四面体の地球 〔ルドルフ・シュタイナー〕 | 瑞霊に倣いて

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  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・四面体の地球 (頂点は日本)      ルドルフ・シュタイナー

 

 “地球は球体であり、球体として形成された、と言われています。しかし、地球が球体であるというのは正しくありません。地球は実際には、本来どのようなものか、説明しようと思います。地球が球体だというのは空想にすぎません。地球の形態を正しく思い描きましょう。四面体と呼ばれている形態です。

 三角形が四つあります。底辺に三角形があり、さらに三つ三角形があって、ピラミッド形になっています。三角形が四つ境を接しているのが四面体です。底辺の三角形があり、別の三角形が三つあります。三つの三角形はピラミッド形をしています。これが四面体です。

 さて、これらの三角形の平面をいくらか湾曲させる、と考えてみてください。そうすると、やや異なってきます。丸くなりますが、まだ固定していません。直線だった三角形の辺は丸くなります。こうして、丸くなった四面体ができます。

 このように丸くなった四面体が、私たちの地球なのです。これは、ある程度まで確認できることです。地球四面体の縁を見出すこともできます。地球を平面図で描いてみましょう。

 北米・南米があり、其の中間に中米があります。そしてアフリカがあり、ヨーロッパがあります。小アジア、ギリシャ、イタリア、スペイン、フランス、つまりヨーロッパです。上にはスカンディナヴィア、イギリスがあります。それから、アジアです。

 下に南極があります。南極のまわりには、たくさん火山があります。上に北極があります。私たちは縁を引くことができます。メキシコ南西部のコリマ山のあるアメリカ中央部から発して、アンデス山脈を通って、南極にいたる線です。地球の縁は丸くなっています。

 つぎに、南極からアフリカを通って、コーカサスの火山にいたる線があります。それからスイスを通り、ライン川を越えていく線です。

 これらの線は三角形に見えます。この三角形が、四面体の底面に相当します。

 四面体の底面のことを考えてみてください。私たちは、どのようにして頂点にいたるでしょうか。地球の反対側に行かねばなりません。そうすると、頂点は日本です。四面体の底面の三角形の角に中央アメリカ、南極、コーカサスがあります。そして、頂点に日本があります。

 このように地球を思い描くと、宇宙のなかの湾曲したピラミッドのようです。頂点は日本です。底面には、アフリカ、南米、大西洋の南部全体があります。このような湾曲した四面体、一種のピラミッドとして、地球は宇宙のなかに存在しています。これが地球の元々の形です。

 

 四面体を形成するこれらの線を追っていくと、これらの線にそって火山があるのが分かります。……”

 

 (西川隆範編・訳「シュタイナー 天地の未来 地震・火山・戦争」(風濤社)より)

 

 

*ヨーロッパ人であるルドルフ・シュタイナーが、『地球は本来は四面体で頂点にあるのは日本だ』と言っていたことには、正直驚きました。彼は他にも『地球は宇宙から投げ付けられた四つの部分が結合して成り立っている』とか、星や太陽の活動と火山活動の関係などについても語っておりますが、西川隆範先生による本書「天地の未来」は、内容が良く纏まっており、非常に読みやすい構成になっています。風濤社からはルドルフ・シュタイナー関連の様々な良い本が出版されていますが、特にこの本は、地球の地殻変動や戦争の意味、さらには「弥勒の世の到来」についても述べられており、数多くの有益な情報を得ることが出来るだけでなく、より深い理解へと我々を導いてくれます。『みろくの世』を単なる理想社会、地上天国の実現としか思っておられない方は、ぜひ本書を購入されて、お読みになられることをお薦めします。

 

 

・秋山の四面体タイル定理

 

 “四つの頂点を必ず通って、ばらばらに(複数枚)ならないように正四面体を切り開くと、1枚の展開図ができあがります。実はこうしてできた展開図には不思議な性質があります。展開図がどんな形であっても、必ず「平面を埋めつくす」ことができるのです。”

 

(「Newton」2021年10月号 茅野公穂『神秘の「プラトン立体」』より)

 

*宇宙、そして地球の成り立ちについて、ビッグバンから現在、未来へと向かう「時間」の流れではなく、最初の一点つまり一次元から二次元、三次元へと至る「次元」の移行という観点から考えると、二次元から三次元への移行のときに、最初に出現した立体は当然正四面体であり、その正四面体から様々な立体が生み出されたと考える事ができます(もし次元の移行を逆に辿ることができるなら、すべての立体は正四面体に、それから二次元、一次元へと還元できるはずです)。そしてシュタイナーのいうように日本がその四面体の頂点であるならば、最初に三次元世界に出現したのが日本であり、それから全世界が展開されていったのであって、原初において全世界は日本の中に含まれていた、あるいは全世界は日本を材料として創造されたということにもなります。当然、日本と全世界は相互に感応し合っているはずで、これは皇道大本で説かれる「アキツトナメの法則」「雛型経綸」の理論的根拠となるものだと思います。ちなみに出口王仁三郎聖師は、「霊界物語」を拵(こしら)えるにあたり、『1巻を12巻に拡げ、12巻を120巻に拡げる』と、似たような謎めいたことを言われています。「霊界物語」には、我々を型にはまった思考から解放する力があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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