東京都日野市にある「多摩動物公園」。
50 多摩動物公園(180525/ 180529/東京都日野市)
約1か月前、2023年1月24日。
多摩動物公園のキリンのオス「ジジ」が死亡しました。
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2023年1月24日、多摩動物公園のキリン「ジジ」(オス)が死亡しました。
ジジは2020年9月26日に多摩動物公園で生まれました。年齢は2歳でした。
ジジは2歳を過ぎ、オスどうしの諍い(いさかい)が増えるなど、性成熟を迎える兆候が現れてきました。
当園では計画的なオスの去勢を進めており、今年度中にジジにも実施する必要があったため、
1月11日から隔離飼育し、処置の実施に向け、これまでの経験をふまえて園全体で慎重に準備をしてきました。
去勢当日、朝からジジは落ち着いたようすでおり、午前10時に麻酔薬を投与した後も暴れることなく倒れました。
首の長いキリンの麻酔時に必要となる、気道確保のための頭部の保持なども順調に進めましたが、
その後突然呼吸が停止したため、麻酔継続を中止しすみやかに心肺蘇生の処置に移行しました。
約40分間、人工呼吸器と胸部圧迫やマッサージ、投薬などを続けましたが呼吸が戻らず、
残念ながら午前11時に死亡を確認しました。
死亡後、すみやかに解剖を実施し、心臓での出血と肺への充血の所見が見られたことから、死因は循環器不全と見られます。
さらに、大学で病理組織学的検査をおこない詳細な調査を実施する予定です。
当園では、動物福祉と種の保存のため、
群れと顔を合わせられるスペースでのオスの単独飼育や、他園への搬出とともに、今後も去勢を実施する計画ではありますが、
今回の個体の死亡をふまえ、死因やそれに至る要因を究明し、より個体にとって安全な処置となるよう、園全体で対策を検討したうえで実施していきます。
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去勢手術中に死亡したようです。
麻酔が原因かもしれませんね。
キリンは麻酔を安全にかけるのが最も難しい動物だそうです。
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麻酔を安全にかけるのが最も難しいのがキリンです。
麻酔がかかり倒れるとき、
麻酔から覚めてがむしゃらに立とうとするときの事故、
麻酔は確率の低い一か八かに近い選択です。
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麻酔によって、誤嚥(ごえん)で死亡する例が多いようです。
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背が高く血圧の高いキリンです。
キリンの麻酔は誤嚥(胃の内容物が逆流して気管に入って呼吸困難を起こす)での死亡例が多いため、麻酔は最終手段。
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多摩動物公園によれば、ジジに麻酔をかけ、倒すところは上手くいったようですが、
その後、呼吸が停止し、死亡したと書かれています。
記事を見る限り、誤嚥ではないようですが、麻酔が原因である可能性は非常に高そうですね。
今後も、去勢は続けていくそうです。
それでは今回は、多摩動物公園について見ていきましょう。
以下は、多摩動物公園で撮影されたゾウの様子です。
ゾウのアマラが、頭を振って鼻を揺らす動作を繰り返しているのが分かります。
こちらは、ゾウのヴィドラ。
同じ場所を一定の速度で行ったり来たりを繰り返しているのが分かります。
こちらのトラも同様の動きをしています。
これらは、精神異常からくる異常行動の1つです。
野生下では見られない、ストレスや精神異常からくる、
動物園・水族館特有の行動を、「異常行動」といいます。
その中で、目的を持たない同じ行動を繰り返すものを「常同行動」といいます。
そして、その中で、ゾウが鼻を揺らす動作をし続けるものを「トランクスィンギング」といい、
同じ場所を同じ速度で歩き続けるものを、「ペーシング(常同歩行)」といいます。
アマラは、常同行動のトランクスィンギングを行い、
ヴィドラは、常同行動のペーシングを行っていたのです。
言うまでもなく、これは動物園で飼育されている事が原因であり、動物園側も認めています。
どこの動物園でも、様々な動物が異常行動をしています。
こちらは、埼玉県の大宮公園小動物園のツキノワグマ。
排尿しながら、常同歩行をしています。
動物園の言うことを真に受けて、動物園は教育施設であるなどと言う人がいらっしゃいますが、
動物園が一体何の教育をしているのか、ぜひ聞いてみたいものです。
動物の生態を学ぶとでも言うのでしょうか?
狭い場所で拘束されている動物をみても何とも思わない、常同行動を見ても理解できない人たちが、
本来の生息地にいない動物を勝手に餌が出てくる環境で観察したところで、生態など学べるんですか?
生態を学びたいなら、図鑑や動画を見たり、動物たちが暮らす現地に行き観察すればいいでしょう。
結局は、手軽に生で動物を見て、
その迫力に興奮したいだけ、珍しい物を見て一時の刺激を得たいだけ、カワイイものを見て癒やされたいだけ、非日常を味わいたいだけでしょう。
娯楽によって得られた、刺激、興奮、癒やしを、教育という曖昧な言葉に置き換えているだけの話です。
動物園にきた人たちは、
動物は狭く不自然な環境で閉じ込めていいもの、動物たちは我々人間に見てもらうのが幸せ
などと思い込み、洗脳されていきます。
教育施設どころか、共感力や倫理観を失う洗脳施設、という方が正しいのです。
動物園は、動物達の監禁施設であり、牢獄です。
50 多摩動物公園(180525/ 180529/東京都日野市)
人間はコロナ禍の自粛ですらストレスが溜まり、あれができないこれができないと不平不満を言いますが、
動物園の動物達はそれが永遠に続くのです。
多摩動物公園では、20年ほど前に、ライオンが赤ちゃんライオンを噛み殺すという事件があったようです。
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実姉が弟を…野生ではありえないが “拘禁生活”で習性に狂い?
多摩動物公園(東京都日野市)で、生後三カ月の雄ライオンが姉ライオンにかみ殺された。
群れで生活するライオンには、ファミリー内で争わない習性があるとされる。
何が野生の習性を失わせたのか。
赤ちゃんライオン“虐待死”の原因を追跡した。
事故は八月二日に起きた。
園内をめぐるライオンバスの運転手がライオン園の前を通過した際、「ガルルー」という雄たけびに気づいた。
「ライオンがけんかしている」。
運転手の通報で飼育担当者が駆け付けると、赤ちゃん一頭がぐったり横たわっていた。
四月に生まれ、二日前に一般公開された五つ子(オス三頭、メス二頭)のうちの一頭「トシ」だった。
けんかしたのはトシの実姉二頭(六歳、三歳)だ。
トシはけんかで興奮した姉たちに全身をかまれたらしく、ろっ骨が折れた上、背骨もずれており、三日後に死亡した。
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また約1年半ほど前に、サイに襲われ飼育員が死亡しています。
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25日午前10時50分ごろ、多摩動物公園(東京都日野市)のインドサイの獣舎で飼育員が倒れているのを同僚が発見し、園を通じて119番通報した。
警視庁によると、日野市万願寺5丁目の浅見準一さん(54)が病院に搬送されたが、
脇腹や背中に内出血があり、死亡が確認された。
同庁は作業中にサイに襲われたとみて調べている。
日野署と園によると、浅見さんが倒れていたのは来園者向けに公開するスペースとは区切られた飼育施設内で、おりの外の作業用通路。内出血のほかあばら骨も折れていた。
おりの中にいるサイが鉄格子の間から角で突くなどした可能性がある。
サイは全長約3メートル、体重約2トンで、足の皮膚に疾患があった。浅見さんのそばにはサイ用の塗り薬が落ちていた。
浅見さんは20年以上の経験があるベテランで、インドサイやインコを担当。連絡がつかなくなったことから同僚が捜していた。
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定かではありませんが、いずれも動物園での監禁生活が、動物たちを狂わせた可能性はもちろんあります。
多摩動物公園は、2015年にはアニマルライツセンターによって、改善要望を出されています。
環境の面で、様々な問題点を指摘されています。
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・採食行動への配慮
動物が、本来の採食行動を発現できるような工夫が、オランウータン、ゾウ以外で見られませんでした。
・ふれあい動物の廃止
モルモットは非常に警戒心が強く、本来は地中にある巣穴に集団で生息している動物。臆病だからこそ人におとなしく抱かれていますが、モルモットからしたら恐怖でしかないのではないでしょうか?
奈良県の「うだアニマルパーク」ではうさぎがいるが、来園者に抱かせるようなことはしていません。職員の話では「小さな子供に抱かせて力加減がわからず死なせてしまうこともある。そのためそういうことはしていない」ということです。
・動物の好奇心を満たす配慮
ほとんどの動物が退屈そうに何もしていませんでした。だから来園者も楽しめず、モルモットなどのふれあいが必要になるのではないでしょうか。
・鳥類の飼育環境改善
早急な対応をお願いします。
1.水鳥の水場がない
2.衛生面:地面に大量に糞がおちている。
3.餌を探せる工夫が行われていない。
4.ユリカモメ・コサギ・セグロカモメは川岸・海辺に行けばすぐに見られる鳥で、展示目的が不明。
5.繁殖制限 鳥類のケージはほとんど誰も見ていなかった。トキ類のいるケージはすでに過密飼育。
・反芻動物への配慮
ヤギ、ヤクシカ、トナカイ、ターキン、シャモアなどの反芻動物の展示空間に草が生えていないのは問題ではないでしょうか?
反芻動物本来の姿が見られません。
・隠れる場所の設置
動物には隠れ場所が必要です。来園者に合わせるのではなく、動物に合わせた展示にしなければ、動物本来の姿は見られないのではないでしょうか?
・過密飼育の解消
すでに過密飼育であるアカカンガルーは繁殖制限すべきではないでしょうか?
また、観客が「糞のついた餌を食べている」と笑っていましたが、土の上が糞まみれになっているのは衛生上問題はないのでしょうか?
・行動圏の確保
ほとんどの動物の飼育空間が狭いです。動物種を減らして行動圏の確保をすべきではないでしょうか?
・保護ワシ類
一番古いので1984年から飼育されているということですが、野性に戻す試みはおこなわれたのでしょうか?
・シャモアの飼育環境改善
早急な改善をお願いします。
コンクリだけの無味乾燥な環境は大きな問題です。山岳地だけでなく森林も生息地である生き物。隠れ場の設置、地面を一部草地にして自分で採食できるようにする。面積の拡大。環境に変化を持たせるなどの工夫をお願いします。
・肉食獣のエンリッチメント
トラは異常行動(同じところをぐるぐる回り続ける)を起こしていました。
トラやユキヒョウなどの肉食獣へはどういった採食の工夫をしているのでしょうか?
・啓発パネル
設置されているオランウータンの啓発パネルを誰も読んでいませんでした。ユキヒョウ展示場所にある保護活動のパネルは色あせていました。動物園の目的の一つが教育であるなら、読ませる工夫が必要ではないでしょうか?
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多摩動物公園では、モルモットふれあいコーナーがあり、モルモットにさわることができるようです。
ふれあい動物とされる小動物たちは人間に触れてほしいなどとは思っていませんが、
見知らぬ人間に1日中強制的にベタベタと触られる地獄を味わいます。
ふれあいが動物達にストレスを与えていることは、京都市動物園の調査によっても明らかになっています。
ふれあいの小動物たちは、大きくなって、人間側にとっての価値がなくなれば殺されます。
繁殖させた小動物を、ふれあいと称してベタベタ触らせたあげく、
大きくなって用済みになれば、殺して他の肉食動物に食べさせるのです。
殺し方は、床への叩きつけ、せき髄脱臼、生きたまま食べさせるなど。
これを職員たちが行っています。
そして、また繁殖させた小動物を仕入れ、触らせ、殺して、肉食動物へ食べさせるというサイクルを行っています。
これを、園内リサイクルと言います。
動物園の主張を真に受け、動物園は種の保存施設などと言う人がいますが、
実態は、動物を仕入れて殺す場所です。
以下は、多摩動物公園の肉食獣用のニワトリの頭です。
剥製も平然と飾っています。
そもそも動物園では、種の保存は不可能です。
なぜなら、動物園で育った動物達は野生には戻せないからです。
餌も人間が用意したものが勝手に出てきます。
野生に戻したところで、餌の取り方も分かりません。
何が食べられるかも分からないかもしれません。
仮に繁殖した動物を野生に返したとて、死ぬ確率が圧倒的に高いわけです。
つまり、種の保存は不可能です。
そして結局、動物園内の繁殖だけでは、動物の数が確保できない場合が圧倒的に多いので、野生動物を拉致して動物園に連れてきます。
種の保存施設どころか、種の絶滅促進施設です。
種の保存というのは動物園側の建前です。
動物園側が批判を避けるために、ここ最近になって主張し始めたのです。
http://animal-liberator.net/animal-liberation-lab/zoo_timeline_world/
本音はそんなことはどうでもよく、結局は金を稼げるかどうかが重要なのです。
動物を繁殖する理由は、子供が生まれた方が稼げるからです。
動物園に来る人たちは、赤ちゃんや子供の動物を見て、かわいい~と言って癒やされたいのです。
その欲をつけるので、動物を繁殖します。
本当に種の保存をしたいのであれば、動物園を潰し、
野生動物が生きる現地を保護区にして、対策・活動を行わなけれなばらないのです。
しかし、それはやりません。
なぜなら、動物園は金儲けのためにやっているからです。
種の保存を謳うのであれば、絶滅の危機にある動物のために、積極的に啓発を行うはずでしょう。
例えばゾウやサメのために、象牙やフカヒレの消費に反対するなどを前面に押し出すはずです。
ところが、そんな事はやらないどころか、下田海中水族館に至っては、サメの利用を促進する始末です。
キリンも、マサイキリンは絶滅危惧種に指定されています。
原因は密猟。
キリンの皮や肉、骨、尾を目当てに密猟が行われています。
尾のジュエリーや骨の彫刻など、キリンの体の部位を使った装飾品の市場が生まれてしまい、
キリンの骨髄や脳を用いてHIV、AIDSを治療できるという迷信を信じている人までいるようです。
また、人口が増えるにしたがってキリンの生息域に人間が入り込み、
作物被害に対する報復や、交通事故が増えています。
種の保存を本当にしたいと願うのであれば、こういった原因を解決するために、
装飾品の市場を縮小させる活動や、迷信が嘘であるという啓発を行っていくべきですが、
あくまで建前である種の保存のために、そこまでお金をかけることはないでしょう。
コスタリカは、国立動物園をすべて閉鎖しています。
その理由は、生物多様性を保つため、です。
つまりは、動物園は生物多様性を保つのに何の役にも立っていない、と国が認めているのです。
環境大臣は、救出目的、保護目的でない限り、一切の飼育をしないと述べています。
コスタリカは、趣味の狩猟や、サーカスなどの動物利用も禁止しており、動物の権利が非常に進んだ国です。
以下は、日本人のヴィーガンの方が、サンクチュアリを訪れたときの映像です。
地球上の全ての動物種の約5%が生息しているといわれるコスタリカが、動物園を閉鎖しているのです。
つまり、動物園は種の保存施設にはなりえないということです。
動物園は外敵もいないし、餌の心配もないから幸せなんだ、などという人がいますが、
そういう人は、殺される心配もなく、ご飯の心配もなければ、一生刑務所でもいいということですよね?
ある日突然 無実の罪で捕まって、見世物にされても、外敵もおらずご飯の心配がないからいいんですかね?
秋田県 くまくま園のハナコは、22年ひとりぼっちで閉じ込められました。
四方が壁で囲まれ、何もやることがない狭い、まさに刑務所と言わんばかりの場所に
ひたすら22年間閉じ込められ、死にました。
外敵もおらずご飯の心配がないから良いというなら、ハナコと同じように監禁されてみてはいかがでしょう?
廃業となった、京急油壷マリンパークの2匹のイルカは、40年間も閉じ込められ続けました。
追い込み猟で捕らえられ、
毎日、ショーのプールで4~5回イルカショーをやって、奥の狭いプールで待機の繰り返し。
40年間、ただひたすらその繰り返し。
外敵もおらずご飯の心配がないから良いと思うなら、
あなたがこのイルカと同じように、
サーカスをやって、終わったら狭い部屋でじっと過ごして、ご飯だけもらう生活を40年間繰り返してはいかがでしょう?
動物園に行く限り、動物達の地獄は終わることがありません。
動物を見ることは虐待であることに気づき、動物を見て楽しむ時代の終わりにしてください。
動物園に行くのをやめましょう。
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