東京都荒川区にある「あらかわ遊園」。
あらかわ遊園の中には、動物広場、ふれあい広場という名の場所があり、
要は、中に動物園があるということです。
『どうぶつ奇想天外!』(TBS)のディレクターを12年以上務められ、
現在は、動物ジャーナリスト、映画監督をされている
佐藤えいきさんが、動物広場の様子を動画にしてくれています。
***************引用***************
3年半ものリニューアル工事に、40億円をも要したという東京都荒川区の「あらかわ遊園」。
動物を飼う施設において、 アニマルウェルフェア(動物福祉)が最重視される現世で、
改善された施設がこれなのか?と落胆しました。
「あらかわ遊園」は、都内唯一の区営の施設です。
つまり、40億の大金は、血税から成り立っている事を考えた時、 動物たちへのいい加減な飼育になおさらの怒りがこみ上げます。
カピバラに限らず、この施設の動物たちの飼育方法に 大きな違和感を感じ、問い合わせをしている最中ですが、 返信は、まったくありません。
この施設の問題点は、シリーズ化して広く世間にお伝えしていきたいと思います。
動物たちが、少しでも幸せに暮らせるようになるまでは。
***************引用終**************
リニューアルして、表向きの展示はマシにはなったそうですが、
あらかわ遊園では、
湿原地帯に住むカピバラと、乾燥地帯に住むカンガルーを同居させているようです。
水を好むカピバラですが、
あらかわ遊園の水遊び場は、極小サイズ。
しかも、清掃を行っていないのか、糞まみれになっています。
本能を満たせないカピバラは、異常行動を行い、鉄柵を噛み続けています。
野生下では見られない、ストレスや精神異常からくる、
動物園・水族館特有の行動を、「異常行動」といいます。
こちらもあらかわ遊園の映像。
ミーアキャットが、異常行動を行っています。
同じ場所を、行ったり来たりを繰り返しています。
異常行動の中には、自分の体に危害を加えるものがあります。
その中の1つに、鉄柵などを嚙み続ける異常行動があり、これを「クライビング」といいます。
また、異常行動の中で、
目的を持たない同じ行動を繰り返すものを「常同行動」といい、
常同行動の中で、同じ場所を同じ速度で歩き続けるものを、「ペーシング(常同歩行)」といいます。
カピバラは、クライビングを行い、
ミーアキャットは、常同行動のペーシングを行っていたのです。
言うまでもなく、これは動物園で飼育されている事が原因であり、動物園側ですら認めていることです。
こちらは、埼玉県の大宮公園小動物園のツキノワグマ。
排尿しながら、常同歩行をしています。
こちらは、龍野公園動物園のカニクイザル。
— キリ (@Kiri36268982) March 24, 2022
動物園の言うことを真に受けて、動物園は教育施設であるなどと言う人がいらっしゃいますが、
動物園が一体何の教育をしているのか、ぜひ聞いてみたいものです。
動物の生態を学ぶとでも言うのでしょうか?
狭い場所で拘束されている動物をみても何とも思わない、常同行動を見ても理解できない人たちが、
本来の生息地にいない動物を勝手に餌が出てくる環境で観察したところで、生態など学べるんですか?
生態を学びたいなら、図鑑や動画を見たり、動物たちが暮らす現地に行き観察すればいいでしょう。
結局は、手軽に生で動物を見て、
その迫力に興奮したいだけ、珍しい物を見て一時の刺激を得たいだけ、カワイイものを見て癒やされたいだけ、非日常を味わいたいだけでしょう。
娯楽によって得られた、刺激、興奮、癒やしを、教育という曖昧な言葉に置き換えているだけの話です。
動物園にきた人たちは、
動物は狭く不自然な環境で閉じ込めていいもの、動物たちは我々人間に見てもらうのが幸せ
などと思い込み、洗脳されていきます。
教育施設どころか、共感力や倫理観を失う洗脳施設、という方が正しいのです。
動物園は、動物達の監禁施設であり、牢獄なのです。
人間はコロナ禍の自粛ですらストレスが溜まり、あれができないこれができないと不平不満を言いますが、
動物園の動物達はそれが永遠に続くのです。
あらかわ遊園では、ふれあい広場、ふれあいコーナーがあり、
そこでは、仔ヤギ・仔ヒツジ、ウサギ・モルモットなどにさわれるようです。
ふれあい動物とされる動物たちは人間に触れてほしいなどとは思っていませんが、
見知らぬ人間に1日中強制的にベタベタと触られる地獄を味わいます。
加減の分からない子供たちは、時に乱暴に、暴力的に動物たちを扱います。
情けないことに、子供に教える立場の大人が、一緒になってやってる始末です。
こちらも、佐藤えいきさんが撮影された映像。
※映像が、あらかわ遊園のものかは不明ですが、どこも似たようなものでしょう。
狭い場所に過密状態で閉じ込められ、体をこわばらせながら、子供たちに触られる様子が映っています。
佐藤さんは、映像の中で重要な事をおっしゃられています。
***************引用***************
モルモット(テンジクネズミ)は、乾燥地帯に住む生き物で、高温は苦手。
適温は17℃~24℃。
日本の梅雨や、暑い夏には、耐えかねる。
32℃をこえると死に至ることもある。
高温多湿には極めて弱い動物。
モルモットは、夜行性。
それが真昼間から、高温多湿の中で、人間に触られまくるのは、どのようなストレスになるのか。
家畜化されて人間に慣れていると言われているが、
実際にモルモットを飼育した人に聞くと、慣れない個体も沢山いる。
人間に触れるのを嫌がり、逃げ回る。
それなのに動物園には逃げ回る個体はいない。
裏にひっそり隠されているのか?
あるいは・・・。
***************引用終**************
モルモットの生態は、高温多湿の日本の環境には適していません。
しかし、動物園はどこであれ、ふれあいにモルモットを利用しています。
そして夜行性にも関わらず、昼間からベタベタと人間に触らせます。
要するに、動物園にとって、動物の快適性はどうでも良いという証、あるいは生態を全く知らない証です。
ふれあいが動物達にストレスを与えていることは、京都市動物園の調査によっても明らかになっています。
まさに、モルモット=テンジクネズミで調査され、
ふれあいを中止すると、モルモットの診療件数が激減しています。
つまり、ふれあい=ストレスと証明されました。
また、人に慣れないモルモットが裏で殺されている可能性が示唆されていました。
そもそも、ふれあいの小動物たちは、大きくなって、人間側にとっての価値がなくなれば殺されることが明らかになっています。
繁殖させた小動物を、ふれあいと称してベタベタ触らせたあげく、
大きくなって用済みになれば、殺して他の肉食動物に食べさせるのです。
殺し方は、床への叩きつけ、せき髄脱臼、生きたまま食べさせるなど。
これを職員たちが行っています。
そして、また繁殖させた小動物を仕入れ、触らせ、殺して、肉食動物へ食べさせるというサイクルを行っています。
これを、園内リサイクルと言います。
あらかわ遊園は、ふれあい広場で、仔ヤギ・仔ヒツジにふれあえると書いています。
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a038/yuuen/guide/guide_02.html
「仔」がついているという事は、ヒツジやヤギが子供じゃなくなったらどうなるんでしょうね?
動物園の主張を真に受け、動物園は種の保存施設などと言う人がいますが、
実態は、動物を仕入れて殺す場所です。
そもそも動物園では、種の保存は不可能です。
なぜなら、動物園で育った動物達は野生には戻せないからです。
餌も人間が用意したものが勝手に出てきます。
野生に戻したところで、餌の取り方も分かりません。
何が食べられるかも分からないかもしれません。
仮に繁殖した動物を野生に返したとて、死ぬ確率が圧倒的に高いわけです。
つまり、種の保存は不可能です。
そして結局、動物園内の繁殖だけでは、動物の数が確保できない場合が圧倒的に多いので、野生動物を拉致して動物園に連れてきます。
種の保存施設どころか、種の絶滅促進施設です。
種の保存というのは動物園側の建前。
動物園側が批判を避けるために、ここ最近になって主張し始めたのです。
http://animal-liberator.net/animal-liberation-lab/zoo_timeline_world/
本音はそんなことはどうでもよく、どうやったら国民を騙してイメージアップできるかが重要で、
そうすることで、いかに運営を円滑にまわし、金を稼げるかどうかが重要なのです。
動物を繁殖する理由は、子供が生まれた方が稼げるからです。
動物園に来る人たちは、赤ちゃんや子供の動物を見て、かわいい~と言って癒やされたいのです。
その欲をつけるので、動物を繁殖します。
本当に種の保存をしたいのであれば、動物園を潰し、
野生動物が生きる現地を保護区にして、対策・活動を行わなけれなばらないのです。
しかし、それはやりません。
なぜなら、動物園は金儲けのためにやっているからです。
種の保存を謳うのであれば、絶滅の危機にある動物のために、積極的に啓発を行うはずでしょう。
例えばゾウやサメのために、象牙やフカヒレの消費に反対するなどを前面に押し出すはずです。
ところが、そんな事はやらないどころか、下田海中水族館に至っては、サメの利用を促進する始末です。
コスタリカは、国立動物園をすべて閉鎖しています。
その理由は、生物多様性を保つため、です。
つまりは、動物園は生物多様性を保つのに何の役にも立っていない、と国が認めているのです。
環境大臣は、救出目的、保護目的でない限り、一切の飼育をしないと述べています。
コスタリカは、趣味の狩猟や、サーカスなどの動物利用も禁止しており、動物の権利が非常に進んだ国です。
以下は、日本人のヴィーガンの方が、サンクチュアリを訪れたときの映像です。
地球上の全ての動物種の約5%が生息しているといわれるコスタリカが、動物園を閉鎖しているのです。
つまり、動物園は種の保存施設にはなりえないということです。
動物園は外敵もいないし、餌の心配もないから幸せなんだ、などという人がいますが、
そういう人は、殺される心配もなく、ご飯の心配もなければ、一生刑務所でもいいということですよね?
ある日突然 無実の罪で捕まって、見世物にされても、外敵もおらずご飯の心配がないからいいんですかね?
秋田県 くまくま園のハナコは、22年ひとりぼっちで閉じ込められました。
四方が壁で囲まれ、何もやることがない狭い、まさに刑務所と言わんばかりの場所に
ひたすら22年間閉じ込められ、死にました。
外敵もおらずご飯の心配がないから良いというなら、ハナコと同じように監禁されてみてはいかがでしょう?
廃業となった、京急油壷マリンパークの2匹のイルカは、40年間も閉じ込められ続けました。
追い込み猟で捕らえられ、
毎日、ショーのプールで4~5回イルカショーをやって、奥の狭いプールで待機の繰り返し。
40年間、ただひたすらその繰り返し。
外敵もおらずご飯の心配がないから良いと思うなら、
あなたがこのイルカと同じように、
サーカスをやって、終わったら狭い部屋でじっと過ごして、ご飯だけもらう生活を40年間繰り返してはいかがでしょう?
動物園に行く限り、動物達の地獄は終わることがありません。
動物を見ることは虐待であることに気づき、動物を見て楽しむ時代の終わりにしてください。
動物園に行くのをやめましょう。
※リブログ、SNSなどへのシェア、引用は、ご自由にお願いします。 確認は不要です。