定、チーム分け、スタメン選びそのどれもが目に見えて誰かの人生を変える決断であった。
自分の一言、LINE1つでその人の人生を大きく変えてしまうかもしれない。
部員1人1人に家族がいて、活躍を期待している。私の行動でその期待を裏切らせてしまうかもしれない。4年間の努力を水の泡にしてしまうかもしれない。
考えすぎと思われるかもしれないが、本気でこう考えている。
中でも、学生コーチを決める際は人生で1番悩んだ。今まで頑張っている姿をたくさん見てきたからこそ、誰の想いも無碍にしたくなかった。
同期全員が選手としてチームに貢献したい中で、誰かはプレイヤーを諦めなくてはいけない。
全員がプレイヤーを続けるという平和な解決をすると、5年後10年後の中央大学ラクロス部が廃れてしまうかもしれない。そんなジレンマに直面した。
例年通りいけば、OFの中から1人を学生コーチに選出する。そのため、自分の発言が他の人より意味を持つことは自分が1番感じていた。
しかし、誰がかけても日本一には届かない。本気でそう思い、OFから学生コーチを出さず、週替わりで練習に参加をする決断をした。
この決断は正しかったのかは今でも分からない。
それでも、この決断の責任を取れるのも自分の行動しかない。
プライドを持って学生コーチを務めている3人に恥じないような行動をし、日本一を達成すると心に誓った。(引退後は今まで負担をかけた分全力で指導します)
それからは、練習中の指摘、ミーティングの書き込み、アフターの量、どれも妥協するわけにはいかなかった。
生まれて初めて、自らの行動に責任感を覚えながら日々を過ごした。
誰かの想いを背負って行動すると自然と甘えた考えはなくなり身が引き締まった。
今まで、人にどう思われるかを気にして指摘が出来なかった自分が嘘のようだった。
『心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。』
まさにこの言葉通り、自分でも信じられないくらい考え方が変わり、行動が変わり、成長することができた。
あとは、運命を変えるだけ。
明学戦に勝利をしてfinal4に一歩近づこう。
最後に1つ後輩達に問いを立てます。
「あなたは今までの人生ついていましたか?」
そう尋ねられたらなんて答えるだろうか?
この問いは、今年のミーティングで監督から問われたもので、以降とても大切にしていた考え方だ。
私が今この問いに答えるなら間違いなく「めちゃくちゃついていた」と答える。
両親は、私がしたいことをなに不自由なくさせてくれ、特大の愛情を持って育ててくれた。
仲間にも恵まれ、信頼でき尊敬できる人に囲まれた。
日本一を本気で目指せる環境でラクロスができている。
これ以上に恵まれたことがあるだろうか。
私なりにこの問いには2つの意味があると解釈している。
1つ目は、自責思考であるかどうかだ。
例えば、構えていたところとは反対の場所にパスが来てそのボールを取ることが出来なかったとする。
その時に、自分の技術が足りなかったと捉えるか、相手のパスが悪く自分はついてなかったと捉えるかで成長曲線は大きく変わる。
上記の問いに「Yes」と答える人は物事の失敗に対して自分に焦点を当てて考えることができる人で、自らの能力向上だけではなく他者からの信頼を得やすい思う。
2つ目が、発想の転換ができるかどうかだ。
例えば、中央大学ラクロス部を日本一になったことがないからレベルが低い環境と捉えるのではなく、日本一になったことがないからこそ自らで考えて行動する必要があり、自己成長の機会が多い環境と捉える。そうすることで、どんな環境や困難でも楽しみややりがいを見つけ行動することができる。このような考え方を、「リフレーミング」と呼ぶと最近知った。
私は特に怪我が多く、その度にこの言葉を思い出し自らを鼓舞した。
・怪我をしたことで、後輩の出場機会が増えチーム力が上がった
・今まで気がつかなかった人のサポートに気がついた
・苦手にしていた左手のクロスワークが向上する機会になった
ラクロスをしていると、練習のたびに失敗をする。その失敗に対してどう向き合うかで得られるものは大きく変わる。
ぜひ1度この問いに対して真剣に考えて見てほしい。
もし、ついていなかったと感じるなら物事の捉え方を見直して見てほしい。きっと人生が好転するから。
この言葉を通して、1人でも多くの人が大輔監督教になることを願っています。
最後にお世話になった方々へ
OF陣へ
今までついてきてくれてありがとう。
怪我で沢山迷惑をかけたけど、最後のリーグ戦全員で戦えていることが嬉しくて仕方がありません。
ここ3年間で1番強いOFユニットが作れたと思ってます。
後は試合で出すだけ、誰かの想いを背負って全力でプレーしてください。必ず結果はついてきます。
もし、誰かが思いつかないなら、みんなの事を愛してやまない私のためにクロスを握ってください。
きっとそのショットは今までのショットよりも重く、強くなるから。
植村さんへ
3年から急に怪我が増え、シーズンの半分以上を怪我で過ごす特異体質の中、息子のように愛情を注いでいただき、大変感謝しています。
今、満足にプレー出来ているのも植村さん様々です。
残りの試合で、同じ名前をつけたことを誇りたくなるような結果を必ず残すのでアメリカから見守っていてください。
33期のみんなへ
今までありがとう。
皆さんなしでは私の大学生活は語れません。
青空の下、夏を感じながらアフターしたり、グーを出しただけなのに4000円飛ぶ人がいたり良い思い出でいっぱいです。
残り2戦マクって、全国行きましょう!
両親へ
今まで、愛情を持って育ててくれてありがとう。
肉巻きおにぎりで始まり、煮干し、ラクロスと嫌な顔1つせず協力してくれてありがとう。
2人のおかげで誰よりも充実した学生生活になりました。
これからは少しずつ恩返していきます、長生きしてね。
次は、頼れるスタッフリーダー遠藤理絵です。
普段話していると笑いが絶えませんが、一歩グラウンドに足を踏み入れるとシゴデキバリキャリに変身し、溢れんばかりの母性を降り注いでくれます。りえママと呼ばれる由縁だと感じております。
試合後はご褒美でしゃぶ葉、試合前にはゲン担ぎでカツ丼を食べようと誘ってくれる熱量を持ち合わせており、スタッフスローガンである、熱量(kcal)をまさに体現した良い思い出です。
そんな彼女の熱量と母性に溢れたラストブログが楽しみです!
#1 増岡陽大