動物たちの苦悩 - 常同行動 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

動物園に行ったことがある方は、動物が同じ動きを繰り返すのを見たことがあるでしょう。

時には、ダンスのような仕草や、個性的な動きになり、それをカワイイ、オモシロイと言う人が多々います。

 

なぜあのような同じ動きを繰り返すのか知っていますか?

 

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飼育環境が動物の種特有のニーズを完全に満たしていない時、

または不自然なストレスや欲求不満を強いられている時、動物は異常行動を起こすことがある。

 

動物の異常行動には、

常同行動、変則行動、異常反応、異常生殖行動、

過度の舐め、過度の攻撃、

自身の羽抜き、自傷行為、無気力といった様々なものがある。

 

そのうちのひとつ「常同行動」は、どのような意味があり、何をしようとしているのか明確ではなく、一定した様式が長期間繰り返される行動のことである。

 

常同行動は、欲求を満たせないことによるストレスをやわらげようとする適応行動でもある。

監禁は常同行動を誘発する。
本来暮らすべき自然界に比べてはるかに狭い施設に収容された動物は、その苦しみから逃れるために異常行動を発現させる。

 

 

<2015年6月撮影 動物園のスマトラトラ>

自然界では、森林内に広大な縄張りを作って生活し、

その範囲はオスでは5000ha(50平方キロメートル)、メスでも約2000ha(20平方キロメートル)にも及ぶとされている。

 

 

 

<2015年6月 動物園のホッキョクグマ>


 

この日はかなり気温が上がったが、水の中に潜るでもなく、ひたすら歩き回っていた。

 

ホッキョクグマは本来北極圏で生息する生き物であり、その行動圏は30万平方キロメートルの報告がある。

 

 

 

<2015年6月・11月 動物園のツキノワグマ>

 

自然界ではオスで行動圏が60~100平方キロメートル、メスで30~50平方キロメートルの報告がある。

 

 

 

<2015年6月 動物園のヒグマ>

自然界では、オスで行動圏400~1100平方キロメートルの報告がある。

 

 

 

<2015年6月 動物園のハクビシン>

寒い時期はあまり動かないが、暖かい時期の行動範囲は30~50haにまで及び、一晩でおよそ5kmの距離を移動するといった報告もある。

 

 

 

<2016年11月 動物園のレッサーパンダ>

行動範囲は1~4平方キロメートル程と言われているが、食糧事情や生息環境によって変化する。

自然界では標高1,500 – 4,800メートルにある温帯・亜熱帯の森林や竹林に生息する。

 

 

 

<2016年11月 動物園のライオン>

草原や砂漠まで様々な環境に生息し、20~400平方キロメートルの行動圏を持つ。

 

 

 

<2016年11月 動物園のゾウ>

自然界では800平方キロメートルもの距離を移動する。

前後左右に体を揺らす「はた織り」という常同行動は、ゾウの退屈さ、やるせなさを表している。

 

 

 

<2017年1月 動物園のオスのヤクシカ>

 

常緑広葉樹林内におけるヤクシカの行動域は狭く、

メスで7~17ha、(260m×260m~400m×400mほど)オスで4~78ha(200m×200m~880m×880m)程度。

しかしオスの何割かは数kmほど行動域を移すことがある。

 

 

 

<2019年12月 動物園>

00:00~ツキノワグマ 00:21~ゾウ 02:06~アムールヒョウ
02:56~ゾウ 03:46~アムールトラ 05:32~ゾウ

 

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動物園は、動物達の監禁施設であり、牢獄です。

 

 

 

 

これがノースサファリ・サッポロ

 

 

 

 

 

しろとり動物園のトラ工場、ふれあいについての意識調査

 

 

 

 

 

これが「めっちゃおもろい動物園」の実態

 

 

不自然 かつ 狭い環境に閉じ込められた動物達は、ストレスや欲求不満から、精神に異常をきたし、異常行動を行います。

その1つが常同行動、つまり意味のない動きを何度も何度も繰り返す行動です。

 

 

精神異常がかなりのレベルにくると、異常行動は自傷行為にまで発展します。

 


先ほどあった、こちらの動画の3:20くらい。

常同行動を行うホッキョクグマの様子を見た女性が「お散歩しているみたいだね」と言っています。

おそらくは、母親が子供に言っているのでしょう。

 

つまり、これが精神異常からくる不自然な行動であることをまるで理解していません。

 

 

東京都武蔵野市内の「井の頭自然公園」のはなこは、69年間、動物園に1頭のみで監禁され死亡しました。

一生監禁

 

はな子は、生前から常同行動を繰り返していました。

しかし、日本人はこれを「はな子ダンス」などと呼び、親しんでいたのです。

 

よく動物園を教育施設などと言う人がいますが、まるで何も学べていないことが分かるでしょう。

 

 

これら常同行動が動物園で起こること、そして苦悩の証であることを、動物園の職員たちはしっかりと認識しています。

 

上のリンクは、日立市かみね動物園の職員によるブログですが、

野生下では見られない動物園特有のもの、とはっきり書いています。

 

 

 

最近では ふれあい動物園なるものがブームになっており、

小動物を中心に、動物たちが人間にベタベタと触られます。

 

動物達は人間に触れてほしいなどとは思っていませんが、見知らぬ人間に1日中触られる地獄を味わい続けます。

 

 

 

加減の分からない子供たちは、時に乱暴に、暴力的に動物たちを扱います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情けないことに、子供に教える立場の大人が、一緒になってやってる始末です。

 

 

 

 

そして、ふれあい動物園の小動物たちは、大きくなって、人間側の価値がなくなれば殺します。

園内リサイクル

 

繁殖させた小動物を、ふれあいと称してベタベタ触らせたあげく、

大きくなって用済みになれば、殺して他の肉食動物に食べさせるのです。

そして、また繁殖させた小動物を仕入れ、触らせ、殺して、肉食動物へ食べさせるというサイクルを行っています。

 

これを、園内リサイクルと言います。

 

リサイクルと言っても、小動物たちは繁殖場から仕入れてきているでしょうから、

小動物たちは生まされ、殺されているわけですから、再利用でも何でもありません。

 

よく動物園は種の保存施設などと言いますが、

実態は、動物を仕入れて殺す場所ってことですね。

 

殺し方は、床への叩きつけ、せき髄脱臼、生きたまま食べさせるなど。

これを職員たちが行っています。

 

 

 

犬猫のパピーミルのように、動物園にも繁殖工場があります。

 

 

 

 

 

今年、4月に動物園から移送されたキリン「ひまわり」が、移送中に死亡しました。

 

このように、首や手脚を曲げなければ入らない大きさの箱に閉じ込められ、長時間運ばれました。

 

そして、体勢を変えようとした際に転倒し、折れ曲がった首を戻せず呼吸不全および循環器不全になり死亡したのです。 

 

岩手サファリパークは、体格に適した大きさだった、という嘘の主張を行いました。

 

 

 

こちらの動画の1:18:59頃。

 

甲府市遊亀公園附属動物園のゴリラが、檻を叩き続ける様子が映っています。

 

ここから出せ、ここから出せ、と必死に叩いています。

 

しかし、飼育員は、見慣れて麻痺していて、素通り。

ひどい場合はここを笑いながら通る。

 

 

さらに、那須サファリパークでは、

2017年に女性飼育員が、ほうきを投げ、足蹴りするという虐待を行っていました。

那須サファリパークで虎に噛まれ右手首切断。過去にも事件と虐待

 

 

このような様々な虐待を支えているのは、動物園に行く人たちです。

 

 

動物園を、教育施設などと言う人がいますが、一体何の教育をしているのですか?

狭い場所で拘束されている動物をみても何とも思わない、常同行動を見ても理解できない人たちが、

不自然な環境で過ごす野生動物たちを見て、一体何を学ぶのですか?

 

動物園にきた人たちは、動物はこのように狭く不自然な環境で閉じ込めていいもの、動物たちは我々人間に見てもらうのが幸せ、と洗脳されていきます。

教育施設どころか、共感力を失う施設という方が正しいのです。

 

教育という言葉は非常に曖昧です。

動物園が一体何をどう教育するのか不明瞭。

 

動物園にくることで倫理教育がなされるのであれば、苦しみに満ちた動物園には今頃人はいないはずです。

しかし、現実はそうはなっていません。

 

動物園にくることで動物の生態を学べるというのであれば、本来の生息地にいない動物を勝手に餌が出てくる環境で観察したところで、生態など学べるはずがありません。

図鑑や動画を見たり、動物たちが暮らす現地に行き観察すればいい話です。

 

結局は、手軽に生で動物を見て、

その迫力に興奮したいだけ、珍しい物を見て一時の刺激を得たいだけ、カワイイものを見て癒やされたいだけ、非日常を味わいたいだけでしょう。

 

 

動物園は外敵もいないし、餌の心配もないから幸せなんだ、などという人がいますが、

そういう人は、殺される心配もなく、ご飯の心配もなければ、一生刑務所でもいいということですかね?

楽しさから正しさへ

 

ある日突然 無実の罪で捕まって、見世物にされても、外敵もおらずご飯の心配がないからいいんですかね?

 

秋田県 くまくま園のハナコは、22年ひとりぼっちで閉じ込められました。

 

四方が壁で囲まれ、何もやることがない狭い、まさに刑務所と言わんばかりの場所に

 

ひたすら22年間閉じ込められ、死にました。

 

 

先日 廃業となった、京急油壷マリンパークの2匹のイルカは、40年間も閉じ込められ続けました。

 

追い込み猟で捕らえられ、

毎日、ショーのプールで4~5回イルカショーをやって、奥の狭いプールで待機の繰り返し。

 

40年間、ただひたすらその繰り返し。

外敵もおらずご飯の心配がないから良いと思うなら、

あなたがこのイルカと同じように、

サーカスをやって、終わったら狭い部屋でじっと過ごして、ご飯だけもらう生活を40年間繰り返してはいかがでしょう?

 

 

動物園を種の保存施設などと言いますが、こんな不自然な場所で動物を繁殖したところで、動物達を野生には戻せません。

つまり、繁殖しても無意味であり、動物園で種の保存などできません。

 

本当に種の保存をしたいのであれば、野生動物が生きる現地を保護区にして、対策・活動を行わなけれなばらないのです。

 

しかし、それはやりません。

なぜなら、動物園は金儲けのためにやっているからです。

 

 

動物園とは、

無実の動物たちを、野生から無理やり連れてきて、繁殖させ、見世物にする動物利用ビジネスです。

 

 

動物園、水族館に行く限り、動物達の地獄は終わることがありません。

動物を見ることは虐待であることに気づき、動物を見て楽しむ時代の終わりにしてください。

 

動物園、水族館に行くのをやめましょう。

 

 

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