この話題が、思った以上に広がっていないようなので取り上げます。
今、野生で繁殖しているラッコを、水族館がビジネスのために捕獲しようとしています。
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三重県の鳥羽水族館。
大人気の「メイ」がいることで知られ、ラッコブームの草分けともいえる場所。
しかし今、その未来が見通せなくなっている。
日本で飼育されるラッコの数は、ピークには122頭いたが、現在は、わずか4頭のみ。
なぜ、それほど減ってしまったのだろうか。
理由の1つは、輸入の禁止。
毛皮目当てで大量に捕獲されたことなどが理由で、ラッコは世界中で激減。
絶滅危惧種に指定され、輸入は原則、禁止となっている。
さらに、残った4頭も、繁殖能力の衰えや年齢の問題で、これ以上増やすことはできない。
輸入も繁殖もできない。
そんな中、北海道東部の沿岸にひと筋の光が差し込んでいる。
野生のラッコ。
千島列島周辺からやってきたとみられている。
繁殖も確認され現在、20頭になった。
このラッコを保護することで、国内での飼育・展示を続けられないか現在、検討が進められているという。
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絶滅という言葉で国民の不安を煽り、保護という言葉で国民を騙しています。
絶滅も何も、元々いなかった水族館のラッコに絶滅も何もありません。
元いなかった状態に戻るだけです。
ラッコは野生動物です。
輸入に頼らなければ、水族館のラッコがいなくなってしまうのは、
水族館では種の保存はできない、という証明でしかありません。
そして、保護などと謳っていますが、これはただの捕獲です。
当たり前ですが、野生として生きているラッコが、人間に捕らえられることなど望んでいません。
捕獲されれば、自由に海を泳いできた日々は終わりを告げ、
水族館の狭い環境で飼育され、ストレスを感じながら一生を過ごさなければなりません。
ストレスや、飼育環境が合わないことが原因で病気になることもあるでしょう。
イルカの場合、ストレスや飼育環境が合わないことから、すぐに病気になるので、薬漬けにされていることが判明しています。
イルカの場合、繁殖はまるで上手く行っておらず、繁殖させては死なせる、ということを繰り返しています。
おそらく、ラッコも同様だと思われます。
水族館に行く方がよほど命の危険があります。
ニュースでは、一筋の光などと言っていますが、ラッコ側からすれば絶望の暗雲が立ち込めています。
決して、保護ではありません。
水族館のビジネスのために、捕獲、拉致するのです。
保護という聞き心地の良い言葉を使うことによって、さも良いことをしているかのように思わせているのです。
『どうぶつ奇想天外!』(TBS)のディレクターを12年以上務めた、動物ジャーナリスト佐藤榮記監督の言葉。
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野生動物がいる場所ごと保護するのが種の保存。
DNAだけ保護したって意味ない。
この間、井之頭のペンギンが増えてるっていうから担当者に
「じゃあ現地で絶滅危惧種になったペンギンが、動物園で増えて、現地に戻せるのか?」
と聞いたら、「絶対戻せない。」と言った。
なぜなら、生まれてから1匹も魚を獲ったことがなく、死んだ魚しか食べてこなかった。
だから、海の中に入ることもできなければ、魚も獲れない。
「じゃあ、それ種の保存じゃないじゃないか。むしろ、野生から捕獲してる分、減らしてるだけじゃない。」
と言ったら、飼育員は「確かにそうですね。」と言っていた。
種の保存でいえば、かつて日本はラッコの繁殖がうまかった。
1990年当初は、日本の水族館、動物園に122頭のラッコがいた。
それがわずか20数年の間に、今4頭になってしまった。
そして、その4頭は絶対に増えない。
なぜなら、この絶滅危惧種のラッコを3つの園館で飼ってて、唯一2頭飼ってるところはメスとメスだから。
だから、種の保存なんて化けの皮がはがれてきていて、種の保存なんて言えないようになってきている。
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種の保存は場所ごと保存しなければ意味がありません。
仮に水族館での繁殖が上手くいったとて、水族館で育ったラッコを野生に戻すことはできません。
つまりは、水族館で種の保存など、もともと不可能なのです。
https://animal-liberator.net/animal-liberator/tag/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%B3/
日本の水族館は、繁殖が上手かったはずのラッコですら、水族館内で飼育し続けることに失敗しました。
https://animal-liberator.net/animal-liberator/180606-63-hakone/
水族館は種の保存施設でも、研究施設でもなく、
人間が、一時の非日常を味わうための、娯楽施設でしかないということです。
教育施設などという人がいますが、
このような不自然な狭い環境に閉じ込め、ただ目の前で動く姿だけを見て、一体何を学んでいるというのですか?
動物が苦しんでいることや、常同行動すら理解できていない人たちが、何を学び取る力があるというのでしょうか。
ただ、目の前に珍しい動物、可愛い動物がいるのを見て、興奮しているだけの話であって、それを教育という曖昧な言葉に置き換えているだけでしょう。
20頭まで繁殖しているのだから、その状態のまま見守っておけばいい話じゃないですか。
なぜ、捕らえる必要がある?
それは、希少なラッコを飼育展示すれば儲かるから、ラッコの飼育ノウハウがなくなるから、見に行く人が寂しいから。
人間都合、人間の欲のために、ラッコが無理やり捕らわれようとしています。
水族館に行く人がいる限り、このような事はなくなりません。
水族館に行かないでください。
また ラッコは、毛皮のために乱獲され、絶滅が危惧されています。
https://seaotter.jimdofree.com/2015/01/11/the-fantastic-fur-of-sea-otters-video/
IUCN絶滅危惧種レッドリストは、9つのカテゴリーがあり
①未評価(NE)
②データ不足(DD)
③低懸念(LC)
④準絶滅危惧(NT)
⑤危急(VU)
⑥危機(EN)
⑦深刻な危機(CR)
⑧野生絶滅(EW)
⑨絶滅(EX)
と評価されます。
⑤~⑦が絶滅危惧であり、⑧と⑨は絶滅になります。
ラッコは、⑥危機 に指定されています。
以下は、アザラシの毛皮の実態。
毛皮のために、アザラシが人間に殴り殺されます。
毛皮の生産など、どれも最悪です。
ラッコも同様でしょう。
毛皮も買わないようにしてください。
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