ホ ン ト の 話
ある夜、エロス談義でウマの合う仲の良いオトコノコと銀座でお食事をして、スプマンテをしこたま飲んで、それでもまだ一杯飲もうと彼のなじみのバーに河岸を移したら、2人の先客がいて、彼がそのうちの一人のべっぴんさんとは常連同士でとても仲良く立ち話をしていて・・・でもなんかひっかかって、 どうしてもひっかかって、 抜けない棘をほっとけない気分になって、 あのオンナなんて名前?と彼にきいたの。彼は怪訝そうな顔をして、ちょっと警戒しながら、 聡子とこたえたので、私の心の中で一つの確信が生まれて私は思いきってその関西弁のべっぴんに一言語りかけたの。 さあこ?でしょ。そのべっぴんが雷に打たれたような顔をしたからビンゴ。そのべっぴんさんとはきっちり20年振りの再会。当時のボーイフレンド繋がりで何度か一緒に遊んだり食事したりしたさあこちゃんだったの。関西出身の彼女がCAになってすぐ、東京に来たての頃だから本当に20年前。私がそのボーイフレンドと別れてしまったのと彼女も仕事が忙しくなってしまったのとでそれっきりになってしまったけれど、なぜか時々どうしているかな・・・と気になっていたの。当然、ボーイフレンド通しだったから本名も連絡先も知らず。気にはなりつつも、会うことはないんだろうな、と思ってた。それが、ここでのまさかまさかの偶然の再会。奇跡の再会。どうするとここで再会することになるの?っていうくらいの不思議さ。ちょっと気になったのは、 やー、万夏ちゃん! あんためっちゃきれいになったなー!?という、再会の最初の一言。 そ ん な に ダ メ で し た か ? わ た し 。エイプリルフールだけどホントにあった話なのでした。