贈 る 言 葉
今日はSちゃんの起業記念パーティ。2分間のスピーチで楽しく励ましの言葉を伝えたつもりだけど、あらためてここでも伝えよう。あなたはとても「まじめ」な方。起業をするためにしっかり勉強をしてきたし、自分の進みたい方向をしっかり想定してなりたい自分もビジョンとして描いている。そして起業にあたってはお披露目をしてきちんとやっていこうという決意と共に「もう後には引かない」という追い込みもしている。私が会社をやめて事務所を始めたときには「起業」という言葉もあまり知らず、ビジョンを描くというよりも「妄想」で自分を走らせ事業計画など自分にはまったく関係ない世界で日々の仕事をお金に変えていく策を練ってきた。ま、それでも15年近くやってこれてしまうのも事実。15年前に私が今のあなたのようにしっかり準備をしていたらこんな無謀な起業などしていなかったかも知れないですね。あなたは十分な準備と勉強とビジョンをもって勇気をもって新しい海に漕ぎ出していく。でも海図に無い島が出てきたり、天気図では読めない気候に振り回されたり、周りの大きな船に助けを求めても、近づくためにはその大船の起こす波形を乗り越えなければならなかったり。きっとこれから出会うことは、知恵と頓知と、反射神経で呑み込んでいかなければならないことばかり。このとき本当に頼りになるのは「自分」。自分を幸せにできるのは「幸せな自分」なのだと、自分を信じてあげてください。とうぜん、周りのすばらしい仲間たちがあなたを支えているでしょう。力を貸してくれるでしょう。知恵を授けてくれるでしょう。厳しい意見を投げかけてくるときもあるでしょう。そうやってその人たちが分け与えてくれた「幸せの素」に報いるのはあなた自身が「自分」でその「幸せの素」を「幸せ」に育んでいくことです。 楽しみながら、 共感しながら、 同化せずに、 依存せずに、 異彩を放ちながら、 委ねながら、 あきらめずに、 力を感じあいつつ、 少しの隙と距離をもちつつ、 好きとか嫌いとか 正しいとか間違っているとかの 物差しの無いところで、 信じあう。そんな懐の深い「幸せ」を贈り出せるますように。私が大好きな「アソビゴコロ」と「エロス」って懐の深い人でありたいためのおまじないの言葉なのです。あなたがこれからやっていくのは「幸せのお裾分け」のお仕事ですね。そんなすばらしい仕事共に歩んでいく人生はきっとどんな荒波も「幸せ」に変換する魔法と、どんな幸運も「もっと素敵にしたくなる」欲望と冒険に満ちた物語になるでしょう。いつかあなたとおいしいワインでなにかの祝杯を上げられる日を楽しみにしています。